結局初期不良だったハードディスクを交換し、その交換したDISKがまた不良だったりとさんざんな思いをしたのち、ようやくハードウェア的には問題のないところまで持ってきました。あとは実際に動かせるようにするだけです。が、ここでまたも問題発生。
元々耐障害性の向上を意図してDISKはRAIDを組むつもりでいました。1本のDISKが死んでも冗長性を維持してデータの損失を防ぐことを目的にした機能です。その冗長性の組み方によってRAID1,RAID5などあるのですが、コストパフォーマンス的にはDISKの本数マイナス1本で済むRAID5を使うつもりでした。RAID5は3本以上で構成されて、1本分をパリティデータとして持つので4本(2TBx4)で3本分(2TBx3)の容量を使えます。ところが。ハードウェアを設定して正しく動くことを確認後、さあRAID5組んでみよかとおもいテスト用に10GBほどの領域を確保、そこにCrystal Disk Markで読み書きのテストをしてみました。そしたらめちゃくちゃ遅いんですよ、書き込みが。
グラフ一番左側が、RAIDを組まない物理DISKで測った速度、左から二番目がRAID5の時の速度です。読み込みはまあともかく、書き込みが笑っちゃうくらい遅いです。シーケンシャルWrite(連続書き込み)で10MB/secってどんだけ遅いんだか。こんな速度では全く実用に耐えません。ファイルコピーにいったい何日かかるのかと言うレベルです。
一方比較対象で組んでみたRAID1。2本のDISKで構成し1本分の容量を使う環境ですが、右から二番目のとおり読み書き共にそれなりに速度を出してくれます。冗長化のために一つ仕事を増やしてますから若干低くなるのは仕方ないことですが、この程度なら耐えられます。RAID1で組むのが現実的なのかもしれないなぁと言うことで、RAID5、6TBの容量確保から一転、RAID1、4TBの領域確保とすることにしました。DISKスペースが減ってしまいますが、元々データ保全とある程度の速度が必要なことと、スペース的には4TBでも十分余裕があるのでまあいいかな、と言う気分に。
ちなみに一番右は冗長性のないRAID0構成の時。複数のDISKに同時に読み書きが実行できるので速度は当然上がります。でも1本DISKがしんだら全部アウトなのでこれは使いません。あくまで参考値です。
ちなみに過去購入したIO DataのLAN DESK Homeも同じように図ってみたところ、シーケンシャルRead/Writeはそれぞれ14MB/sec、8MB/secでした。洒落にならんくらい遅いわそれ……。