演奏者シンちゃん

『全日空オーストラリア発の805便は2時間遅れのフライトとなっております。皆様
にはご迷惑をおかけしております。なお、到着予定時刻は20時になっております』

「20時か後1時間ね、はぁ・・・」

 空港ロビーのベンチに座り込んでアスカは溜息をついた。

「シンジったら・・約束ちゃんと守っているんでしょうね?」

 シンジがオーストラリアに行く前日。アスカとシンジは久しぶりに2人きりで食事を
していた。

「シンジ、オーストラリアに行ったらさぁ」
「なに?アスカ」
「女なんかつくらないで、ちゃんと演奏の練習でもして恥をかかないようにしなさいよ。
初の全国発表なんでしょ?」
「そうだね・・・全国発表だからね、下手な演奏はできないよ」
「取り敢えず、シンジは基本は完璧なんだから後は緊張しないように気を付けるだけで
いいのよ」
「分かってるよ、アスカ」
「鼻の下のばして、でれでれしないのよ。寂しいとすーぐ女の人連れ込んじゃうんだか
ら・・・」

 アスカが”鼻の下”のところを強調して言う。

「分かってるよアスカ。今回はちゃんと写真を肌身離さずもってるし、携帯電話も買っ
たしね。寂しくなったら電話するよ」

 ポケットから携帯電話とアスカの写真を取り出して見せる。

「そう、なら良いんだけど、さぁ食べましょ。冷めちゃうわ」
「そうだね」

 そういって2人は中断していた食事を再び食べはじめる。

「あれからもう2週間か。月日が経つのははやいって言うけど、待つ時間は結構長く感
じるのよね・・はぁ・・・」

 再び溜息をつくアスカ。
 そして、いきなりすくっと立ち上がると隣に座っていたおばさんも驚くような歩調で
到着ロビーをブツブツ独り言を言いながらグルグルと歩き出した。
 はたから見るとかなり怪しく見える。

「まだかしら・・・」

 腕時計を恨めしそうに睨み付けては再びブツブツ独り言を言いながらグルグルと歩く
のであった。

 その頃、シンジは飛行機の中でアスカにどうやって謝ろうかを考えていた。
 率直な意見、またやってしまった。しかし、もう遅い。
 隣には気持ちよさそうに眠っている一人の女性がいる。歳はシンジと同じ、だが見た
目はそれよりもずっと若く見える。
 彼は、溜息をつかずにはいられなかった。

