■ 2000年12月 ■
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今回真空脱泡機を使用して複製を仕様としているんですが
湯だまりを作った為にクランプすると湯だまり部からゆがんでしまいます
石膏によるバックアップして見たいんですが問題無いでしょうか?
ガレ美のクランプはどうされてたんです?
お知恵拝借させてください
うみゅー、久々ですー
状況が見えない…です。写真きぼー
なんとなく予想は出来てるんですが…
仕事場の大型真空注型機はパワー強すぎて
目を離すと沸騰ガスが残るのニャ
何事も程々が肝心かニャー
もう数ランク上の加圧できるタイプは
スゲー良かったニャ、5気圧くらいで気泡ほとんど
押しつぶしたニャ
でもお値段もすげかったニャ
たぶん湯口を大きく取ったために(悪いことではないんですが)
その回りの壁になる部分が薄くなってそのままクランプで締めると
押しつぶされて歪んで隙間ができて漏れてしまうーとかそう言うことでしょうか。
あとで画像も用意しますが、私の型は湯口部分も結構壁は厚いです。
その分湯口も小さく(と思う)容量的には足りないんですが、
それを補うためガムテープを巻いて壁を足し、それから板を当ててクランプしています。
量産時はちょっと面倒なんですが、シリコン型のみで湯口までまかなおうとすると
結構な大きさになって、型製作時に真空釜に入らなくなるし、
湯口に溜まるキャストのムダも多くなるので現状はそんな感じでやってます。
まーこれも私が個人的に試行錯誤してオレ的に納得したやり方なので
業者さんとかとはまた違ってるかもしれません。
他にも湯口代わりにポリボトルの底を抜いて型に差し込むとか
古い型をくりぬいて湯口代わりに貼り付けるとかいろいろあります。
>ARIさん
ページになっちゃいました。
下のリンクでね。
>芸人さん
ごぶさたです。なるほどあそこにお勤めでしたか。とか風のウワサで。
むむうライバルに塩おくってたとは! なんつって〜ぜんぜんオッケーっす。
キレイな複製品が生産できてGKは組みにくいというイメージが払拭されていけば
言う事ないですからねん。
て事でうちにも離型剤情報を…(笑)。
個人活動と仕事の住み分けしたいんですが、内容かぶってると
難しかったり、あせってボロ出すこともままあったりします。
てなわけで、とりあえずココでは仮面かぶりっぱなしにしておきます(^.^)
親爺殿も書いてらっしゃいますが、初心者に対しての敷居の高さを
取っ払いたいって気持ちは私にもありまして、そのパトスのほとばしりの一部が
ウチのHPだったりするワケでして、ある意味この離型剤は『悲願達成』第一弾
ということになったりしてます。
>親爺殿
サンプルの持ち弾が『あとちょっと』残ってますのでメールで以下略
一応営業文句をこちらに入れときます、重いんでハネられやすいですが。
>いとーさん
あんなに厚かったんですね・・・・なるほど
全然薄かったんでゴムの力に型が負けてました
>芸人さん
そうですね今度は画像つきで聞こうとおもいます
質問なんですけど沸騰ガスって
キャストが沸いたときの残りみたいなものでしょうか?
単体ではA液がキシレン、B液がキシレンとイソシアネート
これらは減圧下で沸騰しつづけます、水分が飛んでも
沸騰が収まるわけではないので打ちこみ直前に
空気をリークさせて沸騰を押さえてから注型したりします。
(ほどほどの減圧度なら余り気にしなくても良いんですケド
ちょっとパワー強すぎるもんで)
ちなみに水分の減圧蒸留自体は30秒も沸騰させれば
十分なんだそうです<信用してません(笑)
あと、市販の箱入りキャスト、ロットによっては
かなり水分噛んでる時があります。
そういえば、B液も水分噛むんですが、この話すると
みんな驚くんです、そんなに知られてないんでしょうか。
気泡の溜まり方とか考えるのに色水+洗剤の混合液を
ペットボトルにどうすれば泡立てずに注入できるか、とか
当面の問題解決するのにいろいろミョーな実験とか方法を
試したことってありませんか。
>芸人さん
やったこと無いです
確かに有効そうですよね
B液ってほっとくと単品で変な具合に変質しますし
ポリとか侵すのもB液である現象ですよね
これってイソシアネートのせいなんですか?
