第三新東京市英雄伝説 第二話



   


昭和75年
平成12年

   

 セカンドインパクト発生直後、日本は大混乱に陥った。自己開発セミナーなオチで涙する者、男の戦いを見て子供の教育に悪いと怒る者、テレカ付き前売券が買えなかったと泣く者、電脳学園のエヴァ版が出ること期待する者などが横行した。

 そのとき、その混乱を鎮めていった者がいた。それが碇ゲンドウだった。日本中の人達は碇ゲンドウのヒゲメガネ面にうさん臭さを感じていたものの、感謝こそすれ反抗するものはいなかった。そして気がついたときNHKの放送前の日本の旗がNERVの旗になっていた。このときから碇ゲンドウはNERV帝国皇帝ゲンドウ一世となった。

 ゲンドウ一世は第三新東京市を帝都と認定し、日本中の美少女たちに次々と貴族の位を与え、王都にあるNERV宮殿にはべらしていった。さすがに日本中の人達もこれには鼻白んだ。そして、あの悪法が制定された。それが劣悪アニメ排除法だった。

 子供に悪影響を与えるアニメを排除するといった名目で制定されたものだったが、単にゲンドウ一世の主観に基づくものにすぎなかった。セーラームーンはよくて、ガンダムはだめサリーちゃんはよくて、鉄腕アトムはだめ、というゲンドウの人物像をうかがわせる選択であった。

 一億総おたく化が進んでいたその当時、この決定に我慢できない人達が大勢いた。彼らは「アニメの自由・自営・自立・自尊」というスローガンの元に第二新東京市を中心にあつまり、JA自由同盟を結成し、NERV帝国に宣戦布告をした。ちなみにJAはJapan Animeにちがいあるまい。

  

昭和89年
平成26年

  

第二新東京市ゲームセンター・L走る

「うるぁー、このクレーンてんでゆるゆるじゃないの」

 がしがしと、UFOキャッチャーに蹴りをいれているのは14才の少女惣流ラングレーであった。彼女はポケットに手を入れて硬貨を取り出した。百円しかなかった。

「ちっ、もう軍資金がないわねー。どっかのガキからかつあげしようかしら」

 きょろきょろ見回しているうちに気の弱そうな、少年を見つけた。すわ、かもねぎかと思ったらすでに先客がいた。

「ぷはぁ、事態は急をようするのよ。研究予算がなければ猫はつくれないのだから」

 右手にマリファナを持ち、左手にコーヒー缶をもった白衣の金髪が少年に因縁を付けていた。右手と左手はぶるぶる震えていた。末期症状だ。

「あの、その、なにを言っているのか・・・よくわからないのですが・・」

 少年はおどおどと答えた。

「あなたしらふで言ってるかしら、少将の地位より金をくれって言ってるのよ!!」

「まちなさい! このジャンキー!!」

 惣流ラングレーだった。

「へえ、あなた若いわね。エルファシルを知ってるかしら、何年前かしら私はそのころ少将で・・」

「ジャンキーの電波妄想にはついていけないわ」

 そう言うと、彼女は5mも離れた距離から三回ばく転をし距離を縮め、アッパーを放った。見事、リツコだかリンチだかは出口まで吹き飛ばされ、そのまま動かなくなった。

「ふっ、しょせん三十路を越えたババァは敵じゃないわ。あんた、大丈夫」

「あっ、ありがとうございます」

 惣流ラングレーは少年に向かって、手を伸ばした。

「ひっ、な、なんですか」

「決まってるじゃないの、用心棒代よ。有り金全部だしなさいよ。地下プロレス、首になっちゃて金がないのよ」

「そんな・・さっきとかわんないよ・・・そうだ、お金はないけど少将の位ならあるよ」

「はん?」

 少年は最高評議会議長ヨブ・時田の息子だった。お金と軍の地位が同価値とは末恐ろしいガキである。この事件から惣流ラングレーはL走るの英雄と呼ばれるようになった。

(べたべたやな)

    


第二新東京市統合作戦本部ドック

「なんなの、このおんぼろは?」

 惣流ラングレーはそれを見てつぶやいた。横にいた副官のフレデリカ・グリーンヒカリはにこやかに答えた。

「我々の旗艦、同盟最新鋭の戦艦ジェトアローンです。提督・・・ぐぇ」

 すぱーん!

