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2013年05月21日

在庫処分セールです

そろそろ引越しなので11年分の蓄積をそれなりに処分する必要があるもので。

とりあえず以下のマンガは欲しい人が居たらお譲りします。
ただしウチあるいは町田まで直接取りに来れる人か、町田近辺で僕が車で直接送れる範囲の人でお願いしたいです。

 ・ 賭博黙示録カイジ全13巻(限定ジャンケン~鉄骨渡り~Eカード+焼き土下座)

 ・ 賭博破戒録カイジ全13巻(地下作業施設ペリカ~チンチロ~億一発台:パチンコ沼編)

 ・ 賭博堕天録カイジ全13巻(地上復活後~17歩麻雀編)

 ・ アカギ 1~17巻 (鷲巣様ピンチ~脱出なるか? 辺り)

欲しい方は26日までにコメント又はメールにて連絡頂ければ。
競合の場合は抽選します。

特に無ければ自炊業者送りになってデジタル化になります。
他にも自炊業者へ送る予定のものは今回結構ありそうだね。


それと以下も、もし希望者が居ましたらお譲りします。
同様に配送(自分で送る範囲以外は)はしません。

 ・ EDベータのデッキ EDV5000 映像が写るかどうかは希望者居た時点で確認します

 ・ LDプレイヤー 再生可能かどうかは希望者が居た時点で確認します

 ・ LDソフト 超電磁ロボ コン・バトラーV 全巻

 ・ 今乗ってるオフロードバイクの JEBEL250 リアケース付き。チェーンとタイヤは去年交換済み。但しサスペンションがオイル漏れで交換したら10万コース。<現状では少々オイル漏れがある程度で乗る事に支障はないです


ここら辺は希望者が無ければ処分。

振るってご応募ください~~

| 2013年05月21日(火)

2013年02月11日

ハイペリオン(上・下) ○

色々と忙しかったりなんだりで金曜日に更新するのをすっかり忘れてしまってた。

去年の年末にSF小説「ハイペリオン(上下巻)」をようやく読み終わった。

ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)


涼宮ハルヒで長門有希(いわゆる宇宙人)が「ユニーク」って言って熱心に読んでいたのがコレ。
それで気になってたのと、2005年度版の「SFが読みたい!」の過去の受賞作で1995年で後編と合わせた2部作が、続編が2000年の海外作品の大賞を取っていたのもあり、これは古くても読んでおいた方がいい作品だろうなあ、と。

思って多分2008年ぐらいに買ってから寝かしておいたのを、2年ぐらい前の某所への出張の際に読み始めたんだよね。
で、この第一章が本当に酷い。プロローグは訳が分からないし、その後は何か宗教臭しまくりの秘境体験日記風が続いて、正直結構キツい。
なもんでそのまま40Pぐらいしか読まずに更に2年ほど寝かしていた訳だw

で、PSPでタクティクスオウガやるのにも飽きてきた頃、久々に積ん読を消化するかという気になり(<主な原因は”新世界より”を読まねばならん、というのの前フリ)、頑張って読み進めたら、その後30Pも読み進めない内にメチャクチャ面白くなり始めた
高校時代に指輪物語の2巻の冒頭で2年間寝かした事とか思い出すが、ホント勘弁して欲しいわこういうの。

その後2ヶ月ぐらいはかかったかと思うが、それぞれ大体450P程度の上下巻をようやく読了。

俺の感想をひと言でいうと「何じゃコリャ!!!!?」だね。
訳者のあとがきも分かりやすくて素晴らしかった。

本当に色んなストーリーやテーマ、パクリが7人の主人公に散りばめられていて、多分きみまろ風に言うと

  「まるで歴代海外SF作品の宝石箱やわ~~」

って感じだね。

正直表紙のイラストの印象は中身を上手く表していないように思う(それと俺が買ったときの帯「強い物語 ハヤカワ文庫の100冊」っていうのは相当に合ってない)。
もし版を変える機会があるならば、主人公7人を日本風の萌え&アニメキャラ風に表現する事を全力でオススメしたい。
内容はかなりイメージしやすいんじゃないか。

