そしてそれから外伝




後編 日常の中の非日常 


カヲルが高校に入ってから数ヶ月が立ったある日。シンジたち4人は買い物に来ていた。

シンジとカヲル、レイとアスカの2手に別れて買い物をし、買い物が終わったカヲルとシンジは
待ち合わせ場所でアスカたちを待っていた。

シンジ「遅いなあ、二人とも。」
カヲル「ま、女性の買い物は時間がかかるものだからね。」

そのとき、大きな荷物を抱えた女の子がよろけてカヲルにぶつかった。きれいな長髪をした可愛い子だ。
カヲルはその子に見覚えがあった。

ユカリ「あ、済みません。」
カヲル「あれ。君は・・・・・・・・・・」
ユカリ「あ、カヲルさん。」
カヲル「確か松代ユカリ・・・だったね。」
ユカリ「名前、覚えていてくれたんですね。」

ユカリはかすかに頬を赤らめて自分の幸運を喜んだ。カヲルは非常に人気が高かったが、その人気の高さ
からか、学校では二人で話すことなどほとんど出来なかったのだ。

カヲル「女性の名前は忘れないことにしているんだ。特に、可愛い子の名前はね。」

そういってカヲルはウインクした。今度は完全に真っ赤になるユカリ。シンジが訝しそうに話しかけた。

シンジ「カヲル君、この人は?」
カヲル「僕のクラスメートさ。こちらは僕の同居人の碇シンジくん。」
シンジ「初めまして。碇シンジです。」
ユカリ「こちらこそ初めまして。松代ユカリです。・・・カヲルさん、今日はどうしてここに?」

何とかシンジに挨拶はしたものの、ユカリは心ここにあらず、といった風だった。シンジのことは目に
入っていないだろう。シンジは苦笑した。

カヲル「買い物に来ていてね。妹たちとここで待ち合わせさ。君は?」
ユカリ「部活のみんなと買い物に来て、家に帰るところなんです。」
シンジ「へえ、ユカリさんは部活をやってるんだ。」
ユカリ「ええ。私、合唱部に入ってるんです。」
カヲル「合唱か・・・・・・・・歌はいいねえ。歌は心を潤してくれる。」
ユカリ「カヲルさんもそう思いますか?私も歌、好きなんです。」



レイと二人で買い物をしていたアスカは待ち合わせ場所に行く途中、突如見知らぬ男に声をかけられた。

「ねえ君、暇かい?」

全くしょうがない奴らね。そうアスカは思った。何人目なのか数えてもいない。ま、私の美しさがいけない
のね。そう思うと悪い気はしなかったが、

「一緒に神について語り合わないかい?」

それを聞くなりアスカは問答無用でそいつを蹴り倒した。事態についていけないレイの手を取ると早足で
歩き出す。

アスカ「レイ、いくわよ。」
レイ「さっきのは何だったの?」
アスカ「後でゆっくり教えてあげるわよ。とにかくあんな奴らにかかわっちゃだめなの。」

アスカは憤然たる様子でレイを引っ張っていく。なおもしつこく追いすがる男に容赦なく蹴りを浴びせて
完全に気絶させると、わき目もふらずに歩き出した。
待ち合わせ場所に着いてみると、カヲルとシンジが見知らぬ女性と仲良く話していた。

アスカ「カヲルーっ!それにシンジまで!あんたら何やってるのよ。」
カヲル「ア、アスカ?」
シンジ「何をそんなに怒ってるの?」
アスカ「問答無用よ!覚悟しなさい。」
レイ「(碇くんが知らない女の人と・・・・・・・・・・・そんな・・・・・・・・・・)」

さっきのことがあったのでアスカはすぐに切れた。普段ならレイが止めるのだがレイもシンジが見知らぬ
女性と話していたことにショックを受けて呆然としている。止める人がいないのでアスカは暫く暴れていた。



