パシュッ!ごくっ、ごくっ、ごくっ・・・・
 「ぷっふぁーっ、やっぱドイツビールもうまいわねぇ!」
 「ミサトぉ、ビールばっかり飲んでないでシンジの料理でも食べなさいよ」
 あきれ顔のアスカを気にもせず、再びビールを手にするミサト。その目の前には空
き缶が整然と立ち並んでいる。
 「酒のつまみにするにはもったいないわよ。ちゃんと後で食べるから♪」
 「全くもう、屁理屈つけちゃって・・・無くなっても知らないわよ!」
 そういうアスカの目の前には湯気の立ちのぼるハンバーグが鎮座していた。もちろ
ん、シンジのお手製である。
 「アスカも飲みなさいよ・・・そのために買ってきたんだから」
 口とは裏腹に手は次の缶に掛かっている。酒豪ミサト、本領発揮。
 「私はミサトと違ってそんな大酒飲みじゃないんだから・・・そういえば、シンジ、飲
んでる?」
 横には、ウーロン茶を手にしたシンジが座っていた。
 「い、いや・・・僕、お酒って飲んだこと無いんだ・・・」
 「ええっ?アンタ馬鹿ぁ?もう二十歳でしょ?堂々と飲めるじゃない。だいたい、大学
入る辺りで飲まされるのが普通じゃないの?」
 半ばあきれたような口調に驚きが混じる。
 「そ、その・・・いつもアスカの病室に通ってたからコンパとかも行かなかったし・・飲
む機会、無かったんだ・・・」
 その顔はほんのりと色づいていた。もちろん、アルコールのためではなかった。
 「そ、そうだったの・・・じゃあ、今日は飲みなさいよ!アタシの誕生日なんだから!飲
む理由には十分でしょ?」
 「う、うん・・・じゃあ、そのビールを・・・」
 手持ちのコップの中身をあけ、アスカのお酌を受ける。二人の視線が、そっとふれ
あう。どちらからともなく、こぼれる微笑み。
 「う・・・・に、苦い・・・」
 シンジの発した声にあきれ顔が答える。
 「このビールが苦いぃ?ホント、シンジはお子さまなんだから。私なんか大学入る前
から水代わりに飲んでたわよ」
 「で、でも・・・苦い・・・」
 心底いやそうな顔を見せるシンジ。さらにミサトが追い打ちをかける。
 「シンちゃぁん、ビールぐらい飲めなきゃだめよぉ。つきあいで飲むってこともあ
るんだからさぁ」
 「ミサトの場合は飲ませる、の間違いじゃないの?」
 「ちょっと、それは無いわよぉ・・・・」
 語尾が弱くなるのが、本音だろうか。
 「アスカさん、それ、正しいっすよ」
 「そうそう、だいたいNervの忘年会では・・・」
 「あんた達、昔の話を蒸し返さなくたっていいじゃないのぉ!」
 「ホントに昔だけですかぁ?」
 「こないだの慰安旅行の時だってビール一ケース早飲み大会とか無茶やったじゃな
いですか!」
 「あ、あれは余興よぉ。強制した訳じゃ・・・」
 「不参加者はボーナス査定がマイナス1ヶ月、という噂流した覚え、ありません?」
 「な、何のことかしら・・・・ほほほっ・・・」
 白々しい笑いの横で、肩をくすめる皆の姿があった。

