<最後の審判>




「・・・ここは・・・病院か・・・」

 碇ゲンドウは病室のベッドの中で目が覚めた。壁も天井も白を基調とした塗料で塗られている。傍らには何やら機械装置が小山のように据え付けられていた。そこからチューブのたぐいが何本も自分のからだにつながっている。どうやらかなりの重傷らしいB酸素マスクが顎鬚にあたって痛い。そばには看護婦と医者が立って話している。が、目の焦点が合わせられず、その話の内容も理解できない。

「・・・長くはないな・・・それもよかろう・・・疲れたよ・・・」

 そうつぶやき、再び眠りに落ちるゲンドウだったのである・・・。





 最後の使徒の襲来も終わり、ようやくネルフのみなにも安らぎの時間がやってきた。しかし、ゲンドウはその襲撃の際に重傷を負い、今は集中治療室に運びこまれているところ。もう何日も生死の境をさまよっていた・・・。

「ねえ、リツコ。本当にやるの?」ミサトはもう一度念を押す。

「ええ、そうよ」そう答えるリツコの目は、ベッドに横たわるゲンドウの様子を映し出すモニターのみに注がれており、わずかな迷いも感じられない。

 ここは第二発令所。今はミサトとリツコの二人きり。人気のない部屋は気のせいか寒々とした印象を与える。そんな中、リツコがやろうとしているのは言わばゲンドウに対する最後の審判。

「副司令に許可は取ったのね?」ミサトはどうも気が進まない様子。

「ええ、取ったわ。『使徒撲滅の任務も完了し、司令としての役目もすんだ。今までに成し遂げたことに免じ、せめて最後ぐらいはいい夢を見せてもよかろう』ですって」そう告げるリツコの顔には、一種不満とも思える表情が浮んでいた。

「でも、偽りの記憶を夢として見させるなんて。たとえ今までの記憶をベースとしたものであっても、死にかけている人にすべきことじゃないと思うけど・・・」なおもミサトは食い下がる。

「そうね。でも、その反応しだいでは今後の展開が違ってくるの」

「どういうこと?」ミサトには初耳だった。

「つまりね、司令が示した反応が遺言とみなされて、それにそった事後処理がなされるってことよ」

「それも副司令の提案ってわけ・・・」

「半分は私の提案だったけどね・・・」

「・・・で、どんな夢を見させるの?」

「司令が関わってきた三人の女性、それぞれと過ごした記憶を多少脚色した形でね。それで一通り見せた後、その中でどの女性との暮らしを本当に望んでいたかで事後処理が違ってくるのよ」

「その三人の女性って・・・」

「そう、私の母である赤木ナオコ、妻であった碇ユイ、そしてあたし・・・」

「どうしてまた・・・」

「こんな時だからこそよ。私たち三人はそれぞれ司令に想いを寄せてきたわ。本当のところはどうだったのかを知りたいの。少なくとも、私にはそれを知る権利があると思う・・・」

 最後の方は、うつむいて小声でつけ足すようなつぶやきだった。

「で、その事後処理っていうのは?」

「もし、司令が本来望んだのが母さんだった場合、司令の死後直ちにその脳は解析にまわされ、次に作られるMAGI2としての人格サンプルとして保存されるわ。生きている間にもデータを取ることはできるけど、どうしてもできない部分というものがあるフよね。司令官としての能力はたいしたものだったから、いいサンプルになると思うの。そしていずれはともに接続され、そのサイバースペースの中で二人とも生き続けることとなるわね」

 ミサトはその考えを聞くと、少し顔をしかめる。そして続きを促した。

「ユイさんのときは?」

「多少は司令もエヴァとシンクロできるようよ。だから初号機のエントリープラグに入れて目一杯強制シンクロをかけるの。そうすればシンジ君のときみたいにコアに吸収され、その中でユイさんといっしょになれるでしょ」

