新機動新世紀 EVANGELION W
第6話:血縁
AC1998年、月面都市グラナダ
暗い通路を歩く二人の人物。
一人は長身の若い印象の良くない男
もう一人は初老の紳士と言える男
「ここです。」
「・・・・・・これかね、この都市の地下からでできたのは。」
「はい、地下都市の拡張工事の最中に発見されました。」
そこにあるのは組み合った状態のまま地中に埋まっていいる二体の鋼鉄の巨人。
「ここの地層は我々人類が生まれる以前のものです、まさにオーパーツとしかいいようがありません。」
「MSのようにも見えるな・・・・・」
「いえ、むしろそのものといった方がいいでしょう、事実パイロットの遺体とでも言えばいいんでしょうかそんなのものがありましたからね。」
「曖昧な言い方だね。」
「あれを人と呼べるのならということですよ、先生。」
「地球外生命体・・・・・」
「とにかくこの物体は我々の所有テクノロジーを遙かに越えています、このような物を造れる生命体がいるとすれば我々もそれに対抗する力が必要になるでしょう。」
「・・・・・どういうことかね。」
「この二体のMSは間違いなく戦闘用MSだということですよ。そしてS2機関が搭載されていることが確認されています。」
「あの葛城君が理論を提唱したスーパーソレイドジェネレーターかね、あれはまだ理論段階でしかないというのに!!」
「装甲も未知の超合金らしくAC196年以降軍備をほとんど進めてこなかった人類にとってはこのMS一機すら脅威なのですよ。」
「それでか、今年国連がAC196年以来の軍備拡張計画を打ち出したのは。」
「そうです、宇宙移民防衛のための新戦力の補強を決意させたのはこれを発見したためです。そこで我々七人にこのMSの研究とその技術を利用した新たなMSの開発を要請してきたわけですよ。」
「それで私を始め赤木君や葛城君、鈴原君に惣流君、碇君そして・・。」
「そして私が呼ばれたわけですよ。」
「さしずめ、月の七賢者とでもいいたいのかね。」
「少なくともこのMS開発計画、EVANGELIONプロジェクトにおいて最高の人材だと思いますかね。」
「私は気が進まんね、せっかく人類の歴史において手放した武器を再び作り出すのは。」
「それでもやらなくてはいけないのですよ、人類の為にもね。今、パイロットの選定に入っています。」
「パイロットの選定?」
「ええ、どうもこのMSは人を選ぶようなのです。事実、国連自衛隊のMSパイロットを
乗せましたが数名は精神異常をきたしてしまいました。どうも特殊なシステムがあるようなのです、事実、MS自体から人の精神波に近い物が検出されていますから。」
「このMS自体が意志を持っているというのかね?」
「とにかくパイロットを選ぶことだけは確かですよ。」
「この力は人が触れるべきではないのかもしれん・・・・・・」
「過去の核物理学者の何度もそう思ったでしょうね。」
「・・・・わかった、引き受けよう。」
「ありがとうございます、冬月先生」
「しかし、君がこんなことをしているとは思わなかった、六分儀君」
「先生、今は碇ですよ。」
「どういう事かね?」
「遅れましたが先日碇君と結婚しまして碇ゲンドウになりました。」
「・・・・・・そうかね。・・・・・・おめでとう。」
AC2015年
MS輸送艦オーバーザレインボー
ミーティングルームに三人の少年がいた。
「くそっ、」
ダン!!