 「何やらあちらは騒がしそうだね」
 「・・・そうね・・・」
 同じ部屋の中でありながら、そこには別の空気が流れていた。しっとりと濡れた時
が、その場を支配する。
 「君は飲まないのかい?」
 オンザロックを片手にウイスキーのボトルを指し示すカヲル。加持の酒蔵からこの
日のために運び出されたという重厚なボトルが、存在感を振りまいていた。そっと首
を振るレイ。
 「いえ・・・いいわ。私も、お酒、飲んだこと無いから・・・」
 「そうなのかい?なら、飲んでみた方がいいんじゃないかな」
 「・・・どうして?」
 「心の痛み。うち明けることのできない苦しみ。そんなものがあるとき、人は酒を
飲む。それを一時にせよ、紛らわすために・・・」
 「・・・そうね。今の私にはちょうどいいかもしれない・・・」
 うつむいていた顔が、そっと上を向く。その視線の先には、幸せそうにほほえむ青
年の顔が・・・
 カシャリ。グラスの中の透き通った結晶が奏でる音に導かれるように手を伸ばす。
 「・・・これが、お酒の味・・・」
 「ウイスキー、それも極上のものだけどね。どうだい、感想は」
 「・・・大地の味がするわ・・・」
 「大地の味?」
 「そう。大地の恵みをその身に受けて作られ、そして長い間眠らされて・・・紛れもな
く、大地の味だわ」
 「なるほど・・・なかなかいい表現だね。大地の味か」
 各自のグラスを傾け、存分にそれを味わう。しばらくの間、マドラーの音だけが、
響いていた・・・


