今回は、AABAフォームの曲におけるAセクションのコード進行について考えていきます。
1. セクション内のコードパターン構成
ハーモニーの流れをおおまかに捉えるために、コード進行をコードパターンが組み合わされたものと見て考えます。このように考えることにより、いくつかの重要なコードを中心として、それに関連したコード進行として覚えることができます。
AABAフォームのAセクションは、長さが8小節の場合が多く、コード進行のまとまりがどのようになっているかに着目すると、次のように分類できます。
・2小節のコードパターンが4つ
この場合、2拍単位でコードが変化することが多くなります。
Memories Of You
トニックから始まる曲は、Aセクション全体を大きく捉えて、全体をトニックと見ることができるものと、5小節目にサブドミナントが置かれていて、「トニック」+「サブドミナント〜」と見ることができるものがあります。
全体をトニックと見ることができるもの
I Got Rhythm
5小節目にサブドミナントが置かれているもの
'Round Midnight