 惣流ラングレーの廻し蹴りが決まった。

「あんた、馬鹿ぁ!! どこが最新鋭なのよ、装甲をとんかちで叩いて平たくしてるのはなんなの、あいつなんか距離メーターいじって0にもどしてるじゃないのよ」

 よっこいしょと起きたヒカリは言った。

「いえ、事故車はこうやって新古車として、復活するんですよ。提督・・・ぐはぁ」

 ばきっ!

 ストレートが入った。

「ここはいんちき中古車センターかっつーの。たく、同盟の軍事予算がきちきちだってゆうのもあながち嘘じゃないってわけね。どうりでクレーンがゆるいわけだわ」

 惣流ラングレーは腕を組んで、考えこんだ。

 さて、こんなおんぼろでどうやってあの富士山要塞を攻略するかだ・・・


     

富士山要塞

 第三新東京市と第二新東京市とを結ぶ二つの回廊、富士と大阪。大阪は一種の中立地帯になっているので、実際相手の国に攻めいるには富士回廊しかなかった。そして帝国はこの重要な場所に富士山要塞を建設した。というか富士測候所を改築した。であるのでこの要塞は同盟に対する前線基地であるとともに・・・・。

「気温マイナス15度、気圧1024ヘクトパスカル、風力2m/s、天気快晴」

 要塞駐留艦隊司令官シーゲル大将は百葉箱からいろいろな情報を読み取った。そして急いで要塞に入り込む。

 ばたん

「寒いっす、寒いっすよ。マコヤン

 入ってきたシゲルをものすごい目で睨み付けているのが要塞司令官シュトックマコト大将であった。

「貴様、私を馬鹿にしているのか? その呼び方を今すぐ訂正しろ」

 シーゲルは今日の気象情報を日誌に書きながら言った。

「なにきばってんすか、マコヤンは。いくらきばったからって気象観測しかやることないんすよ」

「ききき貴様ー、最前線においてそのような態度、帝国軍人としてゆるせん。たたっ切る!!」

 腰から妖刀むらむらを抜いて、シーゲルに向かって構える。

「おっ、マコヤンの十八番、たたっ切る!!がでたっすね。まったくこんな僻地、マコヤンみたいな暑苦しい軍国主義馬鹿か、俺みたいなちゃらんぽらんしかいないんだよねー」

殺す

 がらがらどっしゃーん!

「相変わらず仲が悪いよねあの二人」

「だって、性格てんで反対じゃないか。ありゃ水と油の代表だからな」

 オペレーター達が大立ち回りを見ながら、雑談を始めた。

「おい、救助信号がでてるぞ、気象観測以外の久しぶりの仕事かな」

 そして、二人の司令官にそのことを報告した。

「はぁはぁ、それで具体的にどのような状況になっておるのか」

「は、通信内容によりますと、我が軍の戦艦一隻が叛徒どもの一個艦隊に追撃を受けており、至急救援を請うとのことです」

 とたん、シュトックマコトは上機嫌になった。

「むふむふ、この要塞に一個艦隊程度でなんとかなると思っているのか叛徒どもめ。要塞駐留艦隊司令官に要請する。ただちに味方の戦艦を救助してもらいたい」

「あいあいさー」

 シーゲルはにやにやしながら敬礼をした。しかし報告したオペレーターはおどおどして反論した。

「あの、まだこちら側のレーダーで確認したわけでわないので、正確な位置が・・・」

 途中で、シゲルがオペレーターの口をふさいで、耳もとにささやいた。

「せっかく、マコヤンが上機嫌なんすから、そのままでいさせとこーって、なにかあったって要塞にはトゥールハンマーがあるからだいじょうぶっすよ」

   

旗艦ジェットアローン

「そう、富士山要塞にはトゥールハンマーがあるのよ」

 惣流ラングレーは作戦指令室で幕僚たちに話しかけた。

 トゥールハンマーとは、富士山要塞の主砲であり、物体の位置エネルギーを攻撃エネルギーに変える恐ろしい兵器だ。

「つまり投石機ってわけ・・・うわぁ」

 がんっ!