 「全く、昔から変わってないな、葛城は」
 「何よぉ、それ、どういう意味ぃ?」
 流石に酔いが回ってきたのか、からみかけるミサト。余裕の表情でそれに答える加
持。
 「学生時代、一升瓶一気飲み大会やって参加者全員を病院送りにしたじゃないか」
 「全員じゃあ、無いわよぉ」
 「ああ、そうだったな。俺とおまえの二人だけが残ったんだったな。確か、知り合
ったのはあのときじゃなかったか?」
 「そぉよぉ。第一印象が『酒の強い男』だったんだからぁ」
 「ははは。俺も『酒の強い女』だったぞ」
 「な、なんか・・・フォローになっていない気がするんですけど・・・」
 弱気な発言の主は、言うまでもない。
 「あんまりロマンチックじゃないわね。ま、ミサトらしいって言えばそうだけど」
 ぐいっと顔を向けて、顔をのぞき込みながら圧力をかける。
 「アンタはビール向きじゃないようね・・・ワイン、飲んでみたら?」
 眼光に「飲みなさい!」という力が込められている。それに抗うことができるはずも
ない。
 「う、うん・・・わかったよ・・・」
 立ち上がろうとしたシンジを、加持が制す。
 「ああ、待ってくれ。どうせ飲むならこいつはどうだ?」
 足下のクーラーボックスから、鈍い輝きを放つボトルを取り出した。色あせたラベ
ルが年月を物語る。
 「出張先で見つけた上物だ。うちのワインセラーにもこれに匹敵するものはないな。
舌が肥えているアスカちゃんでも満足できるだろう」
 ラベルに示された年号を目にして驚くアスカ。
 「1979・・・セカンドインパクト前じゃない!このワイン!」
 「そう。ドイツの雪に閉ざされて見捨てられた街の酒屋に残っていたというやつさ。
知り合いが譲ってくれてね」
 こともなげに言い放つ加持。よれたワイシャツから、男の匂いがもれる。
 「さっすが加持さん。でも、こんな貴重なものもらっちゃっていいの?」
 「ああ、もちろん。そのために持ってきたんだから」
 すでに手にはコルク抜きが握られている。なれた手つきでコルクに突き刺す。心地
よい音を立てて栓が抜かれる。
 「さあ、どうぞ。お嬢様」
 おどけた微笑みが場を明るくする。シンジとはまたひと味違う微笑みである。
 「ありがとう・・・ああ、いい香り!久しぶりだわ♪」
 「アスカ・・・久しぶりってことは昔も飲んでたの?」
 「そうよ。ちょっとしたパーティとかでは飲んだわね。アンタも飲みなさいよ」
 シンジの前にワイングラスが置かれ、上品な香りを放つ。おそるおそる、口を付け
る。
 「・・・うん。結構行けるかも知れない」
 「結構どころじゃないわよ。普通飲めない逸品なんだから・・・もったいないかもね」
 やれやれ、といった風に首を振る。様になっているのは流石である。
 「シンジ君にはこっちの方が合うかな」
 ミサトの足下に置いてあったクーラボックスからさらに取り出す。真新しい木箱が
程良い香りを放つ。
 「日本酒、ですか?」
 「そう。こいつもなかなか手に入らんぞ。年に一樽しか作らないと言う幻の酒だ。
ミサトに頼んで買っておいてもらったんだ」
 「全く、こいつは酒マニアよねぇ。西瓜といい、これといい・・・趣味が多彩でよろ
しいことでぇ」
 だいぶ酔いが回ってきたミサトが絡む。だが、彼女はここから先になかなか進まな
いのだ。
 「ミサトはビール一本槍だもんね。少しは加持さんを見習ったらぁ?」
 上品な和紙に包まれた一升瓶が姿を現す。透き通る光が辺りに輝きをもたらす。
 「そぉんなことも無いわよぉ。あたしだってたぁまには、飲むわよーっ!」
 グラスにつがれた日本酒。じっと凝視するシンジ。心を決めたのか、一気にあおる。
 「あ・・・おいしい、ですね・・・」
 「シンジくぅん、いい飲みっぷりじゃなぁい♪」
 「シンジ、大丈夫?」
 「もちろん、大丈夫ですよ、心配しなくても」
 そういいながら2杯目を注ごうとする。そっと手を伸ばすアスカ。
 「私にお酌させなさいよ、シンジ」
 今度こそ、アルコールで頬を紅潮させたシンジがうなずく。こぽこぽと涼しげな音
が木霊する。
 「いやぁ、本当においしいですね、このお酒♪」
 いつもと声の調子まで変わっている。さすがに心配になったアスカが声をかける。
 「ちょっとぉ、あんまり飲み慣れてないなら程々にしときなさいよ」
 「だ、大丈夫でしょ・・っく。アスカなら介抱してくれるよね♪」
 わずかにぼんやりし始めた目でアスカの瞳を見つめる。アスカは・・・
 「う、うん・・・」
 顔を赤くしながらそう答えるのが精一杯であった。
 「で、でも・・・あんまり飲み過ぎないでよ、シンジ」
 「あんらー、結婚する前から尻に敷かれるんじゃなぁい、シンジくぅん」
 ほとんど酔っぱらいと化したミサトの攻撃は的確である。
 「そんなこと無いですよぉ、ぼくがうえにのるんですものねぇ♪」
 「馬、馬鹿!何言ってるのよぉ!!!」
 瞬時にして太陽よりも赤くなるアスカ。しかし、その怒号も語尾は消えかける・・・
 「もう、シンジ君たらぁ、人変わってるわよぉ」
 「人が生きるってことは、変わるってことですよぉ・・・ミサトさぁん」
 「変わりすぎじゃぁないの・・・アスカぁ、もっとシンジ君に飲む訓練させなきゃ
ぁねぇ」
 「う、うん・・・わかったわ・・・」
 そういいながらもまだ顔を赤くしている。以前のことを思い出したのであろうか。
 「あのときもかわいかったよぉ・・・ひときわ。夕暮れの病院のベッドの上で・・・」
 「ちょ、ちょっとぉ、それ以上は・・・」
 あわてて制止するアスカ。顔でお湯が沸かせるのではないかと思いたくなるほど熱
くなっている。
 「いいじゃぁない、お互いだーいすきなんだからぁ・・・」
 「んもぉ・・・馬鹿・・・」
 赤らめた顔を隠すかのようにわずかにうつむき、そっと呟く。乙女の恥じらいであ
る。
 「病院のベッドでぇ?大胆ねぇ、お二人さぁん♪」
 「そ、そんな・・・あのときは・・・その・・・」
 ぼそぼそと小声で言うアスカ。図星だけに思い切ったことは言えないようだ。
 「もぉっちろん!そぉに決まってるでしょ!」
 ご機嫌なシンジ。いつもと立場が逆な二人であった。