鈍い音とともに壁にたたきつけられる拳。
すでに血がにじんでいる。
「シンジやめい!壁をなぐっとっても何にもならんへんで。」
「そうだよシンジ君、君の繊細さには好意を寄せるけどそんなことをしても何の解決にもならないよ。」
「でも、霧島さんを巻きこんでしまった、僕の、僕のせいで・・・・・もうだれも傷つけさせないって誓ったのに・・・・・・」
また、壁を殴るシンジ。
「やめんかい!!」
トウジの罵声と共に繰り出された拳かシンジを捕らえ、そのまま、シンジは気を失った。
AC2005年
月面都市グラナダE計画研究施設、とある一室
そこにいる二人の子供
「あなた、だれ?」
「僕、碇シンジ。」
「そう・・・・」
「君、だあれ?」
「No.0」
「なんば れいちゃんかあ、何でここにいるの?」
「・・・・あれに乗る為よ。」
その視線の先には巨大な鋼鉄の巨人
「ふーーん、どうして?」
「大切なものを守るためよ・・・・・」
「これあげるね。」
「なに?」
「お守りだよ、母さんがくれたんだ。でも、れいちゃんにあげる。」
「なぜ?」
「だって、れいちゃんは大切なお友達だもの。」
「・・・・・・ありがとう、(感謝の言葉、初めての言葉・・・)」
「いかん、暴走だ!!」
「シンクロカット、いそいで!」
「くそっ!!硬化ベークライトを流し込め!」
「れいちゃん、れいちゃん、わーーー!!!!」
「気がついた、れいちゃん?」
「ここはどこ?」
「びょーいん。」
「そう・・・・・」
「あのね、れいちゃん、僕もあれに乗ることになったんだよ、だから今度は僕が怖いことから守ってあげるね。だかられいちゃんも無理はしないで、約束だよ。」
「・・・・・約束?」
「そう約束。指切りしよう。」
「指切り?」
「そう、指切りげんまん嘘ついたらはりせんぼんのーます、指切った。」
「(これが私の新しい絆・・・・)」
AC2015年
MS輸送艦オーバーザレインボー
「シンジ、シンジ。しっかりせい。」
「・・・・・とうじ?」
「気がついたんだねシンジ君。」
「カオル君?、それよりここはどこ?」
「あほう、ここは医務室や。おまんが壁を殴るのをやめんから悪いとは思うたんやが一発殴らせてもろうたで。そうでもせんと鎮静剤も打てへんかったからな。」
「・・・・・ごめん。」
「だーーーっ、辛気くさいことゆうな。」
「そうだよシンジ君。彼女を巻き込んだのは君一人の責任じゃないさ。」
「でも、あの変人に対してそこまで優しいちゅうことは、せんせ惚れましたかな?」
「なにいってんだよトウジ。なぜかほっておけないんだよ、なんかほっとくともっとひどい目に遭いそうで・・・・・」
「「それは同感だね(やな)」」
「それはいいけどシンジ君、なにかうなされていたようだったけど?」
「ちょっと夢を見たんだ昔の夢をね・・・・・・」
第三新東京市 ジオフロント NERV本部
「霧島マナ嬢に関する報告書ができました。」
「・・・・・」
「驚きました。彼女にこのような秘密があるとは。しかし、この秘密は我々にとって害になる可能性の方が多いのはないでしょうか、司令?」
「リツコ君、彼女の利用価値は君の想像以上に大きいのだよ。」
「わかりました。ただ、現時点で彼女の精神状態は安定しているとは言い難いので医師を呼ぼうと思うのですがよろしいですか?」
「かまわん、君に一任する。対コロニー用の新型MSの方はどうなっている。」
「はい、次週には打ち上げポイントに集結させる予定です。」
「MSのコードネームはイロウルとしました。輸送作戦名はルビコンとし、現在計画中で近日中に報告できると思います。」
「わかった。後は任せる。」
「それで、赤木副指令の件は・・・・・・」
「月に転属、月のゼルエル生産工場管理およびダミーシステム開発計画に専念してもらう。」
「わかりました。(事実上の解任ね。)」
司令室から退出したリツコはNERV管轄下のとある病院に電話を入れた。
手にしていたファイルには黒髪、長髪で眼鏡をかけた気の弱そうな女の子の写真がはられていた。
「この子もかわいそうね、間違いなく人生狂わせられる気がするわ、あの子に。」
NERV管轄下のとある病院
「せんせー、お電話ですよー。」
