●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

●●●●●●●●yoxnox art gallery●●●●●●●●

アートギャラリーでは、本業である作品を紹介しています。





Soupy Sales
Blaa-Oh Blaa-Oh Blaa-Oh: The Complete Reprise Recordings
(Rhino Handmade)

Dec 15, 2008

ニッチィもサッチもサンタ苦労ス。

SANTA CLAUS IS COMIN' TO TOWN

Soupy Sales Band (The Wrecking Crew)
(Reprise 244 Side-B P1963)
Arranged by Jack Nitzsche






VITAMIN-Q

スーパープロデューサーズバンド デビュー!
加藤和彦+小原礼+土屋昌巳+屋敷豪太+ANZA=VITAMIN-Q featuring ANZA

メンバーそれぞれがソングライティングした曲を持ち寄り、UKをコンセプトに完成させた、全12曲。ロック、グラム、パンク、リヴァプールサウンドなど、様々なUKテイストが溶け込んだ唯一無二のオリジナルアルバム!! だそうである。

Dec 03, 2008

スゥキスキスゥ、あるいはズビズビズー。

 友人のcoba氏から教えていただいたのですが、加藤和彦氏が自身のラジオ番組でニューバンドのアルバムはブリティッシュとフィル・スペクターを意識して、というようなことを話していたそうです。coba氏は速攻でアルバムを入手し、なかでもスペクターぽい一曲「スゥキスキスゥ」をわたくしに聴かせてくれました。うん、確かに壁しております。加藤氏はスペクター・フォロワーとしてもよく知られた重鎮ですが、大滝氏の大掛かりな音壁とは違い、低予算型のミニマムな音壁を指向するように見受けられます。
 この「スゥキスキスゥ」も楽器の数は少ないですが、なかなかいい感じの壁加減であります。メロディも、いかにも加藤氏らしいオールドファッションドであり、ANZAのボーカルもキュートで、これまた好感触。カスタネットは蛇足と思うのでございますが、いかがでしょう。

Nov 06, 2008

坊主憎けりゃ袈裟まで

 小室関連のCDは発売中止、さらに全曲配信停止、放送自粛と、なにかご近所の独裁国家の粛清にも似た様相であります。異常気性で日本がおかしゅうございます。

 ソニー・ミュージック広報室の「事態の重さから、会社としてこれから発売されるのが分かっていて、会社としての社会的な責任を担っている以上、これから予定されている物については中止することになった」というコメントも意味不明。「会社としての社会的な責任」とは何なのよ。文化に貢献することじゃないのかい。楽曲そのものが反社会的、反倫理的、反道徳的であるならともかく、まったく理由にはなっておりません。このような制裁は、いったい何の得があるのでしょう。小室容疑者に印税が入れば、債権者への弁済にあてがわれるはずで、むしろ積極的に販売したほうが、ファンにとってもレコード会社とっても喜ばしいことじゃぁあーりませんか。わたくしは趣味じゃないので協力いたしかねますが(≧∇≦)ノ彡。

 作品と作者の人間性を秤にかけるのは無粋というものの例をあげておきましょう。

 これは1983年にイタリアで発行された当時の最高額紙幣10万リラでございます。肖像に採用されたのは、画家カラヴァッジオ(ミケランジェロ・メリージ、 1571-1610)。彼は、ベラスケス、レンブラント、フェルメ−ルにも影響を与えたといわれる巨匠ですが、アトリエを一歩出ると騒動が絶えず、ついには人を殺めてしまったのでした。で、当然のこととして「紙幣の肖像に人殺しを使うとはいかがなものか」との批判の声もあったそうですが、残した功績の偉大さから採用となったそうな。これが文化国家というもの。











