If You Believed In Me

表紙のデザインは
早くもマイナーチェンジ?


Jazz Heat Bongo Beat
(blue moon BMCD 1604)

作曲者のクレジットすらないのは、やはり手抜きだと思います。

April 29, 2000

The Maestro

 久々の更新です。いやぁ、いろいろと忙しくてかまけておりました。先月から「週間宝島」の仕事をさせてもらっておりますが、メールで入稿したからねー、と思って油断していると次回の内容がファックスされてくるという感じです。1週間が7日しかないというのを痛感させられる今日このごろでございます。

 ハル・ブレインがめでたくロックの殿堂入りを果たしたそうです。よかった、よかった。しかし、彼の貢献度からするとチョット遅いような気がしますね。授賞式当日はハルは病気のため欠席、娘さんが代理でスピーチをしたそうです。そのスピーチの中で幾人か名をあげて感謝の意を表わしていました。当然、フィル・スペクターも入っています。ところで、氏名の間に「巨匠」という言葉を挟んだアーティストが一人いました。その名はトミー・テデスコです。スペクターのセッションでもおなじみですね。ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」のB面には「テデスコ・アンド・ピットマン」というタイトルのインスト曲があるくらいですから、スペクターも頼りにしていたに違いありません。なんてたって彼はバンジョーで三味線の音色を出す職人ギタリストです。しかも、お呼びが掛かると50台のギターをトラックに積んでスタジオへ向かったそうです。彼が言うには、どんな要望が出るかわからないから、だそうです。すごいねー。そんな彼の名がジャケット(裏ではなく表ですヨ!)にクレジットされたジャズCDを見つけましたので紹介しましょう。
 一応、フルート奏者のバディー・コレットのリーダー・アルバムといえるでしょう。ライナーがないので1959年のロス録音ということ以外詳しいことがわかりません。音も盤起しの様な感じがしたので、細かい文字を見てみると、FRESH SOUNDの文字がありました。ジャズ好きな大金持ちのスペイン城主が道楽で始めた復刻レーベルだ、なんてアホらしい噂が出ていたレーベルです。メジャー・レーベルからマイナー・レーベル、名盤から珍盤まで節操のない復刻ぶりや権利関係の事を考えると、城主の道楽と思える節もないではないですね。
 それはさておき、トミーさんのギターはあまり出しゃばり過ぎずフルートの脇に徹してる、といった感じです。それでも、ソロ・パートになると、とてもスムーズなフレージングを聴かせてくれます。時々、バーニー・ケッセルじゃないかと思うようなところもあります。さすが、マエストロ!
 漏れ聞いた話ですが、レイ・ポールマンとスティーヴ・ダグラスと一緒にライヴハウス・ヘヴンで毎夜ジャムを楽しんでいるそうです。
 ところで、グランパスは5連敗だけは免れました。よかった、よかった。

MAD-WORDS
未来のとけい
(NIHONBARE /JCUR-052)

CDも楽しいけど、大道芸の
サービス精神てんこもりの
ライヴはもっと楽しい。
おそるべし、
オジサンパワーである!
もうちょっと知りたいという方は、こちらへどうぞ。CDも購入できます。

イラストによるソフトモードのジャケット・デザインは、体臭の苦手な女の子向けでしょうか?
でもねぇ、2年前に出た下のデザインのほうが、ぼくは好きですけどねぇ。CMとタイアップという関係もあるんでしょうか。

Best Of Tom Jones
(DERAM /POCY 1001)

こちらが98年にリリースされた
デザイン。タイガーしてます。

June 14, 2000

Mad-Stomp

 ひと月もほったらかしは罰金モンです、といわれたからではないのですが、ようやくの更新でございます。VANDA誌の一年ぶりの発行で、音壁新聞の原稿を書いていたので、何となく更新した気になっておりました。失敬。そんなこんなで、Web版と雑誌版と書き分けるのは意味がないと思えてきたのですね。正直、大変です(^^;。おんなじ原稿で更新するにしても、それなりに時期を合わせたいと思い、発売後、「音壁新聞」を更新したいと思います。
 というわけで、今回は、「マッド・ワーズ」サード・アルバム発売記念スペシャル版トップページです。

