神話を作りし者
プロローグ.2
最後の使徒を倒したにも関わらず、ネルフはいまだに機能し続けている。
しかしあの戦い以来僕はエヴァに乗ることはなかった。許すことができなかったから・・・
カヲル君を殺させたネルフを、エヴァをそして父さんを・・・そしてなにより
許せなかったのは僕自身だった。ただ命令を聞くことしかできなかった自分だった。
人形・・・そんな言葉が頭に浮かぶ。そしてその言葉を同じエヴァパイロットに言われた
女の子の姿も・・・
綾波レイ・・・
作られた生命。道具としての存在、人から道具としか見てもらえない存在・・・
彼女が生き続けることは、利用され続けることだった。
『私には何もない・・・』『私のかわりはいる・・・』
僕には口に出すことのできない言葉・・、悲しみしか持たない言葉・・・
僕にとっての彼女の存在・・・意味、それは何だったのだろう?
僕はそう思った。いやそう感じたんだ・・・。
意味・・・そこにいてくれることによる意味・・・。
彼女の側では安らぎを得ることができた。
彼女の微笑みを見た時、初めて笑っている顔を見た時、僕は彼女の美しさを知った。
なんの汚れもない顔に、
彼女の初めての表情に、
自分の心が溶かされているような気がした・・・・
僕は彼女にもっと人間らしさを持って欲しかった・・・
周りに居る人ともっと触れ合って欲しかった。
それが彼女にとって良い事だと信じて疑わなかった。
けれどそれは、自己満足に過ぎなかったのではなかっただろうか?
もっと自分を見て欲しかっただけでなかったのではないだろうか?
スケテ
パン
パン
管理人(その他)のコメント
アスカ「ふっかああああつ!! ってちょっとまちなさいよ、なんでこのアタシが出てないの!!」
カヲル「だから言ったじゃないか。このお話は僕が主人公なんだって。死んでいるけどね(涙)」
アスカ「そんなことは聞いてない!! すぐに探偵事務所行って本人クビに縄つけてでも引きずってきなさい! このへっぽこ管理人!!
カヲル「やれやれ。プロローグ1で黙り込んだと思ったらこのありさまか。これがほんとの「死と新生」なんちゃって」
どかばきっ!!
アスカ「くだらないこと言ってんじゃないわ!!」
カヲル「あうっ。たまにはいいじゃないか・・・・」
アスカ「時と場所を考えなさい!! この話はシリアスなのよ!!」
カヲル「ふんふん。僕の死んだあとの世界なんて興味ないね。いくらシンジ君が僕のことを考えてくれていても、それが僕に伝わることはないのだから。主人公と言っても、むなしいものさ。ふっ」
アスカ「考えていること自体、アタシにとってはむかつくのよ!!」
カヲル「いやだね、ひがみは」
げしげしげし!!
アスカ「だれがひがみよ!!!!!」
カヲル「うあ・・・・やっぱりひがんでいるじゃないか・・・・がくっ」
アスカ「さーて。こんどはこの腐れ使徒が沈黙している間に、次の話にいきましょうか」