遥かなる空の向こうに・・勝手に外伝(公認?)


  

*注意 このお話は第十四話までを参考に、勝手に私の想像力に任せて書いたものです。

第X+4話:未来への道標
   副題:鏡 参−シンジ− Cパート
     :with「魂のルフラン」
     (新世紀エヴァンゲリオン劇場版:シト新生 主題歌)

原作 丸山御大先生

外道 踊りマンボウ

 

「アスカ・・」

 シンジがネルフ本部へ辿り着いた時、そこにはマンションの同居人である惣流・アスカ・ラングレーが立っていた。

「・・シンジ」

 じっとモニターを見つめていたアスカだが、シンジに声を掛けられて、驚いた後、ゆっくりと声のする方に振り返る。

 蒼い瞳が自分を見詰めた時、シンジは笑顔を彼女に示した。

 心につかえていたものが取れたせいだろう、晴れ晴れとした素直な笑顔だった。

「ありがとう・・そして、ごめん・・本当にごめん・・」

「・・えっ?」

 一瞬、また殴られるのだろうかと身構えたアスカは驚きの声を上げた。

「ずっと、綾波のことで、アスカに辛い思いをさせて・・」

 先程、シンジにカヲルが見せていたような穏やかで優しい笑顔を見せる。

「!シンジ、思い出したの!?」

 アスカは、だがその問いかけの前に答えを知っていた。

 思い出さなければ、ここへは来るはずが無いのだ。それ故、殴られると思い身構えたのだ。

「・・」

 アスカの問いかけに、シンジは頷いた。

「アスカ、君を殴ったことも含めてすべて・・」

「・・」

「言い訳はしない・・。謝っても済むことじゃないと思うけれど・・本当にごめん・・ごめんなさい・・」

 シンジは頭を深々と下げた。

「もう、いいわよ・・それよりも・・レイの再生が始まるわ・・」

 アスカは、シンジの真剣な瞳を見て、何も言わないで彼を許した。

 過去を含めて、すべてを受け止め受け入れること。

 レイとの生活の中で彼女が得たもの。

『何も言わないでいいから・・シンジ・・』

 彼女の帰還。

 そのために、自分が選択した事。

 後悔なんてしていない。

「うん・・」

 そんな、アスカの気持ちを理解したのか、シンジはそれ以上言葉を継がなかった。

 彼女の横に立ち、一緒にエントリープラグ内を映し出しているモニターを見つめる。

『ありがとう・・アスカ』

 心の中で、彼女への感謝の言葉を呟いきながら・・。

 

<私に還りなさい、記憶をたどり・・。優しさと夢の水源へ>

 

「計器類、オールグリーン。すべて正常。計画発動に何らの支障ありません」

 綾波レイ再生計画用に特別にしつらえた部屋では、計画発動を目前に誰もが忙しく動き回っていた。

 エヴァを運用していた時と同じ位、いや、それ以上の人間が、そこには集まっていた。

「マヤ・・エントリープラグ内の様子は?」

 赤木リツコ、今回の計画の総指揮及び総責任者である彼女は、ぎゅっと煙草を揉み消すと、厳しい顔付きで隣で最終チェックを行っている伊吹マヤに訊ねた。

 失敗は許されない。

 失敗は、すなわちエントリープラグ内の彼女の死という結末をもたらすのだ。

「はい・・。現在異常無し。質量変化、および熱源反応・・平常値、問題ありません」

 流れる数値と、変化するグラフを素早く読み取りマヤは答える。

 彼女の声に緊張が混じる。

 MAGIによる計算では決して成功確率が高いといえないだけに、自分達の腕による確率変動を信じたい。

 ミスは、許されない。チャンスは一度きり。

「間違いないわね」

 リツコは念を押して訊ねる。

「はい・・」

 もう一度、流れる数値とグラフ変化を見て、マヤは頷いた。

「解ったわ・・。では、現在より『綾波レイ、サルベージ計画』の開始を宣言します」

 リツコはそう言って手を挙げた。

 何気ない一言。

 だが、重い一言であった。

 それを合図に、今まで以上に忙しくマヤ達が動き出す。

「必ず・・帰してみせるわ・・。いえ・・帰るのじゃないわ」

 リツコは、じっと目の前のモニターを見つめたまま呟いた。

「エヴァからサルベージされて生まれたのだから・・今は元に還っている・・。だとしたら・・また生まれるのよね」

『そう、死と新生・・ね』

 心の中で、リツコはレイのことを思い出していた。

 

<もいちど星にひかれ、生まれるために・・。魂のルフラン>

 

