数日後ネルフ・司令室

そこには二人の人がいた。 「何のようだ?」 「・・・・・・・・・・」 用が無いのなら出て行け、シンジ「・・・・・・・・・・」 出て行けと言ってるだろう「・・・・お久しぶりですね。碇司令」 少年は聞こえるかどうかという、か細い声で微笑みながらそう呟いた。 それは明らかにシンジの声ではなかった。 「まさか・・・・そんな・・・ばかな」 珍しくゲンドウは動揺を表に出していた。

                  神話を創りし者

                         myth of children



                 第弐話 君を護るから

                         

                            :補完計画

  



ケイジルーム

「ここは・・・・どこだろう・・・」 「僕は・・・どうなったんだろうか・・・・」 「シンジ君♪」 不意に明るい声がどこからかかかる。 「えっその声は・・・もしかしてカヲル君?」 「そのとうり♪」 「じゃ、じゃあやっと僕は死ねたんだ・・・。これでだれも傷けることはないんだ」 「・・・・・・」 カヲルは黙りこむ。 「カヲル君?」 「君はまだ死んではいない。いや、死んではいけないんだ。」 「?」 カヲルは急に厳しい顔で答える。 「僕もね・・・君たちを、いや、君を傷つけたくはなかった・・・・。だから消え ることを選んだ。でもその結果君に深い悲しみを落とす事になった・・・。」 「・・・・・・」 「わかるだろう?君がやろうとしていたことは結局僕と同じ事なんだ。・・・大事 な人を裏切ろうとしているんだよ。」 声は優しいが、はっきりと重くシンジの心に突き刺さる 「・・・でも、・・・・」 「シンジ君がつらいのは良く分かるよ。でもね、君でしか救えない人達、君でない と出来ないことがまだたくさんあるんだ。だから君は死んではいけない。いや、死 んで欲しく無いんだよ。」 「・・・・・」 「一つ聞いていいかい?」 「・・・・・うん。」 「君が願うことは?自分の死かい?違うだろ。」 「・・・・・・・僕は誰も傷つけたくなかった・・・。」 「いいかい?人は誰でも存在するだけで、知らないうちに周りを傷付けるものな んだ。完全ではないからね。でも、だからこそ人を知ろうとし、愛する。そして中 には壊れてしまう人もいる。君のお父さんのようにね・・・」 「父さん・・・?」 「そう、彼は唯一愛した人を失ってしまった。そして彼は悩み、弾けたんだ。」 「どういう事?」 「・・・・・・・・」 「カヲル君どういう事なんだよ?」 「シンジ君、これから話すことはとても大事なことなんだ。」 「えっ?」 「・・・・まず先に聞きたい。良く考えてから答えてほしい。シンジ君は人と人の 間の心の壁をなくした争いや憎しみの無い世界。だけど同時に人を愛する事も無い 世界を望むかい?それとも憎しみ合い、傷つけ合い、だけど愛し合う事のできる世 界を望かい?」 「・・・そ、そんなこと急に言われても・・・」 「答えはまだ出さなくていいんだ・・・でも必ず決めてほしい。君自身で・・・」 「・・・・・」 「前者を選べば君の心はやすらぎを覚えるだろう。誰にも傷付けられず、誰も傷付 けることはない。そういう世界だからね。でも後者を選べば君は・・・・・・・ ・・・・」 最後の言葉はやっとシンジの耳に届くようなつらそうな声だった。 「・・・・・・・・」 二人を無言の空気が包む。それを消すかのようにカヲルは努めて明るく言った。 「とりあえず今日の会見はここまでだね。それじゃあねシンジ君」 「ま、待ってよカヲル君」 「いいかい答えを必ず出すんだ。それがたとえどんな答えだろうとね」 優しく包み込むような声で微笑みながらカヲルはいう。 「待っ・・・て・・よ・・・」 シンジの意識が急に薄れていく。 「僕は君の中に居る。いつでも会えるさ。さぁ君には待ってる人が居るだろう 早く帰ってあげなくちゃ」 『どんな答えをだそうと、シンジ君・・・君は僕が護るからね』 それはこれからも口に出すことは絶対にありはしない一つの決意。 「・・・・ここは・・・・エヴァの中?だったのか・・・」 バスタブ内でミサトに見つかって8時間後、シンジはプラグ内で目を覚ました。 彼の手首に傷はもうなかった。
病院・303号室

