(2) ギターの読譜でつまずく原因、難しいポイント
一般的にギター奏者は、ピアノ奏者や管楽器奏者と比べて、初見演奏を苦手とする人が多いようです。その原因としては、次のことが考えられます。
・ひとつの音を様々なポジションで弾くことが可能
ギターの場合、同じ音を様々なポジションで弾くことができることから、音名とフレット上の位置との関係の把握が難しくなります。
・左手を見るときに譜面から目が離れる
左手を見ると必然的に譜面から目が離れることになり、どこを演奏しているのかを見失ってしまう危険性があります。そのため、フィンガーボードを見なくても演奏できることが必要となってきます。
・リズム(譜割り)よりも音の高さを読むのが難しい。
一般的に、 リズム(譜割り)よりも音の高さを読むのが難しいものですが、リズム(譜割り)を読むことに関しては、楽器による違いは特になく、リズムギターとしての経験で感覚的に理解できている分、有利かも知れません。一方、先に説明した理由により、音の高さを読むことに関しては、ギター特有の難しさがありますので、読譜の練習では、音の高さを読むことに重点を置いて訓練する必要があります。