アスカ「なんだ、そうだったの。」

アスカがようやく落ち着いたところで事情を説明して、5人で喫茶店に入った。

アスカ「全く、こっちは変な男に声をかけられて大変だったのよ。一緒に来てもらうんだったわ。」
シンジ「声をかけられるのは可愛い証拠だっていってたじゃないか。」
アスカ「あのねぇ。よりにもよって宗教関係者よ。ごめんだわ。何が神よ。まったく・・・」

アスカは未だに怒りが収まらないらしい。蹴りくらいでは甘かったと思っているのだ。

ユカリ「それってもしかして、エヴァ信教の連中じゃないですか?」

ユカリが口を挟む。エヴァ、という言葉に4人とも驚いた。

カヲル「それはなんなんだい?」
ユカリ「私もよく知らないんですけど、なんでも、エヴァって云う巨人を崇め奉る宗教らしいです。」

アスカがシンジの方をじっと見ている。その目が、じゃあそのエヴァとシンクロしていた私はさしずめ
巫女さんね、と語っている。しかし、ユカリの次の台詞を聞いてアスカは切れかけた。

ユカリ「何でも1年ほど前に現れたエヴァが悪魔の使いの赤い巨人を倒して、その後、紫の悪魔に
倒されたものの、神の使いが紫の悪魔を遠くに連れていったとか・・・・・・・・・こんなくだらない話を
聞かされて時間の無駄使いだったって友人が云ってました。」

アスカは思わず何で弐号機が悪魔の使いなのよ、と絶叫しそうになったが辛うじてこらえる。シンジも初号機
を悪魔呼ばわりされて腹が立っているようだ。だいたい、初号機と共に飛び去った神の使いとはアダムのこと
ではないか。

アスカ「そんなくだらない宗教に入信する奴がいるの?」

忌々しそうに尋ねたアスカだったが、ユカリの返事は4人をはっとさせた。

ユカリ「ええ、結構いるみたいです。1年前、正体不明の飛行物が発光しながら飛び去るのを見たって人が
いるそうですから。」

間違いなく1年前の事件のことである。考えてみればあれだけ派手に体を光らせて飛び去れば目撃されて
当然である。公式発表ではいなかったことになっているが、嘘で塗り固められた発表でごまかし通せる
はずもない。なにしろ、あの飛行物体は『極秘プロジェクトに使われていた気球』だといっているのだから。
それを宗教にする奴もいるだろう。

ユカリ「カヲルさん、ひょっとしてこういうのに興味があるんですか?」
カヲル「いや。こういう時代だとそんな馬鹿馬鹿しいことを信じられる人間もでてくるんだなって
思っただけさ。」
ユカリ「そうですよね。ほんと、くだらないです。・・・・・本当に神様がいるならあんな事起こるはず
ないもの・・・・・・・・・・・」

ユカリは悲しげな表情で俯いた。ユカリの本当の両親はセカンドインパクトで死んでいる。カヲルはそのこと
を思いだした。

カヲル「ごめん。嫌なことを思い出させてしまったね。」
ユカリ「カヲルさんが謝ることないです。こちらこそごめんなさい。なんだか湿っぽくなっちゃって。
私、そろそろ帰りますね。」
カヲル「僕らもそろそろ帰ろうか。」

そう言うとカヲルは伝票を手に立ち上がった。

ユカリ「あ、カヲルさん・・・・・・・」
カヲル「いいんだ。おごるよ。」
ユカリ「そうですか。ありがとうございます。」

一同が喫茶店を出たところでユカリが元気に話しかけてきた。

ユカリ「じゃ、また学校で。」

去っていくユカリに微笑みかけていたカヲルだったが、ユカリがいなくなると一転して不快な表情になって
呟いた。

カヲル「エヴァ信教、か。」



その数週間後、カヲルは歌を歌っていた。

ユカリ「すごい・・・・・・・・・」

ユカリが呆然と呟く。カヲルに合唱部に入って欲しいと頼んでつれてきたのはユカリ自身だが、その彼女に
してもカヲルがこれほど歌がうまいとは思っていなかった。

カヲル「まあ、こんなものかな。」

さっきからずっと歌い続けていたのにカヲルは平然としている。
最初はカヲルが来たと云うことで浮かれていた他の女の子たちもカヲルの歌声に聞き惚れたのか静まり
返っていた。カヲルが歌い終えて少ししてから我に返って一斉に話しかけ始める。