ビートサウンド 2008年 11号 No.11

21世紀のフィル・スペクター
ウォール・オブ・サウンド再検証

最新号は1950年代後期から頭角を現した音楽プロデューサーの草分けフィル・スペクターにスポットを当て、現代オーディオを通していかに“ウォール・オ ブ・サウンドが聴こえるのかを軸に特集を組みました。彼が我流を突き詰めなければ、後年のポピュラー/ロック・ミュージックはまったく異なる方向に向って いたかも知れません。湯浅学さんによる「フィル・スペクター・サウンド総論」、フィレス・レーベル他の主要シングル・レビューは必読です。また、“音の 壁”をテーマにエンジニア吉田保さん、マイクロスター佐藤清喜さん、ギタリスト鈴木茂さんの3人にディープなインタビューを行ないました。その他、充実企 画が満載

フィル・スペクター・サウンド総論/名作のフィル・スペクター度を探 る〜ビートルズ「レット・イット・ビー」、ジョージ・ハリソン「オール・シングス・マスト・パス」、大瀧詠一「ロング・バケイション」他/フィレス・レー ベル他、黄金期の主要シングル全38作レビュー/CDで聴くスペクター作品/インタビュー:吉田保(エンジニア)、佐藤清喜(マイクロスター)、鈴木茂 (ギタリスト)/フィル・スペクター登場以降のポップ・サウンド/アンドルー・ルーグ・オールダム〜スペクターに憧れたプロデューサー/フィル・スペク ター関連書籍/21世紀のオーディオで追体験する“ウォール・オブ・サウンド”(ビートサウンドのサイトから引用)

Beat Sound
ロックを中心にしたビート・ミュージックの再生を考えるリアル・タイム・ハイファイ・マガジン

Oct 29, 2008

買ってくるぞと勇ましく


 いやいや、なんとも頼もしい特集を組んでくれたではありませんか。して、この時期になんでまた、という気もしないではないですが、まぁ、ご好意はありが たく頂戴いたしましょう。ありがたく頂戴したものの、その内容がですねぇ、なんと申しましょうか、立ち読みで充分、というものなんですよ、これが。買って くるぞと新宿紀伊国屋に馳せ参じたのですがねぇ。
 唯一興味深いものが、エンジニアの吉田保氏のインタビューでしょうか。スペクターというよりも、大滝詠一 /ロング・バケーションの裏話が主ですけれど。ロンバケでは、スペクターに習って、贅沢にも一発録りをしたというのは有名な話であります。クラシック・レ コードがそうですが、一発録りでは空間で個々の楽器の音が混ざり合う音を拾うことで空気感、立体感を得ることが出来ます。この空気感こそ、音の壁の核であ りますが、 これもすでに語り尽くされた話。吉田氏も取り立てて、スペクター・サウンドの具体的な考察を語るわけでも、故ラリー・レヴィンのテクニックを解説するわけ でも無いしねぇ。また、マイクロスターの佐藤清喜氏は打ち込みで60’sポップスを再現しようと試行錯誤しているようですが、パソコン上で一発録りの空気 感をシミュレートできるソフトが開発されないとも限りません。残念ながら、そんな話へとは向かいませんでした。
 
 で、全体に言えることですが、「ウォール・オブ・サウンド再検証」という、おおげさな見出しのわりには、新しい発見も切り口もなく、ページ数の制約から でしょうか、どれも中途半端で、初心者のかたも少々物足りない内容かと感ずるしだいであります。 そもそも、「21世紀のオーディオで追体験する“ウォール・オブ・サウンド”」とは、なんて大袈裟な!もっとも「ビートサウンド」はステレオサウンドとい うオーディオ・マニア向けの出版社から出ていますので、「オーディオ」のひと言を入れざるを得なかったのかもしれません。しからば、スペクター・ファンで はなく、音にうるさいかたたちに集まっていただき、ローファイのスペクター・サウンドをハイファイ・オーディオで聴くとどーなる的な実験をして戴きたかっ た。おそらく、ブーイングの嵐でしょうなぁ。

 ところで、スペクターのクリスマス・アルバムがSHM-CDでリリースされるそうな。SHM-CDとは、ユニバーサル ミュージックと日本ビクターの共同開発による高音質CDだそうであります。

SHM-CD の品質特性
●通常のCD素材とは別種のポ リカーボネート樹脂系で透明性を向上、さらに優れた光学特性を兼ね備えている。
●特に円周方向の複屈折特性に 優れており、高流動性、高転写性でDISC成形に適した素材となっている。

