Absolute Terror Field
絶対領域障壁。
一切の干渉を拒む力場。
そして、誰もが持つ心の壁。
対抗し得るのは、同じくA・Tフィールドのみ。
A・Tフィールドは、A・Tフィールドでなくては越えられない。
ここに、あまりにも強い力を持つヒトがいる。
綾波 レイ
彼女の持つ力は、強すぎた。
人は、彼女に触れる事を避けた。
触れれば、自分の壁が消えてしまうから。
そして、壁に遮られ、その向こうは見えなかったから。
そしてその力ゆえに、彼女は誰にも触れられなかった。
その壁は、彼女自身を閉じ込めていた。
だが。
碇 シンジ
彼は、彼女の壁に触れた。
そして、壁の向こう側を垣間見た。
それは、他の人が思うような無機質な心ではなかった。
彼女の心は、震えていた。
誰からも触れられない壁の内側で、孤独に打ち震えていた。
そしてその壁ゆえに、助けを求める事もできなかった。
彼は、その心を助けたかった。
だから、必死に呼びかけた。
それを聞いても、彼女には何もできなかった。
「わからない。」
そう答えた時、彼女はかすかに壁を緩める事ができた。
そのわずかな隙間へ、彼は自分の気持ちを注ぎ込んだ。
震える魂を壊さないように、やさしく。
触れた彼女の心は、あたたかかった。
伸ばされた手は、優しかった。
今、彼らにこう聞けば、きっとこう答えてくれるはずだ。
なぜ、彼が好きなの?
『────── 優しいから。』
なぜ、彼女に惹かれるの?
『───彼女の心は、あったかいから。───』
管理人(その他)のコメント
カヲル「やあ、キャリバーンさん。いらっしゃい。この分譲住宅へようこそ。僕は待っていたよ」
アスカ「だぁかぁら!! こいつとも何回もすでに会っているじゃない!!」
カヲル「僕も言ったじゃないか。これは気分の問題なんだってね」
アスカ「ふん、そんなことどーでもいいわよ。あたしが言いたいのはねぇ。どーしてこのぺえじ、最近アヤナミストの跳梁跋扈が激しいのよ!!」
カヲル「おお、めずらしくむずかしい言葉を知っているね」
アスカ「話を横に逸らさない!!」
ばきいっ!!
カヲル「あうううう(涙)」
アスカ「そもそもここの逃げた作者はアタシの下僕!! UCCの缶コーヒーでアタシのイラスト入りのを集めているやつなんだからね!!」
カヲル「アヤナミストの家から、タダを幸いにかっぱらってきただけだって言う証言もあるよ」
アスカ「・・・・・・」
カヲル「まあまあ、今回の話も、キャリバーンさんらしくシリアスなものなんだから、ギャグはこのくらいにしようよ。読後の爽快感が汚れるよ」
アスカ「あたしは汚物かぁ!!」
どかっどかっどかっ!!
カヲル「ひくひくひく・・・・汗」
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