神・・・・・ 今までに会った者はいない存在。 創造主と呼ばれ生命を創ったといわれるもの。 破壊神と呼ばれ世界を滅ぼすもの。 ・・・・誰も会ったものはいない。 ・・・・存在の確認をしたものはいない。 しかし、誰もが知っているもの。 人を救うと言われてきたもの。 そのために人は、同じ種族を殺し、家族を殺してきた。 殺し合い掴んだものは自分だけの神 自分の心だけをうめてくれる 都合のいい 補完
神話を創りし者 myth of children 第壱話 『逃げる』という事、『生きる』という事 C part 卑怯な約束 ミサトは聞く事ができなかった。 次々へと愛したものが消えていく。 その孤独さに耐え切れずただ家にいた。 ずっと待っていれば・・・ 愛している二人の同居人が、仲良く喧嘩しながら帰ってくる。 そんな気がしたから。 少年の自信なく言う『ただいま』の声が聞こえてくる。 そんな気がしたから。 勝ち気な少女の悪態が聞こえてくる。 そんな気がしたから。 そんなことがあるわけないとわかっていながらも・・・ ただ家で一人立っていた・・・・。 病院に行くとシンジの死を聞かされそうで。 何も聞く事ができなかった。 だから、シンジが運ばれたところが 一番近い病院やネルフ本部の病院でもなかったことを知る由もなかった。
二週間ぶりに病院から帰って来るシンジを迎えに行った帰り 『なんでほっといてくれないんですか!? ミサトさん、言ってたじゃないか、生を望むものは生き、死を望むものは 死ぬ。だから僕は死ぬ、今の僕は誰より死を望んでいる。僕が死んで誰かが 生き残る訳じゃない。カヲル君のように・・・・だけど僕はもう・・・・
誰かが死ぬところを見たくないんだ!』 『逃げないで・・・。』 それがミサトに返せる精一杯の言葉だった。が、それは今のシンジには伝わらない。 『確かに逃げてるかもしれない、 でもいいじゃないか逃げたって、 僕が逃げずに立ち向かっても結局つらいだけだった。 父さんに刃向かったよ?だけどトウジは二度と消えない傷をおってしまった。 カヲル君を殺した・・・みんなが生きのこるために。 けど僕に残ったのは・・・・・・ 僕に残ったのは血で汚れた右手だけだったじゃないか・・・・』 『逃げても、逃げないでも僕の周りは崩れていくんだ・・・ 結局変わらないじゃないか! 僕が何をしたんだ! ただ誰かに必要とされたくて、誰かに愛されたくて、みんなを守りたくて。 それだけなのに、それだけだったのに 僕が一体何をしたっていうんだよ!!』 『・・・・・・僕が何をしたって言うんだよ。僕はどうすれば良かったんだよ・・・・』 シンジの言葉は叫びだった。今までに対する後悔、そして今からの絶望への魂の叫び。 ミサトには何も言えなかった。 慰める言葉が見付からなかった。 だから、卑怯な約束をした。 ミサトにとってそれは賭けだった。 【もしかすると】そんな言葉がミサトの思考を占めていた。 自分にとって大事な二人の同居人が両方消える事はないのだから。 どちらかは居続けるから。 それが希望を見つける事ができるかも知れない“死を望む少年”か、 それが少年により自分を取り戻すかも知れない“自我崩壊に落ちた少女”か、 それはわからない。 ただ二人ともいなくなる事を避けたくて。 可能性が無いに等しい喜ぶべき結果を望んで。 シンジに一つの事を誓わせるために道を引き返し再び病院へと向かった。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% 「!!!」 シンジは驚いた。 302号室のベッドの上。 そこにいる少女を見て。 それが少し前まで一緒に暮らしていた少女−惣流=アスカ=ラングレーだと いうことを理解する事ができずにいた。 それを理解したとき、彼は壊れていく音を聞いた。 惣流=アスカ=ラングレー、そのイメージが崩れていく。
「アスカ?」 うそだと思いながらアスカを見ていた。 鮮明に思い出されていくアスカとの思い出。 出会いの時から・・・・ そして自分を憎んだ。 第十五使徒アラエル、あの時アスカに近寄れなかった自分を。 逃げていた自分を。 また周りが崩れていく。そう感じていた。 そしてすぐに目をそらした。 自分の所為で・・・・そう思いながらも。 その時ミサトが声を出した。 「シンジ君、・・・・・・・・・・・・・・・を約束して」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかりました」 その約束にシンジはしっかりとそう答えた。 それから碇シンジの自殺未遂はおきていない。 卑怯な約束。 葛城ミサトは、それにすがるしかない。 奇跡を信じて。 そこに奇跡は起こすものといったミサトはいなかった。
管理人(その他)のコメント
カヲル「上ではスクリプトのお話を書いておりますが、ざんねんながらarmchair detectiveさん。あれは明らかにおかしなスクリプトです。動作が確認されておりませんので、こちらの独断ではずさせていただきました。以上、管理人からのご報告でした」
アスカ「そういう時は、あんたがスクリプトを書き換えてちゃんと回るようにしてあげるのが筋なんでしょ」
カヲル「それができれば苦労しないよ。何しろ僕は、そういうことにかけてはからっきしだめだからね」
アスカ「・・・・無能者(ぼそっ)」
カヲル「ぴくぴくぴくっ」
アスカ「役立たず。単なるお飾り」
カヲル「・・・・ずいぶんなことをいってくれるじゃないか」
アスカ「更新遅い上にそれじゃ言い分け聞かないわよ」
カヲル「・・・・じゃ、さしずめ君はその役立たずの引き立て役ってわけだ」
アスカ「な、なんですって!!」
カヲル「だってそうじゃないか。ぼくのおしゃべりの相手としてようやくこのコメントに出させてもらっているんだからね」
アスカ「出させて、じゃなくて出てやってるんじゃないの!!」
カヲル「なんなら、でなくたっていいんだよ。綾波レイが代わりに待ってることだし」
レイ 「じいいいいいい」
アスカ「・・・・・うっ」
カヲル「きみはま、上の作品内で壊れていてくれればいいからさ」
アスカ「い、いやああああああああ!!」