いや、話せば長くなるのですが時は1年ほど遡り、私がアメリカに出張中の時のこと。何度もこの日記に出てくる先輩Sからメッセンジャーがぽんと届いた。「Σbook買う気ない?」。私と同じくガジェット好き(笑)でのめり込むときはのめり込むくせに長続きしないという悪癖(笑)を持っていて、どうも悪い虫が出たらしい。当時投げ売りに近い価格で売られていたΣbookをオーダーしたらしいのだが、間違って2個オーダーしてしまったらしい。「いらなきゃキャンセルするけどね」と言うことだが、まぁガジェット好きとしては手にしてみたい物ではある。出張中だったので受け取れないが、帰国したら金払いますよということでそのまま取り置きしてもらっていた。
取り置きしてもらっていたらそのまますっかりさっぱり受け取る機会を逸してしまい、結局私の手元に届いたのは年も変わった1月のこと。おそるおそる使い続けているかを聞いてみると、案の定「あーあれねー」という返事(笑) いや、使い勝手がねーということ。コンテンツも荘なのだけど、ダウンロードしたデータを読み込めるSDカードに書き込むためには著作権SD対応のカードリーダー/ライターが必要なのだけど、そんなもの市販品のほとんどが対応してない。対応しているのはPanasonic純正とかで、SDしか読み込めないくせに6000円くらいするというオニ価格。買ったらしいですよ。買ったらしいですがまあそんなわけで使っていないそうで。
その後手元に来たΣbook、確かにそう言う意味ではリーダーライターがなければダウンロードしたって持ち運べないから使い道がない。そのうちリーダーライターを貸してあげるよと言ってそのままなので書き込みようもなし。そんなわけでしばらくの間放置プレイが続き、気づけば季節は過ぎて5月の末。
ふと気づくと別の先輩がなにやら見慣れぬデバイスを持っている。あーとよく見ると、Σbookでもうちにある東芝ではなくPanasonicのΣbook。あーデジタルがジェット好きがここにも(笑) そしてよくよく聞いてみると、たたき売りされていたコンテンツ入りSDカードをamazonで買いまくっていたらしい。新潮文庫の100冊とか(笑)。おおっとこっちはこっちで違う方向で突出した使いっぷり。
それを見るまでは自分の家のΣbookの存在を忘れていたのだけど、よくよく聞いてみると新潮文庫の100冊以外にもSDカードを買っているらしく、その中であーいいなーと思ったのが吉川英治の三国志。貸してください! と頼んでみるといいよーとのこと。そして持ってきてくれたSDカード。いえい。そんなこんなで三国志を読み始めています。
最初にサンプルコンテンツを見たときにも思ったけど、全体的にもっさりした動作。先に進むときにはいいのだけどページ戻りが最悪に遅い。そんでもってコントラストが低いせいか電球や蛍光灯のの反射が写りこむともうだめ。電子デバイスだから本を100冊持ち歩けます! 超便利じゃん! とか言われても、別に普段から100冊持ち歩く必要ないしと一蹴されそう。ペーパーレスになったからと言って値段が下がるわけでもなし、家の本棚で場所を取らない以外にメリットが正直ない。
Σbookそのものが後継もなく販売終了し、電子コンテンツの方は電子コンテンツの方でΣbookで閲覧できないようになってきている昨今、時期尚早だったのかもしれない。でもまぁ、三国志そのものはやっぱり面白いので読み進めていますが。とりあえず第1巻読了。