2009年02月04日(水)
JRPGが変えなければならない7つのこと(ゲーム, ゲーム開発, CS)
イギリスのゲームサイトの記事らしい。
ITmedia +D Games:海外ユーザーが指摘する「JRPGが変えなければならない7つのこと」
”JRPG”とは、(主に次世代ゲーム機において)欧米で大作ソフトとなったアクションRPG(オブリビオンやFableなど)と、従来の和製RPGの海外ローカライズ版を比較しての言葉。蔑称という訳ではない。
これを読みながら会社の若いプログラマーにいくつか意見を聞いてみたので、それも踏まえて思った事を。
>1:子供のキャラクターをパーティに加えるのをやめさせるべき
恐らくこれは子供に対する考え方の違いがひとつ(子供は守られるべきものという考え方が強い)。
それよりも大きなもうひとつの理由として、欧米のゲームって既に子供のものじゃなく、大人が楽しむためのものになっており、主人公パーティに子供を入れる必然性が無い。
それに引き替え日本では、ゲームやってるのはお金のある大人中心となっているのだが、売る側作る側は子供向きに作らなければならないような意識をまだ持っているのではないか(子供向きに作るので、等身大のキャラクターが居る必要がある)、というような意見が出た。
確かにマーケティング的な事はもっと考える必要があるはずなんだけどね。
>2:悪人はもっとクールに
見た目がリアルになった分、キャラ立ちがより難しくなったという事か。まあでも一本道でストーリー中心だと気にはなるか。
>3:装備を変えたら外見も変わるべき
気持ちはよく分かるんだが、変なとこでリアリティにこだわるなあという気がしないでもない。大人の事情を優先させすぎるのと、むやみやたらとパーティ人数が多い傾向があるのがアダかな。
>4:もっとまともな声優を
これはローカライズスタッフの能力とお金の問題ですな。あと制作期間も関係してくるか。
>5:ムービーシーンであっさり死ぬキャラクター
これは日本人でもヤだろ。
>6:もっとダンジョンにパズル要素を
ランダムエンカウントのシステムが残る限り、パズル要素を入れるとウザさが増す事になるんだよね。シンボルエンカウントでも大差は無いかと。
>7:ヒーローにも悪の側面を
RPGのストーリーって多分一番重要な部分なんだと思うんだけれど、日本のゲーム開発ではどちらかというと軽視されているように思う。その結果、リアリティや凝った設定でなおかつ面白いというようなものがあまり出てこないのでは。
日本でもとっくにRPGなら売れるという状況では無くなっている訳で、そういう状況を踏まえると、耳を傾けるべき点やこれ以外でも考えるべき点は多いんじゃないだろうか。