 惣流ラングレーは飲んでいた減肥茶の缶を副官のフレデリカ・グリーンヒカリに投げつけた。

「あんた馬鹿ぁ、読者に話しかけるんじゃないわよ。ということで日本一の高い山だから位置エネルギーも最強なわけ」

 ・・・提督も読者に話しかけてるじゃないですか・・・

 とヒカリは言おうと思ったが手か足が飛んで来そうだったのでやめた。また、惣流ラングレーは幕僚たちに話しかけた。

「つまり、力押しで攻めたって絶対勝ってこないのよ。今までの同盟の戦い方をみていればわかるわ」

 同盟はいままで六回富士山要塞に攻め込んだ。しかしすべて撃退されていたのだ。

「そこであたしは、内部から攻めることにしたの。味方を装って要塞内に侵入し敵を叩く。これしかないわ」

 おー、と幕僚たちは自分達の提督の慧眼に恐れ入った。天才だーというつぶやきすら聞こえた。

「トダ技術大尉、さっそくジェットアローンを帝国軍の戦艦のように見せかける工作を開始して」

 トダは立ち上がった。

「おまかせください。このトダ・ケンスケの軍事おたくの知識力と、機銃の照準を九度から十二度狂わせる技術力をお見せしますよ」

   

富士山要塞指令室

「要塞駐留艦隊は全軍出撃しました」

 オペレーターがシュトックマコト大将に告げる。

「むふむふ、それでは味方の戦艦にこの要塞に逃げ込むように伝えろ」

「しかし、それでは要塞駐留艦隊が出撃した意味がないではありませんか」

「彼らには、叛徒どもの一個艦隊と戦ってもらおう。負けて逃げ帰ってくれば、使命も果たせず逃げ帰った馬鹿とののしってやろうではないか」

「はぁ」

 オペレーターは戦艦に通信を入れる。

「貴艦は要塞のドックに入港されたし、指示はこちらから行う」

「ガッガガ・・リョウカイ・・ガガガ」

   

富士山要塞ドック

 そして、帝国戦艦は入港した。手旗信号で戦艦を誘導していた兵士が艦をみて驚いた。

「しっかし、すげーぼろぼろだな、敵の攻撃を受けたというより、もとからぼろだったんじゃねーの・・・ぎゃあ」

 どがっ!!

 ハッチが開いて、赤いプラグスーツを着た惣流ラングレーが飛びたしそのまま兵士に蹴り飛ばした。

「ふん、ぼろで悪かったわね」

 彼女は大きく息を吸い込み、

「おりゃぁぁぁぁぁぁ とつげきぃぃぃぃぃぃ!」

 その雄叫びとともにハッチから次々と同盟の兵士が飛び出していった。

   

