今回は、実際の曲のコード進行の例として、ジャズでも最も演奏される機会の多いブルースのコード進行を取り上げ、各種アドリブ素材のフォームを使ってアドリブをとるための訓練をします。
1. ブルースのコード進行
ブルースの基本的なフォームは、1コーラスが12小節で、次のようなおおまかなコードの流れを持っています。
ブルースでは、I および IV は、ブルーノート(メジャースケール上のb3とb7の音)を付加して、I7 および IV7となります。
この基本的な形から、さまざまなコード進行のバリエーションが出来ます。
・伝統的なブルースのコード進行(ロック、リズム&ブルース等)
ロック、リズム&ブルース等では、次のコード進行がよく用いられます。
・ジャズのブルース
ジャズのブルースでは、次のコード進行が基本となります。
Keyが F のとき、次のコード進行になります。
・バリエーション
基本的なコード進行をリハモナイズすることにより、次のようなバリエーションが得られます。
♦1〜4小節目
♦5〜8小節目
♦9〜12小節目
代表的なバリエーションの例としては、Charlie Parker の "Blues For Alice" のコード進行があります。
以上のコード進行をまとめると、次のようになります。