それと詩人ジョン・キーツのハイペリオン、ハイペリオンの没落という叙情詩をもし知っている人が居たら、絶対にこの小説は読むべきかと。
いやはや、ダン・シモンズ本当に頭がおかしいです。<知ってる人からしたら15年遅いと言われるでしょうが

トットと後編「ハイペリオンの没落(上下)」も買ってきました。

あれ、何かコレって当初の「”新世界より”を読む」っていう目標から著しく逸脱してね?

| コメント (2) | 2013年02月11日(月)

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M ( 2013/02/13 08:20)

エンディミオンの覚醒までちゃんと読んでね

パピコン ( 2013/02/14 01:29)

>M
どうもです。
まあ頑張って読むとは思うけれど果たして何年後に
なるのやら…。

2013年02月01日

天狼新星:花田智 ☆

天狼新星 SIRIUS: Hypernova (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

珍しく後輩Dのきむぴよ氏が「SF読んだった。スゲー面白ス」とか書いていたので興味を持って、マジハードカバーで1680円とかいつ以来だよ!?(<多分、ブレインヴァレー以来) と思いながらも書店店頭で取り寄せをしてまで買ってみました。

近未来のとあるネットワークインフラ会社が世界中で使用されている”ソリトン光通信”なるものに謎のノイズが含まれるのだがそれの原因及び取り除く方法が分からない、という場面から話が始まる。

これが太陽系から最も近い恒星のシリウスが超新星爆発を起こして、その影響を受けて地球があっという間に壊滅してしまうという未来とのリンクになるのではないか、というとんでもなく壮大な話に繋がっていく様が圧巻。
正に圧巻としか言いようが無い。

途中から「そういう話だったのか!」という部分に繋がった辺りから、一気に読ませてしまう勢いがとにかく凄かった。
ハーミットの部分が若干冗長かなあという感じはしたけれど、まあこれは演劇の一場面という事を考えるとアリな部分かと。

最初はこれの一部分が演劇で上演された(この劇団で)のかな、と思っていたんだが、まさかこの1冊分が2時間の演劇に詰まってるだなんて…。
再演があったら是非観たいもんです。
(DVDも販売はしているようですが)

これが10年以上も前に初演されていた(09年頃?に再演されたらしい)というのは相当に凄い。
その後この話にしろ作者の花田さんにしろそんなには有名にはなっていないのが、惜しいというか世の中って別に本当に面白いものが売れる訳じゃないんだよなあというのが改めて理解できたり。
(まあ面白いと思えるのにかなりの努力が必要なものではありますが。そもそもSFだし)
ただ再演の後にハヤカワからこうやってハードカバーでSF小説として刊行されたのは、なかなかハヤカワの編集の方も良い仕事をしているなと。

演劇の方も七つの大罪シリーズが終わったらSF演劇に戻ると書かれているので期待したいですね。

| コメント (4) | 2013年02月01日(金)

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にうら ( 2013/02/ 2 16:17)

そいや先輩、機龍警察、読みました?
おもしろいですよ。
パトレイバーとボトムズと何かを足したようなパワードスーツな警察モノです。
ちゃんとSFやってます。
近未来(というか数年後)の日本です。

パピコン ( 2013/02/ 3 01:02)

>にうら
ハヤカワ文庫JAですか。
知らなかったですわ。
パッと見面白そうな感じはするね。
ふわふわの泉を買うときに一緒に買って積んでおきまふ。

きむ ( 2013/02/ 5 17:43)

クライマックスすごいですよね。
なんて詩的な情景なんだと。
理系ならではのロマン。

花田さんの専門は細菌らしいんで、
いつかそっちでも一本作ってもらいたいなぁ。

パピコン ( 2013/02/ 6 00:53)