SHM-CD の音響特性
●従来のCDに比べ、歪度の少 ない、透明感の高い音質。
●解像度が大幅に向上したこと により、よりバランスのとれた音質を実現。
●従来ありがちだった、低域の 量感不足も解消。

 これって、アナログ感覚の思考で、どうもマユツバぽいですねぇ。音楽CDもデータCDも無機質なデジタル・データであり、エラー訂正補完機能が働くた め、たとえ読み取りにミスがあっても、そのまま間違ったデータが出力されることは通常考えられません。「010101」が「000101」と間違えること はないのです。もし間違うことがしばしばであれば、レコード会社はデジタル・コピーに対して大騒ぎなどしないでしょう。ひところ導入されたコピー・ガード は、音楽専用のCDプレーヤーでは通常の読み取りエラーとして処理し補正してしまうレベルのエラー信号をわざと挿入し、重大なエラーとして検出してしまう 読み取りにシビアなパソコン用のドライブでは再生不能にしようという仕組みでした。乱暴な仕様なので、高級CDプレーヤーではパソコン同様に再生出来ない ケースもあり、ひんしゅくを買ったという話は記憶に新しいかと。このように、通常のCDでも、収められたデジタル・データは100パーセント間違いなくデ ジタル/アナログ変換回路へ渡されるので安心していただきたい。
 
 さて、読み取ったデータは順次メモリー上に一旦蓄えられ、バケツ・リレーのようにアナログ変換していくわけですから、読み取りやすさの向上はピックアッ プ周りの負荷の軽減に役立つものの、音質に影響するはずなどないのですよ、理論上。逆に言えば、パソコンにリッピングしたデジタル・データをオーディオ・ アンプに出力したケースと、CDプレーヤーから オーディオ・アンプにデジタル出力した通常のケースとでは音が変わると言っているようなものです。音色、音質に影響するのはデジタル/アナログ変換回路か らスピーカーまでの間にあり、多少手垢や埃で汚れたCDでもちゃんと再生出来ることから、透明性を向上したCD素材を用いることに、それほど大きな意味は ないはずです。テープだろうが、フロッピーだろうが、MOだろうが、CD-ROMだろうが、媒体によって利便性、保存性の差こそはあれ、デジタル・データ が変わることはありえません。もし、デジタル・データが変質すれば、音質の変化ではなくノイズや音飛びになります。(画像データの場合、ピントが甘くなっ たり、色調が変化した、なんてことはありえないでしょ)しかも、60年代の録音では、マイクの特性から20kHz以上の音は記録されておりません。せいぜ い16kHzがいいところ(というか、充分すぎる値)でしょう。したがって、スペクターのクリスマスですが、理屈ではSHM-CDでも音は変わることはな いです。人為的に変えることはあるでしょうけど。

 それにしても、紙ジャケの次はSHM-CDですか。商売とはいえ、なんだかねぇ。秋深し、欲は深いが、知恵浅し。おそまつ。

















プゥルセルさんの頭髪ですが、や や不自然な気がしないわけではない。



可愛いベイビーの中尾ミエ、ロコ モーションの伊藤ゆかりと比べ、まりちゃんの洋楽カヴァーはいまひとつの印象があるのも事実でございます。

♪愛の渚に 燃える太陽♪という出だしとしては、もう一工夫ほしいデザインだ。
1964年にポップスから歌謡曲に路線変更。「何も云わないで」が大ヒット。まりちゃんのポップス時代はわずか2年。それで正解だと思う。


おっ と、うっかり忘れるところだった、うっかり八兵衛のヴァージョン。園まりと同じく1963年の発売。タイトルが違うのは訳詞家が別人だから。高橋元太郎は 東芝レコードからということもあり、おなじみの漣健児、園まりは池すすむ。幸いにも日本ではアメリカよりも先に、いいかえると原曲からローカル版がつくら れ、そのお陰で太陽は雲の陰にならずに残ったというわけでした。
こちらの出だしは♪愛のちかいを とわにほしいの♪



