いろんな大事なものを。……いや、免許証を。引っ越しの過程で。一瞬どこかで盗まれたかとも思ったのだけど、なくなったのは免許証1枚のみ。財布のほかの中身は一切合切ある。どこかで忘れたか、とも思ったけど、免許証を取り出した箇所はだいたい覚えていて、そのとき以降に一度、車を運転するために確認したことは覚えている。その後……使ったかなぁ。というあやふやさはあるにしても、どちらかというと不注意で荷物のどこかに紛れたか、ゴミとして廃棄してしまったか。
しかしそんな過程はどうでもよくて、住民票の移転の際にないことに気づいて大いに焦る。身分証明がしづらい。クレジットカード2枚でそのときは事なきを得たものの、パスポートに書いてあるのは実家の住所だし健康保険証は写真がついていないし住基ネットカードはそもそも発行すらして貰っていない。国内で自分の身分を証明するのに、パスポートを携帯するというのもあほらしい話だ。
というわけで、致し方ないことながら人生初の免許証再発行手続きに行ってきた。時間にして1時間半程度で終わったわけだけど、まあなんというか免許証番号の末尾に再発行の1が付くというのは負けた気分。免許取得以来10ウン年なくさずに来たというのになぁ。
免許が発行されるまでの間の待ち時間をもてあました。もてあましたので、近くの本屋に行って適当に物色。いい機会なので坂の上の雲〈1〉 (文春文庫) を買って読んでみることに。話の内容は知っているのだけど、きちんと読むのは実は今回が初めて。読み始めるとやっぱり面白い。ぐいっぐいっと進んでいく。このペースでしばらくは楽しめそうだ。続刊買わねば。