「すごい・・」

 その考えの大胆さに、二の句をミサトは継ぐことができない。

「今まで二人が司令にしてくれたことを考えれば、ね・・・」

 リツコも心中穏やかではないらしい。

「で、リツコを選んだ場合は?」

 ミサトは一番気になっていたことを口にした。

「・・・・・・」

しかし、その答えはなかったのである。









<偽りの回想・1 赤木ナオコとの思い出から>



「・・・司令、今までの実験結果をまとめた報告書です」

 ナオコが机に座っている私に報告書を手渡してくれる。なんとなくその顔は誇らしげだ。当然だろう。それだけのことはやってくれたのだから・・・。

「うむ、ご苦労。さっそく読ましてもらう」

 そう言って私は報告書を受け取り、すぐにも目を通し始める。エヴァシリーズの開発状況、問題点、そしてその対策等が簡潔ながらも要領良くまとめられている。さすがはナオコだ。その名に恥じない仕事ぶり。その間ナオコは仕事の邪魔にならぬよう、私フ視野からはずれる場所へとその身を退けていた。だが、その目はじっと私のことを見つめている。いやでもそのことを意識せざるをえない・・・。

「さすがだな。文句のつけようがない」

 そう私が答え、報告書から顔をあげるとナオコの視線と目が合う。その目には何か期待のようなものが込められていた。

「ありがとうございます。これでどうやらE計画も軌道に乗りました。あとは出来上がったものを収穫して、吟味する段階へと移行するだけですわ」

 心なしか報告する声にも、大きな仕事をやり遂げたという満足感、そして高揚感がこめられていた。ただし、それ以外にも見返りを要求しているようにも感じられるのは、私の気のせいなのであろうか? まあ、いい。いずれにせよ切り出すのにはいい機会セ・・・。

「どうだね、一応の計画の完成を祝って、食事でも一緒にするというのは・・・。」





 ナオコはゲンドウの誘いに快く応じた。あらかじめ予約していたレストランに九時ごろ到着する。供せられる確かな味の料理とその場のセッティングから、それなりの料金は請求されるところではあったが、やり遂げた仕事の成果からすると当然の場所。

 案内された席につき、食事が運ばれてくるまでのひとときをワインを飲みながら話し込む。照明は落とされ、スローテンポな曲が流れる中、テーブルの上にはキャンドルが灯され、その明かりが届く範囲に二人だけの世界が作り出されていく。ワインが進むノつれて、仕事に順応していた心の緊張感も徐々に解きほぐれていった。

 最初は一区切りついた仕事の完成を祝う、形式どうりの祝辞の交換。そして食事が進むにつれて完成までの苦労話、思い出話へと進んでいった。アルコールが入っているせいか、ナオコの口もいつもよりか軽い。しかしながらいつもは堅苦しいくらいであっスから、これでむしろ丁度よいくらい。こうしてみるとナオコもなかなか魅力的。知性美というものが確かに存在する。それは多少顔の造りに難があっても十分に補うことができるもの。緊張感のなせるわざだろうか。しかしながら、それがゆきすぎた場合は顔の造りにかかわらず、冷スいという印象が先に立ち、魅力的だという印象までには行き着かない。まさにナオコの場合はこのいい例。

 ・・・アルコールが入ってほぐれてきた分だけ、暖かみが表に出てきているな。このときのナオコが本当のナオコなのだろうか? 思い起こしてみればユイがいたときもそうだったが、いなくなってからはいっそうのこと公私両面にわたり、私を支えてくれス。口にこそ出さなかったがそのことには感謝している。まあ、自分よりは年上なので、いい年をして女房に逃げられたできの悪い弟の面倒でも見ているような感じだったかもしれないが・・・。いつもは頭のあがらない、年の離れたきびしい姉の優しい一面を見たような感じだよ。しゥし、お互い思いを寄せていたとしても、ともにいい年だ。もしもこの先、結ばれることはあっても子をなすことは無理だろう。でも、このように寄り添って残りの人生を過ごすのも悪くはない・・・。

 二人がこのレストランでなく、普通の家の居間でお茶を飲みながら話している風景がふと目に浮かぶ。自分の目元と口元が自然とゆるむのをゲンドウは感じた。それを目ざとくナオコは見つけ、いつもとは違うわねと言って冷やかす。冷やかされたついでだニ思い、今のことを口に出してみる。するとナオコは少し顔を赤らめて、下を向いてしまった・・・。

