碇食堂は今日も繁盛!!
Phase 3 兄妹再会
ぴぴぴ、ちゅんちゅん・・・・・・・・・・・・・。
「う〜ん、むー・・・。」
夏月は体を起こすとふぁ〜っとひとつあくびをし、時計が1時40分を指すような格好で伸びをした。
「あれ?・・・そういえば体がちゃんと動く」
手をにきにきしながら夏月はささやき、立ち上がった。
「ん・・・そういえばトイレに行きたいな。でもどこにあるんだろう・・・。とりあえず、さがすとしようか。」
「えっと、・・・・ああ、シンジくん、おはよう。」
ドアを開けて横を見ると、シンジが眠そうに夏月の方へと向かってくるのが見えた。シンジはそう言われてはじめて夏月がいるのに気づいた様子で、慌てたように挨拶をした。
「あ、お、おはようございます。」
夏月はシンジの肩をがっとつかみ、目をじっと見てたずねた。
「シンジ君。」
肩をつかまれ、しかも顔がすぐそこまで迫っているとあって、シンジは胸がどきどきし、顔が紅潮するのを感じた。
「ハ、はぃ」
「トイレはどこにあるのだ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
しーん・・・・・・・・。
「シンジ君?」
「はっ、・・・すみません、階段を降りて右側です」
「ありがとう。」
それだけいうと、夏月はシンジを解放して階段を降りていった。
「へ、へんなひとだなぁ・・・。」
シンジは、階段を降りていく夏月を見ながらつぶやいた。
がちゃっ、ごんっ!!!
「はうっ」
扉と勢いよく激突したゲンドウは、頭を抱えてその場にうずくまった。
「す、すみません、ゲンドウさん」
「夏月くんか、き、気にしないでくれ・・・。」
ちらりと見上げ、ぶつけたのが誰かを確認すると、ふらっと立ち上がると、壁に手をつきつつ歩いていった。
その後ろ姿を見ながら夏月は、気にしてくれといってるようなものじゃないかと思いながらも口には出さなかった。
そのまま歩いていってしまうと思われたゲンドウは、途中で振り返って、夏月に例の心当たりの人物(兄と思われる人物)は午前中のうちにすぐ来るからと伝えた。
トイレのすぐ脇に洗面所があるのに気づいた夏月は、顔を洗ってないのに気づき顔を洗ったが、自分がタオルを持ってないのに気がつき、顔を洗いおわった体勢でどうしようかと動きを止めていた。
「・・・タオル、いる?」
突然横からした声に内心驚きながらも(とは言っても表情がないので顔にはでないが)言葉を返し、タオルを受け取る。
「あ、ありがとう。助かるよ。」
差し出されたタオルで顔を拭き、夏月はタオルを返した。
「おはようございます。あなたがレイさん?」
「・・お、おはようございます。」
レイは少し照れた感じでそういった後、すばやく顔を洗うと去っていった・・・。
「レイさんって、はにかみやさんなのかな」
レイと別れた後、夏月は部屋に戻ったが、部屋に戻るとすぐノックの音と共に扉が開いた。
「おはよう、夏月ちゃん。よく眠れたかしら。」
ユイはそう言うと、下においてあった食器を手に取った。
「おはようございます。おかげさまでよく眠る事が出来ました。あ、食器は私が持ちます。」
それをユイは拒むと、
「いいえ。そんな事よりもう体の方は大丈夫?」
「ええ、もう大丈夫のようです。先程、少し動いたのですが何ともありませんでした。」
「よかったわね。・・・あ、もうすぐご飯だから、ついてらっしゃい。」
「はい。」
夏月はユイの後に続いて階段を降り、キッチンへと向かった。
キッチンにあるテーブルの上には、茶碗に盛られた白いご飯、豆腐とわかめの味噌汁や、塩鮭の焼いたものなど、スタンダードな日本の朝ご飯が並んでいた。テーブルには既にゲンドウが新聞を広げながら座っていたが、シンジとレイの姿はなかった。
「あなた、シンジとレイは?」
新聞を読んだままゲンドウは答えた。
「まだ来ていないが、もうすぐ来るだろう。」
「そう。じゃ、夏月ちゃん、わるいけどその席に座って待っててくれる?」
「はい。・・・ゲンドウさん、先程はどうもすみませんでした。ぶつけたところは大丈夫ですか?」
「・・・ああ、問題無い。気にしないでくれ。・・・私の不注意もあるのだ。」
「あら、どうかしたの?ぶつけただなんて。」
「先程、トイレから出ようとして扉を開けたところ、ちょうど通りかかったゲンドウさんに扉をぶつけてしまったんです。」
