「私たちもそろそろ何か役が欲しいわよね、こんなデスクワークだけじゃあ・・」 NERV帝国総務課男子羨望の的葛城ミサトである。 「そう?私はかまわないけど・・」 こちらも総務課男子羨望の的・・マッドサイエンティスト?・・葛城ミサト の新入時以来の腐れ縁で親友の赤木リツコである。 「アンタはいいわよ、最近あの機械いじれているから・・。私なんか何をして りゃあいいわけ?」 愚痴るミサト。 「そうね、あなたは気に入らないかも知れないわね。でもよろこびなさい、今 日人事異動の発表よ。」 そう、今日は年に一度の人事異動の日だ。勿論くびや左遷だけではない。 「それホント!?急いで見にいかなきゃ!!」 「あ、ちょっと待ちなさいミサト!!あなたどこで発表するか知っているの?」 あわてて後を追うリツコだった・・ 「な、なんなのよこれは!!」 ミサトは発表を見て愕然としていた。 「あら面白そうな所じゃない、私も一緒に移るのね。それが気にくわないの? ミサト。」 しかしミサトは首をぶんぶん横に振る。そして指をあるところへ指す。 「何々・・加持リョウジ?あら加持君と一緒なのがいやなの?」 「あんなヤツと一緒に、しかもこんな所に行かされるの!?」 その移転先は・・特殊計画及び戦闘課だった。
「いやー奇遇だな、葛城。やはり俺達は運命という名のもとに結ばれる運命に あるんだ。」 臭いセリフを言う男は加持リョウジ。しかしそれにミサトは反応しない。 「おやおや冷たいな、昔の仲間に対して。」 この二人、以前は同じ課の仲間で恋人でもあった。 「まあこの課にまわされたって事はやっぱり例の計画にまわされるんだ、気長 にいこうや。」 「あんたが言うとどうでもいいことに聞こえるのよ!!やめてくれないその言 い方!」 たまりかねずにミサトが叫ぶ!しかしさらりと加持は受け流す。 「おっとこいつはすまなかったな。」 そのやりとりの横で浮かない顔をしているリツコ。 「なに辛気くさい顔してんのよリツコ!誰か嫌いなやつでもいるの?」 首を横に振る。 「じゃあ体調でも悪いの?いつものリツコらしくないわよ。」 「ちがうの・・ただちょっと、ね。」 そんなリツコを変な目で見るミサト。そしてそのミサトを横から眺める加持 だった・・・・ * 「まだ完成しないんですか?その機械。」 カゲルがアルスに聞く。 「うーん、なかなかこいつがやっかいでな。なに、後二日ぐらいだ。」 「早くしてくださいよー。」 * 「まだつかないの!?もっと集中しなさいよ!!」 アスカがレイに檄をとばす。 「もうすぐつくわよ。そんなにあせらなくったっていいじゃないのよ。」 相変わらずの顔でレイは答える。 「そんなにあの子が気になる?なら降りれば。」 「な、何でこんな所で降りなきゃいけないのよ!!」 「あなた動揺してるでしょ、もうついたのよ。」 「えっ!?」 あわててアスカはまわりを見渡す。そしてあわてて飛び降りる。 「そんなに焦って・・でもここにいるとは限らないのよ。」 「うっ・・と、とにかくここにいるアタシのお父様とお母様、それに弟を迎え にきたのよ!!」 「ふーん・・で、そんなにいきなり飛び出たら見つかるわよ。」 慌てふためいて中に戻る。 「あなた・・・・本当に動揺してるのね。」 * 「なに?シンジとアスカ、それにレイまでいなくなっただと?」 ゲンドウは言う。 「はい、今朝見たら三方ともいなくなっておりまして・・」 ゲンドウは例のポーズを取り、にやりと笑った。 「問題ない・・シナリオにはないことだがな。」 * 「例のヤツ、完成したか!?」 シゲルが焦りつつ言う。それに答えるのはマコトのガッツポーズ。 「ギリギリだ!!本当にギリギリだったな。」 