その後は当たり障りのない世間話に終始し、食事も終わった。次いでレストランを出てナオコのためにタクシーを拾おうとする。しかし、ナオコの顔にはまだ何かいいたげな雰囲気が残っていた。そして体を私に寄り添わせ、もたれ掛かると腕を絡ませてきたBほのかな香水の香りと同時に、女性特有のフェロモンが鼻をくすぐる。その心を和ませる香りに加え、ナオコの心の暖かみまでが伝わってくるような感じ。思いを伝えるのに言葉はいらなかった・・・・。









<偽りの回想・2 碇ユイとの思い出から>



「あなた、そろそろ時間ですよ」

「ああ、わかっているよ、ユイ・・・」

 妻のユイがダイニングの流しで洗い物をしながら声をかけてきた。朝の八時半。私はすでに朝食を食べ終わり、新聞に目を通しているところ。息子のシンジは、まだ食事のまっ最中。もう少し早く起きればいいのだが、こればっかりは私に似たのかいくら注モしても治らない。下の娘のレイの方が早起きなくらいだ。そのレイといえばすでに幼稚園に行く用意を終え、あとはユイが洗い物を終えるのを待っているだけ。同じテーブルに向かい、ちょこんと椅子に座って待っている。今がかわいい盛りのころだなと新聞を読みながらそう思う。艪ネがら親馬鹿だとは思うが、遅くにできた子だ。それに女の子。ユイも望んでいたし、どうしても甘くなるのは致し方がない。

「シンジ、いつまで食べてるの! 遅刻しちゃうわよ!」

 お隣に住むアスカ君が今日も迎えに来てくれている。シンジもそれを聞くとあたふたと食事を終わらせて鞄をつかみ、玄関へと急ぐ。いつもと変わらぬ朝の様子。しかし、行きがけにレイの口の端に着いていたミルクをテイッシュで拭き取ってやり、一言二言声をかけるのを忘れない。妹思いの優しい子だ・・・。

「それじゃあ行ってきます。おじさま、おばさま!」

 そう言ってシンジの手を引っ張り、元気よく飛び出していった。幼なじみの気安さとはいえ、もう幼稚園のころからだから十年にもなる。そろそろお互いを異性として意識し始めるころだ。奥手のシンジはともかくも、アスカ君の方はそうだろう。まあ、そ、なったらそうなったで別に問題などはない。いい子だ。不思議なものであれで釣り合いがとれている。引っ込み思案のシンジをうまくリードしてくれることだろう。世の中、うまくできているもんだとつくづく思う・・・。

「ママぁ、まだぁ?」

 レイがせかす。つい先日までは幼稚園に行くことをあれほど嫌がっていたのに・・・。ユイから聞いたことによると、どうもそのアルビノを思わせる赤い瞳と青みをおびたシルバーグレイの髪のため、いじめられたらしい。他人と違えば同じようになることを望み、同じであれば他より目立ちたいと思う。そして自分たちとは違うものを忌み嫌い、時には妬むことから排除しようとする。そんな人間特有の思いをわかっていない子供たちによくあることだ。いや、大人たちだって同じようなものか・・・。けれどもそんなレイにもボーイフレンドができて、いじめっ子たちから守ってもらっていると聞く。名は確か、カヲル君とか言ったかな。渚カヲル君。いずれ娘の誕生日にでも呼んで、お礼を言わなくちゃならんか。それにしてもうちの子たちは異性の相手と早くから巡り合う。そんなに相手を引きつけるところがあるのセろうか? まあ、自分ではなくてユイに似たからなんだろうな。無愛想な私にでも似たら、それこそ見向きもされんだろう。よかったよ、ユイ。君に似て・・・。

「はいはい、こっちは終わりましたよ。用意はいいですか、あなた?」

 ユイが片づけ物を終わらせ、タオルで手を拭きながらこちらの方へとやってきた。すでに出かける用意はできている。いつもながら手際のいいことだ。私にはとうていできないな・・・。

