第12話 覚醒の刻


「目標の包囲を完了しました。」
「攻撃衛星の展開及び弾道弾の発射準備を完了。」
「よし、攻撃を開始しろ。」

オペレーターの報告を聞いた国連大西洋艦隊の司令官は攻撃命令を下した。研究部の失敗の尻拭いなど、
セカンドインパクト以降たびたび起こってきた紛争で勝利を続けてきた自分にとってはやりたくないものだが
任務は任務だ。付近の陸軍が既に壊滅したという知らせを聞いたとき、彼は情けないと思った。おかげで
自分がこんな仕事をしなければならない。
目標との距離は現在、数百キロはある。当然攻撃手段は弾道弾中心になる。しかる後に艦載機による
N2爆雷で止めをさす。軍の司令部は使用兵器に制限を付けなかった。いかなる手段を用いても
目標を仕留めろということだ。

オペレーターがいつもと変わらない事務的な報告をする。

「攻撃全弾命中しました。」
「目標は?」
「電波障害のため、確認できません。」
「復旧にどれくらいかかる?」
「そうですね、あと・・・・・・」

そこまで云ったところで空母が大きく揺れる。立っていられないほどだ。

「何事だ。」
「し、司令・・・・・外を・・・・・・外を。」 
「狼狽えるな。」

そう言って外を眺めた司令は絶句した。大艦隊のただ中、上空わずか十数メートルのところに4号機が
浮かんでいる。

「天使だと・・・・・・・・?」

4枚の羽根を、そして全身を光り輝かせている姿は紛れもなく天使そのものだった。その姿からは
映像で見たときには決して感じることの出来なかった凄まじい威圧感を感じる。
司令官は自分がしてはいけないことをしてしまったかのように感じられた。
アレは自分たちには、いや、いかなる人間であっても打ち勝つことが出来ない存在だということを
思い知らされた気がする。
艦隊の全兵士が恐れと戦きを持って見上げる中、4号機はゆっくりと羽根を羽ばたかせ力を解き放つ。
その次の瞬間には、天から降り注ぐ光の前に艦隊は消滅していった。



ミサト「アダム・・・・・・」

ミサトはその一部始終を見つつ、忌々しさを隠せなかった。17年も前のことだがあの姿は忘れていない。
いや忘れられない。

青葉「国連大西洋艦隊、完全に消滅しました。」

マヤと共に出勤してきた青葉が報告する。

ミサト「シンジくんたちへの連絡は?」
日向「現在、伊吹二尉が行っています。」
ミサト「急がせて。」
青葉「エヴァ4号機、再び量産機6機と合流しました。高度10メートル前後で全機静止。」
ミサト「とりあえずは時間が稼げるか・・・・・・」

ふうっと溜息をついて司令の席に座るミサト。

リツコ「まさか、使徒と化したエヴァが相手とはね。」
ミサト「予想外だったわ。・・・・・以前の使徒騒ぎと何か関係があるのかしら。」
リツコ「即断は出来ないけど可能性はあるわね。」
ミサト「あんたの設計でしょ。何とか出来ないの?」
リツコ「お手上げね。コアを搭載していないはずの量産機が稼働していることだって原因不明なのに
4号機にまででてこられてはね。」
ミサト「何とか出来るのはシンジくんたちだけ、か。」

そこにマヤからの報告がはいる。

マヤ「シンジくんたちが到着しました。」

しかし、同時に青葉が状況の悪化を告げた。

青葉「エヴァが移動を開始しました。4号機は量産機3機と共に東へ。残る3機は西へ向かっています。
こ、これは・・・・・・・」
ミサト「どうしたの。」
日向「進路上にある都市に対して全機攻撃を開始しています。」
ミサト「なんですって!」