 「しかし、シンジ君は酒を飲むと大虎だな・・・なあ、葛城」
 「みりゃわかるでしょ!あたひはもっと飲みたいの!」
 「やれやれ・・・」
 ため息をつく加持。すべての原因は大量の酒を持ち込んだこの二人にあるのだが。
 
 「そぉれにしても、あのときのアスカの顔、かわいかったなぁ・・・」
 「もーっ、お願いだからその話をこんな所でしないでよ・・・」
 顔は羞恥とアルコールの両方に染まっている。やっと酔いが回ってきたのか。
 「今度ぉ、あんな顔が見れるのは・・・赤ちゃん生む時かなぁ・・・」
 「あ・・・赤ちゃん・・・そうね・・・」
 虚をつかれた表情から柔らかい表情に変わる。
 「アタシも赤ちゃん、生むようになるのね・・・」
 「そ。名前、何にしようか?」
 浮かれるシンジ。それを諭すように言うアスカ。
 「馬鹿ね。まだ生まれると決まった訳じゃないのに・・男か女かもわからないでし
ょ」
 「そっかぁ・・・ふふっ、アスカそっくりのかわいい女の子が生まれればいいなぁ♪」
 「アタシはシンジそっくりのかわいい男の子が・・・なんてね。男でも女でも、ア
タシとシンジの子供よ。幸せにしてあげましょうね・・・」
 「・・・ウン・・・もちろんだよ、アスカ・・・・」
 ボーダーラインを超えたのか、テーブルに突っ伏するシンジをアスカが突っつく。
 「こら。もう寝ちゃったの?・・・ホントに訓練させなきゃねぇ・・・」
 幸せそうなほほえみが浮かぶ。規則正しい寝息が聞こえてしばらくして、アスカは
席を立った。
 「シンジ君をどうするのぉ、アスカぁ?」
 「布団に寝かせてくるわ。ああ、客間にも布団ひいてあるから自由に使っていいわ
よ」
 「ふぁーい。わっかりましたぁ!」
 けらけらとミサトが笑う。かなり末期である。
 「よいしょっと・・・結構重いわね・・・」
 独り言を言いながらシンジを担ぐ。しかしその顔はうれしさに満ちあふれていた。


 「・・・あ・・・・」
 「どうしたんだい、レイ?」
 「・・・何でもないわ・・・」
 そうはいったものの、瞳はアスカに担がれるシンジの姿を捕らえていた。
 「まだ、想っているんだね・・・」
 「そうよ・・・でも、もうやめなきゃね・・・」
 言葉の陰にあきらめきれないの感情が見え隠れする。それを感じ取ったのか、カヲ
ルはそっとささやく。
 「やめるのはつらいかもしれない。でも、今やめなきゃこれからもつらくなるよ」
 「わかってるわ・・・頭では。でも・・・」
 「でも、心では、というんだろ。その気持ち、よく理解できるよ」
 「・・・心配かけて、ごめんね・・・」
 「そんな謝ることなど無いさ。君が悲しんでる顔を見ると僕まで悲しくなってしま
うからね」
 「ありがとう・・・」
 見つめ合う二人。しばらくして、先に口を開いたのはレイだった。
 「ねぇ・・・ちょっと借りていいかしら?」
 「何をだい?」
 それには答えず、そっとカヲルの腕を取るレイ。ふと、つぶやきが漏れる。
 「あたたかい・・・」
 「・・・人は一人では生きてゆけない。他人のぬくもりを求め、生きてゆくもの。
そうじゃないかい?」
 「ウン・・・このまま、このまましばらくいさせて・・・」
 「ああ・・・いつまででもいいよ・・・」
 しばらくして、小さなささやきがカヲルの耳に届いた。
 「・・・かり・・・く・・・」
 「何だい、レイ?」
 「・・・碇君・・・」
 寝言であった。ふと苦笑が漏れる。
 「僕はシンジ君の代わりか・・・」
 自分の腕に寄り添う、天使の顔をのぞき込みながら言葉を続ける。
 「今はそれでいいけど・・・いつか、きっと・・・」
 目をやった空には満天の星が輝いていた。そのまま、じっと見つめる。まるで流れ
星を探しているかのように・・・