「すごいです。正式に習っていたんですか?」
「男性が少なくて困っていたんです。

次々に質問されてカヲルはちょっと困ったように、

カヲル「僕はまだ入部するって決めた訳じゃないんだけど・・・・」

そう言った途端、さらに騒ぎ立てる声が増した。

「そんなこと云わないで、入部してくださいよ。」
「ユカリ、あなたからも頼みなさいよ。」

「みんな、何騒いでいるの。練習に戻るわよ。」
「あ・・・・部長・・・・・・」

騒いでいた部員たちが静かになる。カヲルはそちらを見た。長髪の美人が騒ぐ部員たちを睨み付けていた。

松代アキナ。3年生。松代ユカリの姉。といっても実の姉ではない。セカンドインパクトで両親を失った
ユカリを引き取った松代夫婦の娘だった。

ユカリが可愛いという感じなのに対してアキナは美人だ。だが、どことなく冷たさを感じさせる眼差しが
カヲルには好きになれそうになかった。


やがて練習が終わってカヲルが帰宅しようとしたとき、アキナが声をかけてきた。

アキナ「ちょっと話があるの。いいかしら。」

カヲルの感覚がこいつに関わるな、と告げている。関われば厄介なことになりそうだった。しかし、残念な
ことに今更逃げ出せそうにない。結局、音楽室の隣の準備室に連れてこられた。狭い部屋でカヲルは
アキナと二人きりになってしまった。

カヲル「話ってなんだい。」
アキナ「あなたは今の世界をどう思っているのかしら。自分の今の状況を。」
カヲル「宗教の勧誘なら御免被る。特に、エヴァ信教などというくだらない宗教の勧誘はね。」

カヲルの返事はあくまで素っ気なかった。だが、カヲルの冷淡な返事をアキナは余裕を持って返す。

アキナ「そう、知ってるの。なら話は早いわ。私たちはあなたのような有能な人材を必要としているのよ、
フィフスチルドレン。」

カヲルは僅かに表情を動かした。自分がフィフスだったということは極秘事項のはずだ。それを知っていると
いうことはシンジたちのことも知っていると見るのが妥当だろう。彼女の態度を見る限り、カヲルが使徒で
あるということまで知っているとは思えなかったが。

カヲル「あんなくだらないものに協力しろというのかい?」
アキナ「この際教義のことはおいておきましょ。われわれには力があるわ。いろいろな意味でね。
あなた次第では世界を動かすこともできる。悪い話じゃないと思うわよ。」
カヲル「悪い話だよ。要するに僕を信者獲得の餌にする気なんだろう。」

カヲルは言い切った。冷たい視線がアキナを射抜く。それでもアキナは動じていなかった。
カヲルは考えを全て言葉にしているわけではない。もし、彼女たちが、カヲルたちの力のことを知っている
ならばそれを利用するためにカヲルを仲間にしようとしていると考えるのが妥当だろう。
それを確かめたかったのだが、軽くかわされてしまった。厄介な相手だった。

アキナ「つれないのね。なら、これならどう?」

アキナはいいながら服のボタンをはずし、カヲルにしなだれかかった。

カヲル「何のつもりだい。」
アキナ「音楽室は歌を歌うだけのところじゃないのよ。楽しみましょ。私もあなたのこと好きだし・・・」

アキナが服をはだけ、しなだれかかる様は18歳とは思えないほどの色気に満ちていた。普通の男ならば
まず、誘いに乗るだろう。だが、それにもカヲルは全く表情を動かすことがなかった。