「・・開始を宣言します」

 リツコの計画発動の声は、発令塔でモニターを見ていたシンジ達のところへも聞えてきた。

 映像に、計画開始の文字が重なる。

 すぐ下にあるMAGIシステムが低くうなり始める。

「いよいよ・・始まるんだね」

 ネルフ本部全体を包む、緊張した空気を肌で感じ、シンジは呟いた。

「・・シンジ・・」

 隣の少女のか細い声。

 そして握られる手。

『絶対・・帰って来るよね・・絶対・・』

 そう思いつつも、次第に募ってくる不安。

「アスカ?・・うん・・」

 そっと触れた指と指にシンジは最初驚いた。

 だが、彼女の方を向いて頷いて、強く彼女の手を握りかえす。

 アスカの顔は不安がで彩られていた。

 それに加えて握られた手を通してもそれはひしひしと伝わってくる。

『大丈夫だよ・・アスカ・・大丈夫・・』

 けれどその呟きは自分を励ますように彼の心の中で強く念じられた。

「・・シンジ・・。ありがとう」

 握り返された手の感触に、アスカは呟いた。

 あるいは、シンジの心の呟きが聞えたのかもしれない。

『未来を得るための・・神聖な儀式・・』

 じっと、モニターを見つめながらアスカは心の中で祈っていた。

 

<蒼い影につつまれた素肌が、時のなかで静かにふるえてる>

 

「パルス応答・・正常。LCL活性化開始」

 マヤは、モニターを流れる数値を必死になって目で追っていた。

 たとえ微妙な変化でも計画にどんな影響があるかまったく解らない。

 責任の重さは、計画責任者であるリツコと同じくらいであるとも言えるのだ。

 答えた後も、それに間違いが無いかマヤは確かめる。

 それと同時に、計画遂行の為にキーボードを忙しく叩く。

 一瞬でも緊張の糸が途切れれば、総てが無に帰してしまうぎりぎりの作業。

「了解・・。そっちの方はどう?」

 リツコ自身も、モニターとキーボードを一つ占有して数値制御に追われていた。大抵のことはMAGIによってなされているが、ごく一部の微妙な判断を伴う制御は人の手によって行うようにしているのだ。

「はい。・・こちらも現在順調。・・各種計器正常、問題ありません」

 リツコの言葉に別の部屋でその制御関連の一部を担当しているオペレーターから返事が来る。

「・・では、計画フェイズを2へ移行します。タイミングは、LCL活性化80%段階で行います。マヤ、カウントお願いね」

「はい」

 マヤは頷いて、モニターの端に表示されたカウント数字を読み上げる。

「カウント開始・・10、9、8・・」

「・・」

 リツコは、パルスを打ち込んだ。

「応答あり・・いけるわ!」

 希望の光が見えた。

『家路への・・未来への・・道標』

「3、2、1、0。・・計画フェイズ2へ移行」

 マヤの声が発令塔に響いた。

 

<命の行方を問いかけるように、指先は私をもとめる>

 

「マヤ、そっちのバランスが0.5%崩れてるわよ!」

 リツコの険しい声がマヤに飛ぶ。

「はい!すみません!」

「馬鹿!謝るんだったら、レイに謝りなさい!」

 リツコは、必死にキーボードを叩いていた。

 今、彼女達が行っているバランス調節及び元素固定フェイズは、当然ながらレイの命の行方を左右しているといって過言ではない。

 もっとも、神経を使うとこなのだ。

 チャンスは一度だけ。

 動き始めた歯車は、もう止められない段階まできている。

 立ち止まる事も、戻る事も、許されない。

 進む、ただひたすら進む。

 それだけが、道なのである。

「はいっ!」

 ひときわ高い声でマヤは応えた。

 間違いは、すなわち少女の死。

『・・しっかりするのよ・・負けちゃ駄目』

 連日の激務に、キーミスが発生する。

 それを訂正しつつ、次への調節へ思考を巡らす。

「・・」

『マヤ・・しっかり・・』

 リツコは、出来る限りのマヤのミスのサポートをするが、彼女とて神ではない。

「ほら、マヤ!」

「はいっ!」

 痺れてくる指先。

 だがキーボードを叩くのを決して止めはしない。

 止めたが最後、それっきり次の判断が出来なくなる気がする。

『命を預かる者の気持ち・・解る気がする』

 背中に迫り来る嫌な予感を振り払うように、マヤは必死にキーボードを叩いた。

 

<抱きしめていた運命のあなたは、季節に咲く、まるではかない花>

 