メインモニターにはエヴァの攻撃を受けて為す術もなく破壊されていく都市の姿が映し出されていた。




そのころシンジたちは控え室で状況を整理していた。シンジたちは今までパーティをやって遊んでいたので
流石に事態についていけなかったのだ。

アスカ「まさか4号機がでてくるとはね。」
レイ「今までの使徒はあれが生んだものなのかしら?」
カヲル「たぶんね。」
アスカ「だってあれはエヴァなんでしょ?そんな能力があるのかしら。」
レイ「状況からしてそう考えるのが自然だわ。」

まだ訝しげな表情のアスカをカヲルが宥めた。

カヲル「ま、使徒の世界にも色々あるんだよ。」
シンジ「今まで虚数空間にいたのに?」
カヲル「4号機はS2機関を持ってるからね。自分はでられなくても、『卵』がでられるくらいの穴を開ける
ことは出来ると思う。」
アスカ「目的はなんなのかしら。」
カヲル「たぶん4号機はかつての戦いでアダムが孵化した影響で覚醒したんだと思う。第二のアダムとして。
だから、その目的は・・・・・」
シンジ「サードインパクトか。」
カヲル「おそらくは。」
アスカ「どうせあれこれ予想したって外れることの方が多いのよ。今までだってそうだったじゃない。
実際に戦って確認した方が早いわ。」

アスカがもっともなことをいう。そこにミサトから通信が入った。

ミサト「シンジくん、非常事態よ。敵は現在二手に分かれ、進路上の都市を無差別に攻撃しているわ。
このままでは被害は広がる一方よ。早くくい止めて欲しいの。」
アスカ「二手に分かれた?各個撃破してくれっていってるようなものね。」
レイ「たぶん、そうさせないために都市を攻撃しているのよ。」
カヲル「僕たちを二手に分かれさせるのが狙いか。意外に頭が働くようだね。」
アスカ「相手がそこまで考えているのかどうか知らないけど・・・どうするの?」
シンジ「4人がかりで一方を攻撃して殲滅、その後にもう一方を攻めた方が有利なのは間違いない。
だけど・・・・」

そうすれば、放置した方のエヴァの進路上の都市は壊滅するだろう。進行速度の速さからして数十万、或いは
百万を越す死者がでると思われる。シンジにはエヴァのしたことを自分の責任として背負う気などないし、
それを止める義務があるとも思っていない。だが、後味が悪いのは確かだった。

アスカ「別に二手に分かれたって問題ないでしょ。」
レイ「そうね。」
カヲル「僕とシンジくんの二人でも十分なくらいだよ。」
シンジ「じゃあ、二手に分かれよう。ミサトさん、今から移動しますから、敵の場所の情報をお願いします。」
ミサト「分かったわ。」

即座に控え室にある端末に情報が表示される。

アスカ「じゃ、さっそくいきましょ。・・・・・・・・どうしたの、シンジ?」
シンジ「何か嫌な予感がするんだ。」
レイ「考えすぎではないの?」
シンジ「ならいいんだけど・・・・・・」

なおも考えこむシンジだったが、あまりゆっくりしていられる状況ではない。カヲルがシンジに
問いかけた。

カヲル「シンジくん、どう別れようか。」
シンジ「僕とアスカは4号機がいる方に行くからカヲル君とレイは量産型の方を頼むよ。」
カヲル「わかったよ。シンジくん、アスカのことよろしく頼むよ。」
シンジ「もちろんだよ。」
カヲル「アスカも・・・・」
アスカ「分かってるわ。油断するな、ためらうなって云いたいんでしょ。あんたもレイのことしっかり
守ってやってよ。」
カヲル「ああ。」
シンジ「レイも気を付けてね。」
レイ「ええ。碇くんも・・・・・・」
カヲル「じゃ、いこうか。」
シンジ「ああ。出撃だ。」 




日向「シンジくんたちが目標と接触しました。」

日向の報告で一気に緊張感が高まる。シンジたちでだめなら完全に打つ手はないのだ。当然だろう。

ミサト「シンジくん・・・・・・頼むわよ。」

発令所中の人間の視線がメインモニターに集まる。そして、今にもシンジたちが攻撃を掛けようか、と
いうときそれは起こった。エヴァ4号機が突如光を発し、それを受けたシンジ、アスカ、レイの3人が
もだえ苦しんでいる。