「はい、山岸です。はい、はい、わかりましたすぐにうかがいます。VIPですね、はいはい、え、一番強力な鎮静剤ですか?象用でもいい???、はあ、わかりました。」
「なんでした?」
「ああ、ミズホちゃん。しばらく留守にすることになりそうなの。なんだかやっかいなVIPの患者がいるらしいの。病院長に伝言頼めるかな?」
「はい、先生のために命に代えてがんばらせていただきます。」
「そこまではいわないけど(^^;」
この電話がすべての不幸の再来だったとは彼女は知る由もない。
NERV本部 VIP(重要参考人)ルーム
「むにゃむにゃ、しんじいー、あん、だめだってえーー、マナ、はずかしぃーーー。」
ベットの上で平然と高いびきを、
どか、どこ、ばき、どす
うう、ナレーションにまで攻撃してくるなんて(;;)
書き直せばいいんでしょ、しくしく。
かわいい寝息と寝言をセットにして一人の美少女がベットで眠っていた。
その側に離れたくても離れられない(逃げたくても逃げ切れない)下僕の星の元に生まれてきたとも言われるロンゲの運転主、兼、下僕(最近はその比率が逆転したとも言われるが。)の青葉シゲルが壁に向かって会話をしていた。
「俺は下僕の定めなのか・・・・いや、きっと俺にも幸せが待ってるはずだ!、でも、なんか側から持ち去られてる気がするんだよな俺の幸運・・・・おれの不幸の始まりは何だったんだ・・・・・そうだ、この女だこの女さえやっちまえば、おれは自由だ。すんだ青空の下、自由に羽ばたけるんだ。そうだシゲル今しかない、このチャンスを逃せばこの女に死ぬまで下僕として扱われるぞ。やっちまおう。」
すると、そんな悪魔の姿をした自分にささやかれその気になってしまうシゲル。
そこへ、天使の姿をしたシゲルが現れた。(野郎のそんな姿みたくはないが。)
『ああ、俺にもまだ良心があったんだなあ』
そんなシゲルの感動を無視するかのように一言、
「やっちゃえば?もうここまでやられてきたんなら主もお許しになるわ。」
「おう、天使のくせに話が分かるじゃねーか。」
『俺って良心がでてくる余裕がないほど追いつめられてんのか・・・・』
自分の境遇に滂沱のシゲルだったがすぐに立ち上がりベットににじり寄る
『はあ、はあ、これで終わりなんだ。これを絞めれば、すべての苦難から解放され・・・』
首を絞めようとした瞬間いきなりマナの目が開き、次の瞬間シゲルはドアめがけて宙を舞っていた。
きれいな右ストレート、軽々とシゲルを吹き飛ばしそのままドアすらぶち抜いた。
ちょうどドアを開けようとしていた相田ケンスケ二等兵ごと壁にたたきつけられたシゲル。
二人が断末魔の痙攣をしているときベットの上のマナは、
「むにゃむにゃ、ごめんね、シンジぃ、でもシンジが悪いのよ。そんな恥ずかしいことさせようと・・・・ってここ、どこ?」
盛大に寝ぼけていた。
ドアの前にいなかったため被害を免れた者もいた。
「あらあら、すごいですわね。人間二人を壁にたたきつけるなんて、興味がもてますわ、ふ、ふ、ふ、ふ・・・・・でもこのロンゲの人どこかでお会いしたした気が・・・・・・ま、気のせいですわね。」
『そんなこと言ってるぐらいなら助けろよ、君は医者だろ?』
そんな、ナレーションからの電波を無視して一人眼鏡を光らせて、うれしそうに瀕死の二人を見ている医師、山岸マユミがそこにいた。
「うーーん。えーーと、昨日はパーティーでシンジ君と踊ってそれから・・・・」
マナが必死に考え込んでいると急に室温が三度以上急激に下がった気がした。
「・・・それから、いきなりいい雰囲気のところをNERVのMSに邪魔されて・・・」
ますます、下がる室温。
「・・・シンジが瓦礫から守ってくれたのまでは良かったけどその後MSに捕まって・・・それで、・・・・愛するシンジと不幸にも引き離されたのね・・・・」
顔を伏せ怒りにふるえるマナ。
「どーゆう、用件か知らないけど、許せない。あたしとシンジの幸せを邪魔する者は・・・・ぶちのめす。」
そういって「にやり」と笑ったまま振り向かれたマユミは恐ろしさのあまり気を失った。
『この子どこかで見た気が・・・・ああ、あのシンジ君とかいう子を見舞いにきてた子ね・・・・・もう二度と会いたくなかったのにいぃぃ・・・・・』