現在
時間かけてでもなるべくきれいな複製品をつくる
を目的でがんばってみます
キレイに抜くってのは、個人的にキャストパーツのパーティングライン消しが
かなりやりたくない作業の一つなもので、塗装するときに出来るだけそれを避けたい
(最低でも一体は自分で組まなきゃいけないですからねー)ってのがありましてー…。
自分の為だったりするわけです。
結果同様のパーツを提供できればなお良し、って感じでしょうか。
真空掛けたときキャストの様子も見てると面白いです。
ブクブクブク…って泡がしばらくでたあと、パシパシパシッって沸騰に変わるとことか。
その辺で常圧に戻してます。
一度ARIさんチームの工房にも行ってみたいですね。ダイキから様子は聞いてますが(笑)
言葉とか文字で伝えるのまだるっこしいですし(笑)。
色水実験はやったことないなあ。
何となく頭の中でシミュレーション。怪しそうなとこにはエア抜き?付けちゃうもんで。
>芸人さん >住み分け
まーそれは私もそうなんで書きたくても書けなかったりなかなか難しいデスね…。
本当に有意義なお話ありがとうございました。
すごく刺激をうけまして、津田沼の自宅へ帰って早々スケッチ&ファンドひねり。
オバピンは21世紀最初の完成品にしたいです。
とりあえず、悪さするのはイソシアネートなんですが、確実に悪さするので
それをドコまで封じ込められるかは作業者の技量次第ということになります。
それでは、吸水と発泡の仕組みを説明しておきます。
まずA液、吸湿剤を入れるのが常識みたいなもんなんで、吸湿するのは当然。
しかし、吸湿剤を入れれば湿気が抜けると言うことは、成分的に変化がある
訳ではなく、スポンジが水を吸う様にただ成分中に貯えているだけである事が
うかがえます。
んで、B液なんですが、こいつがねー(笑)、吸湿したあとに、変質して
炭酸ガスを出すんですよ、白く濁った液をご覧になったことはあるでしょうが、
これが変質した成分です、残念ながら、もう元には戻りません。
缶が膨らむくらいになってるともうアウトですわ。
で、発泡のプロセスですが、原因は水分、悪いのはイソシアネートということ
まではハッキリしてるんですが、ここから先はあまりメジャーではありませんので
この際ですから説明しておきます。
A液に溶けこんだ水分(と、B液の変質成分)は、混合、攪拌されることで
B液に吸収され、B液が炭酸ガスを発生します。さらに、硬化時の反応熱によって
炭酸ガス発生プロセスも加速され、大量のガスが一気に発生、そのガスも
反応熱によって膨張、とどめに水分も反応熱で蒸発→体積増加→一気に反応、と、
まさに倍倍ゲームの状態になるわけですな。
つまり、気泡は炭酸ガスということです。
吸湿させない理想的条件っていうと、密封した缶に窒素ガスを送ってガス圧で
吐出させればいいんですが……できるかい、んなもん(笑)
徹夜で抜いてるときに(考えて見りゃスゲー表現、マスキング並やのう)
B液だけ流しちまって型おしゃかにしたこともありましたなぁ。
表面カチカチのバリバリになりやんの。
あまり深く考えたことはないのだけれど
確かにB液用のカップはバリバリになりますよねえ。缶の蓋回りとかも。
最後の方のB液には固まりが混じってたりで、硬化後、パーツの所々が茶色くて
売り物になんねえとかありますし…。
>たくぼんさま
まー先はまだまだ長いんですが、今なんかやらないとって言う焦りはありますねえ…。
>芸人さん
ありがとうございます
僕もB液だけ流したことがあってその時は
拭き取ってから3回くらいかたぬきしたらどうにかなったと思います
やはりキャストは買ったら一気に使いきらなきゃだめみたいですね
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