>きむ兄
詩的か。確かに絵をイメージするとそうなるねえ。

でも理系&SF好きは、人の全情報や意識がデジタル(光の信号)に
変換されてっていうのもスペクタクルでシビれたね。

細菌か。
それこそ瀬名秀明のパラサイト・イヴを超えるヤツを是非期待してしまいますな~~

2013年01月25日

南極点のピアピア動画 ☆


野尻 抱介:南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)


タイトルと絵で本当に損をしている気がするんだよね。
野尻先生の新作だから本屋で見つけてノータイムで買ったけれど、そうでなかったら買って読んだかどうかは割と微妙。

ピアピア動画=ニコニコ動画。
小隅レイ=初音ミク。
としてファンの人には是非読んで欲しい。ニコ動やミクが持つパワーがこんな事になったら、という想像を掻き立ててくれる事は間違いないだろう。
ちなみに小隅 レイ(黎)っていうのは数年前にお亡くなりになったSF翻訳家さんの大御所の方です。

自分の場合はどちらも特にファンという訳では無かったのだが(翻訳家の小隅 黎はファンですが)、野尻SFファンとして十分に楽しませてもらいました。

1章の印象があんまり良くなかった。
短編集「沈黙のフライバイ」にあった”大風呂敷と蜘蛛の糸”の焼き直しじゃないか? という感じで、ちょっと面白味にかけるなあと。
今の世の中の延長で様々な事がトントン拍子に進んでいき、それが宇宙旅行にまで繋がっていくテンポの良さは素晴らしい。

2章を読み終わった辺りで(若干ご都合主義的ではあるものの)これは何だか凄い事になってきそうだぞ、と思い始めて一気に3章、そして書き下ろしの最終4章へ。
この展開は圧巻そのもの。

やっぱり野尻先生が描くファーストコンタクトものは一味違うと再認識させられた。
最初の印象とは全く違って、今までの野尻作品中のベスト3ぐらいに入るかと。


読んだSF小説の感想が溜まりまくっていたもので、年末から頑張って書き溜めていた。
他に適当なネタも無いので、週一ぐらいで更新して行きます。

| 2013年01月25日(金)

2012年07月19日

HUNTER×HUNTER 1~30巻

同僚デザイナーF君が俺の口癖をそのまま返してきた形で、

 「パピコンさん、HUNTER×HUNTER読まないと間違いなく人生損しますよ

と言われ、F君が全巻買ったんで順次貸してくれるっつーんでそれならば、と読んでみた。

 
まーこれは本当にマジで凄いですわ。
ジョジョの奇妙な冒険も当然凄いしドラゴンボールもやはり相変わらず凄い、そしてまた歴代の過去の最高のマンガ群も凄いのは承知で言える。

今まで読んだマンガの中でも上位3位に入る面白さ。
万人向け、人に勧め易いという視点で言えば間違いなく最高傑作ですわ。
話のテンポや単行本の作りが本当に良すぎる。
正直テンポの余りの悪さにワンピースは既に挫折してるんだけれど、本当に見習って欲しい展開と構成かと。

少年マンガというものがどういうものかを理解していて、なおかつそれが面白いと思える人は死ぬまでに読まなかったら絶対に人生を損するマンガだと自信を持って言える。

 
ちなみにその前に俺がF君に「やらないと人生損するよ」って言って進めたものはゲームのSTEINS;GATEでございます

 
エントリーのストックが無くなって来て、なおかつ仕事が最終的に切羽詰った状態になってるんで時間も大して取れないんで結構更新がキツくなって来てますわ。
とりあえず来週の火曜日がかなりヤバげ。

| 2012年07月19日(木)

2012年07月08日

このご時勢に店頭で書籍を取り寄せてみた

もちろんわざわざこうしたというものじゃないんだけれど。

きむ兄さんのつぶやきに珍しくSF小説を読んで結構面白かった、的なのがあって興味を持って調べてみた。
いやAmazonで調べてみたらまさかのハードカバーとか。
ここの所SFに限らず小説はデカくてもノベルス版、ほとんどが文庫版でしか買わない状況が続いていたもんで(それですら詰ん読状態が久しかったりなもんで)。