カヲル「あいにく、僕は理想が高くてね。君の相手なんか願い下げだね。」
アキナ「そう。なら私、あなたに暴行されたっていうわよ。」

アキナは一瞬険しい表情をしたが、すぐに立ち直り先程までの蠱惑的な態度を一転させて冷たく言い放つ。

カヲル「やれやれ・・・なら僕も手段を選ばないことにするかな。」

言い捨てるとカヲルは身構えた。ぞっとするほど滑らかな高度に訓練された動きだ。その様を見てアキナは
理屈抜きで悟った。カヲルは本気だ。本気で自分を殺す気だ。普段は微笑みという名の偽りの仮面に隠された
カヲルの一面をかいま見た気がした。激しい恐怖に駆られて逃げだそうとしたアキナだが、カヲルと目が
あった。ただ、それだけなのに身体が硬直して動かなくなってしまう。悲鳴を上げることすら出来ずにただ、
呆然とカヲルの動きを見つめていた。カヲルの冷たい手がアキナの頸に触れる。

アキナ「あ・・・」
カヲル「警告は与えた。次は殺すよ。」

感情の籠もっていない声が正確に事実を伝える。カヲルを丸め込めるというアキナの自信が音を立てて
崩れていった。

カヲル「これ以上僕たちに関わらないで欲しいね。」

言い捨てると、振り返らずにカヲルは去っていった。カヲルがいなくなった後もしばらくアキナは呆然と
佇んでいた。やがて、彼女の口から呟きがこぼれる。

アキナ「あなたもそうなの・・・・?あなたもユカリの方が・・・・・・・・・」



結局カヲルは入部しなかった。アキナのことがなくても同じだっただろう。ユカリたちが一生懸命なのは
認めるが、カヲルと比べれば歌唱力に差がありすぎる。それに、男子部員があまりいない合唱部に入れば、
いろいろと邪推されて余計な諍いが起こりうる。カヲルの人気を妬んで喧嘩を売ってくる連中の相手を
するのにカヲルはうんざりしていた。ユカリは残念そうにしていたが。



その数日後、カヲルはヴァイオリンを弾いていた。

この前買ってきたものだ。それにあわせてシンジがチェロを弾く。それはちょっとした演奏会とも言えた。
シンジがチェロを弾いているのに影響されて、カヲルがヴァイオリンを始めたのは最近のことだが、とても
そうとは思えないほど上手だった。
レイとアスカもそれぞれヴィオラとヴァイオリンを始めているがまだシンジにあわせられるほどではない。
それでも確実に上達はしているので、そのうちに4重奏が出来るようになるだろう。
演奏が一段落したとき、電話が鳴り響いた。

アスカ「カヲルー。電話よ。松代さんからだって。」
カヲル「ユカリから?」
アスカ「ううん。彼女の母親からよ。」

いぶかしく思いつつもカヲルはアスカから受話器を受け取った。

カヲル「はい、渚ですが。」
松代「渚カヲルさんですね。そちらにうちのユカリがおじゃましていないでしょうか。」
カヲル「いえ、来ていませんが・・・彼女がどうかしたんですか?」
松代「まだ家に帰ってきていないので、何かあったんじゃないかと思いまして・・・」

現在の時刻は9時。確かに遅いかもしれないがそう心配するほどの時刻ではないはずだ。
にもかかわらず受話器から聞こえてくる声からかなりユカリのことを心配しているのが伺える。
過去に何かあったことを直感で感じた。とはいえ電話で突っ込んだ話をするわけにもいかないし、
そこまでしなければならない義務があるわけでもない。そう割り切って電話を切ったカヲルだが、
妙にユカリのことが気になった。何となく落ち着かないカヲルにシンジが声をかけた。