薄れゆく意識の中、マユミは我が身の不幸を心底呪った。
気の弱いマッドな医者が気を失うのと同時に流石にとなりの部屋に寝ていた葛城ミサト以下二名もさすがに気がついて飛び出してきた。
「なにがあったの!!」
しかし、そこにいるのは瀕死のわき役二人と、気を失った医者といっちゃってるマナしかいなかった。
「・・・・・・・日向君。」
「はい?」
「至急、MPに連絡。対人捕獲用装備を持ってVIPルームに集結。」
「りょ、了解しました。」
「よくも私の幸せを・・・・・・・あなたをころします。」
「くるわよ。マヤちゃん、日向君、気をつけて!!」
その後15分の激闘と20名の入院患者をだしてようやく怒り狂うマナに睡眠薬と鎮静剤を打ち込むことに成功した。
医師 M、Yのコメント「もう二度と彼女に関わりたくありません(;;)」
M、K特佐のコメント「ほんとに人間なの彼女?」
運転手S、Aのコメント「誰か俺に優しくしてくれよ・・・・・」
さすがに次に目が覚めたときにはマナも落ち着いていた。
「それでいつになったら、こんな貧相な部屋から出ていけるのかしら?おばさん」
『このガキは!!』
マナが嫌みでいった最後の一言は予想以上に効いたようだ。
こめかみを引きつらせながら平静に話し合いをしようとするミサト。
二人の間に走るオーラに気を失う者、二名。
下僕としてのつとめを無意識のうちに果たすべく堪え忍ぶもの二名。
顔は笑っていてもすさまじい殺気を放つマナ。
しかし、だてに年を食っていないミサトがこらえて、話を進める。
「い、一応、うちの司令官に会ってもらうことになりそうなのよ。」
「あって何を話すというの?いきなり人の学校で戦争を始めたわけと私を誘拐したわけでも聞かせてくれるわけ?」
「・・・ひどい言い方ね。こっちはあんたのために危ない橋を渡ってるって言うのに。」
「よく言うわよ。いきなり学校にMSを送り込んで暴れさせといて!!そんな調子でセカンドインパクトも起こしたんでしょう!」
「聞き捨てならないわね。まるで私たちがセカンドインパクトを起こしたような言い方じゃない。」
セカンドインパクト。
AC2006年に起こったサウスコロニーでの国連に対する抗議行動をNERVが武力鎮圧した事件である。
(2001年以後のコロニー革命運動の活発化からつながるため2001年からをセカンドインパクトと定義することもある。)
2006年にNERVが鎮圧に乗り出した理由は暴徒がコロニーで研究をしていた科学者、それも平和主義を唱えていた、冬月コウゾウ、鈴原ケンジ、惣流キョウコ、葛城エイイチ、碇ユイの五名を虐殺したことが発端となったとされている事件である。
その際、NERV鎮圧部隊の指揮を執っていたのが当時、技術特佐でしかなかった現在のNERV指令、碇ゲンドウ、今は旧姓の六分儀を名乗っている男である。
五名の科学者以外にもたまたま居合わせたことになっている鈴原トウジ、惣流アスカ、そしてゲンドウの実子、碇シンジの三名も死亡したことになっている。
これによりゲンドウに対する世論も同情的になり暴動鎮圧による功績でゲンドウはNERV司令に就任する。
この事件によって『E計画』とよばれたMS開発計画の全データを失ったことになっている。
この後、大規模な反乱がコロニーで起き、『ナイフエッジ』葛城ミサト、『デス・ハリケーン』加持リョウジなどのエースパイロットの活躍において反乱は早期に鎮圧されコロニー独立運動はひとまず鎮圧された。
これが「普通の人」の知るセカンドインパクトである。
〔ちなみにファーストインパクトとして扱われるのはAC195〜AC196までの戦闘(オペレーションメテオからマリーメイヤの反乱までのガンダムの戦い)を指す事が多い。〕
「私聞きましたわ。あれはNERVの陰謀だと。五人の科学者を殺そうとしたのはコロニーの人たちではなくNERVの人間だったと。」
「そんな馬鹿な話があるわけないじゃない!」
「事実、私はセカンドインパクトで殺されたことになっている方にお会いしましたわ。」
「だ、誰にあったの!・・・・って、ちょっと待ってよ。あなた五人の科学者を『殺そうとした』と言ったわね?」