書名と出版社をAmazonで調べたときに携帯にも送っておいたので、美容院に出かけたついでにLIBLOの店頭で探す。
見当たらないのでそれを店員に見せて在庫があるかどうか確認してみると、在庫は無いが取り寄せれば11日ぐらいに入荷するという事。
どうせ来週の土日にはまた町田には出る予定が既にあるので、それじゃあ取り寄せて買っても良いかなと頼んできた。
どうせ通販頼んでも受け取るのは次の土日下手すると日曜の夜だったりするからね。

こうなんて言うのか、ものを買うのにもテンポやタイミングっていうものが結構重要だったりする気がする。今回はそれが凄くうまくハマったので、それこそ数年(いや多分もっとか)ぶりにハードカバーの本を店頭で買う事になったのかなと。

宅配って土日の指定の時間に2,3時間は家に居ないとならないのが若干面倒。
またローソン配達も結構使えるんだけれど、最も近いローソンまで歩くと2,3分かかる距離で、なおかつ通勤時には通らない場所。更にコンビニは基本的にセブンしか使わない主義なもんで、土日に使う時などはわざわざ車でセブンまで行くほどだったりする。

 
とまあ、脱線しまくってアレなんですが、
天狼新星 SIRIUS: Hypernova (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) 花田 智 著

楽しみにしております。
ただその前に野尻 抱介先生の”南極点のピアピア動画”をちゃんと読み終わりたいと思います。

| コメント (6) | 2012年07月08日(日)

コメント

きむ ( 2012/07/ 9 17:29)

正直文庫サイズで読みたかったw

この作品、もともとは演劇で三部作なんですが
書いてるうちに舞台での表現が
難しい内容になってしまったそうで、
第三部は公演すらされてないんですよ。

以来この人、滾るクリエイティビティ的な物を
悶々と抱え続けてきたんだろうな~と思うと
この度のハヤカワ刊行は素直に喜ばしいです。
というかその経緯から出版まで
もって行けた事自体がすげぇ的な

パピコン ( 2012/07/10 00:41)

>きむ兄さん
へえー演劇って書いてたけれどそういう経緯なの。
SFって言っても相当に珍しい方だろうかね。

グレンラガンの中島かずきといい、演劇作家をやる人はSFに興味があるんだろうか。

野尻 抱介先生もだけれど、SFは僕よりも一回りも上の
方々が頑張ってるので非常に嬉しいし励まされるなあとか、
勝手に思ってる。

パピコン ( 2012/07/10 00:43)

> というかその経緯から出版まで
> もって行けた事自体がすげぇ的な

もちろん作品の力があってこそとは思うけれど、
うまく編集の人の目に止まった、とかかね。

あとサマータイムマシンブルースも演劇ベースの脚本で映画になったものだよね。

きむ ( 2012/07/11 18:25)

演劇界隈の人たちって
横のつながり異常だから人脈たどれば
かなりのとこに辿り着けちゃいそうだな~
結構すごい人がダチ公だったりしますからね。

今40~50代くらいの人って
最もSFを楽しんだ世代なんですかね。
波に乗れた人って本当に楽しかっただろうな~

パピコン ( 2012/07/12 02:08)

> 今40~50代くらいの人って
> 最もSFを楽しんだ世代なんですかね。

絶妙な感覚ですねえ~

今40台半ば~50台の世代の人たちが、それこそ高校生~大学生で
スターウォーズとヤマトにどっぷりと浸かれたという、とっても羨ましい世代だったりする。
更にはマイコン全盛期に大学生~社会人とか。

庵野監督とかも入ってるかと。

パピコン ( 2012/07/12 02:12)