「・・ゆっくりと・・液体が・・動いている」

「・・うん」

 シンジは、アスカの指摘に頷いた。

 確かに彼女が言ったように、液体の対流がはっきりとモニターで確認できる。

「綾波・・」

 祈るような呟き。

「・・レイ・・」

『ちゃりっ・・』

 その時、アスカのポケットで金属音がした。

 何処か聞きなれた音。

「あっ・・そういえば・・」

 アスカは、その音に思い出したようにそのキーホルダーを取り出した。

「アスカ、どうしたんだい?」

 シンジは、金属音とアスカの呟きに反応して彼女の手元を覗き込んだ。

「・・」

 アスカは黙ってシンジにその銀のキーホルダーを示した。

「あれ?・・アスカ、このキーホルダー・・」

 アスカの示した銀のキーホルダーはシンジも持っている愛らしい三人の天使のものだった。

 だが、シンジの持っているキーホルダーと違って、一人の天使の片翼が折れている。

「・・レイのキーホルダーよ・・」

「綾波の?」

「ええ・・」

 アスカは頷いた。

「でも、これって・・あの時、『・・わたしたちが、みんな一緒にいられるように・・そう思って・・』って、綾波が渡してくれた・・」

 シンジは、そういって自分のポケットに入っているそのキーホルダーを示した。

『ちゃりん!』

 嬉しげにさえずるように三人の天使は、金属の甲高い音を立てた。

「ええ、そうよ・・。だから、本来、私達一人一人・・で持っているべきキーホルダー・・だけど・・」

 アスカは、一度モニターを・・その先に居る少女を見てから、シンジの目を見据えた。

「これには、訳があるの・・」

 

<希望のにおいを胸に残して、散り急ぐ、あざやかな姿で>

 

 そう、あれはレイが病院に行く直前のことだった。

 突然レイがアタシにこの銀のキーホルダーを渡したの・・。

「レイ・・?どうしたの」

「アスカ・・」

 その時のレイの表情は、何とも言えない複雑な表情だった。

 一番近い表情で言うなら、苦笑いであろうか。

「翼・・折れちゃった・・」

 意気消沈した声。

「え?」

 見ると、確かに銀のキーホルダーの天使の一人の翼が欠けていた。

「・・これが・・ワタシ・・」

 レイは、その天使を指さしていった。

「もう・・帰れない・・天使」

「レイ!」

 アタシは、その言葉に思わず怒鳴ったの。

 きっと帰ると言う約束を交わした後だけに、かっとなってしまっていたのね。

「・・」

 けれど、レイはさっきの複雑な表情のままアタシの手を取り、キーホルダーをしっかりと握り締めさせたの。

「アスカ・・翼の折れてしまった天使は・・空へは帰れない・・。仲間の所へ戻ることも出来ない・・。だって飛べないんだから・・」

「・・」

「だから、アスカと・・碇クンに見つけて欲しいの・・。ワタシには、飛ぶ力が無いから・・待つことしか出来ないから・・」

「レイ・・」

 それはとても不吉な言葉だった。

 アタシはレイの言葉を心の中で繰り返した。

『だから、アスカと・・碇クンに見つけて欲しいの』

 じゃあ・・見つけられなかった時は・・どうなるの。

「・・そのはぐれてしまった天使を見つけるためにも・・そのキーホルダーはアスカに持っていて欲しいの・・」

『ちゃりっ・・』

 手で握り締めたキーホルダーが鈍い声を上げた。

「・・レイ・・約束して。必ず・・このキーホルダーを取りに戻ってくるって・・」

「うん・・必ず・・」

 レイは微笑んで頷いた。

 でも、何処かはかなげで・・消え入りそうな笑顔だった。

「伝えなきゃいけない事だって・・あるんだから・・」

「うん・・」

「きっとよ・・」

 アタシはぎゅっとキーホルダーを握り締めた。

 

「それで・・今、アタシがレイのキーホルダーを預かっているの・・」

「・・」

「レイが・・アタシ達の所へ帰ってくるために・・」

『未来への・・道標として・・』

 アスカは、シンジに微笑んでみせた。

「うん・・解ったよ、アスカ・・」

 シンジもアスカにつられて微笑む。

 そして、彼は、そのキーホルダーごとアスカの手をぎゅっと握り締めてモニターの方に向き直った。

「しっかりと、レイを・・見つけなきゃ・・ね」

「うん・・」

 アスカも、手を握り返し、シンジと同じようにモニターの方に向き直った。

 

<私に還りなさい、生まれる前に。あなたが過ごした大地へと>

 

『・・』

 ワタシ・・?。

 ワタシという意識が、ワタシの中で覚醒した。

『まだ・・ワタシ・・生きているの・・。ううん、そんなはずは無い・・。だって・・あの時ワタシは、碇クン達の世界から居なくなったんだから・・』

 ワタシの記憶・・?

 ワタシが、ワタシであった時に得た、過ごした日々の記憶、そして想い。

『碇クン・・アスカ・・』

 想うこと・・出来る。考える事が出来る。

 そしてなにより、ワタシをワタシとして自覚できる。

 体は・・何だか霞のようにはっきりとしないけれど、そう自分を意識することが出来るのだ。

『帰っているの?・・ワタシ』

 手を動かそうと意識する。

 けれど、手なんて存在せず、意識の空回りが起こる。

 感覚としては、麻酔にかかったような感じだろうか?

