そしてそれから外伝
大後編 禁断の力
カヲルが行動を開始した数分後。カヲルは夜の街を駆け抜けていた。
シンジ、アスカ、レイもカヲルにぴったりついてきている。
アスカ「で、お姫様の居場所は分かるの?」
カヲル「ああ。それは問題ないよ。能力で感知できる。」
アスカ「便利ねぇ。後で教えてよ。」
カヲル「機会があったらね。」
走りながらカヲルは事情を説明する。といってもカヲルもそれほど詳しく知っているわけではない。
だが、ユカリのいる場所は分かる。そしてそこがエヴァ信教のものだということも調べてあった。
実際に行くのはカヲルも初めてだったが。
レイ「で、そのエヴァ信教ってどんなものなの?カヲルのことだから調べてあるんでしょ?」
カヲル「彼らが言うには、エヴァは失われた古代文明の超兵器なんだってさ。」
レイ「何万年か前に、その文明のあった大陸は海に沈んでいのね。」
アスカ「それを示した怪しげな古文書がチベットにあるとか、怪しい予言書に自分たちのことが記されている
とかね。」
シンジ「宇宙の果てに飛び去ったアダムが人類を征服しようと企む宇宙使徒と戦うとかね。」
カヲル「だいたいそんなものだよ。」
カヲルの苦笑混じりの返答はシンジたちを驚かせた。無論シンジたちは冗談で言っていたのだが、エヴァ信教
のいっていることはだいたいそんなものだ。カヲル自身、調査したときに驚いたのだ。
シンジ「そもそも、アダムを崇めるのは変な気がするけどなあ。」
カヲル「アダムだって事を知らないんだよ。自分たちが見たことを都合よく解釈しただけなんだし。」
アスカ「全く笑える話ね。」
シンジ「笑い話じゃない気がするんだけどなあ。」
確かに自分たちとエヴァとの関わりを考えれば笑い話ではないだろう。だが、シンジも思わず笑ってしまった。
速度を落とすことなく走り続け、やがて4人は目的地に着いた。誰もいるはずのない街のはずれにある
廃ビル。だが今はかなりの数の人間が中にいるのが分かった。そして、それだけではなかった。
アスカ「ここなの?ずいぶんぼろいところだけど・・・」
カヲル「間違いない。ユカリはここにいるよ。」
シンジ「ついでに余計な奴もいる。エヴァを崇め奉るっていうのはまるっきり出鱈目でもないみたいだ。」
レイ「どういうこと?」
カヲル「ここには間違いなく僕らと同じ力を持つものがいるって事さ。」
厳しい表情で廃ビルを睨むカヲル。今までカヲルたちの感知能力を以てしても気づかなかったほど弱い
力だが、確かに力を持つものがいるのを感じる。カヲルは半ば反射的に奇襲を掛ける作戦を考えていた。
中にいるのが何者かは分からないが、こちらが完全に気配を消している以上気づかれてはいまい。ならば
奇襲をかけるのが最も安全だろう。しかし、それではユカリを危険にさらすことになる。
かといって警備が厳しいこの状況でユカリを救出するには力を使わざるを得ない。人間相手なら気づかれずに
事を進めるのも容易いのだが、力を持つものに対してはそうも行かないだろう。そして、相手に気づかれて
正面からぶつかり合うことになれば今度はシンジたちを危険にさらすことになる。カヲルもシンジも
力を持つものが敵と想定した訓練はしたことがないのだから・・・・・
シンジ「カヲルくん、奇襲をかけることはないよ。」
カヲルの葛藤を察してか、シンジが声をかける。
カヲル「しかし、それだとシンジくんまで危険にさらされることになる。僕がいうのも何だけど、使徒の力を
持つものに常識は通用しない。確かに力の大きさはそれほどでもないようだけど、どんな能力を持っている
かも分からないんだ。なめてかかると足下をすくわれることになりかねない。」
シンジ「いいじゃないか、それでも。カヲルくんが助けたいと思うからユカリさんを助けるんだし、それに
相手が強い方が戦いは面白いしね。」
アスカ「そうそう。気にしすぎよ。私たちはそんなにやわじゃないわ。」
レイ「相手を甘く見るわけではないけど、本来の目的を見失ってはいけないわ。」
自分を気遣ってくれるみんなの好意をカヲルは有り難く受けることにした。早速作戦会議を始める。