戦力はもう主力艦三隻とこの艦、それに無人戦闘艦数十隻のみまできていた。 「よーし、発進準備は!?」 「バッチリだ!!」 そして視線を交わしたかと思うと、二人は駆け出した。 「いくぞ!!」 「おうっ!!」 二人は何かの印を結んだかと思うと瞬時に何かのパイロットスーツ(プラグ スーツ)姿になっていた。そして新兵器・・超時空機動人型汎用決戦兵器、 『ゼウス』のエントリープラグに乗り込んだ。 見る間にエネルギーが流れ、様々なゲージやメーターがあらわれる。 「全神経パルス、異常なし!」 「シンクロ率、限界点を越えました!!」 「ゼウス、発進準備全て良し!」 そしてマヤが命令する。 「ゼウス、発進!!」 ゼウスはその純白の姿を光らせ、宇宙へ飛び出していった。 「いいな、シゲル!ヘボミスするなよ!」 「そっちこそな、マコト!!」 ものすごいスピードで敵艦隊につっこむゼウス。見る間に集中砲火が浴びせ られ、その爆発で機体も見えなくなった。 「やったか!?」 敵艦隊の中では安堵の吐息が漏れた・・と同時に全ての意志が消失した。超 高エネルギー収束パルス砲の一撃で全艦隊を沈めたのだ。 「やりっ!!」 「まさかこんなにも強かったとはな・・予想外だ。」 二人はクルスへ帰還し、後日こう語った。 「これが神々の長、ゼウスかと納得しました。」 「いやー、ネーミングばっちりだったわ。さしずめ神の雷ってとこかな?」 そしてマヤの後日談。 「あんなにすごい兵器を造ってしまったなんて・・恐ろしいですね。」 * 「うっ・・・こ、ここは?」 トウジの意識が徐々に戻る。そこへ同年齢の少年が現れる。 「おお、気がついたか。俺はケンスケ、相田ケンスケだ。」 「そうか、ワレが助けてくれたんかい。ワシはトウジ、鈴原トウジや。」 ケンスケはその名を聞いて頷く。 「な、なんや一体!?」 「いやー、どこかで見たような顔だと思っていたらさ、あの鈴原将軍じゃあな いか。」 「ああ、ワシはたしかにその鈴原や。」 するとケンスケが不気味な笑みを浮かべる。 「じゃあ、助けたお礼にさ・・」 「一体何や!?」 「俺を軍師にしてくれないか!?」 「・・・・ハァ?」
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管理人(その他)のコメント
カヲル「・・・・僕の出番がない・・・・」
シンジ「・・・・僕も出番がない・・・・」
カヲル「ということは、だ。僕たち二人はどこか別の場所で・・・・」
どかばきぼこっ!!
アスカ「はーっはーっはーっはーっ、そのアホたれな考え方をいい加減捨てなさい!!」
シンジ「ア、アスカ・・・・」
アスカ「そ、そんなことはどうでもいいのよ。しかし火野竜馬って作者、なかなかやるわね、というか、連続2本掲載・・・・腐れ作者に真似させたいくらいだわね」
シンジ「でも、ここの作者もがんばって書いているじゃないの。それにカヲル君の分譲住宅にも手をかしているし。なんでも某所では「投稿のメッカ」と呼ばれているとか・・・・」
アスカ「メッカでもイエェルサレムでもバチカンでもモスクワでも何でもいいから、作者! アタシの活躍する小説を書きなさいよ! この分譲住宅の作者も同じく!」
シンジ「・・・・そんなことを言ってアスカ・・・・みんなを困らせないでよ・・・・」
カヲル「それはそうとして、この話も第5話。展開もそろそろありそうだね」
アスカ「でも、話の筋が色々複雑だから先の展開が読めないのよね。この後どうなることか・・・・」
カヲル「むろん、君の魔手から逃れた僕とシンジ君が・・・・」
アスカ「まだ言うか!!」
どげしぃっ!!
カヲル「うぐっ・・・・」