『光?・・オレンジ色の?』

 ああ、そう・・。

 まだ、エントリープラグの中に居るのね・・。

 戻るために。

『優しい人達が、待っている・・あの世界に・・』

 でも・・アスカ・・いいの?

 ワタシが帰って・・また辛くなるのに・・。

「アンタ馬鹿?何の為にエントリープラグに入ったのよ!」

 そう思った途端、彼女の怒鳴り声が聞えた・・気がした。

『生きる為・・そう・・でも・・』

 レイは、意識の中で目を閉じた。

 

<この腕に還りなさい、めぐり逢うため。奇跡は起こるよ、何度でも>

 

 ぼんやりと、エントリープラグの中に浮かび上がる影。

「マヤ!」

「はいっ!」

 マヤは、モニターを見ながら、結果に付いて読み上げる。

「元素固定率、理論値よりマイナス0.7%・・誤差範囲内です!」

「いよいよ・・ね」

『奇跡・・』

 キーボードを叩く手に力が入ってくる。

「現状維持のままで、予定回帰時間まで6時間57分03秒」

 MAGIの予想回帰時間が、映像に重なる。

 いよいよ、少女が帰ってくるのだ。

 部屋の空気が、いくらか和らぐ。

「これからが本番ね」

 だが、そんな空気を諌めるように、リツコはさらに気合いを入れる。

「はい・・まだ、MAGI制御外ですから・・」

 マヤもすぐに顔を引き締めモニターと向き直る。

「そうよ、綱渡りはまだまだ続くのよ」

 計算上、限りなくゼロに近い成功確率のサルベージである。

 素体形成の段階まで来た事自体が、奇跡なのである。

「フェイズ・・次段階へ移行します!」

「・・行くわよ」

 エントリープラグの中に、あの紅い瞳の少女の姿がぼんやりと形作られつつあった。

 

<魂のルフラン・・>

 

「レイ!」

 最初は、目の錯覚かと思い互いに口をつぐんでいた二人だったが、アスカによって、その沈黙が破られた。

「・・綾波・・」

「間違いないよね・・シンジ・・」

「うん・・ゆっくりと・・プラグの中に・・」

「・・シンジ・・行こう・・レイを・・迎えに・・」

 アスカの目に涙が浮かんでいた。

「あ、うん・・」

 そんなアスカの様子に少し驚きつつも、シンジは頷く。

 心の中で欠けていたものが、ゆっくりと癒されてゆく感じ。

 乾いていた心。

 傷ついていた僕達。

 けれど、彼女が帰ってくれば、きっと笑顔になる。

 そう、シンジには思えてならなかった。

「・・」

『おかえりなさい・・レイ』

 アスカとシンジは、発令塔を後にして、リツコ達の居る制御室へと走っていった。

 

<祈るように、まぶた閉じたときに、世界はただの闇に消える>

 

『・・感覚が・・』

 レイは、自分の体が再構成されていることを感じていた。

『何も見えない・・けど・・見るということは・・出来る?』

 だが本能的に、体を動かすことはしてはいけないと思い、レイは動作意識を打ち消した。

 ただ感じるままに、受け入れる。

『光・・』

 オレンジ色の光が、彼女を迎えている。

 記憶が確かならばエントリープラグの中のはずだが、自分に流れ込んでくる視覚的情報に、それと明確に感じさせるものは無い。

 ただオレンジ色の光がLCLであると思えるだけである。

『でも、戻っている』

 感覚がそれを教えてくれる。

 体という存在を意識できる。

 記憶を振り返り、自分を見詰めることが出来る。

『・・失われなかった・・記憶・・』

 レイは、心だけで微笑んでみせた。

『・・でも・・これは・・何?』

 感じるがままに委ねている体の中に何か異質物がある。

 気のせいと打ち消してしまうには、存在が大きいそれは、何か嫌な思いを彼女に想起させた。

 

<それでも鼓動はまた動き出す。限りある永遠を捜して>

 

「希望・・か」

 窓に映り込む少年の姿。

 エントリープラグの中の少女と同じ紅い瞳を持つ彼、渚カヲル。

「今、シンジ君達の心には希望の芽が生まれている・・」

 無論、彼本人ではなく、『鏡の中の存在』の仮そめの姿である。

 全てを見通すようなその瞳は、エントリープラグの中に向けられていた。

「・・まだ、僕の出番ではないね・・」

 ふっと、目を細める。

 その目には、悲しみが湛えられていた。

 

<私に還りなさい、記憶をたどり。優しさと夢の水源へ>

 