カヲル「じゃあどうしようか、シンジくん。」
シンジ「僕がおとりになって連中を引きつけるから、カヲルくんはユカリさんを助けてよ。」
カヲル「だったら僕がおとりに・・・」
シンジ「大丈夫だよ。それにカヲルくんに助けられたほうが彼女は嬉しいだろうから。」
アスカ「私もおとりになるわ。そっちの方が面白そうだし、感動の対面を邪魔しちゃ悪いしね。」
レイ「そういうわけだからカヲル、一人で頑張ってね。」
カヲル「やれやれ、分かったよ。そっちも気を付けてね。」
あっという間に作戦をまとめ、行動に移った。カヲルは音も立てずにビルの裏手に回り、シンジたちは無造作
に入り口に近づいていった。
見張りは二人いた。この程度ならシンジ一人でも中にいる人間に気づかれずに見張りを倒せるが、それでは
おとりにならない。そこでシンジたちは堂々と入り口から中に入ろうとした。そのシンジたちの態度に一瞬
呆然とした見張りだったが、慌ててシンジたちを引き留める。
「おまえたち、何者だ?」
厳しい誰何の声にシンジは平然として応えた。
シンジ「悪魔の使い、エヴァ初号機のパイロットだよ。」
アスカ「同弐号機のパイロットよ。」
二人の返事は完全に相手をおちょくっていた。
「エヴァのパイロットだと!?おまえら一体何を企んでいる?」
シンジ「まあ、安直なところでサードインパクトなんてどうかな。」
アスカ「その前に人類補完計画が発動しそうね。」
第16使徒との戦いで消滅したせいか、零号機は彼らの話に出てこない。そのせいかレイは比較的冷静だった。
それに対し、シンジとアスカは態度と台詞こそふざけていたものの、内心はそうではない。二人とも
初号機や弐号機を悪魔呼ばわりされてはらわたが煮えくり返るような激しい怒りを感じていたのだ。
その激しい怒りがこういう行動をとらせたとも言える。だが、信者たちは表面上の態度に騙されてそれに
気が付いていなかった。それに気が付いたのはレイだけだった。
「ふざけるな、悪魔め!」
「人類の敵め!」
アスカ「だったら、その悪魔に頼って生き延びたアンタたちは何だっていうのよ!」
それぞれ、勝手なことを叫んで殴りかかってくる見張りを見て、アスカが怒りを爆発させた。一撃で相手を
殴り倒す。同時にシンジも動いた。確実に一人一撃で倒していく。中から新たに出てきた奴らも含めて
10人ほどがあっという間に地に這った。十分に手加減してあるので全員意識がある。ここで静かに事が
進んでしまってはおとりにならない。わざと騒がせて中にいる連中をおびき出すつもりだった。
倒れた奴らが「ううっ・・・俺はもうだめだ。後を頼む。」「何をいう。立ち上がるんだ。」とかいった
ありきたりな会話を繰り返している。
レイ「わたしたち、完全に悪役ね。」
シンジ「悪魔なんだからしょうがないさ。」
シンジは自分が正義の味方だなどとは思っていない。どちらかといえば人類の敵だろう。それでも、エヴァに
乗って戦ったことまで悪魔呼ばわりされればやはり腹は立つ。見れば、アスカはまだ怒りが収まらないらしく、
立ち上がってくる連中にげしげし蹴りをいれていた。
レイ「そのくらいにしておいたら。」
アスカ「私の拳はまだまだ怒りに燃えているのよ!」
レイ「その割にはさっきから蹴りしかいれてないわね。」
アスカ「よ、余計なつっこみはしないでよっ。」
シンジ「ま、ほどほどにね。」
苦笑して肩をすくめたシンジだが、新手が来たのを察知して厳しい表情になる。明らかに格が上と思われる
男に率いられた、20人ほどの集団が建物から出てきた。全員が手に思い思いの武器を持っている。
「貴様らか。エヴァのパイロットとかいうのは。まさかとは思ったが、どうやら本物のようだな。」
アスカとレイは訝しげな表情をして顔を見合わせたが、シンジはカヲルに音楽室での事を聞かされている。
幹部ならシンジたちの事を知っているはずだ。顔まで知られていても不思議はない。
「何のようだ。」
アスカ「自分たちのしていることが犯罪だって事くらい分かるんでしょ。エヴァの名前を勝手に使ってる
