お詫び:突然ハードが死んだためにこれまでのプロットも 共に死んでしまい大幅にシナリオ修正を行うことになり、大幅に遅れました。
申し訳ありませんでした。




MYTH・少年たちの神話

 


「死ねよ、アスカ」





・・・・スクリーンに映る僕はアスカに向かってそう言った気がした。

どうして僕はここにいるんだろうか?
あの時----ゼーレのエヴァと交戦していた時、変な光に包まれて・・・
気づいたら僕はここにいた。

広い広い・・・ただ真っ暗で何処までも続いているような静寂と空間。


そして・・・ただ一つある大きなスクリーン。

僕はずっと見ている・・・・いや見せられているのかもしれない。

全身が麻痺しているようで体が動かない。

そうでなかったら僕はまた逃げ出しているだろうから。

眼だけはずっとスクリーンを追っている。
・・・・・スクリーン上の僕を、



僕の過去を。



声と音のない映画

僕が父さんに呼ばれたところから始まる物語。

ミサトさんと出会い

トウジ・ケンスケと出会い

綾波と出会い

アスカと出会い

使徒と戦っていく・・・・・



・・・そして

トウジを握り潰し・・・

綾波を助けることが出来ず・・・・

アスカを見捨て・・・

カヲル君を殺す・・・


チルドレン全員を手にかけた汚い人間---僕---の過去そのままを映す。

・・・何回も何回も・・・

もう一週間ぐらい連続で見続けた気がする。



でもここからいくつもの分岐点があるように話が変っていく。

実はこれまでの話がすべてただの空想だったとか・・・

一番面白かったのは今までのが全部夢で、朝いきなりアスカに起こされて学校に行く という夢だ。
綾波が本当によく喋ってて・・・何故か僕とアスカが幼なじみで・・・・






・・・・でも一番いやなものもあった。
病室で横になっているアスカ・・・そしてそれを見ている僕・・・・

僕は何かを言いながらアスカを揺さぶっていた。

そして、アスカのパジャマがはだけてから・・・僕は・・・僕は・・・


声が聞こえていなくてもその僕が何を言っているのかは分かった。

多分、こう言っていたんだろう。

「最低だ」って。

それを人事のように僕は見ていた。

「・・・やる前に気づけよ!」

そう言って嘲笑した。


・・・・それと同時にあそこに居るのは間違いなく僕自身なんだとも思った。


次の行動が記憶に残っているように手に取るように分かるから・・・・


・・・だから僕がドアにロックした時から何をするのか分かった。


たまらなくいやになった。


もし、体が動いていたら、スクリーンを壊していただろう。


そして、それが出ない僕は、それもまた『逃げ』の一種だと他人事の様に感じて いた。




ついさっき見たものも馬鹿馬鹿しかった。


僕が自殺願望を持っているというものだった。

僕の中にカヲル君がいて全てを教えてくれるというもの。

そして全てを悟った僕がチルドレン全員を殺してサードインパクトを起こすとい うものだった。


『死ねよ、アスカ』・・・ククッ、面白すぎる台詞だよ、今更死ねだって。









・・・・・自分が殺したようなもんじゃないか・・・


・・・・・・・あのアスカは弱い僕が望んだものじゃないか!!

僕に優しくしてくれないならいない方が良い・・・そう思った結果があれじゃな いか!!






・・・・・ふざけるな、お前が優しくしてもらえないのは・・・

・・・僕が誰にも優しくしなかったから・・・・


・・・自分しか見てなかったから・・・・。









・・・・・何で身体が動かないんだよ!?
こんな自分をもう見せないでよ・・・・・

・・・・つらいよ・・・





・・・・・・・もうこんなのはいやだよ・・・・・・




・・・・・二度と見たくない・・・・





・・・・・・・もう誰も傷つけるのを見たくない・・・・・・





・・・・・誰一人・・・・・・・


by armchair detective


一行コメント〜〜〜〜パフパフ

シンジ「なんだか訳が分からな くなってきた・・・」
アスカ「何であたしの出番がない のよ〜」
カヲル「一番最初に 出てるじゃないか、『死ね』ってね(笑)」
レイ「私の名前・・・かすって もいない・・・」


armchair detectiveさんへのメールはdetective@ro.bekkoame.or.jpまで♪   


管理人(その他)のコメント

アスカ「ふるふるふる・・・・・」

シンジ「びくびくびく・・・・・」

カヲル「おやシンジ君、なにをニホンオオイノシシににらまれたリュウキュウヘビガエルみたいな顔をしているんだい?」

アスカ「なにを、じゃないわよ! アタシのあんなシーンを映画のように見ていた、そのうえ「死ねよ、アスカ」が面白すぎる台詞だなんて・・・・お説教よ、お説教!」

カヲル「シンジ君、それは本当なのか?」

シンジ「そんなこと言ったって、しょうがないじゃないか! 僕だってあんなものは見たくなかった! 死ねよ、アスカ、なんて言いたくないんだ!」

アスカ「いいわけはいいって言ったでしょ」

シンジ「いいわけじゃないよ! 本当のことなんだって!」

カヲル「まあまあ、シンジ君。ここは黙ってアスカ君に殴られた方がいいと思うよ」

アスカ「ほほう・・・ずいぶん殊勝なことを言うじゃない、あんたにしては」

シンジ「そんな、カヲル君まで!」

カヲル「いいかい、シンジ君。悪い奴らと手を切るには、それ相応の痛みが必要なもので・・・」

 どかばきっ!

アスカ「アタシはやくざの親分か!」

カヲル「うがっ・・・・」

シンジ「カヲル君・・・・汗」


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