『天使・・?』

 レイの視覚意識の中に、ふと飛び込んできた一人の天使。

 見ると、その片翼は無残にも引き裂かれている。

『アナタは・・?』

 しばらく、レイが呼びかけても、その天使は何か、誰かを捜しているようで、落ち着かなげにきょろきょろと辺りを見回していた。

 だが、やがてレイの方を見て、にっこりと微笑んだ。

『?・・ワタシ・・なの』

 正面から天使の顔を見てレイは驚いた。

 まるで、鏡に映したように自分にそっくりだった。

 ただ、姿は片翼を失った天使であったのだが・・。

「お帰りなさい・・」

 天使は、可愛い声でそう囁いた。

『帰る・・おかえり・・ワタシの帰る場所・・』

 天使の言葉に、レイは思い付いた言葉をそのまま口にする。

「・・うん・・」

 その言葉に頷く天使。

 何やら満足したのか、くるりと背を向けて片翼のまま何処かへ飛んでいってしまう。

『あ・・待って・・』

 レイは、意識のままその天使を追いかけようとしたが、追いつけなかった。

 

<あなたも還りなさい、愛しあうため。・・心も体もくりかえす>

 

「エントリープラグ内、物質密度上昇・・」

「形成率、急速に高まっています!」

 シンジ達が、その部屋に入った時、そこは修羅場だった。

 激しいやり取り。

 悲鳴にも似た声。

 空気はぴりぴりと張り詰めて、何処か殺気立っていた。

「回帰予想時間・・3時間03分27秒」

 マヤは変化するグラフを目で追いつつ叫ぶように読み上げる。

「・・まずいわね・・早すぎるわ・・」

 それを横で聞いていたリツコが独り呟く。

「・・何だか・・戦場のようだね」

「・・そうね」

 まるでロックを奏でているような激しい喧燥に包まれた部屋にぽつりとシンジとアスカの二人は立ち尽くす。

「あら?シンジ君・・」

 もう一人、激しい喧燥とは無縁のようにぽつりと強力な違和感を持って立ち尽くしていた人物が、シンジ達を見つけて寄ってくる。

 ご存知、葛城ミサトその人である。

「あ、ミサトさん・・どうなんです、状況の方は?」

「どうもこうも・・。さっきまで順調だって言う話だったけど、何だ油断できない所に来たみたいで、話し掛けられないのよね、これが」

「・・」

 ぽりぽりと頭を掻くミサトの言葉に耳を傾けつつ、アスカは真剣な面持ちで、モニターを凝視していた。

「先輩!エントリープラグから電気信号が発信されています!」

「?・・マヤ、ちょっとそれまわしてくれる」

「はい!」

 リツコは、マヤの方から回された信号パターンを見た。

『3Dパターンではないわね・・。だとしたら・・2Dグラフ化・・それとも・・モールス?』

 次々と、波長の画像変換パターンを変えてリツコは必死に考える。

「そう・・言葉・・なのね」

 リツコは、モニターに映し出された文字を見て呟いた。

 そこにはこう表示されてあった。

『タダイマ・・イカリクン・・アスカ・・ソシテミンナ』

 

<魂のルフラン>

 

 光が見える。

 オレンジ色の光。

 体が感じられる。

 意識を失う前に感じていた肉体の感じ。

『ワタシ・・帰ってきたの?』

 意識に、光という曖昧ではない風景が飛び込んでくる。

『・・あ・・エントリープラグ・・内・・なの』

 無機質な金属の内面を見つめる。

『・・帰ってきたのね・・。皆の居る世界に・・とても、とても・・優しい世界に・・』

 体の重みが、レイの神経を刺激する。

『ただいま。碇クン、アスカ・・そして、みんな・・』

 胸を満たす感情の奔流・・。

 言えなかった言葉、言いたかった想いが、堰を切ったように溢れてくる。

『今度は・・きちんと・・ライバルとして迎えてくれる?・・アスカ』

 レイの瞳から、涙が零れた。

 

<私に還りなさい、生まれる前に。あなたが過ごした大地へと>

 

「・・」

 次々とモニターに映し出される、メッセージ。

 レイの意識の言葉。

『迎えてくれる?・・アスカ・・』

「レイ・・レイ・・っ・・お帰りなさい・・お帰り・・なさい・・」

 アスカの瞳が涙に濡れる。

「・・リツコ。こっちからの声・・あっちに届くの?」

「待って・・今繋ぐわ・・いいわよ。ついでに映像も繋ぐ?」

「・・ううん、それはいいわ」

「・・綾波・・」

『?・・碇クン・・なの?』

 モニターの脳波の揺らぎ。

 そして、メッセージ。

「綾波っ!」

『碇クン・・また・・会えた・・。ワタシと・・』

「レイ・・」

「・・」

『・・ちょっと・・まって・・この変化・・まさか』

 再会を喜ぶシンジ達の横で、リツコはマヤと共にキーボードを叩いていた。

「先輩・・」

 リツコの青ざめた顔に、マヤが不安げに呼びかける。

「マヤ・・サポート頼むわね・・」

「はい・・」

 周りの雰囲気に反して、そこに流れる空気は冷たかった。

 

<この腕に還りなさい、めぐり逢うため。奇跡は起こるよ・・何度でも>

 