ようだから叩きつぶしに来てやったのよ。」
アスカが叩きつけるようにいう。そこには並みの相手なら間違いなく気圧されるほどの威圧感があった。
しかし、返答はあくまでも高圧的だった。自分たちの優位を信じて疑っていないのだろう。
「笑わせるな。もっとも、親に捨てられるような役立たずがチルドレンだなどということ自体が笑えるがな。」
アスカ「何ですって・・・」
悪口雑言の限りを尽くした物の言い様にアスカの瞳が危険な色を帯びて輝く。しかし、アスカが動くよりも
シンジが切れる方が早かった。警告もなしにシンジが怒りの雄叫びと共に力を解き放つ。レイはとっさに
アスカを抱えて後ろに下がった。だが、全方位に放射される光から逃れられるはずもない。二人とも、
まともに光を浴びた。
アスカ「何よ。何ともないじゃ・・・」
そこまでいってアスカは絶句した。確かに自分とレイは光を浴びても全くなんともない。シンジがそうして
いるのだろう。だが、その場にいた信者たちは全員がもがき苦しんでいた。顔は恐怖に歪み、武器をその場に
落として身体を捩る。さっきの戦いで倒れていたものも、地面を転がりつつ苦しんでいる。まるでアラエルと
戦ったときの自分のようだ。アスカはそう思った。絶叫がこだまし、辺りを地獄へと変えていく。
レイ「碇くん、それ以上やったら死んでしまうわ。」
シンジ「あ、ああ・・・・・」
シンジが術を解く。同時に全員がまるで糸の切れた操り人形のように地面に倒れこんだ。
アスカ「これは・・・・?」
シンジ「精神干渉・・・だよ。人の心の中に潜む恐怖を引き出したんだ。」
半ば呆然となりながら答えるシンジ。その効果の高さにシンジ自身が驚いていた。全員が完全に戦闘不能に
なっている。白髪になっているものさえいた。レイが止めなければ全員発狂か精神崩壊を起こしていた
だろう。さらに、記憶まで操作し、今の出来事を完全に忘れさせていた。
これには流石のシンジも恐怖を感じた。力に目覚めてからというもの、シンジはカヲルと共に自分の能力の
研究と開発に没頭し様々な力を使用可能としてきた。自らの力の可能性を追求したかったのだ。この力が、
忌まわしい破壊の力でないと思えるように・・・・・
他の能力なら物体を相手にして効果を確かめられるが、精神干渉は精神を持つものにしか効果がないので
そうもいかない。だから初めてこの力の効果を目の当たりにしたのだ。シンジはせいぜい対象を一時的に
動けなくする程度の効果だろうと考えていた。だが、この能力はシンジの予想を遙かに上回る強力なもので
あった。実際に使ってみて分かったが、この力を以てすれば、人格を変えることも精神を破壊することも
記憶を操作することも容易い。
トウジの男らしさを、ケンスケの気配りを、ヒカリの優しさをシンジは認めていた。中にはシンジを妬んで
嫌っているものもいる。シンジに好意を寄せるものもいる。だが、この能力を使えば人格も愛も憎しみも全
て思いのままにしてしまえるのだ。
それは偽りに過ぎない。他人を自分の思い通りに操るのでは人形と変わらない。
シンジは真実とはそれぞれの心の中にあると思っている。ユカリを助けようとするのは力を持つものの驕りに
過ぎないのかもしれない。偽善に過ぎないのかもしれない。だが、いかに理由を付けようとも彼女を助けたい
と思った気持ちは真実だと思う。だからこそ戦ったのだ。
だが、この能力は影響を与えるなどというものではなく直接精神を自分に都合よく書き換えてしまうことが
できるのだ。人の心の中にある真実まで変えてしまうことが出来るのだ。
アスカ「少しやりすぎじゃない?確かに気に入らない奴らだったけど・・・」
シンジ「僕もそう思う。」
シンジの顔はやや青ざめていた。
レイ「碇くん、この能力は・・・」
シンジ「レイ、心配しないで。この能力はあまりに危険すぎる。封印することにするよ。」
アスカ「それがいいと思うわ。」
シンジは自らの力の大きさを、そしてその危険性を改めて痛感した。再び暗い思考に囚われるシンジ。
アスカ「馬鹿シンジ!・・・気持ちは分かるけど、落ち込まないでよ。」