 「あら、きれいな星空ね・・・」
 思わず独り言が口をつく。布団にシンジを寝かせ部屋の電気を消したとたん、目に
飛び込んできたのだ。
 「流れ星でもないかしら・・・あったら祈るのに、二人の幸せを・・・」
 想いに答えるかのように、きらりと流れ星が光る。
 「あっ!二人が幸せに、二人が幸せに、二人が幸せに・・・・よし、言えた!」
 満足そうなほほえみを浮かべる。寝ていた間にシンジが教えてくれたおまじない。
 流れ星が消える前に願い事を3回唱えるとかなうって・・・
 「私、祈ったんだからね。愛するシンジのために・・・」
 顔を近づけてそっとささやく。すると・・・
 「ぼぉくも愛してるよ、アスカ・・・」
 「シ、シンジ?起きてたの?」
 が、それに答えるのは寝息ばかり。
 「ふふっ、寝言まで・・・ありがとう、シンジ」
 朗らかな寝顔をじっと見つめていたが、ふと、あくびが漏れる。
 「ふぁぁっ・・・・アタシも眠くなってきちゃったわね。いつも通り、布団に入れ
てもらうわよ・・・」
 布団に入ってからすっと顔を近づける。
 「お休み、シンジ」
 軽いふれあい。ゆっくりとまどろみ始めたアスカ。二人はどんな夢を見ているのだ
ろうか・・・

想像はつきそうな、幸せな寝顔であった・・・


第四話「クリスマス・イヴ」に続く



phoenixさんへの感想はこ・ち・ら♪   
管理人(その他)のコメント
アスカ「いやぁね、よっぱらいは」
シンジ「そ、そんなぁ・・・・汗」
アスカ「だってねえ、一度も飲んだことがないっていうのに、そんなにへべれけになるまで飲んでさぁ」
シンジ「だって、それは、アスカやミサトさんが無理やり飲ませたからじゃないか・・・僕1人のせいにしないでよ・・・」
アスカ「あーあ、つぶれた次は他人のせいにするのぉ? アンタってば、つくづくあきれた男よねぇ」
シンジ「う、う、うあああああっ!」
アスカ「叫んで逃げ出したら許してもらえると思えば、おおまちがいなのよぉ!!」
シンジ「だれか、だれか僕を助けてよ・・・・・ううっ」
カヲル「おや、シンジ君、どうかしたのかい?]
シンジ「ぼくはいらない子供なんだ・・・・ぶつぶつ」
アスカ「なぁーに一人でぼやいているのら!!」
カヲル「・・・・・アスカ君・・・・・その背後に隠れている一升瓶の山は・・・・なにかな・・・・汗」
アスカ「だひゃひゃひゃひゃ、きにしないのらぁー」
カヲル「あかん・・・・完全に、酔っ払っている・・・・・」
アスカ「どしたのら、あんらものむのらぁ!!」
カヲル「ありゃぁ、口まで回ってない・・・・って」
アスカ「あらしのさけがのめないっていうのかぁ!!」
カヲル「どーしてそこで一升瓶をふりあげるのだぁ!!」
 ごすっ
カヲル「ぴくぴくぴく・・・・」
アスカ「はん、うるさいやつもいなくなたから、飲みなおすのらぁ」


続きを読む
前に戻る
上のぺえじへ