ミルク世紀すちゃらかエヴァンゲリオン

著者 踊りマンボウ   

第八話「気が付けば、もう昼でした」

 

「うぃーす!」

 ミサトは、授業中の教室に突然、乱入した。

 その時、教室では本来ならば厳粛な雰囲気の中、授業が行われているはずだった。

「あら?」

 しかし、手を挙げて教室に入ったミサトの目に映ったのは、あちこち自由に歩き回って楽しそうに雑談を交わしている生徒の姿だった。

「みんな!ほら席に着いて。自習の時間でしょ!」

 その混沌とした教室の中、クラス委員長の洞木ヒカリは、秩序を取り戻そうと一人奮闘していた。

 けれど、誰一人として彼女の言葉に耳を貸すものはいない。

 せっかくの自習の時間なのだから先生も幸い居ないことだし、雑談に花を咲かせようと思っているようである。

 そうでない生徒は、周りの雑音など気にしないで黙々とおのおの独自の問題集と向かい合って勉強をしているようである。

「・・はあ・・」

 ヒカリは、溜め息をついて、諦め顔で席に着いた。

「・・あらまあ、自習ねぇ」

 見ると、黒板には『葛城ミサト先生用事のため、この授業を自習とします』と書いてある。

「しかも・・私の受け持ちなんてね。こりゃ傑作だわ・・」

「?・・どうかされたのですか?」

「何でもないわ。ちょっと待ってね・・」

 教室のドアから顔を覗かせたナギサに待つように言ったミサトは、つかつかと教壇に近づいて手に持ったファイルで、バンバンと教壇を叩いた。

「・・」

 何事かと、ようやく教壇の方に生徒達が注意を向ける。

「あれ、ミサト先生だ・・。この授業自習じゃなかったのか・・」

 教室の端の方で、何やら漫画を読んでいた生徒が呟く。顔ににきびが目立ち、見た目にさえない地味な少年。

 生徒の名は陸奥ウネビ。

 第三新東京中学校の校長陸奥ナガトの一人息子である。

 ウネビの言葉は、ざわついている生徒全員に共通する気持ちだった。

「席に着けーい、皆の衆!」

 ミサトは、いささか芝居がかった調子で、生徒達に命令する。

 それを合図に、のろくさと生徒達は動き出した。

 待つこと、しばし。

「ようし!みんな席に着いたわね。じゃ、話は伊吹先生から聞いてると思うけど、転校生を紹介するわ。・・入って、ナギサさん、レイさん」

「はいですの」

「・・はい」

 ナギサ、続いてレイと教室に入ってくる。

 一斉に教室の男子の目が二人の美少女に集まる。と同時に、あちこちがざわめき立つ。

 その中に、シンジも確かに含まれてはいたのだが、その見る目はその他の男子と違っていた。

『何者なんだろう・・ナギサちゃん。それに、レイさん』

 天使の笑顔の少女。

 じっと、ミサトの横に立っている少女を見つめるシンジ。見た限り、普通の少女とまったく変わり無い。

「あ、シンジさん!」

「え?」

 きょろきょろと教室を落ち着かなげに見ていたナギサは、視界の端にシンジの姿を見つけて、彼の方に顔を向けた。

 向けたなり、嬉そうな笑顔を見せてシンジの名を呼ぶ。

 シンジは、いきなり声を掛けられて動揺した。

「このクラスでしたのですね」

 明るく、澄んだ声が教室に響く。

「あ、うん・・」

 周りの視線に押されるようにシンジが頷く。

「・・」

『ただでさえ、学園のアイドル、アスカちゃんを独占しているのに、転校してきた可愛い女子生徒と知り合いとは、許せない』

 シンジに殺意にも似た視線を注ぐ周りの男子に共通する思いであった。

「良かったですわ。わたくし、ちょっと不安でしたの・・。そのクラスに馴染めるかどうかとか・・」

「そ、そうなの?」

 シンジは、まったくナギサには不安げな様子は無かったと思う。

 入ってきた時からずっと、彼女は見ているこちらが安心する、天使の笑顔を見せていたと思うのだが・・。

 けれど言われてみれば、何となく自分に声を掛ける前より笑顔が輝いていると、シンジは思った。

「あら、碇君、ナギサさんと知り合いだったの?」

 見詰め合う二人を見て、ミサトが笑みを浮かべる。また何か思い付いたようである。

「はい、今朝登校途中でお会いいたしましたの」

 ナギサは、ミサトの質問に極上の笑顔で答えた。

「・・はっ?」

 ミサトを含めて、クラスのほとんどの人間が唖然とする。

 ナギサの左隣のレイは少しだけ眉をひそめたが、他の反応と比べると動揺は無きに等しいといえた。

 今朝、会ったばかり。

 それって、ほとんど他人ではないのだろうか・・。

 目を丸くして一斉にナギサを見つめる生徒達。

「あら?皆様、どうかいたしましたか?」

「・・な、ナギサさん・・一つ言っていい?」

「はい、何ですの。葛城先生」

「それって、他人て言わない?」

「そうですの?でも、わたくしシンジさんを存じておりますし、シンジさんもわたくしのことご存知ですし・・他人という関係ではないと思うのですけれども、違いますでしょうか?」

