碇食堂は今日も繁盛!!

Phase 1 碇食堂にて





夏は暑い。それは2015年になっても変わらない。逆に、セカンドインパクトにより季節がなくなったために、際立って目立つ事はなくなったが、確実に気温は上昇していた。

「暑いね、綾波。」

「・・・・・ええ、そうね。」

その暑い中、碇食堂の息子、碇シンジと、そのはとこにあたる綾波レイは、学校からの帰途についていた。レイは、とある事情により、碇家に一緒に住んでいるのである。

がらっ。「ただいまぁ〜」

店の中はお昼時ということもあって結構混んでいる。

「あら、シンジ、レイ。今日は早いのね。」

ユイが食器を洗いながらシンジ達の方をみた。

「今日土曜だからね。」

「あら、そうだった?」

そうこうしている間にも、店にお客さんはやってくる。12、3人も入ると一杯になってしまうような小さな店ではあったが、安くおいしく、そして美人(ユイ)がいるとくれば流行らないわけはなかった。

「・・・おばさま、手伝います」

レイはそういうと、カウンターの中に掛けてあったエプロンをつけ、洗い物を片付け始めた。




どんがらがっしゃーん!!!・・・からん。

シンジが部屋に戻ろうとしたときにその音は聞こえてきた。

「な、なんだ?屋根裏部屋かな。」

びっくりして腰が引けているシンジにユイが調べてくるように言った。

「今忙しいからちょっと手が離せないのよ。お願いね。」

「ええっ、ぼ、ぼくが?」

「・・・碇君、お願い。」

シンジはレイに弱かった。それは昔、近所に住んでいたアスカという女の子にいじめられていた、ということもあり、物静かで、どこかはかない感じするレイに淡い恋心を抱いていたからである。

それはともかく、シンジはしょうがないといった感じで、階段を昇っていったのであった・・・・。




「ん・・・。」

体に全然力が入らない。どうしてだろう。

私は、何を・・していたんだ?・・・そうか、試しに兄さんの所に転移しようと・・・

・・・もぞっ。

どうやら布団に寝ているようだ。

・・・おかしいな、兄さんの研究室に布団なんて上等なものなかったはず。

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

辺りを見回してみたが、どこか、私の知らない家のようだ。

さて、どうしたものか・・・。


そう思っていると、がちゃっとドアを開ける音がし、部屋の中に女の人が入ってきた。

「あら、お目覚めですか。」

とりあえず、ここがどこなのかが分からなければどうにも対処のしようがない。

「済みません、あの、ここはどこでしょうか。」

「え?・・・第三新東京市、**区**町**−*ですけど、それがどうかなさいましたか。」


だ、第三新東京・・市?・・・それって、どこなんだろう。

もしかして、場所だけでなく、時間や次元的にも転移したとか・・・。

「もう一つお聞きしたいのですが、今は西暦何年ですか?」

「2015年ですけど・・・あの、もしかして記憶喪失にでも」

誤解をされたくないので、言葉を遮っていう。

「いいえ、記憶はあるのですが、その・・・」

「じゃあ、名前がわからないとか」

どうあっても記憶喪失にしたいのか?・・・あ、そうか。名前もまだ言ってなかった。

「いえ、名前も分かります。・・・私は、茅薙夏月といいます。」

「あら、可愛い名前。私は碇ユイっていうの。で、その夏月ちゃんはどうして家の屋根裏部屋にいたのかしら?」

う・・・。

やはり、信じてもらえるかは別の問題としても、どうやら運んでもらって、手当てまでしてもらっているのだから、本当のことを話したほうがいいな・・・。

「何やら山ほどの荷物と一緒に倒れていたのだけれど。」

荷物?・・・おかしいな。まあ、後でよしとしよう。

「実は・・・」




シンジは、部屋の中でベッドに寝転がり、SDATを聞きながら考えていた。


あの人、なんで屋根裏部屋にいたんだろう。

屋根裏部屋には何も置いてなかったはずなのに、兜やら刀やらが山ほど転がっていたし。

荷物の下敷きになっていたのにはびっくりしたけど、それにしても綺麗な人だったなあ。

長くてさらさらの黒い髪、柔らかくて暖かい手、そ、そ、それに、柔らかくて大きい胸。ぐ、偶然なんだ、本当に偶然なんだよ!わざと触ったんじゃないんだ!!動かそうとして、そ、それで・・・・・・って、僕は誰に言い訳をしているんだ!!