「ええ、言いましたわ。」
「それじゃ、五人の科学者は殺されなかったと言うの?」
「「「!!!」」」
思わず話を聞くだけになっていたマコト、マヤ、マユミの三人に緊張が走る。
もし、マナがいってることが真実なら彼らは知ってはならない領域に踏み込んでしまったことになるからだ。
「彼の話ではそのようです。」
「・・・・・・でも、証拠はないわ。」
「そうですね。でもシンジははっきりとそういいました。私は愛する者を信じます。そう、愛する二人は互いの思いを言葉にしなくても信じられるものなのよ。」
そして、一人自己陶酔の世界に入ろうとするマナ。
しかし、ミサトが素早く現世に引き戻す。
「シンジ?・・・・・確かセカンドインパクトで死亡したことになっている六分儀司令のご子息の名前もシンジだったはずよね、マヤちゃん?」
「はい、データベースで調べましたが間違いありません。」
「しかし、葛城さん、それだけでは何の証拠にもなりません。」
「そうね日向君の言うとおりだわ。霧島さん。その子にシンジ君に会わせてくれない?」
「・・・・・・・」
「どうしたの?」
「・・・・・・・無理です。」
「どうして!!」
「それは彼がエヴァのパイロットだからです。」
「!!」
そのときミサトの脳裏にEVA01との交信が思い出される。
「あんた達みたいなのがいるから罪もない市民が犠牲になるのよ!!」
「この戦いはNERVから仕掛けてきた物だ!こちらは戦いなど望んではいない。」
「そう言いながら、お父さんを、加持を・・・・・あたしから奪ったじゃない!!」
「だいたい、セカンドインパクトを裏から引き起こしてコロニーを占拠した癖に!!」
「なんですって!!」
「それに加持さんは生きているんだ!」
「!!!!」
「・・・・・・加持が生きてるって・・・・・本当なの?」
「・・・信じられないだろうが加持さんは今、コロニーのレジスタンス活動に参加している。」
「うそよ!!もし仮に生きていたとしても殺されかけた相手に味方するバカがどこにいるというの!!」
「あなたが知ってることが必ずしも真実とは言えない!!」
「(交信をした子も同じようなことを言っていた。それに、・・・・)もしかして、あの背中に翼みたいなのがある、そう天使みたいなEVAに乗っているのがシンジ君なの?」
「多分そうだと思います。」
「そう、・・・・・貴女には一応、うちの司令にはあってもらうわ。それから、貴女が言ったことが正しいかどうか私自身が確かめるわ。」
「シンジと戦うのですか?」
「・・・・・・必要なら。」
「その後は?」
「分からないわ。答えが出てから決めるわ。そ・れ・と、」
「なんですか?」
「加持って男の事、何か聞いてない?」
「いいえ、なにも。」
「そう。」
その後は沈黙が5人を支配した。(ちなみにシゲルは外で見張りをさせられている。)
沈黙につかれたのか席を立つミサト。
あわてて後を追うマヤとマコト
「それじゃもう暴れるのは勘弁してね(^^;」
まあ、この部屋の外の様子を見ればそうも言いたくなるんだろう。
無駄かなとは思いつつもこれ以上の減封を避けたいミサトだった。
ドアを閉め部屋の外に出たミサトたちは背中にべったりと汗をかいているのを感じていた。
もし、マナが言っていうることが真実なら危険な領域に踏み込んでしまったのは間違いないからだ。
「・・・・・・・・・・下手するとみんなお尋ね者ものになるかもね。」
「葛城さん、先輩に相談してみては・・・・」
「そうですよ。赤城さんならきっと今の話が戯言だと証明してくれますよ。」
「・・・・日向君。」
「はい?」
「本当に戯言だと思う?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかりません。」
「戯言に決まってます!!先輩がそんなことに荷担するわけありません。」
「・・・・・とにかく、セカンドインパクト当時の資料を集めて。それも極秘に。」
「葛城さんの勘は・・・・」
「間違いなくここ最近の一連の事件から見てもクロに近いと読んでるわ。」
「でも証拠がない。そうですね。」