「ああ、いいよ、ユイ。待ちくたびれたかい、レイ? さあ行こうか」

そう言って私は立ち上がってレイを椅子から下ろし、手を引いて玄関へと向かう。そしてレイは空いているもう一方の手でユイの手をもつかむ。その顔は幸せであふれんばかりに光り輝いていた。平凡な一日の始まり。しかし、親子四人、平和で満ち足りた日Xだ。こんな日がこれからもずっと続くことを祈ろう・・・。









<偽りの回想・3 赤木リツコとの思い出から>



「今日も泊まりかね?」

 そう私はデスクに向かって仕事を続けているリツコに声をかけた。もうこれで何日目だろうか? いくら若いといってもこんなに続けて徹夜作業をしていては身が持たんだろう・・・。それに対しての答えはいつも『ご心配なく、まだ若いですから』の一言セ。言っても聞かないことはわかってはいるのだが、言わずにはいられない。彼女はナオコ亡き後、その仕事を一身に受けてやってくれている。いくら基本的なことは母親のナオコと妻のユイが築きあげたとはいえ、その応用面での運営は別物だ。加えて、実際に使徒が襲来してくる今ニなっては時間的余裕などないはずである。何がそんなにまで彼女を駆り立てるのだろうか? 母親に対する思い、仕事に対する誇り、それにシンジをはじめとする子供たちへの責任感もあるだろう。しかし、私は最近それ以外の理由も知ってしまった。まさか私に抱く想いが主な理由だなんて今もって信じられん。保安部が調べた彼女のサイコグラム。子供のころにはそれこそ父親代わり、母親代わり、友だち、家庭教師、そして成長してからは恋人と言ってもいいくらいに慕っている青年と私を重ね合わしているとそこには書いてあった。確かに初対面のとき、その顔には驚いたような表情が浮んだような気がしたが、あれは気のせいだとばかり思っていたよ。後になってからナオコにそのことを指摘され、ようやっと納得がいった。確かに年の差はそれくらいだろうが、それだけではあるまい。人類補完計画なるものが、その青年の目指していたものと一致するところがあるからなんだろうな。その青年は実に人間味あふれる医者だったと聞いている。その愛した青年が残したもののためには、あの感じからするとわが身を犠牲にすることもいとわないのだろう。そして、その計画の実行者としての私を、その青年と重ね合わせて考えているに違いあるまい。それほどその青年と私は似ていたのだろうか? しかし、その張り詰めた状態がいつまで続く? 同僚の葛城三佐は彼女とは違い、こまめに感情を爆発させてはストレスを発散させ、うまく精神のバランスを保っている。しかし、そのはけ口となるのはいつも彼女だ。ただでさえ感情を胸の奥にしまいこむタイプの彼女にしてみれば、誰かがそのストレスのはけ口となってやらねばならんだろう。さもなければ、心の奥底、胸の奥底につもりつもったストレスは、ほんの些細なことから一気に解放され、自らをも滅ぼしかねん。そんなことは母親のナオコだけでたくさんだ。ましてやその娘。可能性は十分にある。彼女は必要欠くべからざるネルフの一員であり、そうなってしまってはナオコにもあの世で顔向けができん・・・。

 そうして私は仕事の邪魔にならぬよう、リツコの肩にやさしく手を触れる。男の私からは考えられないほど薄い肩だ。しかし、この双肩に人類の未来、子供たちの未来が懸かっているのかと思うと、できうる限りのことをし、守ってやりたくもなる。  するとそれに応じるかのように、仕事を進めていたリツコの手が止まった。次いで肩に置いた私の手に、彼女の手が重なる。その手は積み重ねられたストレスのためか小刻みに震えており、氷のよう。それはまるで私のぬくもりを求めているようにも感じられるのだった・・・。





「すんだの?」ミサトが聞いた。

「ええ・・・」リツコはうなずく。

「最後の処理を行って、結果を出させるけど、いいのね?」

「かまわないわ、覚悟はできているから・・・」リツコの顔には何とはなしにさびしそうな表情が浮ぶ。

「じゃあ、スイッチを入れるわよ・・・」そう言ってミサトは最後の審判を下すスイッチを入れたのである・・・。









<ゲンドウ、最後の夢>



・・・夢、か。人間、死ぬ前には今までの記憶が走馬灯のように駆け巡るというが、あれは本当だったな。しかし、まあ、目的は達成できたのだからよしとしようか・・・。

・・・子供も残せたし、その子ももう一人で生きていける。幸い、将来の伴侶となる相手も見つかったようだ。生まれ育った境遇の似た者同士、せいぜい仲良くやっていくことだろう・・・。