「いえ、まあそれはそう何だけどね・・」

 ミサトは、目をナギサの方から逸らして頭をぽりぽりと掻いた。

 何を言っても無駄だ。

 そう思って、納得することにした。

「ですわね、シンジさん」

「え?あ、あの、その・・」

 自分に突然発言権をまわされて、シンジは返答に詰まった。

 にこやかに話すナギサの言葉に、考え事をしていたのだ。

「違いますの?」

「いや、あのナギサちゃん・・違わないと思う・・」

「ちょっと、アンタずうずういしいわよ。シンジもシンジよ!何どもりながら言っているのよ!」

 それまで、成り行きを見守っていたアスカが突然立ち上がって叫んだ。

 ほとんど初めて会ったばかりなのに、親しげに話し掛けるナギサに苛立ちを覚えたというのが主な理由である。

 単純に言えば、嫉妬だろうか。

「はい?」

「はい?じゃないわよ。何にこやかに愛想よく笑顔振り撒いてんのよ!ホント、シンジも迷惑してるじゃない」

「あ、アスカ・・僕は別に・・」

 激しく言い立てるアスカに、シンジは弱々しく反論する。

「うるさいわね!シンジは黙ってて!」

「・・」

 アスカの剣幕にシンジが押し黙る。

「アンタ、本当に図々しいにも程があるわ!第一、あんな力が使えるなんて・・」

『人間じゃないわ』

 そう言おうとしてアスカは、自分の失言に気付いた。だが、遅かった。

「アスカ!」

 アスカの失言に、シンジが青ざめた。

 ナギサの力、リョクについては、アスカから秘密にするように言ったはずである。

 それを、アスカ自身が、言ってしまうなんて。

「あー!アンタ、確かアスカとか言ったけ、何よ突然、出歯ちゃって。アンタその子の何なわけ?」

 シンジよりさらに青ざめたレイは、咄嗟にアスカに噛み付いた。

 紅い目に激しい敵意が浮かび上がり、アスカを射抜く。

 言葉では、いかにも軽い感じで突っかかっているように聞こえるが、目は真剣だった。

「もしかして、ひょっとして・・惚れてちゃったりなんかしてたりして」

 ぷぷっ、と笑ってみせるレイ。

「それで、思わず焼きもち焼いたんだぁ!」

 小馬鹿にした口調で、アスカを挑発する。

「な・・っ」

 思わぬ所からの伏兵にアスカはたじろいだ。

 自分の失言に、どうしようと思っていた所だけに、すぐに返すことすら出来なかったのだ。

 しかも、レイの揶揄に顔が赤くなる。

 今日、ナギサに出会って明確に意識した嫉妬・・。

 それをずばり指摘されてアスカは怒りの矛先を変えた。

「あーっ、赤くなった。やっぱりそうなのね」

「な、何よ。そんなことアンタには関係ないでしょう」

 半分本気で、半分レイの強引な話題転換に乗る形で、アスカはレイに言い切った。

 そのアスカの行動に、レイは必死で激しい言葉を返す。

「ははーん、やっぱあたしの考えた通り・・。図星ね」

「・・あ、アナタには、か、関係ないわよぉ!」

「ちょっと、二人ともやめてよね!先生も止めて下さい!」

 ヒカリは委員長として、転校生とクラスの友達の衝突を止めようと立ち上がった。

 話の展開にはついていけなかったのだが、この場を収めなければいけないということは感じているようだった。

「あー、そうね。でも、ちょっち気になったりもするけど・・ま、やっぱ止めなきゃ駄目かな?」

「・・」

「・・」

 ミサトがそう言ってのんびりと仲裁に入った時には、二人は睨み合いの状態に入っていた。

 正直言って、止めてくれるのを待っている状態だった。

「ということで、取りあえず喧嘩やめーっ!」

 ばんばんと、アスカとレイの頭を、手にしたバインダーで殴る。

