お熱いカップル誕生
インドゾウのダーナとシャンティー
(1994年10月)


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 以前、インドゾウ(アジアゾウ)の赤ちゃんが欲しい 
と書きました。日本には多くのインドゾウがいるのに、 
雄が少なく、雌雄の相性などもあるということから、1 
頭も生まれていません。このままいくと私たちの次の世 
代には、日本の動物園からインドゾウが姿を消すことに 
なってしまいます。当園では、雄のダーナと雌のシャン 
ティーが飼われています。また年齢も結婚適齢期で、相 
性も良さそうでした。つまり全国の動物園の中でもイン 
ドゾウの繁殖には、最も恵まれた条件にあるといえます。
ところが、シャンティーがダーナに強引に迫られ、放飼 
場の堀に落とされる危険があるため、今まで一緒にでき 
ませんでした。そこで堀の前にワイヤーを張り、ゾウが 
落ちないようにする工事をしました。7月にやっとそれ 
が完成しました。ゾウの放飼場は、まさに巨大なプロレ 
スのリングのようになりました。もうこれでいくらダー 
ナが追いかけてもシャンティーは大丈夫です。一緒にす 
れば彼らの約20年間の鬱積した想いが、はじけるんじ 
ゃないかと私は思いました。そしてついにその日がやっ 
てきました。                    

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