「ええ、間違いなくNERVには裏があるわ。それが何かはわからないけど気をつけて探ってみて。それからマヤちゃんも決して外部にもらしちゃだめよ。」
「でも先輩にだけでも・・・・・」
「だめよ!!考えたくないけどここ最近のリツコの行動はおかしな所があるわ。」
「でも・・・・」
「とにかくだめよ。もし仮にシロだとしてもリツコを巻き込むことになるかもしれない。」
「・・・・・わかりました。」
そんな会話がとぎれ沈黙が廊下に漂う。
無言で歩く三人にあわてて駆け寄る一般兵がいた。
「葛城特佐ですね。」
「ええ、何事なの?」
「赤木特佐がお呼びです。至急ミーティングルームへ来てほしいとのことです。」
「わかったわ。」
立ち去る兵士を確認してミサトは念を押した。
「いい、無茶するんじゃないわよ。この件は危険すぎるわ。」
無言でうなずくマヤとマコト。
三人はミーティングルームへ向かった。
その頃、マナの部屋では、
「いらいら」
「・・・・・・・・」
「いらいらいらいらいら・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「だーっ、何で天下無敵の美少女であるこのあたしがこんな所にいなきゃなんないの?」
「お、お嬢様さまそんなこと言われても・・・・・」
「問答無用!!」
ガスガスガス、ドゲッシ。
マナの連続コンボがシゲルに決まる。
すでに芸術のレベルにまで到達したかのように見える飛びっぷりで壁めがけて飛んでいくシゲル。
壁にぶつかりそのまま動かなくなってしまったがマナは気にすることなく冬眠前の熊のごとく部屋の中を歩き回る。
『おかあさーーん、たすけてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ』
目の前の現実から逃避しようとするマユミ。
それでもじりじりと歩いてなんとかドアまであと少しの所までたどり着いていた。
『はあ、はあ、ここを開けさえすれば自由に・・・・』
高鳴る心臓を押さえてゆっくりとドアを開け廊下に出ようとした。
ベチィィィィィィィ
床にあった何かにつまづいて思いっきり顔から廊下にダイブしたマユミ。
その『何か』が騒ぎの間ずっと見捨てられていた相田二等兵だったことはマユミにとってどうでもいいことだった。
そう背後にいる『彼女』に比べたら・・・・・
「あら、山岸センセー、どちらに?」
にっこり笑って問いかけるマナ。
しかしその裏にある恐怖を知っているマユミには獲物に躍りかかるまえの肉食獣に見えた。
『ああ、幸薄い人生だったわ。(;;)まだ、やりたいことはいっぱいあったのにぃぃぃ
人体実験もやってないし、遺伝子操作で楽しい(注1:この手の「楽しい」は「いっちゃってる」と言う言葉の親戚である)生物だって作ってない。そればかりか楽しい(注1参照)薬のひとつも作ったこともないのにぃぃぃぃぃ、やっと苦労の末、お医者になって大好きなお薬を合法的(?)にいっぱい使えると思ったのになあ・・・・ここまでなの』
走馬燈のように人生を回顧してしまうマユミ。
そんなマユミに近寄るマナ
マユミの肩に手を置き話しかけるマナ。
「さっきの話、ぜえーーーんぶ聞いちゃったわよね。」
「え、ええ。」
「そんじゃ、・・・・・」
ごくっ
思わず緊張するマユミ。
「・・・・・・もう同罪よね。」
「へっ???」
「だから、さっきの話を聞いて協力するからには同罪よねえ。」
ニヤリ
そのマナの笑いを見て気を失いそうになりながら必死に抵抗するマユミ
「で、でも私協力するなんてひとことも・・・・・」
次の瞬間、部屋の中になま暖かい風、血風が吹いたような気がしてマユミはそれ以上しゃべれなくなった。
「協力してくれるわよね、貴女と私の仲なんだから。」
どんな仲じゃい!っとつっこみを入れたくなるが必死に責任逃れをしようとするマユミ。
「で、でも、それはたまたま居合わせただけで・・・・」
「それで、他の人が許してくれるかなあ?私、貴女も荷担してくれたって言っちゃうもんねー。」
そんな悪魔のような言葉に目の前が真っ暗になるマユミ。
「そ、そんなことされたら私は・・・・」
「仲良く刑務所いき・・・ですむかなあ。」
にやり。