メキ シコ系の血を引くというヴィッキー・カーは原語で浪々と歌い上げてます。A面の「いわないで」と、まりちゃんの「何も云わないで」とは全く関係はございま せん。

Aug 21, 2008

太 陽は萌えている
 
 まだまだ、お暑うございます。さて、いくらご時世とはいえ、太陽までもが萌えるとは、たいがいにせないかんよ、でございました。つい「萌え」という漢字 を当ててしまいたくなったのは、こちらのフランク・プゥルセルのシングル・ジャケです。なぜか「もえている」と、ひらがななんですねぇ。写っている おじさんは、プルゥセルさんでしょうか。その後にリリースされたレコードの写真にくらべ、頭髪は萌え渡ることなく、なぁんとなく老けているような気がしま す。まぁ、それは置いときまして、我が国で一番知られているヴァージョンといえば、やはりエンゲルベルト・フンパーディンクのヴァージョンではないかと思 います。 1970年のヒットで、わたくしもラジオでよく耳にした記憶があります。後追いですが、75〜6年のオールディーズ・バット・グッディーズのブームで購入 したオムニバス・アルバムに英国のグループ、バチェラーズのヴァージョン(66年のヒット)が収録されており、テンポも速くけっこう気に入って聴いていた ことを思い出します。当時は英語の曲名「Love Me With All Your Heart」が、どうして「太陽は燃えている」となるのか、なんて深く考えることはなかったですね。邦題と原題が大きくかけ離れることは、しばしばあるこ とで、 担当者のセンスを笑うか感服するか、まぁ、その程度の感想を持つくらいでしょう。しかも、この曲が英語圏の曲だと勘違いしてた節もありましたしねぇ、わた くしは。そんなこんなで、オリジナルを聴いたのは、ごく最近のことでございます。インターネットさまさまであります。

 改めて申します と、オリジナルはキューバ出身のトリオLos Hermanos Rigualが1957年に歌った「Cuando Calienta El Sol」といいまして、スペイン語の歌です。タイトルを直訳すると「太陽が熱くなるとき」だそうで、いかにもラテン系ですなぁ。しかし、調べるととんでも ないほど多くのカヴァーがあるもんです。やはり、一度耳にしただけで記憶に残るシンプルなメロディの成せる技。しかも、そのメロディには哀愁があり、さら に高揚感もあるため、スロウなバラッドからベルカント唱法よろしく歌い上げることもできる曲であるところが強力ですなぁ、でございます。名曲とはこういう ものなのでしょう。 わたくし、ここしばらく、この曲に萌えているのでありました。

 さて、 英語詩による最初のカヴァーは1964年に米国のレイ・チャールズ・シンガーズによるもので、ポップ・チャートで3位、イージーリスニング・チャートでは 1位を記録しております。

ロス・エルマノス・ リグアルはザ・リグアル兄弟の意。「太陽は燃えている」はCarlos Rigual、Mario Rigualの兄弟ふたりのペンによるもの。
タイトルは「Love Me With All Your Heart」と変わり、「太陽」は雲に隠れてしまった、ということでしょうか。邦題は、原題を踏まえたものだった、ということになります。

 じつは1963年、つまり米国より早くに、 今は何も云わないでの園まりが日本語でカヴァーしていたのでした。正直なところ、今になって知ったのであります。タイトルが「燃える太陽」となっているこ とも見落とした言い訳にもなるでしょうが、Pヴァインの『まりちゃんのヒット・アルバム』を持っているのにもかかわらず、何も云われないから気がつかな かった、というか、ろくに聴いてもいなかったという、じつに失敬な話でございました。わたくしにとって、園まりというと歌謡曲の人という印象が強いので、 このポップス・アルバムはちょっと苦手でございました。いや、印象だけでなく、彼女の声質というか発声が洋楽ポップスに合わないような気がするのですよ、 このアルバムを聴いて。ですが、振り返ってみれば、