> 波に乗れた人って本当に楽しかっただろうな~

っていう観点だと、それこそ御大富野、河森正治監督、スタジオぬえ、
あとは大友克洋先生、高千穂遥先生なんかも含めても良いかも。

とか勝手に分類してみた。

2011年11月21日

自炊チャレンジ! しようと思ったんだけど…

最初に聞いた時は「何ソレ!?」って感じだったけれど、まあ未だに自分的には定着してない言葉。

 自己で所有している紙の書籍を電子書籍化するサービスもあるけれど、それを利用せずに自分でスキャニングを行う事

”自炊”と称するらしい。

600冊自炊した私が、それでもCarlの裁断機をオススメする理由

書籍を「裁断→スキャン」して電子書籍端末で読むメリットとデメリット:誠 Biz.ID

電子書籍「自炊」完全マニュアル:動画と写真で確認する――裁断&スキャンのコツ(裁断編):誠 Biz.ID

ここら辺を眺めていて思った感想。

 ・裁断機が想像を遥かに超えるローテク(ほぼ全てが手作業、表紙の厚紙も手で剥ぐってオイ…)。そして高い

 ・ドキュメントスキャナーが高い (フラットヘッドスキャナの3倍)

こりゃー裁断&スキャン業者ができるはずだわな。
やる方もPC1台と自炊の2機器を用意するだけだ(大量に裁断すると替え刃の交換費がバカにはならんだろうが)。

とりあえずブックオフ行きにする事をためらっているマンガの為にこれ等を揃えることはなさそうだ…。
先に地デジレコーダ買わないとならんしな。

| 2011年11月21日(月)

2011年10月20日

ハチミツとクローバー 全10巻

ハチミツとクローバー:全巻


完結から大分時間が経ってるけれど、連載終了近く(?)のテレビアニメを流し見した程度だったもんで、会社のデザイナーF君から勧められて(最近マンガ貸しまくってるから?)読んでみた。

ほぼ一気に全巻を読み進め、正にアッという間に最高の時間が過ぎ去ったという印象。

 ・まず、少女マンガという範疇に収まるマンガではない。

 ・ラブコメですらない。

 ・だが恋愛要素があってギャグ満載のマンガという意味ではラブコメかも?

 ・キャラクターの立ち方が尋常でなく、まるで活きてる(< ! 誤字)かのよう。登場キャラ数が絶妙すぎ。

 ・学生時代のきらびやかで甘酸っぱい(あくまでも良い意味での表現で)な青春群像劇を全く展開がダラける事無く(はちょっと言いすぎ?)描ききってる

 ・ギャグセンス超一流。50%はギャグマンガ。絵のテンポが最高

 ・一部ネタばれキーワード→”誰も傷つかない世界”、”みんなが幸せで終わる話”、”このマンガに本当に悲しい出来事は多分ひとつも出て来ません” <これらの言葉に拒絶反応がある人は、このマンガはキライかも

 ・↑ これを書いてて気がついた、山下和美のテイストに凄く似てる気がする。不思議な少年と柳沢教授を足して1.5で割ったような?

昔はこういう型破りな少女マンガっていうのは花とゆめかLaLaかっていう感じだったんだけれど、集英社から出てたってのがかなり意外だた。


 「昔の名作マンガって長くは続かないよね、デビルマンのコミックなんて全5巻だぜ!?」

 「今のマンガって面白いけれど長く続きすぎじゃねーの?」

っていうのは俺も思ってたんだけれど、こんなところに短く完璧に完結している名作マンガがあったんだね!
もしこのマンガを読まずに死んでたら思うとチキン肌が立つわ。


このマンガ未見で興味がある人、更にマンガ好きな人、最終巻の10巻の巻末に収録されている読みきりマンガの”星のオペラ”っていう話”だけ”、漫喫でもネットでも不正DLでも何でもいいから読んでみて欲しい。

こんなにドラえもんの道具をネタにした最高の短編を読んだのは初めてだよ。
電車の中で鼻水出てきてしまいました。
純粋に短編マンガとしてだけ見ても、自分のマンガ史上で相当に上位に入る一本。
もやしもんの石川雅之の最高の一本「彼女の告白」に匹敵するレベル<内容は全く違うので注意)

| 2011年10月20日(木)

