2005年10月14日(金)
映画「NANA」(映画)
自分は原作ファンとして観にいったわけなんでなかなか評価が難しいところだが、まあ何とか上手く原作ファンに叩かれないような映画にしたなあというところだろうか。
原作序盤のストーリーと重要な場面を忠実に再現したダイジェスト版という感じ。原作ファンならばストーリーを脳内で補完できるのでシーンの再現具合や役者の演技に集中して観れ、そこそこ楽しめるんではないかと。2時間の長さは全く感じなかった。もの凄い所で終わるがまあこれは予想の範囲だろう。
原作のキャラクターや場面の再現に尋常で無い程の努力を注いでいるため、原作を知らない人が観ると恐らく( ゜д゜) 状態じゃないかと。
原作では少しずつ話が進んでいく所をもの凄い速さでスッ飛ばしていき、なおかつ重要な場面は描かざるを得ないので全体としては相当に中途半端な話に感じられるだろう。そこから原作に興味を持たせるという逃げ口上もあるのかもしれないが、そりゃあお金払って観てる人には失礼な話だよな。
ハチ役の人のハチっぷりが素晴らしくて入り込めた反面、中島美嘉ナナのセリフがかなりの棒読みっぽさで萎え~。見た目や立ち居振る舞いが完璧なのでよけいに残念&違和感がある。怒鳴るシーンなんかもちょっと違うっぽいなと。ナナを意識してああなったと好意的に解釈できなくも無いがあれは違うかと。あの話し方には人は惹かれないと思うな。
松田龍平のレンはそれなりにレンっぽかったがそれ以上に松田龍平な感じ。ノブとシンは見た目が少し軽そう。演技的には場面が少ない事もあって問題なくノブ&シンだったか。ヤッさんが尋常で無いほどにヤッさんでマジでビビる。マンガからそのまま抜け出てて来たんじゃないかと思えるほど。ある意味このヤッさんを観るための映画だったと言えなくも無い。