2011年10月20日(木)

ハチミツとクローバー 全10巻(マンガ, 本)

ハチミツとクローバー:全巻


完結から大分時間が経ってるけれど、連載終了近く(?)のテレビアニメを流し見した程度だったもんで、会社のデザイナーF君から勧められて(最近マンガ貸しまくってるから?)読んでみた。

ほぼ一気に全巻を読み進め、正にアッという間に最高の時間が過ぎ去ったという印象。

 ・まず、少女マンガという範疇に収まるマンガではない。

 ・ラブコメですらない。

 ・だが恋愛要素があってギャグ満載のマンガという意味ではラブコメかも?

 ・キャラクターの立ち方が尋常でなく、まるで活きてる(< ! 誤字)かのよう。登場キャラ数が絶妙すぎ。

 ・学生時代のきらびやかで甘酸っぱい(あくまでも良い意味での表現で)な青春群像劇を全く展開がダラける事無く(はちょっと言いすぎ?)描ききってる

 ・ギャグセンス超一流。50%はギャグマンガ。絵のテンポが最高

 ・一部ネタばれキーワード→”誰も傷つかない世界”、”みんなが幸せで終わる話”、”このマンガに本当に悲しい出来事は多分ひとつも出て来ません” <これらの言葉に拒絶反応がある人は、このマンガはキライかも

 ・↑ これを書いてて気がついた、山下和美のテイストに凄く似てる気がする。不思議な少年と柳沢教授を足して1.5で割ったような?

昔はこういう型破りな少女マンガっていうのは花とゆめかLaLaかっていう感じだったんだけれど、集英社から出てたってのがかなり意外だた。


 「昔の名作マンガって長くは続かないよね、デビルマンのコミックなんて全5巻だぜ!?」

 「今のマンガって面白いけれど長く続きすぎじゃねーの?」

っていうのは俺も思ってたんだけれど、こんなところに短く完璧に完結している名作マンガがあったんだね!
もしこのマンガを読まずに死んでたら思うとチキン肌が立つわ。


このマンガ未見で興味がある人、更にマンガ好きな人、最終巻の10巻の巻末に収録されている読みきりマンガの”星のオペラ”っていう話”だけ”、漫喫でもネットでも不正DLでも何でもいいから読んでみて欲しい。

こんなにドラえもんの道具をネタにした最高の短編を読んだのは初めてだよ。
電車の中で鼻水出てきてしまいました。
純粋に短編マンガとしてだけ見ても、自分のマンガ史上で相当に上位に入る一本。
もやしもんの石川雅之の最高の一本「彼女の告白」に匹敵するレベル<内容は全く違うので注意)

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