「ああ、わたしってばちょー不幸(;;)」
涙を垂れ流しながら我が身に降ってわいた不幸を嘆くマユミ
「ここまで来たらみんなで・し・あ・わ・せ・になろうよ。(はあと)」
対照的に明るいマナ。
霧島マナの下僕リストに山岸マユミの名が追加されたのはこの時からである。
そのころ下僕一号ことロンゲの青葉君は三途の川のほとりで地獄の鬼も近ずきたくなくなるくらい強力な絶対不可侵の領域を作って黄昏ていた。
そのころ呼び出されたミサトはリツコと対峙していた。
「何か用なんでしょリツコ。」
「そうよ、このたびNERVとしては総力を挙げてコロニーレジスタンスを鎮圧します。その為の新型MSイロウル第一期ロールアウト分を宇宙へ打ち上げます。その際打ち上げ基地までの護衛作戦を行います。作戦名はルビコン、開始時期はまだ決まっていません。」
「・・・・そんなつまんないこと聞かせるために私を呼んだ訳じゃないでしょ。はっきり言いなさいよ。」
「さすがミサトね。ルビコン作戦のもう一つのねらいはEVAの殲滅よ。既に情報はカモフラージュして流してあるわ。EVAが出てきたところを・・・」
「一気に叩く。その詳しい内容は?」
「ゼルエルは空路と陸路を使って輸送します。」
「どっちかがダミー、ってとこでしょう。」
「・・・・ミサト。パイロットやめたら作戦部で働く?」
「考えとくわ。EVAの方も分散しておそってくるだろうから各個撃破って訳ね。」
「そういうこと。」
「どれくらいの戦力が出せるの、まさか私たちだけなんて言わないわよね。」
「地球に展開しているNERVの兵力の三分の二を投入します。」
「でも、今まで有効なダメージ一つ与えられないのはどうしてかしら?」
「それはEVAのもつATフィールドよ。」
「ATフィールド?」
「ある一定以上のシンクロ率を持つパイロットがエヴァンゲリオニュウム製MS、つまりEVAに乗ったときに予想されていた特殊な現象を利用したバリアみたいな物よ。」
「どうしてそんなことが起こるの?」
「EVAがパイロットの防衛本能に反応してバリアを作り出すのよ。ミサト、貴女のアダムもATフィールドを作れる可能性があるわ。」
「必要なシンクロ率は?」
「平均で40%を常時キープすることが理論上では条件とされているわ。」
「それでフィールドの強度は?」
「まず量産型MSの射撃武器は無効にされるわね。かろうじてビームサーベルでならフィールドは破れるでしょうけど・・・」
「こんどは装甲を破るだけのエネルギーが残ってない。ってことか・・・・・ってそれじゃどーすんのよ!」
「アダムのリニアキャノンとビームサーベルは規格外の高出力だから全く問題ないわ。」
「そんな事じゃなくて、ATフィールドとかいうのがあるんじゃ三分の二もの戦力を投入してのもEVAに傷一つつけられないってことじゃない。」
「ちゃんと策はあるわ。今まで非実用的とされてきた野戦用高出力ポジトロンライフルやリニアキャノンを急ピッチで製作しているわ。それに常時ATフィールドを維持できるわけじゃないから波状攻撃を掛ければ問題ないわ。」
「それを早く言ってよね。」
「それじゃ、現場はミサトに任せる事にして・・・」
「あんたいやに忙しいじゃない。」
「・・・・・・副司令が失脚したのよ。」
「・・・・・ごめん。」
「いいのよ、最近独断専行が目立っていたから自業自得よ。それでは葛城特佐、退出して結構です。」
「赤木リツコ特佐、失礼しました。・・・・・・リツコ、気を落とさないでね。」
ばたん
ミサトが退出したあとの広い執務室に一人残ったリツコ。
「・・・・母さんの失脚を喜んでるのかな私、全然悲しくないのよね。」
ぴーぴー
「はい、私よ。」
「・・・・・・先輩。」
「どうしたのマヤ?」
「実は・・・・・・・・・」
「日向君、次の作戦が決まったわよ。」
「そうですか、相手はやっぱり・・・・」
「どうも専属みたいになってきたわねEVA坦とでも名乗ろうかしら。」
「災難ですね。」
「いえ、チャンスよ。これでEVAに接触しやすくなるわ。」
「そうですね、でも彼女の言うとおりなら・・・・」
「その先も考えとく必要があるかもね。」