『まって・・これは・・』

 レイの意識に割り込んでくる感覚。

「レイ・・帰ろう・・カエロウ・・」

『誰?・・アナタは・・さっきの天使・・』

 体の中に生まれてくる違和感。

 何かが・・壊れてしまう。

『帰るって・・ワタシはもう帰ってるのに・・』

「カエロウ・・時間が少ないの。もう・・別れの時間だから・・」

 レイの唇に触れる天使の指。

 片翼の天使の姿が光る。

『・・そう・・そうなの・・。解ったわ・・ありがとう』

 流れ込んでくる情報に、レイは深く頷いた。

「レイ・・どうしたの?」

 ミサトの声が耳に届く。

『リツコさん・・。プラグ内の音声を繋いで下さい。それと、・・そちらの映像も・・』

 レイは敢えてそれには答えず、リツコにお願いをする。

「ええ、解ったわ・・」

 途端、プラグ内に浮かび上がる映像。

 シンジが居る。アスカが居る。ミサト、リツコ・・皆が居る。

 レイは、じっとその一人一人を心に焼き付けるように見つめた。

「碇クン・・」

 そして、レイはまだ回帰途中の体を使って、言葉を紡いだ。

「?・・綾波?どうしたの」

 シンジは、レイの声による呼びかけに驚きつつも、モニター越しの彼女を見つめた。

「碇クン・・好き・・」

『ありがとう・・ワタシ達・・天使・・そして・・カガミの中のワタシ・・』

 明瞭な言葉が、相手に届くのを見届ける間もなく、レイは散った。

「綾波っ!!」

 シンジの叫びが、エントリープラグ内に響く。

 奇跡は・・起こらなかった。

 

<魂のルフラン>

 

「碇クン・・好き・・」

 言葉が届き、そして響く。

「レイ・・」

 アスカは、その言葉に「鏡」を割った、あの時のレイを思い出した。

「・・」

 シンジは、レイの告白に一瞬戸惑いの表情を見せた。

 エントリープラグ内の白き天使の少女の告白。

 真っ直ぐ自分を見ている紅い瞳。

 とくん・・と、胸が高鳴った。

「あ・・」

 言葉を返そうと考えがまとまらないまま口を開こうとする瞬間。

 モニターが、紅く染まった。

 少女の体が、胸の辺りから裂けるように紅い血の花が咲いた。

 それはすぐに、プラグ全体へと広がり、たちまち少女の姿を消してしまった。

「綾波っ!!」

「リツコ!」

 真っ赤になっているモニターを見てミサトは血の気を失った。

「・・」

 リツコは、既に動いていた。

 マヤも同様に動いている。

 警報がうるさく鳴り響いている。

「・・緊急事態なんて事は解っているわよ」

 言葉を返さないリツコに不安をおぼえるミサト。

 リツコは、必死にキーボードを叩いている。

「・・」

 ふと、その手が止まる。

「リツコ・・」

「・・」

「綾波レイ・・消失・・。質量変化・・あり。魂・・解き放たれました・・」

 マヤが、震える声で結果を読み上げる。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 その言葉に、アスカが叫び声を上げた。

「そ、そんな・・」

 呆然と立ち尽くすシンジ。

「嘘よ・・」

「事実よ・・。計画は失敗・・レイは・・死んだわ・・」

 一切の生命反応を示さなくなったモニターを見詰めながら、リツコは冷たく言い放った。

「・・MAGIが当初予想していたような、回帰への妨げ要因のせいでね・・」

「リツコっ!何とかならないのっ!」

「何とかなるなら・・とっくにしてるわ。・・それにもう、無理よ・・」

「綾波・・」

 ふらふらと、吸い寄せられるようにエントリープラグ内の映像を映すモニターの方へ歩くシンジ。

 モニターは、ただ紅い血の海を映し出していた。

『碇クン・・好き・・』

 散る直前の少女の言葉。

 その顔は笑顔だった。

「綾波・・」

 魂を失ったかのように、その言葉に力は無かった。

 もう・・戻らない。

『碇クン・・好き・・』

 失われた存在。

『碇クン・・好き・・』

 あまりにも残酷な姿で、回帰を望む者達の前にそれは示された。

 シンジは、がっくりと膝をついた。

 耳には、少女の遺言が焼き付いていた。

『碇クン・・』

 目には、少女の微笑みが映っていた。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 アスカに続いて、シンジの絶叫が部屋に響いた。

 

