2010年04月05日(月)

あれは吉野家の牛丼じゃねえ(日常)

吉野家が牛丼の販売を停止~再開してからこっち全く食してなかったのだが(※1)、今日6年ぶりぐらいに食ってみた(※2)


大盛り卵にお新香、味噌汁の王道コース。一時期はこれを週に5日食っていた事もあった。

お新香の味は変わらずにウマい。
インスタントのクソ不味い味噌汁の味も相変わらず。
卵をといて七味と紅生姜を少し載せてからひと口目を口に入れる……。

お、味は確かに昔の吉牛っぽい感じじゃね? と思ったのはホンのつかの間。
ひと口飲み込んだらすぐに分かる。
肉の味が全くしない牛丼だコレ。

タレは確かに秘伝の味(※3)だけあって元のままだけれど、肉が本当に酷い。
飲み込んだ後の食感と味わいが以前の味とは全くの別物。
というかマジで肉の味がしない。何か油だけって感じ。

更に加えてこのご飯のベシャっとした感触は何だ!?

吉野家のご飯と言えば、朝定食とかでそれだけ食べると良く分かる、異常なまでにご飯が立ってる硬めの炊き方が絶妙で、この炊き方で出せる外食チェーンは他には皆無、という程のものだった。
それがこのどう考えても、丼物としては水加減に失敗してるとしか思えない柔らかさ(しかもまずい)は何なんだ!

雄山が大激怒するレベルだぞコレ。

それと肉とネギとご飯をほぼ均等に食べているのに、まず最初にネギが足りなくなり、次にはご飯が余るという分量の間違いも、昔の吉野家では絶対に有り得なかった事。
最後に残ったご飯を頑張って(!)食べた時の変な感触といったら無い。
何か変な油に味が付いた汁が染みたご飯を食べてるような感じ。

昔の吉牛のつゆだくなんか想像もできないほどの別物の味。

というか同じ食い物じゃねえ。

つゆだくの残り汁なんて、そのままご飯だけをおかわりしたくなるような味だったのに、これは食うのがやっと。
というかそれすらかなり厳しかった。

案の定、その後歩いている最中に胸焼けがしてきたほど(※4)

しかもこれを書いてる今もまだ続いてる。


6年前にニュースにもなった程の吉野家の牛丼が無くなる日、あの日に並んだ人たちは絶対にこの味を食いたくて行列した訳じゃ無い事は、全外食人生を賭けて言える。


つーかこんな状況だと間違いなく潰れるだろうな。
今の社長は過去の教訓を知ってる筈なんだけれど……(※5)

5年以内に身売りか倒産、に10万ペリカ。
つーか潰れて一から出直して欲しいわマジで。

--
※1 再開後に牛丼食ったという何人かから、「前の味とは違う」という話を聞いていたため、それを信じて食して無かった。

※2 最近ニュースとかでかなり苦戦してるらしいというのが出てるので、まあ一度は食ってからじゃないとあれこれ言えないなと思い。

※3 吉野家の牛丼の味付けだけは、どんなに一般人(及び同業他社のプロ)が真似をしようとしても同じ味に辿り着けない、と何人かから聞いた事がある。

※4 一応年齢は来ているものの、フライ麺のカップ麺でも連続じゃなければまだまだ美味しく食べられるし、昨日の晩もバーミヤンで坦々麺とギョーザと半チャーハンとセットのシューマイまで完食して何事も無いぐらいの胃の状態ではある。

※5 wikiにもある通り吉野家は1980年に倒産し会社更生法を適用している。
この時に現場に居たのが現社長の安部修仁氏で、以前テレビで倒産の裏側を話しており、”(当時輸入解禁になった)フリーズドライの牛肉の使用に踏み切ったせいで味が落ち、客が離れてしまった”との事だった。
また”その客を戻す為にまず最初に必至になって味を戻す事を全力でやった”、というような事を話しておられた、のだが……。

日常

コメント

おぴわん ( 2010/04/ 6 08:57)

こだわりますねぇ、
私は元々牛丼は松屋派でした、勝ち組@ω@v

Rn ( 2010/04/ 6 10:51)

値段下げないとか言いつつ下げて
一緒に味も量も下げましたからね…。
と、自分は なか卯派♪

…もしかしたら 通販:吉野屋牛丼パックの方が
昔の味なのかもwww

まく~ん ( 2010/04/ 6 22:07)

正直吉野家の味の違いは良く分かりませんが、
本記事のパピさんの文章は非常に味わい深かったですw
新手の吉野家コピペ原文かと思うくらい(ぇ

パピコン ( 2010/04/ 7 01:45)

>おびわん
松屋の牛めしが以前と同じ味ならば、松屋が完全に勝ち。
というかすき屋もなか卯も勝ち。
まあ一度食ってみる事をオススメする。


>Rnさん
僕も最近はなか卯派ですよ~。
あれでご飯と具がアツアツなら昔の吉牛に換算して9割ぐらいは満足感あると思います。
今だと7~8割ぐらい。十分美味しいですが。

通販は地雷だった場合のショックが怖くて買えません(笑)。


>まく~ん
過剰なまでのお褒めの言葉感激の至り。

まあやはり意識はしたけれど、本家みたいな名文は俺にはムリですな~

まず長いし。<やろうとすれば削れるけど

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