「きゃん!」

「痛い!」

 それぞれ、叫び声を上げるがまったくミサトはそれを気にとめない。

「んで、仕切り直しで・・じゃ!転校生の紹介をします」

 ミサトはそういって黒板の自習という伝言を消した。

 そして、二人の名前をチョークで書いた。

『雪風ナギサ、綾波レイ』

「じゃあ、二人とも自己紹介して」

「はい!」

「・・はい」

 ナギサは元気良く返事をしたが、レイは頭を少し押さえつつやや不満気に返事をした。

 教室のざわめきが引いていく。

「初めまして、雪風ナギサと申します。松代第一中学校から転校してまいりました。ふつつか者ですけれども、皆様、何とぞ宜しくお願い致します」

 可愛いながらも、しっかりとナギサの言葉は教室に響き渡った。

「不束者ねぇ・・」

 ミサトは、ぽりぽりと頬を掻いて、呆れているようだった。

「ま、いいけどね」

 その一言で、自分の頭の中で渦巻いた考えを消してミサトは、次へ進めることにした。

 まず騒ぎ立てる男子生徒に目で牽制して、レイを促した。

「初めまして、綾波レイといいます。ナギサと同じく、松代第一中学校から転校してきました。皆さん、よろしくお願いします」

 レイは、やや無愛想を表面に出しながら挨拶をした。

 アスカは、そんなレイを少し睨みつけるように見据えている。

「・・」

 レイはアスカに一瞥をくれるとふんっと鼻を鳴らした。

 途端、アスカの顔つきが厳しくなる。

 ダンっと、机を叩いて敵意をむき出しにした。彼女の隣に座っている生徒が驚き、体を竦ませる。

 それはアスカの怒っている時のすさまじさを十分に知っている者には、当然の反応とも言えた。

 ちらりちらりと、横目でアスカの様子を伺っている。

「さて、自己紹介が終わった所で・・まずは適当に座ってもらうとして・・そうね、シンジ君?」

「・・は、はいっ!」

「アナタの隣、空いてるわよね。そこにナギサさん、座って頂戴」

「はいですの・・シンジさん、何とぞ宜しくお願い致します」

「え、あ、はい・・」

「それと、レイさんだけど・・」

「葛城先生。私、ナギサの隣がいいです。丁度席も空いているようだし、構いませんよね?」

 レイは、自分の意見を素早く滑り込ませた。

 アスカとの喧嘩の時の雰囲気を引きずっているのか、やけにぶっきらぼうである。

「え、あ、・・そうね」

「幸い隣の席も誰も居ないみたいですから・・」

「?・・え?そうだったけ?」

 シンジの席からケンスケの座っているの窓までの三つの席は、確かに誰も座ってなかった。

 が、ミサトには何か引っかかる所があった。

 そう、誰か居たと思うのだが・・、誰かはミサトは思い出せなかった。

「何か、引っかかるんだけど・・」

「ほら、ナギサ行くわよ!」

 頭に指を当てて考え始めたミサトを無視してレイは、ナギサを誘い席に着こうとする。

「あ・・レイさん。手をそんなに引っ張らないで下さいまし。・・その少し痛いですわ」

「ご、ごめん、ナギサ。つ、つい・・。ちょっとほかのこと考えてたから・・」

 レイの口調が、元の砕けた感じに戻っていた。

「・・ふう・・」

 アスカもレイの様子に溜め息を吐いた。

 取りあえずもう大丈夫だろう、という安心の溜め息である。

「それにしても、ナギサ・・か」

 シンジの隣に座ろうとしている黒髪の少女を見遣るアスカ。

 ライバル視という気持ちは認めたくないものの否定は出来ないでいる。

 自分には無いもの・・ただ単に方向性の違いだと片付けるには大きすぎるものを持ち合わせている少女ナギサ。

