コードワーク 第1回
ギターは、単音でソロをとることも、またコードでバッキングをすることも、さらに、コードソロをとることもできる楽器です。まず最初に、バッキングを想定して説明していきますが、メロディー演奏やアドリブソロでコードプレイをする際にも応用できる形で発展させていきます。
ジャズでは、アドリブソロはもちろん、バッキングやテーマ演奏においても、即興的な要素が大きく、臨機応変にプレイできる力が必要になってきます。そのためには、決まりきったコードフォームだけでしか弾けないというのでは不充分で、さらに自由にコードを弾けるようにしておく必要があります。
まず最初に覚えるコードフォームとして、バッキングで最も多用され、無難に使用することができるコードフォームを紹介します。
次に。トップノートがどのような音であっても、コードを付けて弾くことができるように、深くコードフォームについて考えていきます。次の順序で、4音のメカニカルなボイシングを使ったコードフォームを紹介します。
・コードトーンのみ
・トップノートがテンション
・内声がテンション
以上を説明したあと、コードトーン、テンションノートいずれにもならない音を、アプローチノートとして処理する方法について説明します。これにより、メロディーがどのような音であってもコード付けすることができるようになります。
以上の応用例として、 ベースラインを伴った4ビートのバッキングやボサノバを練習します。これらは、ギター1本での伴奏でよく用いられるものです。
さらに、不完全なコードである3音や2音のコード、5音のコード、そしてスケールのフォームと関連付けることにより、ソロとバッキングの境界をなくすよう練習していきます。