レイ「そうよ。碇くん、あまり自分を責めないで。」
シンジ「アスカ・・・レイ・・・・・」
自分を気遣ってくれるレイとアスカの優しさに救われた気がした。
とりあえず今は目先の敵に集中しよう。悩むことは後からでもできるのだから・・・・・
一方、カヲルは4階の窓から中を見ていた。宙に浮けるカヲルにとってこの高度は行動になんら支障が
なかった。薬で眠らされているのだろう、ぐったりとなったユカリがいた。それに信者が入り口に殺到して
いるのが感じられる。シンジたちに引きつけられているのだろう。
カヲルは剣を造り出すと軽く振るった。外見は何ら変化がないが、カヲルが窓枠を掴んで引っ張ると窓の
周りの壁が綺麗な円状になって外れた。悠々と入れる入り口を確保しておいて室内にはいる。
軽くユカリの頬を叩いたが、いっこうに起きる気配はなかった。目が覚めないのは却って好都合だ。
カヲルはユカリを背負うと穴から脱出した。ユカリがいなくなったのに信者たちが気づくのはそれから
暫く後のことだった。
ユカリ「ん・・・・・。ここは・・・・・・・・・・・?」
カヲル「気が付いたかい。」
あれからわずか数分後にはカヲルはユカリの家のそばにきていた。そして、力を使ってユカリの目を覚ました
のだ。ユカリは初めは状況が分からなかったようだが、カヲルが自分を助けてくれたと知って顔を赤らめた。
カヲル「何があったのか、話してくれるね?」
ユカリ「は、はい。」
カヲルに助けてもらったうれしさからか、或いは事態についていけていないのか、ユカリの話は多少混乱して
いたが、彼女のいうところによれば帰り道にいきなり拉致されたらしい。話から推測して確実にユカリを
狙ったものだろう。なぜ彼女が狙われたのかは皆目見当がつかなかった。ユカリも全く心当たりがないそうだ。
だが、誘拐を企んだ当人に聞けばはっきりするだろう。
ユカリが家に帰ると、母親が出迎えた。ユカリのことを本当に心配していたのが窺える。
「ユカリ!よかった、無事だったのね。」
ユカリ「お母さん、ごめんなさい。心配かけてしまって・・・・・・・」
「あら、この人は?」
ユカリ「クラスメートのカヲルさんよ。ここまで送ってきてもらったの。」
カヲル「渚カヲルです。初めまして。」
話がややこしくなるし、詳しい説明をするわけには行かないので「助けてもらった」とはいわないように
カヲルがあらかじめ云っておいた。母親もユカリが帰ってきたうれしさでそこまで気が回らないのか、
詳しく聞こうとはしなかった。だが、カヲルは母親の態度に違和感を感じた。電話で話したときもそうだった
が、大げさすぎる。
「ユカリ、あなたアキナのこと知らない?」
ユカリ「いいえ、知らないけど・・・・・・もしかして姉さんも帰ってきていないの?」
「ええ・・・・・・・・・」
二人の態度を見てカヲルは確信した。ユカリは過去に何かあった。アキナも同様だろう。そして今回の件は
それが要因の一つになっている。二人きりならユカリは話してくれるかもしれないが、この状況では聞くこと
は出来ない。ユカリの話は後からでも聞くことが出来る。とりあえず廃ビルに戻ることにした。
カヲル「それじゃ、僕はこれで・・・・」
アキナ「もうすぐね・・・・後少しで願いが叶う。」
アキナはこのビルの最下層に位置する、『神の間』にいた。祭壇というよりもむしろ病室を思わせる。
その場にいた幹部たちも願いは違っても思いは同じだったろう。皆、『神の力』に魅せられたものたち
なのだから。視線が部屋の中央に集まる。そこには巨大な水槽が鎮座していた。黄色い液体に満たされた
水槽の中で何かが蠢いた。
続く
後書き・・・というか解説
K「どうも、Kです。今回の後書きではシンジたちの能力について解説します。」
シンジ「今回は僕たちだけなんだね。」
カヲル「この能力は訓練によって身につけたものだからね。実は今のところレイやアスカはATフィールドを
使った基本的なことくらいしかできないんだ。」
シンジ「能力の可能性を追求していく中で使えるようになった力だってことだね。」