ミサト「これはいったい何なの!?」
マヤ「マギが分析を開始・・・・・これは第15使徒の放った光と同様のものと思われます!」
ミサト「まさか精神攻撃!?」
リツコ「何て事なの・・・・・・・」

呆然とリツコが呟く。ミサトたちにはただ苦しむシンジたちを見ることしかできなかった。




あれ、ここは・・・・・ネルフ本部?どうしてここにいるんだろう。僕はエヴァ4号機と戦って
いたはずなのに・・・・・・・

向こうに誰かいる・・・・・あの女性は・・・・・・・母さん?

ユイくん。今日は君の実験なんだぞ。
だからなんです。この子には明るい未来を見せておきたかったんです。

母さんが冬月副司令と話をしている。もしかしてこれは・・・・・・

いけない!母さん。

そう叫んで、走り出した僕の前に子供が立ちはだかった。
これは・・・・・子供のころの僕なのか?
いや、違う。
こいつは精神干渉で生み出された偽りの僕だ。

どいてよ。
だめだよ。これから何が起こるのか、知っているんだろ?
だから止めようとしてるんじゃないか!
無駄だよ。これは過去の記憶の再生に過ぎない。・・・・・・・・見てごらん。
母さんがきえる瞬間だ。
そして、今の君が生まれた瞬間とも言える。
一体何をいってるんだよ!
覚えているんだろう?かつて、エヴァと同化したときに初号機の記憶と、そのコアの元になった母親の記憶、
母親を取り込んだ零号機の記憶も受け継いだんだから。
違う!
その知識も、料理の腕も母親から受け継いだものじゃないか。
その力はエヴァから受け継いだものじゃないか。
違う!
だからロンギヌスの槍を扱えるんじゃないか。
違う!
だから怖いんだろ、人とふれあうのが。
触れた母親を殺してしまったから。
殺した記憶を受け継いだから。
違う!
僕は確かに人とふれあうのが怖かった。
だけど、カヲルくんやアスカやレイと暮らすうちに変わったんだ。
マナと腕を組んだとき安らぎを感じたんだ。
他人の温もりに安らぎを感じたんだ!
ただ、認めたくないだけじゃ、忘れただけじゃないのかい?
母親を取り込んだ感触を・・・・・・・・・・・
だから、母親を殺したエヴァに乗って、褒められて喜んでいたんじゃないのかい。
違う!僕は・・・・・・・
僕は・・・・・なんなの?何者なの?君は・・・・・・・・
僕は・・・・・・・・・

これが精神干渉で生み出された偽りの自分であるということにシンジは気が付いていた。しかし、その言葉を
強く否定する一方でそれを否定しきれない自分がいる。なぜならば、その言葉には真実の一面が含まれて
いたのだから・・・・・




ここはどこなの?なぜここにいるの?
私はエヴァと戦っていたはずなのに・・・・・・

ここは私の心の中よ。

いつの間にか私にそっくりな人が目の前にいた。
これは、子供のころの私?
その人が私に問いかけてくる。

あなた、だれ。
あなたこそ、誰なの?
私は綾波レイよ。
違うわ。
あなたは碇ゲンドウという人間に造られた、偽りの心なのよ。
偽りではないわ。
私はわたしだもの。
いいえ。違うわ。
あなたの中に暗くて何も見えない、何もわからない心があるでしょ。
本当の綾波レイがそこにいるの。
私はわたし。
私はこれまでの時間と、他の人達とのつながりによって、私になったの。
だから、私はわたしでいられる。

そして碇くんが側にいてくれるから、と言葉にはせずに続ける。
小さな私は俯いてそれを聞いていたけれど、顔を上げると私の目をまっすぐに見据えた。
赫い瞳が不思議な光を湛えている。