「シンジさん・・宜しくお願い致しますわ」

「あ、うん。こ、こちらこそ宜しく」

「・・」

 隣のシンジと仲良さそうに挨拶を交わすナギサを見て、レイは少し複雑な顔をした。

『ガラッ』

 その時、教室の前の扉が開いて、トウジが教室に入って来た。

「・・!そういえば・・トウジ君が居たわね・・」

 ミサトは、その時点でようやく頭に引っかかっていたことがはっきりとした。

 そう、レイの左隣、ケンスケの右隣の席は鈴原トウジの席だったのだ。

「せんせ・・すんません。ちょいと保健室に寄ってたもんで・・」

 包帯、湿布、絆創膏と保健医赤木ナオコに治療され尽くした顔が、痛々しいながらも何処か滑稽である。

 クラスの生徒達は、そんなトウジを見て、最初驚き、続いて笑った。

「・・」

 その原因となったアスカは、彼から目を逸らした。

『もともとはアイツが悪いんだからね』

「おろ・・お前は・・」

 ミサトに挨拶をしてからトウジはのろくさと自分の席に移動する。

 その途中、トウジはレイが自分の右隣の席に座っていることに気付いた。

「あれ・・?ちょ、ちょっと・・」

「なんや?・・わいの席やで・・ここ」

 自分の席にどかっと座って、トウジは確かめるように自分の顔をさする。

 どうやら、塗り薬が痒いらしい。

「・・そこの席・・だったの・・」

「そや・・ま、よろしゅうな・・えっと、・・綾波やったかな・・確か・・痛っ」

「あ、うん・・」

 さっき喧嘩していた時と打って変わって穏やかなトウジの口調に、レイは素直に頷いた。

「・・さっきは・・その済まなんだな・・」

 別に痒いわけではない鼻先をぽりぽりと掻きながらトウジは、隣のレイにだけ聞こえるように、謝罪する。

「え?」

 相手から、何の前置きも無く謝られてレイが戸惑う。

「その・・この顔の傷が・・ちょっとな・・痛んで、案内するどころやなかったんや・・」

「あ、うん・・」

「・・もぉええかもしれんけど・・言うてくれたら・・今度は真面目に案内するさかい・・」

「あ、あのさ・・その、ごめん・・私・・その・・ナギサのことになると・・見境が無くて・・」

「?・・」

 レイの謝罪に、トウジが横を向いた時、チャイムが鳴った。

「ごめんね!」

 両手を合わせて、拝むようにトウジに謝るレイ。

「あ・・ああ」

 トウジもまた、さっきの喧嘩ごしの調子と違うレイに戸惑った。

「さぁーてっ、と、今日は半ドンだからこのままホームルーム行くわよ!」

「あらまあ・・もうお昼ですの?」

 隣のシンジと楽しく談話していたナギサが、会話を止めて教壇の方を見る。

「そうだね・・。なんだか今日は時間が過ぎるのが早いや・・。色々あったけど・・」

「・・バカシンジ・・」

「・・鈴原・・」

 仲の良い二人に、寂しく呟く少女もまた二人。

「あ、そういえば伝達事項と配るものあったんだ。ちょっち待ってて!」

 慌てて教室から出て行くミサト。

 再びざわめく教室。

「本当に、時間が過ぎるのって早いですね」

 ナギサはシンジに笑顔を示して話す。

「気がつけば・・もうお昼ですのね・・。もっとシンジさんと色々話とうございますのに・・」

「え・・?」

 ナギサの笑顔に、ドキリとすると同時に、顔を赤らめるシンジ。

 ぽかぽかと暖かな日の射す土曜日の昼・・、教室は少し春めいていた・・。

 

  

第八話「気が付けば、もう昼でした」   
終わり   
第九話「春と冬」へと続く   


踊りマンボウさんへの感想はこ・ち・ら♪   


すちゃらか裏話

 