 じつは、ぼくが彼らを知ったのは、ついこの間のことです。お世話になっているデザイナーから、彼らのサード・アルバム「未来のとけい」のブックレットの歌詞に添えるイラストを時間もない、お金もないけどよろしく、と頼まれたからでした。正直、お金はともかく時間がないのは肉体的にきつかったですが、5月31日に行なわれた都内のライヴハウス「下北沢CLUB QUE」でのパフォーマンスを観て、そんな疲れが一気にすっ飛んで(入稿からひと月たってれば、疲れなど無いって(^^;)しまいました。とにかく彼らは、理屈抜きに楽しいジャグ・バンドです。ジャグ・バンドといえば、洗濯板や壊れたシンバル等くっつけた愉快な手製の楽器に目が止まるかもしれません。で、コミック・バンドのように思われがちですが、「マッド・ワーズ」に関していえば、それは正しい。ミスター・マリックも腰砕けの奇術ショーもあります!
 だからといって、技術の未熟さを笑いで誤魔化す、なんていう素人バンドではありません。メンバーには、日本のブルーズ・ハープ第一人者でもあり、アメリカでの受賞歴のあるという石川二三夫がいます。マンドリン担当の日暮士歳朗は、スチール・ギターの名手でもあります。MCとリード・ボーカル担当のてつは「テツ100%」でデビューし、ラジオのパーソナリティーとしても活躍中であります。リーダーのムーニーはアンクル・ムーニーとしてその名を知られています。手製のウォッシュタブ・ベースでリズムを刻むYONOは、出版業を営んでいるそうです。以上、にわか知識でございました。

 このおじさんバンドを観に京都から来たという21,2才の男子の追っかけもいるほど、「知る人ぞ知る」存在のようなのです。時間があったら、ぜひインディーズ・コーナーに寄ってみてください。

 おじさんといえば、トム・ジョーンズです。もっとも、今CMで流れている「よくあることさ/It's Not Unusual」のヒットを出したときは25,6才ですから決しておじさんシンガーじゃないですけど。どうもすいたらしいイメージがあるもんですからね。で、「ベスト・オブ・トム・ジョーンズ」がリニューアルされて店頭に並んでいます。ブルーを基調にしたイラストによるジャケット・デザインは彼の汗臭さを一掃しています。それはそれでいいのかもしれませんが、やはり、トム・ジョーンズとくれば、こいういうイメージでしょう。
 ソフトロックの涼しげな軟弱コーラスでさわやかに過ごすのも結構でございますが、夏にこそ汗の飛び散るソウルフルなボーカルで涼をとる、というのもオツなものといえましょう。さらに、バリトン・サックスでごりごり攻めまくられる快感もあることを付け加えておきましょう。内容については、木村さんのサイト「Add More Music To Your Day」の「5月に買ったCD」にてレビューしていますので、ぜひ ご覧になってください。それにしても、なんでジャケット・デザインを変えたんでしょうか。さわやかを通り越して腰砕けといった印象を受けました。CMとタイアップという関係もあるんでしょうかね、きっと。
 このホームページも腰砕けにならないように気をつけます(^^;)。

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THE WALL OF HOUND
このサイト名の由来は、もちろんフィル・スペクターが創造したWALL OF SOUNDの語呂合わせです。 HOUNDには、マニアという意味もあるようですが、特に深い意図はありません。また、ぼくは吠えたりもしません。このサイトでは、そのフィル・スペクターの再認識と知名度の向上を第2の目的としたものです。(文責: 大嶽好徳)
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で、第1の目的はといいますと、ぼくの本業であるイラストを紹介することです。
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Links  2/27/2001 更新
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