2012年05月15日(火)
El Shaddai ASCENSION OF THE METATRON (2)(Xbox360, エルシャダイ, ゲーム, ゲーム開発, CS)
まずは大まかなゲームの概要と感想など。
一時期話題になったものの、発売後は良いも悪いも全く評判が聞こえてこなかった(叩くにしろ褒めるにしろ評判になるほどの本数が売れなかったのかと)ソフトだったが、去年末にヨドバシ巡りをしていた時にめでたくワゴン価格の1,490円程度で並んでいたので購入。
実績的にはコンプさえ狙わなければ、アクション得意な方ならば比較的楽に800超ゲットできそう、という事で特に考えは無しにNORMALから始めて一周をクリア。
しかし中盤以降、事あるごとに位置関係の把握が非常にしづらい2段ジャンプを強いられる場面が多数あり、正直こんな3Dアクションゲームを2010年代に完全新作で作って誰が喜ぶんだろうかな、と感じる部分が多くあった。
自分はアクションが得意な方なんでまだ根気よくやってれば何とか先に進めるが、苦手で世界観やストーリーのみ興味がある人はかなり萎えそうな調整になってるかなと。
FAQ - El Shaddai エルシャダイ 攻略 Wikiに、
> Q:遠近感が掴みづらいけど大丈夫か?
> A:地面に映る影を見れば大丈夫だ問題ない!
となってるんだけれど、完全に大問題なんで注意して下さい。
せめてプレイヤーの影が空中にも落ちるっていうアイテムやら機能やらが大英断仕様として盛り込まれていればね…。
大分遊べるゲームだったかと思うよ。<ルシフェル風に
あとストーリーが大分説明不足なのも非常に気になった。
結極ナンナとイシュタールって同一人物なの? あとイーノックの娘なの?とか。
イーノックが塔を見つけてから倒すまでは10年程度で完了?
使命を受けてから塔を見つけるまでが数百年??
そもそもイーノックって何で人間なのに天界の書記官なんて天界でやってるの???
とかね。
ただまあ、クリアしてから大分たってここら辺の記事を読んだりして、大分(プレイヤーじゃなくて製作側の視点で)印象が変わった。
『エルシャダイ』に見る新規IP立ち上げの実情・・・中村彰憲「ゲームビジネス新潮流」第17回 / GameBusiness.jp
まあよくその信念を貫き通してこのゲームを発売するまで漕ぎ着けましたね、という一点においては最大の賞賛を送れる。
でも本当にそれだけ。
正直一人の製作者&ゲーマーとしては、このディレクターはもうゲーム作らない方がいいんじゃないかなとすら思う。
イラストレーター、キャラクターデザイナー、世界観構築とビジネスマンの才能はあるかと思うけれど、大作ゲームを作る場合には相当に優秀なシナリオ担当、制作進行管理者、そして何よりも有能な(調整まで完全にできる)リーダーレベルの企画が居ないと話にならないかと。
あとこの記事でディレクターがプロジェクトを海賊船に例えてるんだけれど、優秀で気難しいゲーム開発者たちから見て船長として魅力のある人なのか(ルフィ並ですか?)、ってう所が何よりも重要なんじゃなかろうか。
まあこれだけ叩くのも、通常のゲーム性が2段ジャンプ要素のみで構成されているる点とNORMAL以降のバランスがブッ壊れてる状態なのに腹を立てたから、っていうのが大きいんだけどな。
NORMAL以降、またEDWIN装備無しでの連打復帰無しクリアを意識してやり始めて、久しく忘れていたクソゲーの呼称が本当にピッタリじゃないかと思い始めた訳ですわ。