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スタンダード 第4回




 今回は、マイナーキーのコード進行パターンを中心に、スタンダード曲でよく用いられる転調のないコード進行を取り上げます。
 2小節〜8小節程度の長さで、多くの曲で共通するコード進行をパターンとしてまとめます。コードパターンの中のコードネームは、すべてキーを C Major または A Minor としていますが、譜例のコードネームは、オリジナルのキーに基づいて書かれています。


1. コード進行の分類

 スタンダード曲のコード進行を、コードの機能により、次のように分類します。

(1) トニックから始まり、他の機能のコードを経由して、トニックに続くコード進行
(2) トニックから始まり、他の機能のコードに続くコード進行
(3) 他の機能のコードから始まり、他の機能のコードに続くコード進行
(4) 他の機能のコードから始まり、トニックに続くコード進行

 マイナーキーでは、以下のケースがあります。

(1) トニックから始まり、他の機能のコードを経由して、トニックに続くコード進行
 
・トニック→ドミナント→トニック
・トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック
・トニック→サブドミナント→トニック

(2) トニックから始まり、他の機能のコードに続くコード進行

・トニック→ドミナント
・トニック→サブドミナント→ドミナント
・トニック→サブドミナント

(3) 他の機能のコードから始まり、他の機能のコードに続くコード進行

・サブドミナント→ドミナント
・ドミナント→サブドミナント(例外的)

(4) 他の機能のコードから始まり、トニックに続くコード進行

・ドミナント→トニック
・サブドミナント→ドミナント→トニック
・サブドミナント→トニック
・ドミナント→サブドミナント→トニック(例外的)

そのほか、次のケースも取り上げます。

・以上のコード進行が複数組み合わされたもの
・ドミナントモーション、ツーファイブの連続
・トニックが続くコード進行
・クリシェ

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