園まりの声質は明る いポップスよりも、ちょっと泣きの入ったムード歌謡のほうが似合う。
伊藤ゆかり、中尾ミエとスパーク三人娘としてテレビに登場していたわけで、そもそもはポップス歌手だったのね、で、これまた失敬いたしました。紐解けば、 1962年のデビュー曲はアルパ奏者ウーゴ・ブランコ(Hugo Blanco)の「鍛冶屋のルンバ (El Herrero)」のカヴァーとあります。カヴァーといいましても、オリジナルはインストルメンタルでして、♪鍛冶屋の娘は貧しいから 恋なんておしゃれは できないのに‥♪あげくは♪燃えるこの胸 恥ずかしいの ドレスもないから あなたには 会えないのに‥♪なーんて適当な詞をでっち上げ、柳の下を狙ったのでしょう。適当な詞をでっち上げとはいい過ぎですかな、またまた失敬。

 ところで、ウーゴ・ブランコの有名どころは、なんといっても「コーヒー・ルンバ」でした。♪昔アラブの偉い お坊さんが‥♪です。井上陽水もカヴァーしたことは記憶にまだ新しいかと思いますが、このメロディーを聴くと、♪アリナミン、エスカップ、オロナイン、パ ンビタン♪と口ずさんでしまうのは、

作詞といっても、ク スリの名前を羅列しただけ。著作権はどうなっているのでしょうねぇ。
わたくしだけでしょうか?いやいや、夏の暑さで、おつむの回路がオーバーヒートしたようでございます。でも、この暑さは、けっしてCO2に よる地球温暖化の兆候とは関係ございませんのでご注意下さい。CO2で はなく、太陽が燃えているからでございます。

 そもそも地球が温暖化傾向にあるのか、という証明すらあやふやで、 CO2を 減らしましょう、減らせば、世の中安泰だ、というプロパガンダにも似た環境保護運動こそ、少々熱を冷ましてもらいたいところです。2007年3月に放送さ れたイギリスの公共放送チャンネル4制作のドキュメンタリー番組「The Global Warming Swindle 地球温暖化詐欺」は、CO2に よる地球温暖化説を真っ向から否定しております。

 ということで、燃える太陽がいっぱい、というのがこちらのブログEL SONIDO DE LA BRISA。32ヴァージョンを集めた燃 える人でございます。温暖化の原因は、ここにあるかもしれない哉。


The Explorers Club Official Site


Freedom Wind

01. Forever
02. Honey, I Don't Know Why
03. Don't Forget The Sun
04. Lost My Head
05. Do You Love Me?
06. Summer Air
07. If You Go
08. In The Country
09. Safe Distance
10. Hold Me Tight
11. Last Kiss
12. Freedom Wind

July 21, 2008

取 りあえず、ビール
 
 居酒屋に入って、おしぼりを受け取って発する一声が、なぜか判で押したように「取りあえず、ビール」でありますが、蒸し暑い夏の日に、そんな感じで「取 りあえず一曲」 としてお進めしたいグループが、サウスカロライナ州チャールストン出身の6人組、エクスプローラーズ・クラブでございます。少し意地悪な言い方でいいます と、誰にも嫌われない音楽を奏でるグループとなるわけですが、どこか街角で流れていれば、「あ、季節柄、ビーチ・ボーイズね」と誰もが爽やかに錯覚してし まう、そんな「そっくりさんグループ」でもありました。事実、彼らはビーチ・ボーイズとフィル・スペクターを敬愛しているといっておりますし、中古レコー ドによく見られるリング状に擦り傷があるジャケットを再現したデザインからも、彼らの嗜好する音楽へのこだわりが窺えます。いわゆるサマー・オブ・ラヴの カテゴリーに入るのでしょうか、こむつかしい哲学を垂れることなく、清涼飲料水のごとく、スカッと爽やかなところが潔く、湿度の高い我が国の夏に最適なア ルバムといえましょう。アルバムのスタートは軽いウォーミングアップのような極短いギターのフレーズの後、ビー・マイ・ベイビーを彷彿させるイントロが始 まり、掴みはオーケー、全12曲最後までいってしまうこと請け合いです。

 ということで、エクスプローラーズ・クラブを取り上げているPowerPop Overdoseと いうブログを紹介します。きっと、爽やかな風をロハで味わうことが出来ることでしょう。