「・・」

 天井が見える。

「ここは・・僕の部屋?」

 気が付いた時、シンジは自分の部屋でベッドの上で寝ていた。

「夢・・見ていたの?」

『夢じゃないよ・・碇シンジ君』

「え?・・」

 部屋の主以外の誰も居ないはずの部屋に響き渡る声。

 何処か聞き覚えのある、落ち着いた声。

「渚・・カヲル君?」

『そう・・仮そめの名前ではあるけれどね・・』

 再び、綾波レイと同じ紅い瞳を持つ少年の姿が、シンジの前に現れる。

「・・」

 その瞳は先程の惨劇を思い出させる。

 夢と思いたい。

 だが、今、目の前に表われた渚カヲルという存在は、それを現実に引き戻してくる。

『それで、シンジ君。彼女とのお別れは済ませたのかい?』

 淡々と残酷な現実が告げられる。

「・・」

『ま、聞くまでもないことなんだけどね・・』

「・・カヲル君・・君は、知っていたの・・」

 シンジは、ベッドから起きてその少年を睨み付けた。

『怒りで、事実を誤魔化そうとしているのかい?だったら言ってあげるよ。・・もちろん知っていたよ』

 シンジに対して冷たい瞳を向けるカヲル。

「・・」

『でも、僕が知っていたおかげで、君は彼女の告白を聞くことが出来た。違うかい?』

「!・・そんなの・・そんなのって・・」

 カヲルの言葉に、たちまち言葉を詰まらせるシンジ。

『ふふ、優しいね、シンジ君は。でも安心して欲しい。彼女は幸せだった。・・だから悲しむことはないよ』

「幸せ?・・そんなはず」

『あるよ・・』

 カヲルは、シンジの言葉をすかさず遮る。

『彼女は、ずっと心に秘めていたことをついに言えたんだからね。誰の力も借りること無く・・一人でね。だから幸せだった』

「嘘だ!綾波は生きたかった。僕達との生活を望んでいた!だからエントリープラグの中に入ったんだ!」

 シンジは叫んだ。

 そんな幸せなんか、認めたくない。

 告白で終わるなんて・・。

『でも・・もともと、彼女は・・いや、よそう。今更言った所で仕方が無い話だね。それよりも、彼女の死を悲しむのもいいけど・・君はもっと未来を見つめなければいけないよ・・。悲しいのは君一人ではないし、何時までも自分にこだわり続けるシンジ君を彼女は悲しむと思うよ』

「そんなこと・・」

『認めたくないの?・・ワタシの死を』

「え?・・綾波・・」

 ふと、カヲルの声が、聞き覚えのある少女の声に変わった。

『でも、碇クン・・。アスカのことも考えてあげて・・。アスカは、碇クン以上に・・傷ついているから・・』

 目の前で微笑む少女。

 シンジは、言葉を失った。

『シンジ君。未来だよ・・、未来を見つめるんだ・・』

「そんなの出来っこないよ!だって・・だって・・」

 再び姿と声がカヲルに戻る。

『出来るよ・・。だって、僕の存在は・・君自身なんだから・・』

「・・え?」

『そう・・鏡は人の姿を映すもの。人の真似をするもの・・。僕の考えていることも、言っていることも・・すべては君が考えていること』

「嘘だ!」

『嘘じゃないよ・・。鏡ゆえに・・少し歪んでしまったかもしれないけどね・・。僕は、君自身に望まれて・・君の前に現れた』

 カヲルの瞳がすっと細まる。

『未来へ向かって・・踏み出すんだシンジ君。彼女の・・綾波レイのことを忘れろとは言わないけど・・彼女は・・そんな事を望んでいた訳じゃない』

「そんなの・・そんなの・・」

『・・出来ないなら・・ずっと悲しみに浸ってればいいよ。でも、その悲しみは・・君自身の後悔を癒す為の悲しみだから・・。それが悪い訳じゃないけどね。彼女のことを思うなら・・悲しんでばかりいては駄目だよ・・いいね。碇シンジ君・・』

 カヲルの姿が、蜃気楼のように揺らぎ消える。

「・・」

 シンジは呆然として彼の居た辺りを見つめていた。

「未来・・なんて・・今は・・考えられるはず無いよ・・」

 呟く。

 あまりに大きな死。

「・・レイ・・」

 茫然自失のシンジに、ふと聞えてきた泣き声。

「アスカ?」

 シンジは、その泣き声に導かれるように、部屋を出て、アスカの部屋へと向かった。

「アスカ?・・入るよ・・」

 ノックしても、まったく答えが返ってこないので、シンジは少し躊躇ったが、アスカの部屋へ入った。

「アスカ・・」

 カーテンを閉め切った暗い部屋で、一人の少女がベッドの側で座っていた。

 まるでベッドに故人が寝ているかのようにベッドにすがりつき泣いている。

「・・」

 シンジが入ってきても、その少女はまったく彼の方を向くことも無く泣いていた。

「アスカ・・」

 側に近付いて、肩に手を置く。

 少女の肩は・・震えていた。

 蒼い瞳には大粒の涙が浮かんでいる。

「・・シンジぃ・・シンジぃ・・」

 金髪の少女は、少年の胸に飛び込み泣きじゃくる。

 何か言おうとしているのだが、涙が胸につかえて喋れないようである。

「アスカ・・」

 シンジは、アスカを抱きしめた。

「未来・・だね・・」

 そして、紅い瞳の少年のことを思い、呟いた。

 

