今回は、コードネームで示されたリズムギターの楽譜を読む練習をします。
楽譜は、各キーごとに、次の原則で書かれた14の練習曲で構成されています。
| 拍子 | リズム表記 | 基本的なコード進行 | ボイシング |
No. 1 | 4/4拍子 | スラッシュ | 転調なし | 基本的な ボイシング |
No. 2 | 4/4拍子 | スラッシュ | 転調なし | テンションを 含むコード |
No. 3 | 4/4拍子 | スラッシュ | 転調なし、 細かいコードチェンジ | 基本的な ボイシング |
No. 4 | 4/4拍子 | スラッシュ | 転調なし、 細かいコードチェンジ | テンションを 含むコード |
No. 5 | 4/4拍子 | スラッシュ | 転調あり | 基本的な ボイシング |
No. 6 | 4/4拍子 | スラッシュ | 転調あり | テンションを 含むコード |
No. 7 | 4/4拍子 | リズムを指定、 8分音符中心 | 転調なし | 基本的な ボイシング |
No. 8 | 4/4拍子 | リズムを指定、 8分音符中心 | 転調なし | テンションを 含むコード |
No. 9 | 4/4拍子 | リズムを指定、 8分音符中心 | 転調なし、 細かいコードチェンジ | 基本的な ボイシング |
No.10 | 4/4拍子 | リズムを指定、 8分音符中心 | 転調あり | 基本的な ボイシング |
No.11 | 2/2拍子 | リズムを指定、 8分音符中心 | 転調なし | 基本的な ボイシング |
No.12 | 3/4拍子 | リズムを指定、 8分音符中心 | 転調なし | 基本的な ボイシング |
No.13 | 6/8拍子 | リズムを指定、 16分音符中心 | 転調なし、 細かいコードチェンジ | 基本的な ボイシング |
No.14 | 4/4拍子 | リズムを指定、 16分音符中心 | 転調なし | 高音弦中心の ボイシング |
コードネームで示された楽譜を読むときは、コードネームからコードフォームがすぐ連想できるように、一通りのフォームを覚えておくことが必要です。前後のコードのポジションも考慮して、適切なコードフォームを選択します。
各コードタイプ別に、練習曲で使うコードフォームを挙げます。覚えていないフォームがある場合は、練習曲に取り組む前に、コードフォームの確認をしっかりしておいて下さい。ルートがCの場合を示します。
No.1、No.3、No.5、No.7、No.9〜No.13 … 基本的なボイシング
Major Triad
Maj7
6
7
7sus4
m7
Minor Triad
m6
mM7
m7(b5)
dim7
No.2、No.4、No.6、No.8 … テンションを含むコード
Major Triad
Maj7
Maj9
Maj7(#11)
Maj7(13)
Maj9(#11)
Maj9(13)
6
6(9)
6(#11)
6
7
7(b5)(7(#11))
7(#5)(7(b13))
7(b9)
9
7(#9)
13
7(b5,b9)
9(#5)
7(b9,b13)
9(#11)
9(13)
7(b5,#9)
7(#9,b13)
7sus4
9sus4
13sus4
m7
m9
m11
m9(11)
Minor Triad
m6
m6(9)
m6(11)
m6(9,11)
mM7
mM7(9)
mM7(11)
mM7(9,11)
m7(b5)
m9(b5)
m7(b13)
m9(b13)
dim7
dim7(9)
dim7(11)
dim7(b13)
dim7(M7)
No.14 … 高音弦を中心としたボイシング
Major Triad
Maj7
Maj9
Maj7(#11)
Maj7(13)
Maj9(#11)
Maj9(13)
6
6(9)
6(#11)
6(9,#11)
7
7(b5)(7(#11))
7(#5)(7(b13))
7(b9)
9
7(#9)
13
7(b5,b9)
9(#5)
7(b9,b13)
9(#11)
9(13)
7(b5,#9)
7(#9,b!3)
7sus4
9sus4
13sus4
m7
m9
m11
m9(11)
Minor Triad
m6
m6(9)
m6(11)
m6
mM7
mM7(9)
mM7(11)
mM7(9,11)
m7(b5)
m9(b5)
m7(b13)
m9(b13)
dim7
dim7(9)
dim7(11)
dim7(b13)
dim7(M7)
今回も、読譜の練習としての効果を最も上げるため、以下の点に注意してください。
・初見で演奏可能な速度にメトロノームのテンポを合わせ、間違えてもなるべく止まることなく、一つの練習曲を終わらせてください。難しい場合は、テンポを極端に下げてもかまいません。
・練習曲を覚えてしまうほど練習してはいけません。初見で、どんどん先の譜面を読むようにして下さい。
・読譜のときは、フィンガーボードをあまり見ないで、なるべく譜面を見て演奏するようにして下さい。
複雑なテンションが付加されていて、必要なテンポで演奏できないときは、とりあえずテンションノートを省略して付いていくことが必要になることもあります。このようなケースでも落ち着いて対処できるよう、ボイシングがテンションを含むコードとなっている練習曲(No.2, No. 4, No. 6, No. 8, No. 14)で、 テンションを省略して弾く練習もしておいて下さい。
次回は、トップノートを指定したコードで示されたリズムギターの楽譜を読む練習をします。