「そうなの。でも大丈夫よ、そんな事で壊れるような頭なんて持ってないから。」
「ゆ、ユイ・・・。」
「おはよう、父さん、母さん。」
「・・おはようございます」
ゲンドウが何か言おうとしたが、そこにちょうどよくシンジとレイがキッチンに入ってきたため、その話はそれで終わりになってしまった。
「失礼だが、夏月くんは今何歳なのかね?」
食後、みんなでキッチンでお茶を飲んでいると、ゲンドウが夏月に年齢の事をたずねた。どうやらユイは特にそのことについて何も言ってなかったらしい。
「16です。ただ、法律的には34になります。1981年生まれですので。」
「ふむ、そうか。そうだな。1997年から昨日までは時間を飛ばしている訳だから、その分法律の上では年を取ってしまったという訳だな。」
「ええ、そうです。」
「・・・学校には行っていたのか?」
「はい。」
「今も行く気はあるかね?もし行く気があるのなら、知り合いのところに紹介してもいいのだが。」
「・・・今とではカリキュラムも違うでしょうし、学校で教えてもらった事で興味を引く事もなかったので、もっとこちらの生活に慣れてから決めようと思っているのですが・・・。」
「・・・そうか、ならばいいのだが。」
「お心遣い感謝します。」
「いや・・・。」
ぴんぽーん。
「どうやらもう来たようだな。」
ゲンドウはそう言うと、玄関の方へと歩いていった。夏月は、ユイらと共に、その後に続いていった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・兄さん、少しやせたね。」
「夏月!!お前、18年もいったいどこへ行ってたんだ。心配したんだぞ!」
夏月の兄、睦月はそう言うなり夏月に抱き着いた。
「に、兄さん、痛い。」
「す、すまん。・・・・・・・・・・・それにしてもお前、変わってないな」
睦月は、夏月をじっと見ながらそういった。
「私にとってはつい昨日の事だから。」
「え?」
「だから、蔵にある古文書の呪文が・・・。」
「!!お前、また!!」
「前一度違うので成功したから、また大丈夫かなと思ったんだけど、失敗したみたいで飛ばされたんだ。」
「この馬鹿が・・・。」
睦月はそういいながらも嬉しそうに涙を浮かべていた。
続く
カヲル「あれ、くろ猫はどこにいったのか知らないかい、お嬢さん?」
夏月「そうだな、いつものところでしょう。最近、っていうか、土日以外は仕事中でも覗いてるらしいから。」
カヲル「ありがとう、お嬢さん。僕も探して聞いてみるつもりだけど、くろ猫に僕の出番はいつか聞いてもらえるかい?」
夏月「ええ、構わないけど。」
カヲル「ついでに、君のスリーサイズ聞いても」ぐしゃっ
夏月「十年早い。・・・くろ猫、私の喋る口調がころころ変わってる。キャラ設定をちゃんとしないか!!」
夏月「まあ、それはいいとして、いつも思うのだが、話が短い上に、丸山さんが加えてくれる後書きの方が面白いぞ・・・。文にまとまりもないし・・・・・・・これ以上悪いとこをついてもきりがないから勘弁してやるか。精進するんだな、くろ猫。」
管理人(その他)のコメント
カヲル「すりーさいず・・・・」
どかっ!!
アスカ「今ナニを考えてた? しょーじきにおねーさんに言ってご覧なさい」
カヲル「・・・・いや、なんでもないです。どうせ聞いたら怒るから、何も言わないよ」
アスカ「言わないで今すぐ殴られるのと、言って殴られるかどうか試すのと、どっちがいい?」
カヲル「・・・・・・」
アスカ「どっちが、いい?」
カヲル「・・・・アスカ君と夏月君のすりーさいず、どっちがおおきいのかなぁ、と・・・・」
めきょっ!!
アスカ「余計なことを考えるんじゃないわよ!!」
カヲル「や、やっぱりなぐる・・・・どくどく」
アスカ「とーぜんアタシのほうがないすばでぃに決まってるじゃない!」
カヲル「・・・・証人は?」
アスカ「・・・は?」
カヲル「だから、それを証明する証人は? 二人のスタイルを比べて、だね」
アスカ「そ、そんなのいるわけないじゃない!! 夏月のスリーサイズを見たことのある人なんて!」」
カヲル「じゃ、シンジ君にお願いして・・・・はぐぅ!!」
ごすっ!!
アスカ「あんたはシンジになんて事をさせようとするのよ!!」
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