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スタンダード 第2回




 今回は、スタンダード曲を覚えるときのコード進行についての考え方や、基本的なコード進行について説明します。


1. コード進行についての考え方

(1) コード進行の捉え方

 スタンダード曲のコード進行を覚える際には、コードネームとその位置をひとつひとつ覚えておくのではなく、ケーデンス、コードパターンなどのコード進行のまとまりとして、大きな流れを把握して覚えておくほうが、応用が効きます。他のミュージシャンと細かいところでずれていたりすることはしばしばあることですが、おおまかな流れが違っていなければ、大きな問題にはなりません。
 キーは、オリジナルのキーの他に、ボーカルの音域に合わせたり、ソロ楽器に最も適した音域にするため移調されることがあります。また、慣習的にオリジナルと異なったキーで演奏される場合が一般的になっている曲もあります。中には、日本とアメリカで慣習的に演奏されるキーが違う曲もあります。コード進行をまとまりとして覚えておくことは、移調の労力を減らすことにもなります。

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