「はぁ・・・」

 たまらずに、溜息をつく。

「怒るだろうな、アスカ」

 溜息が出そうなのをこらえると、隣にいる女性を見る。

「寝顔はやっぱり可愛いな・・・(は!いかんいかん、僕にはアスカというお互いを認
めあった女性がいるんだ)」

 しかし、その考えも隣で寝ている女性の寝顔を見ると薄くなっていく。

「はぁ・・・」

 ついに我慢しきれなかったのか、溜息が出てしまった。

「どうしよう・・・やっぱり電話で我慢しておくべきだったのかもしれない。もう遅い
か」

 あきらめたのか、シンジは取り敢えず眠ることにした。
 昨日の疲れのせいか、1分もかからないうちに寝入ってしまう。
 そして、着陸の時が来た。

「あの飛行機ね、シンジが乗っているのは」

 ジャンボジェット機が着陸態勢に入るのを確認すると、アスカはロビーから到着ゲー
トに急いだ。

『お待たせしました。全日空805便オーストラリア発の飛行機はただいま到着いたし
ました。時間が遅れたことを深くお詫び申し上げます』

「ほんと!何時間待ったと思っているのよ!」

 しかし、彼女は到着予定時刻の2時間前に来ていたことを取り敢えず忘れている。い
や、分かっているが口に出さない。つまり約4時間待っていたわけだ。

「あ、シンジだ!シンジィーーーー!!!!」

 シンジを見つけるやいなや、到着ゲートを、飛び越えてシンジに抱きついた。

「た、ただいま。アスカ・・・元気してた?」

 いきなりあせってどもりまくるシンジ。

「お帰りなさい!シンジ」

 今にもキスをしそうな雰囲気の二人に一人の女性が近づいてくる。

「ちょっと、碇さんに何をするの?」

 二人を引き剥がそうとするその女性。

「あ、綾波。この前話しをした、アスカだよ」
「この人がアスカさんね・・・初めまして。私、綾波レイと申します」
「????????」

 はてなマークが頭を飛び跳ねまくるアスカ。

「シンジ?ひょっとして・・・」
「アスカ・・落ち着いて聞いて、あのね・・・」

 しかし、アスカはプルプルと拳をふるわせている。
 はっきり言ってシンジの弁解を聞く状態ではない。

「シンジのバカァ!!」

 走ってその場を立ち去るアスカ。

「アスカ!」

 すぐさまアスカの後を追うが、レイに袖をつかまれて追いかけられなかった。

「取り敢えず、碇さんの家に行きましょ?」

 わざとらしく微笑みをシンジに向けながら荷物を半分もって到着ゲートに歩いていく
レイ。

「しかたない、自業自得か・・・」

 その時の彼の足取りは鉄下駄を履いたかのように重かった。

 シンジは飛行場前でタクシーを呼ぼうと手をあげた。しかし、タクシーではなく赤い
ルノーが轟音とともにシンジの前に停車する。

「碇シンジ君ね?」
「そうですけど・・・あなたは?」
「いいから、とにかく乗って!話は乗ってからするから」
「ひょっとして、ネルフレコードの葛城さんですか?」
「そう、葛城ミサトよ。自己紹介はいいからはやく乗って」
「分かりました。綾波、行こう」

 シンジとレイはミサトの車に乗り込んだ。
 ミサトは素早くギアをローに入れるとホイルスピンをさせながら発進する赤いルノー。
車内にシンジとレイの悲鳴が響く。

 その頃、アスカは。

「バカバカバカバカバカバカバカ!!!!シンジの馬鹿野郎!!」

 荒れていた。
 いや、言うならばキレていた。

「あれだけ念を押したのに・・・こっちから毎日電話してやるべきだったわ!!」

 しかし、よく見ると涙を流している。
 部屋中のありとあらゆる物にあたりまくり、部屋の中は散らかり放題。目も当てられ
ない。そして・・・

「シンジの、バカ・・・」

 疲れたのか、ヘタリとしゃがみ込むと、アスカは涙をふいてポツリと呟いた。

「片づけようかな・・・」

 取り敢えず、身近に転がっている物を拾って元の場所に戻す作業を開始したアスカで
あったが、捗るわけでもなく、ゆっくりとめんどくさそうに片づけるのであった。

 シンジとレイは、ミサトの車に乗ってジオフロントに来ていた。

「ジオフロントに会社があるなんて珍しいですね」
「そうかしら?地上はうるさいでしょ?だからここがいいのよ」
「そうですね・・・完全防音と言っても知れてますからね」
「だから、地下なのよ。ここならうるさくしても誰にも文句言われないし、何より外音
が無いからレコーディングも楽なのよね」
「へぇ・・・」
「あ、あそこに見えるのが会社よ」

 シンジはミサトの車から身を乗り出した。そこには、一見ピラミッドのような建物が
見えた。

「あれが、ネルフレコードですか?」
「そう、私たちの会社よ」

 真四角の湖に隣接するような格好でそれは建っていた。
 ミサトの車は、そのまま会社のガレージに向かっている。

「ついたわよ」
「はい・・・」
「あ、荷物はこのままでいいわ。帰りも送って行くから」
「すいません、葛城さん」
「ミサト、でいいわよ」
「はい、ミサトさん」
「それじゃ、上に行って来て」
「分かりました」

 シンジは正面玄関からネルフレコードに入っていき、社長室に向かった。

「碇、シンジ君だね・・・」

 社長室に着いた2人を迎えたのは、コウゾウであった。

「はい・・・」
「ネルフレコードへようこそ、早速社長がお会いになるそうだ」

 シンジのネルフレコードに対する第一印象は”堅い会社だな”であったそうだ。
 いきなりコウゾウに会えば誰だってそう思うであろう。
 奥の扉が開き、サングラスをかけた身長は190センチはあるのではないかと思うほ
どの大きい男が姿を現した。

「うまくいったようだな、レイ」
「はい・・・」
「???綾波?」
「ごめんなさい、碇さん。私、ココの人間なの」
「どう言うことなの?説明してよ」
「私は、社長の命令で身辺の警護と管理をまかされているの。いわゆるマネージャーね」
「そう・・・おかしいと思ったよ」