K「じゃあ、まずは基本とも言える能力です。」
カヲル「まず、ATフィールドの制御だけどこれは一応タブリスの能力って設定かな。」
K「はい。ATフィールドの出力、形状を自在に変えることが出来ます。応用範囲の広い、強力な能力です。」
シンジ「それと、感知能力。」
K「これは程度の差はあれ、どの使徒も持っている能力でしょうね。」
カヲル「ま、索敵は戦いの基本だし。」
K「シンジたちが使えるこの能力では自分に敵意を持つものを優先的に感知します。これに気づかれずに、
シンジたちに接近することはほぼ不可能ですね。」
カヲル「あと、知り合いの位置を特定することも可能だよ。相手が能力を使って気配を隠していなければ、
簡単に居場所が分かる。」
シンジ「力を持つものも自動的に感知するんだけど、これは敵を感知するよりも範囲が狭くて使い道があまり
ないんだ。」
カヲル「もっとも、これがあるからもし仮に敵が能力を使って隠れても、接近されれば気が付くんだけどね。」
シンジ「この能力の応用として、遠くのものを見たり聞いたり出来るんだけど、これを使いこなせるように
なるのはもう少し後のことなんだ。」
カヲル「だからレイとアスカを覗いちゃったんだね。」
シンジ「・・・・・・・・・・(真っ赤)」
K「後は力の制御ですね。」
シンジ「力を熱や電気に変えて使うってものだね。」
カヲル「単に発生させるだけなら使えない能力だけど、ATフィールドとの併用によってあらゆる操作が
可能だよ。4話で火球を、10話で雷撃を使っているしね。」
K「では、本来の使徒の能力そのままではないものを解説しますね。」
シンジ「まずは外伝の前編でカヲルくんが使っていた影の能力だね。」
カヲル「レリエルの能力か。」
K「虚数空間の発生、空間を操る能力でもありますが、影を実体化させて攻撃を掛けることが出来ます。
4話で使ったように直接敵の体内から攻撃を掛けることも可能なので殺傷力はかなり高いです。」
シンジ「次はガギエルの能力。」
カヲル「これについては色々考えたんだけど、「液体操作」だそうだよ。」
K「はい。例えば、水の流れを操って水中での高速移動が可能です。生体内の水にも干渉可能なので、
戦闘用の能力としても使えます。」
シンジ「次はサンダルフォンの能力。」
K「これは適応能力です。身体を変化させてあらゆる環境に適応する事が出来ます。」
カヲル「変化は自分の意志で行えるから実際は身体を自在に変化させる能力ってところだね。」
シンジ「最後にアラエルの能力。」
カヲル「これはある意味きわめて危険な能力だね。」
K「そうですね。精神干渉というよりも、事実上精神操作といえる強さで、精神に関するあらゆる
操作が可能です。しかも、この能力は他の能力と違ってATフィールドだけでは防げないですからね。」
シンジ「文字通り禁断の力だね。あまりに危険だから使用は自粛しているんだ。」
カヲル「今回はこのくらいかな。」
K「と、いうわけで続きは次回で。」
管理人(その他)のコメント
カヲル「悪役悪役〜」
アスカ「何喜んでいるのよ、アンタは」
カヲル「決まっているじゃないか。悪役という役所にさ」
アスカ「?」
カヲル「強大な力を持ちながら、世間に受け入れられず、世間からは悪役と呼ばれる悲劇の流浪集団。これを喜ばないでどうするんだい?」
アスカ「アンタ・・・・なんかまた本読んで毒されたわね・・・・なになに、1997年刊行、創○伝11巻?」
カヲル「さて、僕たちはいつ変身するんだろう」
アスカ「あんたはだまってなさい! そんなこというと、巨大化させられるわよ!」
カヲル「うぐっ・・・・巨大化はいやだな・・・・」
アスカ「そんでもって、アンタを信じる怪しげな宗教がわき起こって・・・・」
カヲル「カヲル信教か・・・・ふむ、それはいいかも」
アスカ「おのれは馬鹿かぁ!」
カヲル「信者はむろん美少年〜」
ばきっ
アスカ「だまれっつーの(はあはあ)」
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