2010年11月18日

20代のうちに読んでおくべき本

ビジネスパーソンに聞く、20代で読んでおくべき本は?(Business Media 誠)

一位がもしドラだそうで……。

将来起業を考えてるとか、30代前半で人を使うような仕事につくエリートサラリーマン、仕事に対する意識が非常に高い人、というような人であれば20代で読んでも為になるかと思うんだが。

普通の普通に仕事してる人が読んでもあまり為になるとは思えないんだけど、極論かなあ。

もちろんこの本を読んだ上での意見。

この本を読んで「もの凄くタメになったな!」と思う人は20代の内にこの本を読んでいれば、と思ったのかなと想像してしまうけれど。
別に20代で読む”べき”本という事は無いんじゃないかなとか。
30代前半~中盤ぐらいで読んだ方がかなり理解しやすいんじゃないかと思ってみたり。

10位の「人を動かす」もとてもいい本で、是非多くの人に読んで欲しいと思ってるんだけれど、こちらの方がむしろ年代を問わず理解しやすい内容じゃないかなあ。

もちろん歳食ってから読んだ方がより理解は深い本だろうかと思いますが。


まあちなみに俺は20代では小説ばっかりひたすら読みまくっていたんだけれどね。


あえて20代に読んでおいた方がいいという本を挙げるとしたら、職種とか趣味とかにもよるけれど、アイデアのつくり方を挙げさせてもらおうかなと。

内容を理解するよりも、実践していく事で効果が出ていくというものだし、これを知っていると知らないとでは「アイデア」というものに対する考え方が根本から違ってきてしまうので。

大雑把に言うと、「アイデア」というものはこういう手順を踏んでやると大体確実に出てきますよ、出やすいですよという事がそのまま説明されている本。

| 2010年11月18日(木)

2007年07月08日

コロコロ伝説 Vol2

もとより買う予定だったのだがAYano氏のBlogでかなり良さそうと書いてあったのもあって、出かけたついでに買ってきた。

書き下ろしマンガで「プラ魂大作」のたかや健二が当時のマンガ執筆状況を振り返っているのだが、これが本当に面白くて熱い。特に俺はプラ魂大作が大好きな事も相まって、マンガにかける情熱と熱気が伝わってきて懐かしいやら嬉しいやら。

正に丁度俺なんかの世代に向けてこの企画を始めたのだとは思うが、期待を裏切らずそれ以上の内容になっている本ですなあ。

今回初登場の「ゲームセンターあらし」はスーパーノヴァ使用2度目の「地球をすくえ!」の回。2回目なんで80年よりももっと後半なんじゃねーか? と思って復刻版を引っ張り出して確認したら、復刻版の4巻中第1巻に収録されてる話だった。
そんな最初から世界を救っていたとは…。あらし恐るべし。

すがや先生の解説にもあるけれど、A国がS連邦に核ミサイル誤射って時代を感じるなあと思う半面、○朝鮮の事情とか考えると現代でも通用しそうなネタだったり。
恐らくそこら辺まで踏まえての収録話の選択、すげーいい仕事されてますな。

| 2007年07月08日(日)

2007年04月28日

星を継ぐもの ◎

ジェイムズ・P・ホーガン 創元SF文庫

今となっては古典と呼ばれる部類に入るものだろうが、Zガンダム劇場版のサブタイトルに使われていたり、他でもいくつかの作品でこのフレーズが使わており、影響力の強さをうかがわせる一冊。

