UNIXとC言語の開発者、デニス・リッチー氏が亡くなった。
所謂プログラム言語Cで言うK&RのRの人で、UNIXとC言語を作った人。知る人は知っているし、知らない人は全く知らない人だとは思うが、氏の功績はコンピューター業界としてはとてつもなく大きい。冥福をお祈りします。
俺は別にUNIX畑でもないし、C言語が超得意、というわけでもない。そもそもプログラマーですらないただの素人だ。
その昔、プログラム言語に最初に触れたのはBASICだった。友人が持っていたPC6601だったと思う。それからPC88とか色々触り、自分のPCとしてはX68000でそこでもBASICをいじって遊んでいた。その後17歳の時にX68k用にCコンパイラがあることを知り(発売を知ったのか、売ってるのを知ったのかは覚えていない)、未知のプログラムで素晴らしいことが出来るんだと思いバイトをして買ったのがC言語に触った最初だった。
元々C言語よりも、アセンブラを使いたかったような気もする。当時マシン語(まあハンドアセンブル)が普通に使われていた時代で、正直何なのかわからなかった。だからマニュアルもリファレンスも全部セットになっているものを買えばわかるかもしれないと思って買ったんだと思う。そしてそれは素晴らしかった。アセンブラ&Cコンパイラのセットは、X68kで必要なコールのほとんどと、リファレンスがしっかりあって何でも出来た。技術が無いので高度なことが出来なかったが、何でも出来る環境があるんだという感覚はあった。
夏休みで泊まり込みのバイトをしたのだが、本体とモニタを全部セットで旅館に持って行って設置した。1ヶ月間、昼はバイトして夜はプログラムを組んでいた。その時勉強の為に買った本が有名な「プログラミング言語C」だった。何でそれを買ったのは覚えてないが、基本中の基本としてこれを買え、みたいなのが雑誌で紹介されていたんだと思う。
その本は難解でサッパリわからなかった。結局途中で投げ出した。なのでいまだにC言語の基礎が全て理解できていない(苦笑)。適当に組む分には基本ステートメントさえあれば動くので、ポインタとかメモリ管理、構造体と共用体なんかの部分はほとんど理解していない。実際使わなくても動くものは作れたし。
んでそんな中途半端にしか見なかった本だが、ブライアン・カーニハン&デニス・リッチーでK&R著というのは鮮明に覚えている。それを覚えてどうにかなるものではないが、この人らが作った言語なんだ、というのはなんかすごい本なんだと思っていた。元々英語の著書を日本語訳した本であるというのも印象深かったのかもしれない。
本は今も段ボールのどこかに保管している筈なので、そのうち探して書棚に並べておこうかな。プログラムはあまり作らないし、見ることもあまりないけど、俺の方向性に深く関わった本ではあるので、大事にしていきたい。