作者 「こんにちわ!更新をサボっている作者の踊りマンボウです」

ナギサ「皆様、いかがお過ごしでしょうか?わたくしは元気に過ごしております、アシスタントの雪風ナギサです」

作者 「さて、この『すちゃエヴァ』もようやく昼まできましたが、何だかこのままでは終わらないので強引に半ドンにしてしまいました」

アスカ「欽ドン?」

作者 「・・・・五点」

ナギサ「ほよ?アスカさん、顔を真っ赤にされて、どうかされたのですか?」

アスカ「・・後悔しているのよ。何だか変な脚本というか、ちょっとした走り書き渡されたと思ったら・・これなんだから・・」

作者 「・・ごほごほ、それはいいっこなしでしょう、ばあさん」

アスカ「アンタが考えたシナリオでしょう!・・ホント、ここに来るたびにアンタの頭の悪さを感じるわ」

ナギサ「アスカさん、マンボウさんは悪さをなされるのですか?」

アスカ「?・・えっとそうじゃな・・!・・そうね、悪さしてるかもね」

作者 「・・何の事かな」

ナギサ「マンボウさん、悪さはいけませんわ」

作者 「な、ナギサちゃん・・べ、別に悪い事なんて・・・・」

ナギサ「・・じぃぃ・・」

作者 「うっ・・視線が痛い」

ナギサ「マンボウさん・・」

作者 「・・はい。でも本当にしてないから・・」

ナギサ「本当ですの?・・信じてよろしいのですね」

作者 「う、うん」

アスカ「ふーん・・まあいいけどね」

作者 「・・というったところで、今日は解散・・お疲れ様でした」

ナギサ「あ、マンボウさん、待って下さいまし。・・あの、皆様、ごきげんよろしゅう・・さようなら」

アスカ「・・何だか、ここに来るの馬鹿馬鹿しくなってきたわね・・帰ろ・・」

 


管理人(その他)のコメント

カヲル「半ドンって、なに?」

アスカ「さーね。少なくとも欽ドンじゃないことは確かね」

カヲル「自分でいったくせに・・・・ぼそっ」

 がすっ!!

アスカ「あたしは言わされたのよ! い・わ・さ・れ・たの!!

カヲル「うぐうぐ、なんで僕に文句を言うんだい・・・・」

アスカ「いいじゃないの!」

ミサト「いい? 半ドンって言うのはね、昔々、大食漢の王様がいていつもいつも特製どんぶりにいっぱいのご飯を食べていたのよ。でも、さすがに土曜日は動き回らないのに平日と同じ量を食べるのはまずい、ということで土曜日はどんぶりに半分だけご飯を食べるようにしたの。それが転じて、半分どんぶり、略して半ドン、というんだ」

アスカ「へぇ〜。ミサトってただのアル中だバカだと思っていたけど、結構物知りなのね〜」

カヲル「そうかぁ、半ドンって、半分どんぶりだったのか。それは僕としたことが知らなかったな。シンジ君は知っていたのかい?」

シンジ「カヲル君、アスカ、それ、うそだって・・・・汗」

カヲル「・・・・・・え?」

アスカ「・・・・うそ?」

シンジ「本当は、明治時代の正午をあらわす空砲から半ドンっていうんだよ・・・・」

アスカ「み、み、ミサト!!!!」

カヲル「・・・・逃げてるよ・・・・」

アスカ「・・・・まったく、やっぱりミサトはただのアル中ね。・・・・ところで・・・・カヲル、アンタ最近作者の話聞いた?」

カヲル「いや、何かやっているのかい?」

アスカ「最近あの腐れた作者、某所悪さをしているらしいじゃない。どっちかっていうと、あの踊りマンボウに近いたぐいの」

カヲル「え、そうなのか?」

アスカ「詳しいことはここでは語れないけどね。某所某掲示板に、18禁的内容を書き込んでいるとか・・・・」

カヲル「某所って、どこなんだい?」

アスカ「さあね。強いて言うなら、「鍵は終末世紀エヴァンゲリオン」ってことかしらね」

カヲル「終末世紀・・・・ああ、あそこか。いやあ、あの人はすばらしいひとだよ。僕のことをしっかりとかいてくれるところが特にね。さぁて、じゃあそこに行くとするかなぁ〜」

アスカ「はああああああああああああああああああ。まったくどいつもこいつも・・・・」


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