エネルギー問題を解決し、月までを探索し尽くした段階にまで到達した人類。とある月面基地で見つかったひとつのホモサピエンスの遺体が現代の地球人のもので無い事が分かり、そこから世界の研究者達が人類のルーツにまで迫る大激論と研究の限りを繰り広げていく。 ひとつの謎が解けるたびにまた新たな謎が生まれていく展開は圧巻でぐいぐいと引き込まれる。
後半ネタが分ってしまうと「何で気が付かないんだ~!?」っていう突っ込みをしてしまうけれどそこはご愛嬌。
これを中高生の時代に読んでいたら目指すものがまた変わっていたかもしれないと思うね。太陽の簒奪者と同じく、SFや小説を読み始めるに当たってははまさにうってつけの一冊。

全体的には時代を感じさせるような部分はかなり少ない小説だと思うけど、研究者達が学会みたいに講堂みたいな広い意部屋に集まって話をしているような場面でタバコを吸いまくっているという描写がやたらと多く、そこだけはかなり印象的だった。

完全なる余談だけれど、最初にこのエントリーに手をつけてから1年半が経ってようやくちゃんと書き上げて公開状態になった。その間小説の感想が1件も追加されて無いんだよな…。
うーん本は読んでいるんだけれどサボりすぎだ。

| 2007年04月28日(土)

2006年07月08日

デスノート12巻(完)

車内の吊り広告で発売を知って翌日の帰りに購入。最後のトリックは期待していたほどでは無かったが、その後の結末までの部分のドラマが爽快で自分は良かった。そこは大場つぐみではなく小畑健の力でって感じだね。

小畑健が描くああいういかにも(ジャンプ)マンガっぽい勝負やセリフのやりとりの場面を初めて見たけれど(ヒカルの碁はほとんど読んでいないので分からない)、なかなか迫力があったように思う。
今まではずっとセリフを理解する為に読んでいるようなマンガだったしな。


mixiのヒデヲ氏の日記を読んでいて、デスノートは倒叙推理小説をマンガでやったものだったんだろうなあと改めて思った。
倒叙ものって実は小説よりも映像にした方が面白く、また犯人の心理描写をモノローグでやれるという点においては映画・TV(刑事コロンボ・古畑シリーズ)の動画よりも実はマンガの方が適していたんじゃないか。
そんなコンセプトが最初にあって始まったんじゃないだろうか、と思ってみたりした。
最初の思い通りで最後まで行けたのでは無いのだろうけれどね。

思い通り進まなかったんじゃないかって思える部分が(特に中盤以前)いくつかあったんで、それを書こうかと思ったんだけれど全くまとめられず。全巻読み直さないとダメかな。

 倒叙もの:推理小説の一ジャンルで犯人側から見た視点で犯罪の実行や手順、前後の心理状況などが描写される形式のこと。その後に捜査が始まり追い詰められていく。貴志祐介:青の炎 もこれ。

倒叙とは-はてな
推理小説:サブジャンル-Wikipedia

| コメント (1) | 2006年07月08日(土)

コメント

パピコン ( 2006/07/ 9 01:56)

うまくまとめられず、ってのがまるでデスノートの事を言ってるようにしか読めない状態だったので修正。

2005年11月22日

宇宙消失 ◎

グレッグ イーガン 創元SF文庫

エラく大層なタイトルだが宇宙モノSFでは無い。ある日突然に地球から太陽系外の宇宙が全く見えなくなるという現象、「バブルの発生」から33年が経過した2068年の未来世界で繰り広げられる、壮大かつ荒唐無稽な陰謀ものアクションSF。
前半部分は未来世界社会の説明を交えつつ主人公のニックがある事件に巻き込まれていく。ここは刊行が1992年のせいか少し古さが感じられてだるい。しかし中盤でニックがとある実験に巻き込まれてからの展開が途方も無い話で、思わず「そんなバカな!」と思ってしまいそうになる。が、これを受け入れられれば相当に面白く最後まで読みきれる。
自分の場合は割と否定的な捉え方で読み進んでいったのだが、不思議と読んでいく間に徐々に納得させられてしまったような感じで、これはなかなかの妙だった。収縮させられたのか!?
脳の働きを自在にコントロールするナノマシン、モッドの存在がストーリー的にも要素としても比重が大きいのだが、これの描写がやたらと細かくて多いのが俺には少しくどかった。
ともあれ相当に面白い正統派現代SF。読んで損は無いでしょう。