そう・・・・・・でも、だめ。
もう、遅いの。
本当の私が目を覚ますから。
本当のわたしが・・・・・・・・
わたしは・・・・・・・・・・・・・
私は何なの・・・・・・・・・・・・・
あなたはただの人形よ。
もっとも、私もそうなのかもしれないけれどね・・・・・・・・・


冷たく断言するもう一人のレイの言葉に、レイの意識は次第に薄れていった。だからなのだろうか、最後の
台詞に込められた悲しみを感じ取ることが出来なかった。




あれ、ここは・・・・・・・?
何であたしこんなところにいるの?
・・・・・・えーん。
泣いてる・・・・・子供の泣き声・・・・・・・・・誰かいるの?
・・・えーん。
出てきなさいよ。
えーん。
あれは・・・・・・・小さいころの私?

なぜ泣いてるの?
ママに捨てられたの、私。
・・・・・・・・・・・
私は邪魔なの。いらないの。
違うわよっ。
私は邪魔なんかじゃない。
だって、パパは私がいらないってママが言ってたもの。
違うわよっ。
私はいらない存在じゃ無い!
誰にも必要とされないってママが言ってたもの。
違うわよっ。
必要とされてるわよ!


そう叫ぶと、私は走った。
この悪夢から逃げ出したくて。
シンジや、レイや、カヲルに逢いたくて。
目の前にあった扉を開けて部屋にはいる。
その部屋にはママが天井からぶら下がっていた。
ぶら下がったままの体が回転してこちらを向く。
ぶら下がったまま、ママが口を開いた。

アスカちゃん、なぜ生きてるの。
生きていたいからよっ。
生きていて嬉しい?
うれしいに決まってるわよ。
誰もあなたがいらないのに?
そんなことないわ!
そんなこと・・・・・・・
誰もあなたがいらないのよ。
だから、一緒に死んでちょうだい。

そういってママは天井からぶら下がったまま手を伸ばしてきた。
通常ではあり得ない長さに伸びた、ぞっとするほど冷たい手が私の首を掴む。

やめて!私はママの人形じゃない!
なら、あなたは何なの?
私はっ・・・・・
何者なの、あなたは?
わたしは・・・・・・・・・・・・


自分の頸に指が食い込んでいく。母親に首を絞められている。まるで夢を見ているような非現実感と頸に
感じる生々しい感触が、アスカにとって初めて「死」を感じた瞬間の記憶を鮮やかに蘇らせる。忘れていた
はずだったのに・・・・




シンジたち3人が悶え苦しむ中、カヲルは一人、平然としていた。自分の真の姿を、使徒である自分の形を
知っているカヲルにはこういう精神干渉は比較的通用しにくかった。長時間攻撃され続ければともかく、
今はせいぜい頭痛がする程度だ。向こうでレイが苦しんでいるのが見える。そして、翅を羽ばたかせ、レイに
群がろうとしている量産機の姿を見たとき、カヲルは激しい怒りと嫌悪を感じた。

カヲル「レイに触れるな!」

カヲルにしては珍しく感情を露わにしながら、量産機を吹き飛ばす。敵とレイとを離しておいてから、
カヲルは再び攻撃を仕掛けた。

カヲル「これは・・・・・・そうか、そういうことか。」

カヲルの放った力に引き裂かれ、のたうち回りつつも量産機は活動を止めない。体を再生して再び起き
あがろうともがいている。その傷口から、体液だけでなく白い粘液が滴っているのを見て、カヲルは
なぜコアのないエヴァが活動しているのか悟った。バルディエルとイロウルのあわさったような
使徒が体を乗っ取り、動かしているのだろう。おそらくは自らを生み出した、エヴァ4号機に還るために。
動ける程度に再生した量産機が再びカヲルに攻撃を掛けてくる。しかし、それは無駄なあがきに過ぎな
かった。カヲルの生んだ闇が量産機とその内部にいる使徒とを同時に引き裂いていく。
いかに優れた再生能力があろうとも、カヲルの力の前には無意味だった。
カヲルはエヴァを原形をとどめていないほどバラバラに引き裂いて、全く動かなくなった後も執拗に攻撃を
続け、完全に死んだのを確認し、