※老 婆心ながら補足しますと、文末のThe Explorers Club - Freedom Wind - 2008にリンクが張ってあります。













Miss Toni Fisher
The Big Hurt
(Signet 3-275)

1959年全 米3位を記録したトニ・フィッシャー嬢の代表作。フェイジング効果は絶大だが、ラジオで聴いた人は電波状況が悪いと錯覚したかもしれない。





1967年には、ハーブ・アル パートにチーフ・エンジニアとして招かれた。ハリウッドのチャプリン邸を改築したA&Mスタジオの設計にもたずさわり、ジェネラル・マ ネージャーに昇りつめたのち、1975年に一度は引退した。




これじゃあねえ、遠目に見ていた だけでも確かに疲れます。それでも、ラリーの死は「心のいたで」であったことでしょう。

June 24, 2008

心 のいたで
 
  フィル・スペクターの片腕として、「ウォール・オブ・サウンド」という独自の録音手法の創造に貢献したエンジニア、ラリー・レヴィンが5月8日、カリフォ ルニア州エンシノの自宅でお亡くなりになりました。奇しくも80歳の誕生日でありました。ラリーのいとこであり、ゴールド・スター・スタジオのオーナーで もあったスタン・ロスの話によりますと、長年肺気腫に苦しみ続けていたそうであります。医者に控えるようにといわれていたタバコが遠因で二度も心臓発作を 起し、死にかけたといいますから、喫煙が災いしていたのかもしれません。とはいえ、年齢からいえば大往生といえましょう。合掌。
 
 ラリー・レヴィンは1928年5月8日のニューヨーク生まれで、ロサンゼルス育ちだそうです。 朝鮮戦争では通信技師として兵役していたとのことで、もともと電気系に強かったということでしょう。
1952年、彼が24歳の時、週給75ドルの仕事を捨て週給35ドルで、デイヴ・ゴールドとスタン・ロスが経営するゴールド・スター・レコーディング・ス タジオのアシスタント・エンジニアとして働き始めたのでありました。ちなみに日本では1957年当時の大卒初任給を歌ったフランク永井のヒット曲「 一三、八〇〇円」なんて曲がありまして、当時の為替レートですと、35ドルは「 一二、六〇〇円也」。月給でいえば「五〇、四〇〇円也」。といいましても「三丁目の夕日」であった日本の生活からは、高いのか低いのか米国での実態は想像 もできませんけどねぇ。で、話を戻しますが、1956 年頃にラリーはセットアップ・マンからボード・オペレイターとして、仕事をまかされるようになりました。当人が語るところ、一人前のエンジニアになっての 最初のヒット・シングルはエディ・コクランの「サマータイム・ブルース」だったということです。そして次のヒット作がフェイジング効果を用いた最初のレ コードとされるトニ・フィッシャーの「心のいたで」(1958年リリース)でありました。もっとも、このフェイジング効果は偶然の産物だとラリーは言って おります。レコーディングは3トラックで行なったものの、プロデューサーのウェイン・シャンクリンがミックス好きで、しかし、やりすぎるとトニの声が埋も れてしまう。そこで、ウェインはテープをコピーさせ、それを同時に流すように求めたのだそうだ。彼女の声が二重になって前面に出ると思ったんでしょう。し かし、2台のレコーダーの同期性が保てないからやっても無駄だとウェインにいったものの、彼は聞かなかったということらしい。やってみると、意外にもスト リングスのグリッサンドのところで現れたフェイジング効果は絶妙だったと。そこでラリーは8小節分ごとにレコーディングして少し遅らせてスタートさせ、少 し早く進むように調節。追いつき追い越すとフェイジングが起き、これは面白いということで、各セクションごとに行ない、まとめあげたということだそうな。 い やはや、お疲れ様でした。こうし て出来上がったシングルでありますが、ユニークなサウンドを得るためには、労力を惜しまず、多少の音質は犠牲にしても結果オーライという遊び心がラリーに はあったから でありましょう。この遊び心が、フィル・スペクターの我がままを受け入れることができ、またフィルにとっても、なくてはならない存在になったといえます ね。とはいうものの、ラリーとフィルとのチームワークの始まりは、スタンが休暇中のため代打として「ヒーズ・ア・レベル」のセッションを行なったことから でありますが、それまでは「癪にさわる男だよ。遠目に見ていただけで も疲れる」と避けるようにしていたのも事実であったようでございます。