・・・あと、心残りといえば親らしいことをしてやれなかったことと、孫の顔を見れなかったくらいのことだけだな・・・。

・・・願わくば、次に生まれ変わってきたときには、平凡でもいいから幸せな家庭というものを築いてみたいものだ・・・。

そう思うゲンドウの脳裏には、赤ん坊を抱いてあやしている妻らしい女性の姿と、それを幸せそうに眺めている自分の姿が一瞬浮んだ。相手の顔ははっきりとは分からないが、目の下の泣きぼくろが妙に印象に残る。そしてその目元、口元には満ち足りたようネ雰囲気を漂わせていたことも。

・・・どうやらお迎えが来たようだな。なんだか明るい光が体を包んでいる。もう痛みも何も感じない。静かだ・・・。

・・・ナオコ、ユイ。すまなかった。私と関わったばっかりに。もうすぐ私もそちらへ行くよ。あちらではせいぜい償いをさせてもらうから待っててくれ。そしてリツコ、君は生きて、子供たちのことを見守ってやってくれ。これが私の最後の頼みだよ・・・

そう思ってゲンドウは大きく息をつき、目を閉じたのである・・・。



「だめ!」

が、次の瞬間、頭の中に大きな声が響き渡り、いっぺんで目がさめた。

「・・・今のが夢、まだ生きているのか・・・」

 あたりを見渡してみると、いつのまにやらベッドの横にはリツコがたたずみ、顔を手で覆っていた。その肩は小刻みに震え、指の間からは涙が漏れ伝わっている。機械の作動音だけが響く静かな病室の中、嗚咽の声がやけに耳に付いた。

「司令・・・、わたし・・・、わたし・・・」リツコは指の間から声を絞り出す。

「もういい・・・、何も言うな・・・」

そう言ってゲンドウは、今度こそ本当の眠りについたのである。そして、その顔にはなぜか満ち足りたような笑みが浮んでいたという・・・。




おしまい


Noikeさんへの感想はこ・ち・ら♪   


管理人(その他)のコメント

カヲル 「いらっしゃい、Noikeさん。この分譲住宅へようこそ。僕は待っていたよ」

ゲンドウ「ぬう。ワタシが主人公か・・・・」

シンジ 「と、父さん・・・・」

ゲンドウ「ふと思ったのだがな。どうしてワタシの物語は死ぬ話か悲惨な役所の話しかないのだ。某所で公開されている「サード・チルドレン・ゲンドウ」はいうに及ばず・・・・」

カヲル 「おや、あそこでは結構楽しんでいるという話も聞いていますが、碇司令」

ゲンドウ「・・・・・ぎくっ・・・・」

シンジ 「・・・・なんか父さんのイメージが・・・・(汗)」

カヲル 「そうそう、イメージと言えばシンジ君。Noikeさんのもう一本の投稿とこれとの関係、知っているかい?」

シンジ 「え?」

カヲル 「この「最後の審判」は「本当は心優しきゲンドウがつかの間見せた心のうち」、そしてもう一本の方は「本編どおりの邪悪なゲンドウが受けることとなった今までの悪行の報い」という、表裏一体の関係なんだそうだよ」

シンジ 「・・・・・・」

カヲル 「さてシンジ君。いったいどっちの碇司令が君のほんとうの父さんの姿なんだろうね」

シンジ 「・・・・・ここじゃとても言えないよ。父さんの前では・・・・」

カヲル 「・・・・じゃあ、あっちの話の方でその結論は聞こうか」

ゲンドウ「なに、あっちのコメントにワタシは出ないのか・・・・ぬう、この足下の×印はなんだ」

 がたんっ!!

ゲンドウ「ぐああああっ!!」

カヲル 「さあ、邪魔者は消えたよ。では、あっちに行こうか」


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