カヲル「シンジくん、レイ、アスカ、待っててね。すぐに助ける。」

エヴァ4号機と戦うべく移動しようとしたときに、それは起こった。

カヲル「これは・・・・・・・まさか!」





日向「このままではあと一分ほどでアスカのATフィールドが破られます!」
ミサト「くっ・・・・・・・・援護の用意はまだなの?」
マヤ「だめです!間に合いません。」

エヴァ4号機の放つ光を浴びて苦しむシンジとアスカに量産機が禿鷹のごとく群がっていた。
かろうじてATフィールドで防いでいるが、それもあまり保たない。ATフィールドが破られれば、
即座に二人とも殺されてしまうだろう。その状況を知りつつも、何もできない。父の敵を目前にしながら、
自分には何もできない。ただカヲルが間に合うのを祈るしかない。そんな無力な自分が悔しかった。

悔しさと無力感に打ちひしがれながらモニターを見たとき、突如それが白く染まった。

ミサト「何なの?」
青葉「分かりません。原因不明です。」

徐々に光量が下がっていく。それに伴い、レイとアスカが十字状の光を吹き上げている様がはっきりと
見えるようになった。絶句するミサト。

ミサト「な・・・・・・・・・・?」
リツコ「分析の方は?」
日向「はい、終了しました・・・・・・・・パターン青!間違いありません、使徒です!!」

ミサトはただ呆然とモニターを見つめることしかできなかった。




続く




後書き

アスカ「・・・・・何これ。」
K「お約束の精神汚染です。」
シンジ「なんで僕たちまで・・・・・」
アスカ「なによ、私ならいいっていうの?」
シンジ「そういう意味じゃないよ。」
レイ「なぜカヲルだけ平気なの?」
カヲル「僕は日頃の行いが良いからね。」
アスカ「じゃあ私たちは行いが悪いって云うの?」
カヲル「なんだか今回はやけに絡むね。」
アスカ「あんな目に遭わされれば誰だってこうなるわよ!」
レイ「で、次はどうなるの?」
K「次こそ本当にアレな展開になりますね。」
アスカ「い、いやああああああぁぁぁぁぁっっっ。」
K「では、次回予告です。」

覚醒によって発動した強大な力は悪夢を現実のものとし、かつての現実はもろくも崩れ去った。
そして今、激闘を続けるシンジたちに黄昏の時が静かに舞い降りようとしていた。

次回 そしてそれから13話

「天使たちの黄昏」




Kさんへの感想はこ・ち・ら♪   



管理人(以外)のコメント

アスカ「極悪集団(ぼそり)」

カヲル「ん? なにがだね?」

アスカ「ここの分譲住宅はそろいもそろって腐っているわ」

カヲル「??」

アスカ「アタシをこんなにいじめて。アタシをこんなにバカにして。みんなでその外からながめて楽しんでいるのよ」

カヲル「おや? 精神汚染されているのかな? ちゃ〜んす(にやり)」

アスカ「みんなきらいみんなきらい。だれもかれもきらい」

カヲル「そうか〜じゃあ、シンジ君は僕が幸せにしてあげるから、きみは安心してその世界にこもっているといい」

アスカ「きらいきらい、いやぁぁぁぁ!!」

カヲル「ほらほらほらほら〜」

  ぼぐっ!

ミサト「こら! アスカをいじめるんじゃないの!」

カヲル「あらま。珍しい人がきたもんだ」

ミサト「あのね、私はあなたのことを思っていっているのよ」

カヲル「?」

ミサト「ここのコメントは無限ループの世界だから、汚染されているアスカも、汚染されていないアスカも存在している。んでもって、両方が両方のコメントを見ているから、今このアスカにひどい仕打ちをすると、違う世界のアスカからまさかりが・・・・」

  ひゅうううううっ

ミサト「ほら飛んできた」

カヲル「そ、そんなバカなぁぁぁぁ!」

  ざくりっ



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