 がっくりと肩を落とすシンジ。

「でも勘違いしないで、仕事抜きでも私はあなたについて行くわ」
「あ、ありがとう・・・」
「さて、碇シンジ君。今度から私たちの会社と契約してレコードを出してみないかね?」
「断る理由はありませんよ、こっちの仕事で食べていきたいと思っていたところですか
ら」
「それを聞いて安心した。冬月、後を頼む・・・」
「分かった。それではシンジ君。こちらに来てもらえるかな」
「分かりました」
「レイ・・・」
「はい・・・」

 レイはゲンドウの所に走り寄って行く。
 シンジはレイのことが気になったが、コウゾウのどこかで聞いたような逆らえそうも
ない声に、素直に従った。

「それでは、ここにサインをしていただけるかな」
「はい」

 やはり、逆らえない。
 シンジは一通り契約書に目を通すと自分が不利になることが書かれていなかったので
サインをした。

「ありがとう・・・これで君もネルフの一員だ」
「はい・・・」
「それでは、家まで送ろう」
「はい、ありがとうございます」

 シンジは再び正面玄関に向かうとそこにレイが待っていた。

「行きましょう」
「うん、でもまたあの車に乗るの?」
「そうよ・・・あれでも無事故無違反なの・・・」
「無事故はいいとして、無違反はどうかと思うけどなぁ・・・」

 レイに聞こえるか聞こえないか程度の声で言うと、シンジとレイはガレージに急いだ。

「あ、来た来た」
「どうも、お待たせしました」
「これからよろしくね、シンジ君」
「はい・・・」

 こうして、再びミサトの車に乗り込み。ミサトはシンジの家まで車を飛ばすのであっ
た。

 波乱に満ちた一日も終わりを告げようとしている。しかし、彼にはもう一つ越えなけ
ればならない大きな壁が家の中にあることを忘れてはいなかった。
 取り敢えず、家に入るシンジとレイ。
 家には行った瞬間、シンジは身が引いていくのを感じた。
 玄関には赤い目をしたアスカが仁王立ちしていたのだ。

「た・・・ただいま・・・」
「おかえりなさい」
「おじゃまします・・・」

 さすがにレイもその迫力に負けている。

「泣いてたの、アスカ?」
「泣いてなんかいないわよ。バカシンジ!」
「先生に向かって、そんな言い方はやめて」
「何なのよ、この女は?」
「アスカ、落ち着いて、ね?」
「さ!説明してもらおうかしら?」
「説明?」
「この女のよ、バカシンジ!!」
「わ、分かったよ」

 取り敢えず、シンジ達三人は玄関で話すのも何なので、ダイニングに移動した。

「それで?また、いつものアレが出たわけ?」
「・・・・・・ゴメン」
「ハァ・・・ま、それはいつものこととして、何で家にまでついてくるわけ?」
「その事なんだけど、綾波は実は僕のマネージャーなんだ」
「へ?」
「うん、アスカをビックリさせようと思ってさ、今日ねネルフレコードとの契約を済ま
せてきたんだよ」
「そうだったの・・・何でそれをはやく言わなかったのよ!」
「僕もネルフレコードで聞かされたんだ、綾波が実はマネージャーだって事」
「なぁーんだ・・・怒って損しちゃった。こんな事なら夕食つくって待っておくんだっ
た」
「え?つくってないの?」
「そうよ!誰かさんのせいでね!」
「そんな・・・」
「私が作るわ・・・碇さんキッチン借りていい?」
「アタシも手伝うわ。アンタばっかりやらせるのも何だから」
「そう、そうして貰えると助かるわ」
「じゃ、僕は荷物を自分の部屋に持って行くから、出来たら呼んで」
「「わかったわ」」

 シンジはチェロの入った鞄や着替えの入ったバッグを持つと自分の部屋に向かった。
 バッグから洗濯物を取り出して洗濯籠へ放り込む。
 そして、ベッドに座ると、深呼吸を1度する。壁を乗り越えた安堵感からかシンジは
ウトウトと、そしてついに寝入ってしまった。

「シンジー!出来たわよ」

 しかし、アスカの呼び声は彼の耳に届いていない。寝ているのだから当たり前である。

「シンジったらー??どうしたのかしら?ねぇ、シンジ?もう、寝ちゃったのかしら」

 大正解である。

「シンジ、開けるわよ」

 アスカは遠慮がちにそう言うと、ガラッと襖を開けた。

「やっぱり寝てる。もう・・・」

 そう言うと、アスカはやさしく毛布をシンジにかけてその場を去った。
 その後、アスカはレイと一緒に晩御飯を食べて床についたのだが、一向に眠れる気に
ならないので、アスカはシンジの部屋に行くことにした。

「シンジ、寝てるかな?」

 今度はそっと襖を開ける。明るいところから暗いところへ来たため目がまだ慣れない。

「寝てるわよね・・・シンジ」
「なに?アスカ」
「へ?なによシンジ起きてたの?」
「いや、物音がしたから・・・」

 ぼんやりとシンジが見えてくる。目が慣れてきたようだ。

「眠れないの・・・隣で一緒に寝てもいい?」
「いいよ・・・」

 しかし、その時!

