さらに行き帰りの電車で戦う民間船―知られざる勇気と忍耐の記録(大内健二著 光人社NF文庫)読了。『海上護衛戦』に続いて、第二次世界大戦における民間船舶の話に重点を置いてかかれた本。とにかく日本帝国の海上護衛に関する稚拙さを改めて思い知る。船団護衛についてもそうだが、物資を積んだ船を目的地に送り込めばそれで事足りると思っていたところがまずおかしい。輸送船に5000トンの物資を積んで目的地に到着したとしても、その5000トンを揚陸しなければ使えないわけで、たとえゴールに到着してもその作業が完了しなければ意味がない。万難を越えて目的地に到着しながら揚陸すべき物資をむざむざ失うという有様ではどうしようもない。
一方、海上護衛戦で取り扱われなかった特設監視艇など、民間漁船を徴用しての活動や、強運(とそれを補う当事者たちの努力)で太平洋戦争を生き抜いた船舶のその後、また連合国側のリバティ型戦時輸送船やクイーン・メリー、エリザベス姉妹による兵員輸送の話など、いろいろと中身の濃い本で非常に面白かった。
基盤のチップ上にプリントされた内容を見なければいけないのでがんばってヒートシンクを引っぺがす。うおおおなかなか外れないよぉグリスが固まってるよう。壊れないかとひやひやものだった。
昼間ぺいくんと映画を見に行く。京極夏彦小説の映画化である魍魎の匣を。ええっと、ちなみに私はホラーとかの映画は大嫌い。グロいのも嫌い。怖いものは基本的に嫌です。明確な線引きをしているわけではないけど、強いてあげるなら、「夜中に目が覚めたときに、廊下の隅にいそう/ありそうなものがでてくるのはNG」という基準かな。最初に魍魎の匣を見に行かないかとオファーを受けたときにも、「怖くないならOK」ということで見に行ったわけで。ちなみに原作小説は未読。
結果的には、なかなか面白かったという感想。ネタバレなしていくと、2時間はちょっと話しとして短いのかなぁと言う気も。端折った感がちとかんじられたので、もう少し長い時間でもよかったのかなぁと思ったわけだ。阿部寛いい味だしてたなぁ。
……で、怖いのはどうかというと、途中何度か目を閉じたところはあった。夜中に目を覚ましたときにその辺を思い出さないようがんばろう(笑)
会社の知り合いの結婚パーティに出てきた。年齢的には同い年くらいのはず。ますます年寄株になってくなぁ自分。夕方18:30位に飲み始めて、パーティと、その後何人かで飲みに行って結局11:30位まで飲んでたような気がする。飲み会は6年ぶりくらいぶりに行った飲み屋でえらく懐かしかった。
国立博物館でやってる展示を見てきました。清明上河図の展示が週末で終わってしまうので最後の機会にと。休日の混み具合は恐ろしいほどになると思っていたので平日に休みを取って見に行ったのですが……それでも入場まで1時間待ち、清明上河図の展示を見るのにやっぱり1時間待ち。なんでしょうねぇこの人の多さは。
そして人の多さという意味では、見に来ている人が皆様中高年であるということ。情操教育という意味ではもっと若い人たちに見てきてもらう方がいいと思うのだけど、そういう年齢層はほとんどいません。自分が若い方にはいります。平日の昼間だから来る暇もないというのかもしれませんが、だったら土日は若い人限定にするとかでもっと見せる機会を増やさないと、足を向けてくれなくなるんではないかなと。時間とお金が自由に使える中高年だけがこういうところに来ているってことは、後々の世代が興味を持たなくなって先細りになる気がするんですけどね。
展示そのものはとてもすばらしかったです。人混みに弱いので途中でかなりへばってましたが…。清明上河図は立ち止まってじっくり見ることができませんでしたけど、それでも多分もう二度と実物にお目にかかることはできないでしょうから食い入るように眺めてきました。1000年近く昔のものを見ることができるっていうのはすごいことなんですよね。しかも紙原稿。すごいなぁ。