(2) コードボイシングとベース音
ルートがコードの最低音(ベース音)になるのが基本ですが、その他のコードトーンがベース音になることもあります。ベース音がルートのとき(基本形)もっとも安定感があり、ルート以外のコードトーンのとき(転回形)は、比較的不安定に聴こえます。
【同じ構成音のコード】
同じ構成音のコードは、ベース音によってコードのルートを判断することになります。
・6th と m7
ベース音がルートまたは 5th になります。
・m6 と m7(b5)
ベース音がルートまたは 5th になります。
・dim7
ベース音がルートになります。
演習問題では、6th 、m7、m6、 m7(b5) の場合でもベース音がルートや 5th 以外のものを含んでいます。それらは、他のコード( 例えば C6 でベース音がAの場合 Am7)として聴こえると思いますが、問題では、3rd や 6th または 7th がベース音となっているものとして解答して下さい。dim7 は、問題から除いています。