「うぅーん・・・碇さん、どうしたの?」
「??????」
「??????」

 なんと、シンジの隣には既にレイが寝ていた。アスカは元よりシンジも訳が分からな
いと言う顔をしている。

「なんで、アンタがココにいるのよ?」
「いつも一緒に寝てたのよ。あっちでは」
「ななななななななんですって!?ちょとシンジ!これはどういう事よ!!」
「あ、綾波こっちでは、一緒に寝れないからって言っただろ?いつのま・・・はっ」
「シィ〜ン〜ジィ〜」
「ア、アスカ・・・あのね、これは・・・その・・・」
「信じたのに・・・嘘だったのね?体よくだまされたって言うわけ?・・・・シンジの、
シンジの・・・・バカー!!!」

 パァーン!!
 気持ちいいぐらいのビンタの音がシンジの部屋に響いたかと思うとアスカが襖が飛ん
でいってしまうぐらいの迫力で閉めて出ていった。

「っっっっっ・・・・」
「大丈夫?碇さん」
「大丈夫なわけ無いじゃないか!どうして、僕の隣で寝ているんだよ?」
「ごめんなさい・・・アスカさんとステディな関係だったなんて知らなくて・・・」
「普通分かるだろ?」
「ごめんなさい・・・」

 しょぼんと項垂れるレイ。

「もういいよ!アスカに謝らないと・・・綾波はここで寝てていいから」
「本当にごめんなさい・・・」

 シンジはレイを無視して部屋から出ていった。
 一人残されたレイは何をすることもなく、ただただそこにいるしか出来なかった。
 知らず知らずのうちに涙を流していようが、何もできなかった。

「アスカ?」
「何よ!何かようなの?バカシンジ!」

 シンジはアスカの部屋の前にいた。
 自分が悪い。そんな事は分かりきっていた。

「入ってもいい?」
「知らないわよ!」
「入るよ、アスカ」

 開けずらいのも分かっている。
 その時の襖は鉄の扉よりも重かったと後に語っている。

「ゴメン・・・アスカ」
「どうでもいいわよ・・・もう・・・シンジの事なんてどうでも」
「そんな・・・」
「シンジはあの女の所にでも行けばいいのよ・・・」
「綾波は、マネージャーだって・・・」
「マネージャーだから一緒に寝るわけ?」
「一緒に寝てたのは・・・あれは・・・寂しかったから、それ以上のことはしてないよ」
「嘘・・・そんな事はない、いつものシンジなら絶対そんなことはない」
「本当だよ!信じてよ・・・」
「信じろって言われても」
「絶対に肉体関係は無いよ、キスもしていないし・・・しようと思ったことすらないよ
だって、もう僕は・・・・僕は・・・」
「・・・・・・・・」
「僕は・・・・!!」

 アスカがシンジにその全体重を預けてきた。
 いきなりの事だったので、倒れそうになるシンジ。それをグッとこらえると、

「アスカ・・・」
「シンジ、抱いて。私を抱いて・・・今まで寂しかった分、抱いて・・・」

 シンジの肩がじんわりと濡れてくる。
 アスカが泣いているのだ。

「抱いて、お願い。抱いて・・・寂しかったのよ・・・私。シンジばっかりずるいわよ
私も寂しいんだから・・・」
「ごめん。アスカの気持ちも考えないで、ごめん」
「もういいの・・・今こうしてシンジが側に居てくれればそれでいいの・・・」
「アスカ・・・僕も綾波と一緒だったけど寂しかった。呼んでから後悔するなんて、僕
らしいよね、誰かが側にいないといけなかった僕だったのに、今回は”誰か”じゃダメ
だったんだ。アスカ・・・アスカが居ないとダメなんだ僕は・・・」
「シンジ・・・私もシンジじゃないとダメ・・・」
「アスカ・・・僕と・・・僕と・・・」
「分かってる。その先は言わなくても。いいよ・・・」
「それじゃぁ、アスカ・・・」
「言ったでしょ?抱いてって・・・優しくしてね・・・」
「分かってるよ・・・アスカ」
「うん・・・」