その時の碇シンジ、14歳の顔は、誰が見てもにやけているようにしか見えなかっただろう。


コンコン。

うわあっ!・・・だ、誰?入ってもいいよ。」

「?・・・碇君、なにかびっくりしてたみたいだけど。」

「あ、綾波!!な、なんでもないんだ。そ、そう、なんでも。・・・で、綾波こそどうかしたの?」

「・・・ん、ご飯が出来たから。呼びに来ただけ。」

「そ、そう!すぐ行くよ。」

ふうっ。心臓に悪いよ。


ぺたぺたぺたぺた。ぱたぱたぱたぱた。二人の足音が廊下に響く。

「ねぇ綾波、さっきの人、どうなったんだろうね。」

いかにも興味津々といった感じでシンジがたずねる。

「・・・知らないわ。」

レイはシンジの前を歩いているため、シンジはレイの表情が一瞬曇ったのをみることはなかった。




続く





くろ猫「古いロボットアニメはいいねぇ・・・。リリンのつく」

カヲル「そこまでだよ。僕のせりふを取らないでくれないか。」

くろ猫「いいじゃないか。減るもんじゃなし。」

カヲル「くろ猫が言うと減るんだよ。」

くろ猫「・・・・・・・・・・・な」

ゆらり。

アスカ「く〜ろ〜ね〜こ〜!!!!!!なんなのよ、これは!!!」

くろ猫「へ?」

アスカ「アタシがちっとも出てないじゃない!!し、しかも、シンジを小さい頃いじめたですってぇ〜!!!!!」

くろ猫「いいじゃないか。それともそんなにいちゃいちゃしたいの?」

アスカ「(図星)きぃ〜っ!!こ、ころすわよ!!!!」

くろ猫「・・・・・・・・・・・・・・・・・ぼそっだだこねると18禁にするぞ。

アスカ「18禁〜!?」

くろ猫「(ちぃっ、聞こえたか)シンジ以外の奴とね。」

アスカ「ぬぁんですってぇ〜!!!!」

くろ猫「作者は神だ。ふふっ。・・・それにアスカのこと嫌いだからね〜。何するかわっかんないよ〜。」

アスカ「く、くろ猫!!覚えてなさいよ〜!!!!!!」


ちゃんとしたあとがき?

 ども。初めて書いたんで、はっきりいって何が何やらです。改めて、もの書きさんたちのすごさを思い知らされてます。
 エヴァキャラの人物設定としては、性格にしても何にしても、大雑把にしか使うつもりはないです。・・・あまりこだわりを持たない性格なもので。
基本的に、煩悩を使ってかいているので(要するに好き勝手に)、苦情やこれはちがう!みたいな意見は受け付けません。上でも言ってるように、アスカがそんな好きじゃないんで、出番が少ないかもしれないし、出ても扱いはひどいかもしれません。でも、それは個人の嗜好なんで、それがいやって人はあきらめてください。そういう事で苦情のメールなんか送られてきた日にはそれ、公開しちゃいますよ。ちょっとあくどいけど、こういう作品等っていうのは絶対見なくちゃならないってものじゃないから。それだけは今のうちに断っておきます。・・・でも、アスカは書きやすいキャラだからどうなるかわかんないしね。 ね、ねこやしき!!くろ猫のホームページです。会社のサーバーにあるんでおとなしくしてます。一応ここに書いてるの内緒なんで、そういう話題はメールでよろしく!


くろ猫さんへの感想はこ・ち・ら♪   


管理人(その他)のコメント

キール「碇シンジ」

シンジ「・・・・はい」

キール「おまえは夏月という女の胸を触った。そしてそれが気持ちいいことだと思った。間違いないな」

シンジ「だからあれは偶然だったんだ! 僕のせいじゃない! 僕が悪いんじゃない!」

キール「気持ち言いと思ったことは偶然ではあるまい。この席での偽証は死に値するぞ」

シンジ「・・・・それはそうかもしれない。でもぼくは・・・・」

キール「君の意見は聞いていない。質問は許されていないのだ」

シンジ「弁解と質問は違うような・・・・」

キール「う、うるさい!」

シンジ「・・・・? なんかどっかで聞いた声・・・・ってアスカなの!?」

キール「うぐっ、ば、ばれたか!!(ばさあっ)」

シンジ「なにやってんだよ、アスカ!」

アスカ「う、うるさいわね!! ほっといてよ!」

レイ 「あなた・・・・碇君をいじめたわね・・・・」

アスカ「いじめてなんかいないわよ!」

シンジ「いじめていないと思っているのはアスカだけのような・・・・」

アスカ「ぬあんですってえええ!!」

シンジ「・・・・な、なんでもないです・・・・汗」


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