富士山要塞指令室

「なにぃー、叛徒どもが侵入しただとぉ」

 シュトックマコト大将はオペレーターに唾をとばして叫んだ。

「すぐに、排除しろ。貴様も行け」

 要塞駐留艦隊がいない今、要塞内はほとんど兵士がいなかった。

「その必要はないわよ」

 シュトックマコトはあわてて、声のする方を見る。

「誰だ!!」

 指令室の入口のところで壁に背をもたれかせ、腕を組み、片膝を立たせて惣流ラングレーは立っていた。

「JA自由同盟第十三艦隊提督、惣流ラングレーよ」

 指令室にいるものは本人を除いて誰も信じられなかった。

「こっこんな小娘が提督だとー、ふざけるのもいいかげんにしろ!」

 シュトックマコトは妖刀むらむらを抜きはなった。

「あら、そんなもの持ち出しちゃて、手加減できなくなっちゃうじゃないの」

「なんだとー、たたっ切る!!」

 惣流ラングレーは刃物を見ても、まったく恐れていないようだった。そしてその態度にシュトックマコトはキレた。刀を振り上げ惣流ラングレーに向かって走り出した。

 どたどたどた

 惣流ラングレーは、よっと壁から身を起こし半身ずらして刀をかわした。そしてシュトックマコトの背後に回り込み腰に手を回し、バックドロップを決めた。

「・・・はやい・・・赤い彗星か・・・ぐはぁ」

 シュトックマコトは完全に沈黙した。惣流ラングレーは地下プロレス時代、そのあまりの強さにいくらハンデ(相手に武器を持たせる)をつけても勝ってしまうので賭けの対象とならず地下プロレスを首になったのだった。実力が違いすぎた。

「まったく、武器を持つ奴って武器に頼りすぎて全然相手になんないのよね。強力な武器に頼りすぎて意外にもろいなんて、この富士山要塞も同じね。あら、我ながらうまいわね」

 惣流ラングレーが怪しげな自己満足をしているとき、オペレーター全員白旗をパタパタと振っていた。

   

要塞駐留艦隊旗艦

「敵も味方もいないっすね」

 シーゲル大将はぼーと司令席にすわっていた。

 ごががががっ!!

 激しい揺れが艦内で起こった。

「なんすか、なんすか、何が起こったんすか」

 あわてて、シーゲルはオペレーターに問いただした。

「トゥールハンマーがこちらに向かって発射されたようです」

「マコヤン何やってるんすか、すぐに富士山要塞を呼び出すっす」

 回線が開いたとき、メインスクリーンには惣流ラングレーが写っていた。

「あんた何者っすか、マコヤンはどうしたんすか」

「ふふふ、あたしはこの富士山要塞の新しい支配者、惣流ラングレーよ。へっぽこ前要塞司令官ならあたしのバックドロップでお花畑を見にいってるわよ」

俺のマコヤンに手をだしたっすね。絶対ゆるさないっすよー。全艦富士山要塞に向かって突撃っす!!」

「あんた馬鹿ぁ!! トゥールハンマーの威力を知らないわけじゃないでしょ、とっとと撤退しなさいよ」

「・・・そりゃあ、いつもマコヤンと喧嘩ばかりしている俺っすけどね、それは一種の愛情の表現っすよ。マコヤンが敵の手に捕らえられたとすれば全艦犠牲にしてでも助けにいくっす・・・俺は、俺はそれでもマコヤンが好きなんだぁぁぁぁぁ・・・・ぐぁっ」

 ばきっ!

 近くにいたシーゲルの副官が自分が座っていた椅子を自分の上司にぶつけた。シーゲルは目を回した。副官はオペレーターに告げた。

「全艦撤退」

「全艦撤退を伝えます」

 だれもシーゲルの命令を守ろうとする者はいなかった。

   

富士山要塞指令室

 しーん

 今のやり取りを見ていた、惣流ラングレーとその幕僚たちは沈黙した。

 ただ一人、フレデリカ・グリーンヒカリは右手にやおい同人誌を持ち、目を輝かせ興奮していた。

「きゃーきゃー提督ぅ、これこそが男の友情ってやつですよねー」

「・・・あんたばか・・・」

 惣流ラングレーは力なく答えた。

  

第二新東京市

「天才、惣流ラングレー」

「救世主、惣流ラングレー」

 惣流ラングレーが第二新東京市に凱旋したとき、市民の大歓迎をうけた。なにせ味方の血は八つ当たりで殴られた副官の鼻血しか流れずに、あの富士山要塞を落としたのである。たちまち第二新東京市のNo.1アイドルになった。ブロマイド、テレカ、フィギュア、CDなど惣流ラングレー関連の商品はどこにいっても品切れになるほどの勢いだった。子供がおかずを食べなくなるなどの苦情も寄せられたという。