 そっとそのままベッドに入っていく二人。
 キスからはじまる二人の夜はゆっくりと、ゆっくりと、過ぎていった。

終劇


作者とチルドレン達による後書き OHCHAN:どうも!OHCHANでございます。 アスカ:なんか、今回はずいぶんシンジが大人びているわね。 シンジ:そうだね、なんだか僕たちの歳じゃ無いみたいだね。 レ イ:私、何だか悪者になっているような気がする。 OHCHAN:ごめんなさいね、レイちゃん。 レ イ:いいわ・・・どうせ、鎮守さんが書いた設定とシナリオなんでしょ? OHCHAN:そうなんです。 アスカ:なんでも、OHCHANさんが寝ている間に書かれたとか。 シンジ:じゃ、今回のは完全な鎮守さんの処女作な訳ですか? OHCHAN:そうなりますね。 シンジ:それで、これを投稿しようと言いだしたのも鎮守さんなんですか? OHCHAN:そう、是非投稿してくれって! アスカ:それで?設定とかの説明はしなくていいの? 鎮 守:それは、俺がしよう。まず、シンジ君はチェロの世界的演奏者という事だった     んだけど、なんか途中で変わっちゃった。 シンジ:有名になる前って事ですか? 鎮 守:そういうことね、ネルフレコードで有名になる。その前の物語という設定ね。 アスカ:ふぅーん・・・そうだったの 鎮 守:俺は、OHCHANとちがってアスカ×シンジが好きだから。最後は結局こう     なったけど・・・お約束だからね。 アスカ:ワンパターンなのね・・・ シンジ:そうだね。 鎮 守:それを言われると弱いなぁ・・・ レ イ:鎮守さん、OHCHANさんと変わってください。 OHCHAN:なんだい?レイちゃん。 レ イ:OHCHANさん、今度は碇君と私の物語を書いてくれるんですよね。 OHCHAN:そうだね、アスカちゃんが出てくる前の話とかね。本編からの分岐とか。 レ イ:楽しみにして待ちます。 OHCHAN:待っててね。 アスカ:それじゃ、シンジ。帰るわよ。 シンジ:うん、アスカ。 アスカ:ほら、はやいとこ亜空間作りなさいよ。 OHCHAN:はいはい。  OHCHANがパチンと指を鳴らすと、壁に亜空間が出来上がる。 アスカ:それじゃ、また小説書けたら呼んでね! シンジ:それじゃOHCHANさん、また。 レ イ:私、待ってるから・・・ OHCHAN:またね!  亜空間に消えていくチルドレン達。


OHCHANさんへの感想はこ・ち・ら   


管理人(その他)のコメント

カヲル「やあ、OHCHANさん、いらっしゃい。分譲住宅へようこそ。僕は待っていたよ」

アスカ「ちょっと、あんたもああいった芸当できるの?」

カヲル「ああいった、って、どういった?」

アスカ「指鳴らして亜空間作って、っていう芸当よ」

カヲル「・・・・ぼくにはああ言う器用なことはちょっとね。人間にはできないって」

アスカ「アンタ、使徒でしょ・・・・」

カヲル「ぬう、そうだった・・・・」

アスカ「じぶんのことも思いだせないなんて・・・・脳みそ腐っているのか、それともバカなのか・・・

カヲル「ははっ。それは多分僕が人間として生きることを考えているからだろうな」

レイ 「・・・・あなた、だれ?」

カヲル「おおうっ、綾波レイじゃないか。僕? ぼくは渚カヲルさ」

レイ 「そう、それが分かっていればいいの・・・・」

アスカ「はいはい、また話をそらさない! この話へのコメントはどうしたの?」

カヲル「アスカ君、シンジ君に思われていてよかったね。はいおわり」

アスカ「なによそのてきとーモード全開のコメントは!! いくらアタシとシンジが結ばれる話だからって、あんたそこまでやる? 管理人失格よそれじゃ!!」

カヲル「別にいいじゃないか。たまにはそういうことがあっても。

アスカ「アンタのはたまにはじゃなくていつもでしょうが、いっつも!!」

レイ 「・・・・」

アスカ「あー、なんか褒められてもむかつく気分!!」


続きを読む
上のぺえじへ