ドレスの塗装処理に関して

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セントルイスドレス.verをご購入いただいた方から塗装方法を教えてくださいとのメールをいただきました。
また、ワンフェス会場内でも複数の方からご質問があったみたいなので、これを機に情報共有しておこうと思います。

この方法は、随分からやってみたい塗装方法だったのですが対応するキャラクターが無く、頭の中の「やりたかったリスト」に入ったままになっていました。
セントルイスを造ろうと思った動機には、この塗装方法が試せるという思惑もありました。
やはり、初めてやることには失敗がつきもの。
なのに、微妙に上手くいってしまいましたw。
ただ、少しばかり残念なのは少しだけシルバーのパウダー厚塗りになってしまったということ。
今なら、経験値が上がったので出来そうですが、まあ初めてにしては上出来かなと思っています。

塗り工程自体はいたって簡単です。
ドレスをシルバーで塗装して、パウダーを塗布してクリアーで固定するだけ。
私はコレをアマゾンで購入して使いました。


この他にも、似たような商品は楽天とかにも探していただけるとあるかと思います。
ネイルアート用とかで使用するものでもヒットすると思います。
上の商品は50グラムですが、10グラムくらいあれば問題なく塗装できまたのですが、最初どれくらい使うのか判らなかったために試しで買ったサイズです。
あと問題は、パウダーの粒子の大きさでしょうか。
試しに買ったのが0.4mmと0.6mm。
テストした結果、私は0.4mmを使うことにしました。
画像で見るのと眼で見るのでは、イメージが違ってきますのでその辺りは好みになりますね。

まず、お好みのシルバーをまずドレスの表面・裏面の全体に吹きます。
後で、クリアーを塗ったり吹きますのでクリアーを塗って色が変化するようなシルバーはお勧めしません。
自分は、ガイアカラーのEX-07 EX-シルバーという比較的ベタで発色が良くお得なシルバーを下地に使いました。
その後は、シルバーパウダーを塗布したいところにクリアーを筆塗りしていきます。
これも、どのメーカーのクリアーでもいいと思います。
自分は、比較的ビニールっぽく粘度の高かったミスターカラーのGX-100スーパークリアーⅢを使用しました。

0.4mmのシルバーパウダーのテスト

クリアーを塗って乾燥前にパウダーを表面に定着させていくのですが、注意点がございます。
パウダー処理は、絶対に部屋でやってはいけません。
パウダーがかなり細かい上に軽いので、思っている以上に飛び散るからです。
粒子も細かいので後々の掃除が大変になりますから、出来れば外でやるかせめてお風呂場でやってください。
自分は最初外でやったのですが、風の影響が気になり最終的にはお風呂場でやりました。
換気が効いているのと飛び散ったパウダー類が洗い流せるからです。
自分が使用したパウダー定着用のクリアーはラッカー系だったので、乾燥が思いのほか速く全体に塗ってからだと乾燥が進んで1回で全体を終わらすには難しいと思い、何度かに別けてパウダー処理をしました。
いま思うと、パウダーがドレス表面にくっ付けばいいので、乾燥の遅い水性系のラッカーや塗装面を弾かない程度に希釈した木工用ボンド(硬化すると透明になる)や硬化の遅いクリアー系ボンドでもいいかもしれません。
それでしたら、1度で広い面にパウダー処理が出来ると思います。
それと、体に密着する部分にはパウダーを付けておりません。
理由は、厚みが増してドレスパーツが固定できなくなるのと、塗装した肌に傷が付くのがなんとなく嫌だったからですw。
キャストオフ仕様ではないので、ドレスが固定できなくなるのを防ぐためが主な理由なので、肌に触れる部分をあらかじめマスキングしておきます。
問題のパウダー処理ですが、飛び散らない方法としては100均でパスタなどの保存容器を買ってきて、その中に両面テープで固定したドレスパーツとパウダーを入れて蓋をして定着剤(クリアーなどの)にパウダーが行き届くように回し付けます。
クリアーなどの定着剤は、ドレスパーツを固定する前でも固定した後でも使う定着剤の乾燥時間で自分のやり易い方でいいかと思います。
これが、かなり楽にパウダーを定着させ、何よりもパウダーが舞うのを抑えられる方法だと思います。
それでも、パウダーの袋の開け閉めや保存容器の開け閉めの際にビックリするくらい飛び散るので要注意です。
定着剤が乾燥したら、全体の確認をしてパウダーが回っていない場所や足りていない場所には同じようにして補足してあげてください。
それが終わりましたら、表面にクリアーを筆塗りで塗ってパウダーを固定していきます。
エアブラシだと空気圧の関係で、定着が弱い部分のパウダーが飛んでいってしまうので固定用のクリアーは筆塗りにしました。
今回、自分も初めてこのパウダー処理をやったので少し厚塗り状態になってしまいましたが、上のテスト画像の洋に薄くパウダーを塗布できたらもっといい表現になると思います。

あと、ヒールにもパウダー処理がしてあります。
これは、もう20年以上前にこの方法がやりたくて買ってあったパウダーを使用したもので、ドレスよりも細かいほうヒールに合っているだろうと思い使ってみました。
これは、粒のサイズでいえば0.1mmくらいな感じがしますが、ほとんど見えない部分ので必要ないかもしれません。
この部分は、面積も小さいのでクリアーからのパウダーを容器の中で上から掛けて乾燥後ラッカー処理しました。
使用量も少ないので、探してみると100均のネイルコーナーなどで手に入るかもしれません。

ちなみに、ヒールの部分のシルバーは、発色の良いガイアカラーの121番 スターブライトシルバーを使用しました。
これは、ドレスの首周りのチェーンにも使用しております。
このカラーは、発色がいい割にはクリアーを乗せても色変化が無いので使っております。
ただ、ドレス本体に使うには少しお高いのでドレスにはお得なEX-シルバーを使いました。

長々と書いてしまいましたが、少しでもお役に立てたのであれば幸いです。

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