 歌、CM撮り、ドラマ、テレフォンショッキングなど一通り芸能活動を終えた惣流ラングレーに辞令が来ていた。

「惣流ラングレー少将、富士山要塞攻略の功により中将に特進、第十三艦隊提督の任を解き、新たに富士山要塞司令官兼要塞駐留艦隊提督の任を与える。昭和89年 最高評議会議長ヨブ・時田」

    

富士山要塞

「まったく人生なんてちょろいもんよね」

 わずか14才で同盟軍中将になった惣流ラングレーのみに許されるセリフである。

 ぱたぱたぱた

 フレデリカ・グリーンヒカリが走ってきた。

「提督、NERV帝国のシンジ皇子が提督を頼って亡命してきたそうです。今富士山要塞に向かっています」

「へー、あたしの名声は帝国にも届いていたわけね。わかったわ歓迎の準備をしておいて」

「わかりました」

 ぱたぱたぱた

 惣流ラングレーはニヤリと笑った。

「ますます、ついてきたわね。このまま帝国をぶっ潰すそうかしら」

 まさに順風満帆である。しかし彼女は知らなかった、シンジ皇子はさげまんであることを。また今回綾波伯レイが登場しなかったことも幸いである。


・・・・第三新東京市の歴史が、また1ページ・・・・   




 作者コメント

どうも、こんにちは作者の青柳康平です。三英伝の第二話を読んでいただきありがとうございます。感想まってまーす。ということでアスカ様いかがでしたでしょうか。おっしゃられた通り大活躍、それも主役ですよ。きっとご満足いくと思います。


青柳さんへの感想はこ・ち・ら♪   


管理者(その他)のコメント

 アスカ「・・・・まあ、これなら許せないことはないわね。何しろこのアタシだけが活躍するひとり舞台ですもの」

 カヲル「青柳さん、彼女のわがままを聞いてくれてありがとう。でも、甘やかすとつけあがるからこのくらいでもういいと思うよ。あとは僕とシンジ君のらぶらぶな展開を・・・・」

  どげしぃいっ!!

 アスカ「だれがつけあがるですってぇ!!」

 カヲル「おや、君のことを言ったつもりなんだが・・・・やれやれ、自覚がないのはいちばん困るね、シンジ君」

 シンジ「僕は何も知らない。何も聞かない・・・・ぶつぶつぶつ・・・・」

 カヲル「おやシンジ君。黙して語らず、かい?」

 アスカ「・・・・あんたたち・・・・小田急ロマンスカーにトゥールハンマーをぶちかますわよ」

 シンジ「アスカ・・・・またそんな物騒なことを言って・・・・」

 カヲル「まあまあまあ。冗談はこれくらいにしておいて、だ。今回はお二人、ゲストを呼んでいるんだ」

 アスカ「ゲスト?」

 シゲル「あ、ちわっす」

 マコト「どうも、こんにちわ」

 アスカ「・・・・なんだ。富士山要塞ホモコンビか。アンタたち帝国でこの腐れ使徒の妄想電波を浴びすぎたんじゃないの?」

 マコト「僕は違う! シゲルはしらんが、僕はすくなくともホモではない!」

 シゲル「・・・・あれは・・・・手渡されたシナリオにそうやれ、という絶対命令が・・・・(汗)。おれだって何が楽しくてマコトなんかと・・・・」

 マコト「なんだと!」

 シゲル「お、やるか?」

 カヲル「はいはいはい。愛情表現の裏返しはそのへんにして」

 二人 「だれがやねん!!」

 アスカ「ユニゾンもばっちり。アンタたち二人、いいカップルね・・・・どっちかといえばバカップルに近いけど・・・・うぷぷぷぷ」

 シンジ「・・・・とりあえず複雑な心境みたいですが、青葉さん、日向さん、準主役格での小説出演、おめでとうございます」

 カヲル「そういえば、この二人が主役、もしくは準主役で出た小説ってほとんどないよね。いや、もしかしたらこれが初めてなのかな?」

 アスカ「どっちにしろこの一回で消える泡沫準主役だけどね」

 二人 「しくしくしく・・・・(;;)」 

 カヲル「いや、そうでもないかもね。第二話を見れば分かるように、シンジ君やアスカ君、それにリツコなど、かけ持ち出演をしている人が多いじゃないか。銀英伝の出演キャラ数に比してエヴァキャラの絶対人数が少ないから、たぶんこの二人も使い回しで出るんじゃない? この小説が続けば、の話だけど」