ミサトに無理矢理連れてこられてついたところ。 303号室 シンジは驚いた。 302号室のベッドの上。 そこにいる少女を見て。 それが少し前まで一緒に暮らしていた少女−惣流=アスカ=ラングレーだと いうことを理解する事ができずにいた。 それを理解したとき、彼は壊れていく音を聞いた。 惣流=アスカ=ラングレー、そのイメージが崩れていく。 「アスカ?」 うそだと思いながらアスカを見ていた。 鮮明に思い出されていくアスカとの思い出。 出会いの時から・・・・ そして自分を憎んだ。 第十五使徒アラエル、あの時アスカに近寄れなかった自分を。 逃げていた自分を。 また周りが崩れていく。そう感じていた。 そしてすぐに目をそらした。 自分の所為で・・・・そう思いながらも。 その時ミサトが声を出した。 「シンジ君、あなたはアスカが元に戻るまで、過去を振りきることが出来るまで自 ら死のうとしない。このことを約束して」 「・・・・・・わかりました。」
シンジの部屋

シンジは心の中で悩んでいた。アスカの病室に行った後、自分の罪の重さとカヲルの言葉につぶされ
そうになっていた。 「僕は・・・。・・・・アスカあんなに元気だったのに・・・僕が逃げていた所為 で・・・・どうしたらいいんだ。」 「・・・アスカ・・・・」 シンジはその名前が自分にとってとても重い意味を持ってるように感じる。 「・・・アスカ・・・・」 「・・・アスカ・・・・アスカ・・アスカ・・アスカ」 シンジは何度も繰り返して呟く。 「そばにいたのは僕だったのに・・・・支えることが出来たのは僕だけだったのに・ ・・・・」 後悔の文字が頭の中でゆれる。 「僕にアスカを助けることが出来るのか?」 一つの疑問 「出来る・・・・はず・・・。」 それは分かっている。でも心に引っかかる。 「でも二度とアスカとは会えなくなる。」 助けたいという心と、カヲルの言葉の間で揺れ動く。 「それでも・・・・・・・・・・・・・・・・・アスカ・・・」 「一緒にいて楽しかったんだ。・・・・毎日が新鮮で・・・・・・・・面白くて・ ・・それなのになんで!!」 「もっと早く気付けばよかったのに・・・・・」 シンジは自分を笑っていた。過去の自分、何もしなかった自分に。 シンジの右手が開いたり握ったりを繰り返す。 不意に何かを掴み取るかのようにぎゅっと握り締める。 「答えが出たよ、カヲル君・・・・僕は」 「僕はこの世界が好きだ。つらいこと、悲しいこと、いろいろある。でも、それでも 僕はこの世界が好きだ。人を愛することが出来る世界が。」 「たとえ僕が消えるとしても・・・・」 「いいんだね?それで」 頭の中で声が響く。そのカヲルの声はどこかつらそうだった。 「うん。」 「僕は・・・・・今の僕は人を好きになる気持ちが良く分かるから」 「とっても大事なものだと思うから」 「わかったんだよ。」 「僕は・・・」 シンジは久しぶりの笑顔を浮かべると、心の中にあったものを素直に述べた。自分 に言い聞かせるようにゆっくりと、そして強く。 「僕はアスカが好きだから。」 『・・・たとえ憎しみのまとになっても・・・かまわない。』 その思いが今のシンジのすべてだった。
宣言?:ラブコメには絶対しないぞ!! :ハッピーエンドにはしないぞ!!! お詫び:この駄文の新作が遅れたことについてとても申し訳なく思っています。 この下にMARQUEEで次回予告(嘘)書いていますがI・Eでしか動きま せん。ねすけの方々すいません。
次回予告:夜中シンジはアスカの病室へと忍び込む。貞操の危機のアスカ。
カヲルに 語った言葉は嘘だったのか?次回・初の18禁『アスカ、貞操の危機』をどうかお楽しみに!
(すべて嘘です)


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管理人(その他)のコメント

アスカ「あーいい加減ベッドもめんどくさくなってきたわね〜」

カヲル「おや、起きあがって大丈夫なのかい?」

アスカ「だから何度も言ってるじゃない。あのベッドの上に寝ているアタシは仮の姿。本当はもう元気ばりばりなのを、むりやり寝かされているだけなんだから。それをシンジが余計な心配して・・・」

カヲル「仮病か。僕もよくやったなぁ。学校でいじめられていたときには・・・・」

アスカ「だれによだれに」

カヲル「君によく似たすっごくいじわるな女の子に・・・・」

アスカ「誰がアタシに似たよ!! それにそもそも、使徒のアンタがいつ学校に言っていたのよ!!」

カヲル「おや、ばれたか」

アスカ「こらああああああ真顔でウソを認めるな!!」

 どかばきぐしゃっ!!

カヲル「うがあっ!!」

アスカ「さ、さーて。シンジがそろそろやってくる頃だから、またベッドで寝ないとな」

カヲル「・・・・やっぱりシンジ君の気を引くための仮病じゃないか・・・・」


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