急がば廻れ'99
鶴岡雄二 著
1,500円(税別(音楽之友社)



 カバー・イラストは、何度か依頼されたことはありますが、装丁をトータルで引き受けたことは初めてでした。装丁は奥が深く、まだまだ学ぶことが多いと痛感いたしました。昨今、映画はかならずといっていいほどメイキングがセットになっております。というわけで、カバーデザインのメイキングもどきをお見せしましょう。
こちらです→

January 06, 2003

The Woman Caught in Adultery

 東京FM系列のご長寿番組「山下達郎サンデー・ソングブック」、正月恒例の新春放談で、左の本についてチラッと触れておりました。
 「ここ十年くらい読んだ中で一番独善的な本」、「箱庭みたいな価値観」、「こういう人とハル・ブレインを共有したくない」、と大絶賛の嵐でございます(≧∇≦)ノ彡。
 正月早々、まさかの山下達郎から石を投げられるとは想像してませんでしたなぁ。
 そんなに彼の逆鱗に触れる内容だったのか、逆に読んでみたくなったかたが増えれば、それはそれでいいことです。ま、読めば山下達郎の発言が少々おとなげないものだった、ということがわかるでしょう。お近くの書店には置いてないというかたは、左の画像をクリックしてください。音楽の友社のホームページに跳びます。

 しかし、なんですねぇ。「こういう人とハル・ブレインを共有したくない」と公共の電波でいい放つ人が、他人を「箱庭的価値観」と批判する資格はないと思いますけどねぇ。

 ということで、山下氏に次のお言葉を捧げましょう。

「あなたがたのうちで罪を犯したことのない者が、最初に彼女に石を投げなさい。」(ヨハネの福音書 姦淫の場で捕えられた女)

※問題の部分と思われるところを文字起しし、極力正確に表記し直しました。ただし、発言の文脈から得られる印象とは異なることをご承知ください。(1月8日)









青空文庫のホームページ

 鶴岡雄二著「45回転の夏」も収蔵されています。「青春デンデケデン」より面白いかも。
 ところで、アラン・ドロン、 リノ・バンチュラ、ジョアンナ・シムカスが出演した映画「冒険者たち」の奇妙な三角関係を思いだしたのは、わたくしだけでしょうか。

January 17, 2003

吉良邸討ち入り

 ついさきごろ、どこぞの掲示板が討ち入りにあったという話を漏れ聞きましたが、だからといって忠臣蔵を取上げたわけではございません。はて、討ち入りは12月14日のはず、とお思いのかたもいらっしゃるかと思います。確かに、時は元禄十五年、十二月、十四日であります。しかし、これは旧暦でありますので、季節的にいえば今ごろということになります。こういうズレは、少々困ったもので、「五月晴れ」が梅雨の合間に見せる「晴れ」のことだということを忘れさせてしまいました。いまさら「六月晴れ」と改められませんしねぇ。
 ということで、赤穂浪士ファンよ、当時の四十七士の気持ちで行進をするのなら、旧暦でやるべきでござろう。
 それはともかく、吉良上野介は何であんなに悪モンにされちゃったのでしょうか。わたくしは東三河の生まれですので、どうも釈然としません。アホでケチな浅野内匠頭が元凶なのであって、逆恨みされて怪我を受けたうえに、御家断絶で行き場を失った赤穂浪士に殺され、その揚げ句に末代まで悪役の汚名を着せられてしまうなんて、悲劇といわずして何といおう、であります。
 で、あの「真珠夫人」で再び脚光を浴びました菊池寛が「吉良上野の立場」という短編を残していました。現在、青空文庫にて無料で閲覧できます。ぜひみなさんに読んでいただき、吉良の無念を感じ取ってもらいたいものでございます。

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