(4) 主要和音 ( Primary Chord ) と副次的和音 ( Secondary Chord )
モード曲においても、コードの流れを機能として見ることがあります。 ドミナントモーションがないモード曲の場合、通常の長調や短調のようにトニック、ドミナント、サブドミナントの3つの機能として考えるのではなく、モードの特徴を表現する主要和音 ( Primary Chord ) と、それ以外の副次的和音 ( Secondary Chord ) の2つに分類します。主要和音はトニックおよびその代理コードに相当するものです。ここでは、次のどちらかに該当するものを主要和音とします。
・I のコード(主和音)
・モードの特性音を持つコード。特性音が複数の場合は、主和音に含まれない特性音で判定する。
これらのコードを繰り返すと、ベースラインはモードの中心音を意識させるものとなり、コードの構成音には特性音が含まれるようになります。これによって、モードの特徴が明確に打ち出されるコード進行ができます。その他のコードが副次的和音となります。