 二人 「ううう、何か悲しい・・・・(;;)」

 アスカ「・・・・そういえば、作者青柳がコメントで言っている「三英伝」って・・・・何?」

 シンジ「あ、それはね。一般に銀河英雄伝説を略して銀英伝と言うように、第三新東京市英雄伝説を「三英伝」と呼ぶらしいんだ」

 アスカ「ふうん・・・・なんか、略した方が作品の邪悪度が増す気がしないでもないわね・・・・」

 カヲル「そういえば、ここと似たような題名で「銀河アスカ様伝説」っていうのがあるらしいね」

 アスカ「・・・・そう、みたいね・・・・あ、あはははは・・・・(汗)」

 カヲル「どうしたんだい、冷や汗なんかかいて。僕はまだ読んでないけど、シンジ君は知ってるかい?」

 シンジ「僕は何も見てない。何も聞いていない・・・・ぶつぶつ」

 カヲル「シンジ君らしいコメントだね。じゃあ綾波レイ、君は・・・・っておや、今日は彼女がいないね・・・・。やはり、出番がないから自宅待機か」

 アスカ「ふっ、今はそれでいい(皇帝ゲンドウ一世口調)」

 シンジ「ア・・・・アスカ・・・・(大汗)」

 


作者のコメント 

 ・・・・前回、第一話の管理者(その他)のコメントで第二回予告とか大爆ものの内容を書いたら・・・・なんと、第二話が送られてきました(爆)。青柳さんすいません&ありがとうございます、ぺこぺこ。なんでも青柳さんに届いた感想メール全てに「続きを見たい」という内容のものが書かれていたそうで・・・・みなさん、青柳さんに感想を送って、じゃんじゃん続きを書いてもらいましょうね。(笑)

 まあそれは冗談としても、感想メールはぜひに送ってあげて下さい。青柳さんも楽しみにしているようですし、エヴァ小説書きにとって、これほど作品を書く上で励みになるものはないですからね。はい。

 それと青柳さん。笑いの質が薄くなったなんてとんでもないです。メールでいただいてすぐに読んで、のーみそぷーになるくらい笑っていましたよわたしは。申し訳ないんですが現在メールを書いているヒマが危機的にないので、ここで感想を書かせていただきます。

 やはりワタシのお気に入りはヒカリとアスカのどつき漫才です。殴られても蹴られても不死鳥のごとく復活するグリーンヒカリ・・・・いいですね。前回のトウジといい今回のヒカリやケンスケといい、三バカトリオ周辺メンバーはおいしい役所をさらっていきます(笑)。それに比べて哀れなのがシゲル&マコト・・・・まあ準主役クラスで台詞も多かったですから、この二人が結構お気に入りなワタシには面白かったですけどね。

 ええと、あとエヴァキャラで三英伝に出ていないのは、マヤと加持・・・・それに数学の先生くらいですか(爆)。次の話がやはり楽しみな終わり方。ああ、三話が見たいと思うのはワタシだけではありますまい。(笑)

 ではでは、青柳さん、本当にありがとうございました。

 

 追伸

 「銀河アスカ様伝説」云々の下りはワタシの勝手なコメントです。作者であるジオさんの許可を受けたわけではありません。あうう、むこうのコメントでも青柳さんのこのお話に触れていたみたいだし・・・・卒論終わったらメールでも出してリンクねがいしよっと。


続きを読む
前に戻る
洋館へ