Jazz Guitar 通信講座 ジャズギター通信講座 ホームアドリブ基礎コードワーク理論スタンダードビバップモードイヤートレーニング読譜メカニカルトレーニング
概要 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回 第11回 第12回

3. トライアド音型

 トライアドを用いたフレーズでは、以下のリズムパターンがよく用いられます。



 これらのリズムパターンもとにしてトライアドを用いたフレーズの作るとき、次のように考えると自然なフレーズをつくることができます。

・リズムパターン1つまたは2つ単位で考える。リズムパターン2つ単位というのは、リズムパターン2つをまたがっているトライアドがある、という場合です。リズムパターン3つ単位以上となるケースも考えられますが、頻度が少なく必要以上に複雑になるため、ここでは考えないこととします。
・トライアドの音数は、2〜4とする。音数が2とは、1つの音が省略されている場合で、音数が4とは、1つの音が重複またはオクターブとなっている場合です。
・1つのトライアドの中では、音数が4の場合は1つの音が重複またはオクターブとなるが、その他の場合は音の重複はない。
・1つのトライアドの中で使われる音は1オクターブ以内(オクターブはOK)
・トライアドの次の音は、トライアドの最低音の4度下から最高音の4度上の間とする。

リズムパターン1つ単位、2つ単位それぞれで、各リズムパターンを使用した場合に音数がどうなるかを考えてみます。

・リズムパターン1つ単位
 リズムパターン1        … 4音
 リズムパターン2,3,4,7    … 3音
 リズムパターン5,6,8,9,10  … 2音
 リズムパターン11,12      … 1音

・リズムパターン2つ単位
 リズムパターン1+リズムパターン1 … 8音
 リズムパターン1+リズムパターン2,3,4,7 … 7音
 リズムパターン1+リズムパターン5,6,8,9,10 … 6音
 リズムパターン1+リズムパターン11,12 … 5音
 リズムパターン2,3,4,7+リズムパターン2,3,4,7 … 6音
 リズムパターン2,3,4,7+リズムパターン5,6,8,9,10 … 5音
 リズムパターン2,3,4,7+リズムパターン11,12 … 4音
 リズムパターン5,6,8,9,10+リズムパターン5,6,8,9,10 … 4音
 リズムパターン5,6,8,9,10+リズムパターン11,12 … 3音
 リズムパターン11,12+リズムパターン11,12 … 2音

以上を、構成する音の数で再分類すると、次のようになります。

・8音
 リズムパターン1+リズムパターン1

・7音
 リズムパターン1+リズムパターン2,3,4,7

・6音
 リズムパターン1+リズムパターン5,6,8,9,10
 リズムパターン2,3,4,7+リズムパターン2,3,4,7

・5音
 リズムパターン1+リズムパターン11,12
 リズムパターン2,3,4,7+リズムパターン5,6,8,9,10

・4音
 リズムパターン1
 リズムパターン2,3,4,7+リズムパターン11,12
 リズムパターン5,6,8,9,10+リズムパターン5,6,8,9,10

・3音
 リズムパターン2,3,4,7
 リズムパターン5,6,8,9,10+リズムパターン11,12

・2音
 リズムパターン5,6,8,9,10
 リズムパターン11,12+リズムパターン11,12

・1音
 リズムパターン11,12


リズムパターン1つ単位または2つ単位で合計の音数を考えると、それに応じて、トライアドごとの音数の可能性が決まります。

・8音
 4音+4音 … リズムパターン1つ単位のものと同様になるため省略します。
 3音+3音+2音

・7音
 4音+3音
 3音+2音+2音

・6音
 4音+2音
 3音+3音

・5音
 3音+2音

・4音
 4音
 2音+2音

・3音
 3音

・2音
 2音

・1音
 1音ではトライアドとしての意味を持たないため、除外します。

 このように、トライアドの音型は、2〜4音で構成されるトライアドを組み合わせたものとなります。そこで、2〜4音で構成されるトライアドの音の組み合わせを考えます。トライアドのタイプごとに、ルートが C の場合について書き出していきます。

次へ