(2) コードボイシング
モード曲は、ドミナントモーションなどコード進行によるダイナミックなハーモニーの流れがないことが特徴ですので、性格があいまいなコードも使用されます。そのため、モード曲では、3度構成のコードの使用頻度が少なく、4度構成のコードの使用頻度が多くなります。これは、モード曲が通常の長調や短調と雰囲気が違うことの大きな原因になっています。曲の雰囲気によっては、5度や2度を基本としたコードも使用されます。これらのコードも性格があいまいなものになります。また、ハイブリッドコードが用いられることもあります。