「碇クン・・。そう・・それでいいの」

「・・これでいいのかい」

「ええ・・。悔しいけれど・・仕方がないもの・・。結局ライバルになり損ねてしまったけど・・」

「・・優しいね」

「優しくなんかないわ。・・本当は、ずっとシンジ君と居たかったし、アスカに負けたくなかった・・。でも・・」

「・・もういいよ・・。さあ、行こう・・」

「・・」

「大丈夫・・シンジ君は強いから・・」

「うん・・。アスカも・・大丈夫だよね・・」

「そう・・もう、大丈夫だよ」

「さよなら・・碇クン・・」

 鏡の中で、紅い瞳を持つ少年と少女は微笑み、そして消えた。

 

 奇跡は、起きなかった。

 

 けれど・・彼女は、幸せだった。

 

 僕は・・未来を見つめて・・悲しみを乗り越えるべきなのだろうか。

 

 僕の腕の中で震える少女は・・ただひたすら、親友の名前を呼んでいる。

 

 今の出来る事は、自分以上に悲しみに捕らわれている、この少女を抱きしめていることだけである・・。

 

 未来の事なんて・・解らない・・。

 

 

遥かなる空の向こうに・・勝手に外伝(公認?)

 

第X+4話:未来への道標

   副題:鏡 参−シンジ− Cパート

     :with「魂のルフラン」

     (新世紀エヴァンゲリオン劇場版:シト新生 主題歌)

 

−終劇−

 

作者の後書き

 

 ようやく、鏡シリーズが締めくくられました。

 結局、書きたいことを毎度、毎度、半分くらい残したまま終わってますが、最後までそれは同じだったようです。

 なかなか、思うように上手くいきませんでした。

 今回は、特に語られない言葉とかが多かったと思います。

 作者としても、それはちょっと、と思う所でもありますので、その辺りを含めて、鏡シリーズ完結記念として、「すちゃらか裏話スペシャル」として色々書こうと思っています。

 ということで、「鏡」はこれで終わりですが、またお会い致しましょう。

 



踊りマンボウさんへの感想はこ・ち・ら♪   



管理人(出張)その他のコメント

作者 「まず、ありがとう。そういわせてもらいます。わたしの遅筆&駄作小説「遥かなる空の向こうに」をここまでの作品に昇華させてくれた踊りマンボウさんに、お礼の言葉を述べさせていただきます」

カヲル「この作品。実に長く続いたけれども、しかしそれが作品のクオリティを落とすと言うことは決してなかったね。それどころか、会を増すごとにそのレヴェルは上昇の一途。本当に、ご苦労様」

アスカ「ラストはちょっと悲しかったけれどもね。でも、感動よね」

レイ 「わたしの生き方・・・・こういう終わりも、あるのね・・・・」

シンジ「踊りマンボウさん。ご苦労様でした。このお話。本当に大変だったでしょうね。僕たちの読めない動きを書くのも大変だったでしょうね」

アスカ「まあ、読めない動きなりにみんな結構独自路線をつっぱしっていたようだけどね」

カヲル「でも、元のネタがネタだけに、加工はしやすかったんじゃないかな?」

作者 「あの〜。それはどういう意味でしょうか・・・・」

アスカ「更新が遅い、内容は穴だらけ。引きでよく逃げる。某所Q様が「ひき逃げQ」の異名を奉られたそうだけど、アンタは作品の質が悪い上にひき逃げだから、最悪よ」

作者 「うぐっ・・・・」

カヲル「まあまあ。今回はおめでたい席なんだから、おさえておさえて」

アスカ「・・・・まさか、おめでたい席だからっていうことで、フォントのでかい字も色もないわけ?」

作者 「そのとおり!!」

カヲル「実を言うと、へろへろでそこまできがまわらないだけだったりして」

作者 「びくびくびくぅ!!」

アスカ「どうやら図星だったようね」

レイ 「だめなのね、もう・・・・」

カヲル「・・・・そのネタ、ずいぶんひっぱるね、君は」

レイ 「ワタシにはこれしかないもの・・・・もう、碇君と話もできないワタシには・・・・」

シンジ「そんな悲しいこと・・・・いうなよ・・・・綾波・・・・。まだ、本編が残っているじゃないか」

アスカ「作者が更新遅くならなきゃね」

作者 「ぎくぎくぎくぎくっ!!」

カヲル「さっきからおびえて・・・・ここは裁判の場じゃないんだ。こんかいはね、いいかい?」

作者 「分譲住宅の管理人に言われなくてもわかってますって。めでたい席なんですからね。ま、さいごはべたべたなお約束ではありますが・・・・」

全員 「踊りマンボウさん、素晴らしい作品を、ありがとう!!」

 


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