シンジ「カヲルくん、ユカリさんのことが気になるんだね。」
カヲル「別にそういう訳じゃないさ。ただ・・・・・・」
シンジ「妙に胸騒ぎがする。そうじゃない?」
カヲル「・・・ああ。」
シンジ「実は僕もそうなんだ。彼女を探しに行った方がいい気がする。」
カヲル「レイ、アスカ。僕たちちょっと出かけてくるよ。」

うなずきあうと早速行動を開始しようとした。しかし、レイが服をつかんで放さない。

レイ「どこへ行くの?こんな時間に・・・・・・」
シンジ「ちょっとね。」
アスカ「そんなんじゃ、分からないわよ。さっさと言いなさい。それとも、口では言えないような
いかがわしいところに行くつもりなの?」

シンジをカヲルは顔を見合わせた。ここで事情を話せば二人とも付いてこようとするだろう。カヲルは何とか
ごまかそうとした。

カヲル「魔王の城に囚われたお姫様を助けに行くのさ。」
アスカ「さしずめ、私たちは勇者のパーティって訳ね。」

カヲルの台詞はかなり抽象的ではあったが、それだけでアスカは事情が飲み込めた。そして、アスカの台詞は
既にアスカが付いてくるつもりでいることを示している。当然何を言っても無駄だろう。そして、アスカが
付いてくるというのにレイが一人で留守番をするはずがない。結局4人で行動することになる。
カヲルは苦笑して肩をすくめた。



続く


後書き
K「どうも。今回は名前の由来についてです。」
カヲル「『ユカリ』というのは、某艦長からとったものだね。」
シンジ「外見もそんな感じだし。」
アスカ「でも、性格は全然違うのよね。『カヲルは私が好き』とか言ってカヲルを追いかけるのならよかった
のに・・・」
レイ「次に、『アキナ』だけど・・・これはそもそも巡洋艦はるなからとって『ハルナ』にする気だった
のね。」
K「はい。でも、山村ひかるさんのと重なってしまったので変更しました。」
シンジ「それと、ユカリさんの旧姓は『御統』って設定なんだよね。」
カヲル「安直だね。」
シンジ「やっぱりそれはまずいよ。」
レイ「ネーミングセンスのなさを暴露しているようなものね。」
アスカ「訳の分からないギャグまで入れてるし。こんなの誰も気づかないわよ。」
K「しくしく・・・・」




Kさんへの感想はこ・ち・ら♪   



管理人(その他)のコメント

カヲル「えー、僕わかんなーい(しれっ)」

 どかっばきっ

アスカ「あんたがかわい子ぶっても気色悪いだけなのよ!」

カヲル「あぐっ・・・・」

アスカ「まさかそのあほな態度、上でアタシが「誰もわからない」って言ったのを受けて言ってるんじゃないでしょうね」

カヲル「その通りだけど」

アスカ「で、そういう風にむちゃくちゃ怪しい素振りを見せて、「お、こいつ本当は知ってるんじゃないだろうな」って思わせたかったの?」

カヲル「ご明察」

アスカ「でも、本当のところを言うとやっぱり意味が分からない。とりあえず知ったかぶりでもしておこうか、ってとこかしら?」

カヲル「さすがアスカくん。僕のことをわかっているじゃないか。うむ、我ながらいい妹をもった・・・・」

 げしげしげしっ!!

アスカ「だぁああああ、アタシがあんたの妹って言うのはぜっったいにおかしい! K!! これをどうしてくれるっ!!」

カヲル「どうしようもないだろうね(しれっ)」

アスカ「うがあああ・・・・って・・・・そうか・・・・アタシには兄妹なんか存在しなければ、そもそも妹なんていわれることもないのよねー(ぼそっ)」

カヲル「はうっ・・・・な、なにかなその刺すような視線と、手に持った武器の数々は・・・・」

アスカ「くたばれ、腐れ兄妹縁!!」

 ざしゅっ!!

カヲル「うげぇぇっ・・・・ばったり」

アスカ「さーて、これでアタシには兄貴なんかいなかった。そう、いなかったのよ・・・・ふふふふふふっ」



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