量子論に関する知識が無くても、巻末の解説にネタバレもちゃんと考慮された詳しい説明があるので安心。

ちなみに今週のエウレカセブンで唐突に登場したグレッグ・イーガン博士は、この作者の人がモデルだと思われる。
実物はどんな体格の人かは知らんけど。

| 2005年11月22日(火)

2005年10月30日

世界の中心で愛を叫んだけもの △

ハヤカワ文庫 ハーラン・エリスン

表題作を含む短編15本から成る短編集。まず最初に目次が無く作者の世迷い言のような前書きから始まるのでエラク面食う。
ちなみに超売れた小説「世界の中心で愛を叫ぶ」のタイトルは、エヴァのTV版最終話のサブタイトル「世界の中心でアイを叫んだケモノ」に感化されて(というかモロにパクッた)編集がつけたもの、とどこかで紹介されていた。無論エヴァのサブタイトルはSF小説であるこの本から取ったもの。庵野監督がSFからネタを持ってくるのはよくやる手段で、トップをねらえ!の最終話「果てしなき流れの果てに…」は小松左京の小説だったりする。

表題作のあらすじ:
我々の世界とは別のどこかにクロスホエンと呼ばれる天国がある。そこは天国なので犯罪のような行為は一切存在しない。存在しないというか、犯罪的な行為があった場合、その犯罪の原因である悪心とでもいうような根源の物質を人間から抽出し、天国以外の別の世界に排出してしまうという行為を行っていた。我々の世界の理不尽な戦争やら犯罪行為はこれによって引き起こされてる、と。
この行為に心を痛めた排出装置の製作者は、自分自身を装置にかけて外の世界に排出する事を希望し、叶えられて彼は命を落とす。そして天国以外の世界は彼によって、ほんの少しだけ悪い行為が軽減された事があったみたいですよ、というような話。
収録作の中でも特にこれは分かりづらい部類に入る。

全体的に暴力をモチーフとした話や、古典っぽい適当だったりどこかで聞いたような設定に基づいた話が多い。しかもそれらの設定がキチンと消化されないまま書かれている感じで、どうにも中途半端な印象が強い。
古い人とはいえこの作者がそこまで有名だったり賞を取っていたりするのがどうにも理解できないのだが、あとがきにもあるようにどうもこの人の言動がネタとして面白く、作者のキャラの方がひとり歩きしているみたいだ(SF大会で初対面のアシモフに対して「なってねえよ!」と言い放った、とか今なら間違いなく2ちゃんで良くも悪くも祭りになりそうな人)。
ただ短編の中には、クリストファー・プリーストの「魔法」の元ネタに恐らく(多分、間違いなく)なったであろうと思われるような話などもあり、そもそものアイディア自体はいい物もあったのかな。
まあ何においてもアイディア”だけ”じゃ全くダメなんですが。

| 2005年10月30日(日)

2005年10月23日

もやしもん

今日くーさんに教えてもらって読んで、珍しく即買いしてしまった。菌が目に見えるっていう特殊な主人公の農大(架空の大学)でのおかしな生活。人間キャラは普通に立っていて楽しい。菌たちのキャラはサイコーに楽しい。またそれだけで無く真面目に読めば、バイオ技術の基礎である菌の働きの仕組みの分かり易い説明なんかもあってこれまた面白い。
”アルコールは酵母のおなら”ってのがいいね。

この作者がモーニングで10週連続読みきりってのをやった時に読んでいて、その第1話が異様に面白かったのと女の子が割と良かったので憶えてた。残りの9本が1話を越えてなかったのが惜しかったんだが、この連載では完全にひと皮向けてる感じですな。
イブニングは最初しか読んでなかったけれどずいぶんと面白くなってきてるんじゃないかと思ったり。

| 2005年10月23日(日)