植 木等
「スーダラ伝説」
(ファ ンハウス FHCF-1088)

なんと、裏表 紙は寒冷化を予言していた。






太陽黒点周期と気温との間にある 高い相関を示すグラフ。


May 16, 2008

こ りゃまたクールな地球温暖化進行曲
 
 ♪どんどん だんだん 温暖化〜♪
などと、おちゃらけている場合ではないですぞ、と怒られそうな今日このごろですが、いかがお過ごしでしょう。わずかでもCO2削 減のため、日々エコライフを心がけているかたもいらっしゃるかと思います。植木等歌うところのこのC調な「地球温暖化進行曲」を収めた「スーダラ伝説」が リリースされたのは1990年ですが、そのころにも地球温暖化が話題になっていたということでしょう。「行進曲」と読み間違えそうですが「進行曲」である ところがアレですなぁ。そのアレですが、はたして温暖化が、どんどん、だんだん進行しているかどうか、懐疑的な見方をする人たちもいるのですね。「CO2の増加と気温上昇とは相関関係にあるものの、因果関係にあらず、逆に気温の上昇こ そがCO2増加を招く一因である」と、こう書きますと、そりゃ脳天 気のトンデモ科学だわネと笑われそうでありますが、けっこう権威ある研究者も温室効果ガス悪玉説を否定していて、簡単には笑えない話なのでした。
「CO2温 暖化主犯説」に物申す
丸山 茂徳(東京工業大学教授)

 で、温暖化が進行すると考える学者が多数派かと申しますと、実はそうでもなく、アメリカ気象学会が2

テキサス州ランパサ ス郡の観測点は、2000年に写真でご覧のような場所に移設。この年から「地表気温」は一気に上昇。
003年に行なったアンケートによると、温室効果ガスの増加などによる人為的温暖化という説に「賛成32%」、「反対21%」、「どちらともいえない 47%」という結果が示すとおり、かろうじて反対派を上回るけれど、全体でみれば三分の一と、むしろ少数派ともいえます。しかも、気象というものは、太陽 の黒点活動が大きく影響し、CO2ひとりに罪を着せるのは誠に遺憾 に存じます、であります。

 また、地表気温が年々上昇傾向にあるといわれますが、観測器の設置場所がずさんなため、都市部においてはヒートアイランド現象の影響を受けたデータも多 く、たとえば、日本では正確なデータの出る観測点は3ヶ所だけという、これまた遺憾に存じます状態であり、説得力もホンダラダというものでありましょう。 いくら高精度の気候変動シミュレーション・プログラムを用いても、入力するデータが不正確ならば意味はなく、結論ありきの政治的な思惑を感じざるを得な い、と指摘する研究者もいるほどであります。

 ♪どんどん だんだん 温暖化と、ヒートアップするのは、似非環境保護に邁進する利権屋ばかりという、なんともはや、お寒い世の中なのでございました。



バッ クナンバーを遡る

9 8 7 6 5 4 3 2 1

●  ● ●  メインページ 入り口

THE WALL OF HOUND
このサイト名の由来は、もちろんフィル・スペクターが創造したWALL OF SOUNDの語呂合わせです。 HOUNDには、マニアという意味もあるようですが、特に深い意図はありません。また、ぼくは吠えたりもしません。このサイトでは、そのフィル・スペク ターの再認識と知名度の向上を第2の目的としたものです。(文責: 大嶽好徳)
yoxnox art gallery
で、第1の目的はといいますと、ぼくの本業であるイラストを紹介することです。
プロフィール代わりに、どうぞご覧になってください。
message wall
掲示板です。ご意見、情報交換の場としてご利用ください。
Links2/27/2001 更新
Mailご意 見、ご感想、叱咤激励などなんでもお待ちしています。ご返事は必ずいたします。
e-mail の宛先は、yoxnox@big.or.jp