2008/09/03(水)電卓
それはいいとして、電卓はほとんどカシオかシャープだと思うが、色々な人に聞いても、違いがわかってる人っていないんだな。店で売ってる状態でも、かなり昔からさわれる(パッケージとしてボタン押下できる部分は固いプラで覆われて無く、試打できる)のに、試したりしないのだろうか。
で、違いはまず物理的なボタンの配置。これは好みなので見て決めればいいので割愛。あとは計算での入力の仕方の違い。その中でも大きいのが、「%」の計算方法の違いだろう。詳細を書いてみる。
(例)1000に10%を加算した値を計算せよ
(C=カシオ、S=シャープ、最後の[=]は割愛)
C:1000 [×] 10 [%] [+]
S:1000 [+] 10 [%]
シャープの方が感覚的にわかりやすい。ちなみに、シャープでもカシオ式入力は可能で、同じ結果が得られる。しかし、カシオでシャープ式の入力はできない。というか別の意味の計算になる。実際計算すると 1111.1111…という結果になるが、カシオの場合、上記の「1000 [+] 10 [%]」は、「1000の原価に対し、売価の10%の利益を確保したい場合の売価」が求められる。何やらややこしいが、式で書けば、入力値x
y とすると、x ÷ (1-(y ×0.01)) となる。上の例では1000 ÷ 0.9ってことだ。
個人的には、上記の計算が特にシャープ方式の方が楽なので、過去にもシャープしか使ってなかったりする。物理配置もカシオの場合は「0」が「1」の左下にあったり、「%」が遠かったりするのが使いづらい。いろんな配置があるが、最も使いやすそうなノーマル電卓にメーカー色が出るから、結局カシオは選べなかった。
カシオは、おそらくちゃんとした簿記計算をする場合は重宝するんだと思うが、単純な%の加減算レベルの計算で使用する分には、個人的にはシャープの方が使いやすいと思う。
でも、ほとんどの人は、[%]キーって使ってないだろうと思う。会社とか周りの人間に聞いても、ほとんど使ってない。上記の例で言えば、「1000 [×] 1.1」という感じで脳内計算し、単なる四則演算機として使っているのが多い。実生活の上で、「13.7%引きの金額っていくらだろう?」とかややこしい割引計算なんてあまりないだろうしね。
# ちなみに蛇足だが%減算は、シャープの場合、上記は「1000 [-] 13.7 [%]」となる
まあどっちでも好みで使えばいいと思うが、[%]キーも使っていってね!ってことで。