「わかりました、策を練っておきます。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんね日向君。」
「いえ、かまいませんよ、あなとなら。そうだ先ほど六分儀司令が到着されました。」
「どういうこと?」
「いま、霧島マナとあっているようです。」
「司令自らがお出ましとは・・・・・ますますくさいわね。」
NERV第三会議室
そこには色眼鏡をかけ威圧するようにマナに対峙するゲンドウの姿があった。
「初めまして霧島マナ君、私がNERV司令、六分儀ゲンドウだ。」
「ええ、よく存じ上げております、碇司令。」
「皮肉かね、それならこちらも君のことは『マナ・ドーリアン』とでもお呼びしようか。」
その名前で呼ばれた瞬間、マナが狼狽したことをゲンドウは見逃さなかった。
「よくも今まで隠れ仰せてきたものだ。リリーナ・ドーリアンの直系ただ一人の生き残りとはな。」
「・・・・・・・・・・・・」
「リリーナ・ドーリアンは公式には未婚のまま死去しているが子供が一人いた。書類上では養子ということになっていたが実子でしかもガンダムパイロットだったヒイロ・ユイと名乗る男との間に産まれた子供だ。」
「ど、どうしてそこまで・・・・・」
「ふっ、今のNERVの力を持ってすれば不可能ではないのだよ。だがさすがに私も驚かされたよ、あの世界国家元首クイーン・リリーナの血を引く者がいたとはね。正当な国連、いや全人類の頂点に立つ権利を有する血筋の者がいたとはな。」
「・・・・・何を考えているの。」
「いやなに、簡単なことだ。君に地球圏統一連合の元首になって欲しいだけなのだよ。」
「そして、裏から私を操る。セカンドインパクトのようにうまくはいきませんよ。それにそんなことにならないようにドーリアンの名は隠されてきたのですよ、いまさらそんな悪事に荷担できますか!!」
今度はゲンドウの顔に怒りとも狼狽ともとれる表情が出た。
「何のことだか・・・」
「ああそうでしたわ。私、貴方のご子息の碇シンジ君とおつきあいをさせていただいております、お・と・う・さ・ま」
最後の所を特に強調するマナ。
「・・・・・・そういうことか。」
「ええ、貴方のことは逐一調べさせてもらいましたわ。」
「ならこれ以上ごまかしながら話すこともないか。」
「ええ、無駄ですわ。」
「くくく、思いの外手強いな、しかし貴女には選択の余地はない。断るなら何人かの知人が行方不明になるだけだよ。」
「くっ、ひ、卑怯者」
怒りにふるえるマナ。
「くくく、君得意の格闘術で私を襲うかね?そんなことをすれば君の知人に不幸が及ぶだけだよ。まあ、永久に元首である必要はないのだから協力してもらおう。」
「それで用済みになれば消すわけね。」
「ふっ、それは神のみぞ知る。」
それだけ言い残すとゆうゆうとドアから出ていくゲンドウ。
その後ろ姿に襲いかかろうとするマナと巻き添えを食うのがいやなため必死に止めるシゲル&マユミだった。
オーバーザレインボー内
「シンジ君、トウジ君、渚君、大変なことがわかった。」
「なんですか加持さん。」
「そうや、加持さんほどの人がどないしたんです。」
「もしや、NERVが動いたのでは・・・・」
「そうだ、しかも今回は最新型の宇宙用MSゼルエルを全機投入してくるつもりだ。」
「そ、そんな。それじゃコロニーは・・・」
「あっという間に陥落。今までかろうじてあった自治権も取り上げられて完全に占領されることになる。」
「・・・・・しかたないね。こうなっては地上で全機撃破するしかない。」
「そうやな、それしかないな。」
「で、でもマナの救出は・・・・」
「無理だ。そんな事している余力は我々には無い。」
「・・・シンジ君。NERVがわざわざさらったのだからしばらくは彼女も無事だよ。」
「そうや、あのアマが死ぬ玉かい。」
「そうだね。今はコロニーを守らないと。」
「そこでだ、少ない戦力を生かす手としては一点集中攻撃をしたいところだが敵も馬鹿じゃない。空路と陸路の二手に分かれて輸送する気だ。」
「どっちかが当たりか・・・・」
「それとも、両方とも当たりっていうのも考えられるな。」
「どないするんでっか?」
「・・・・・空路はシンジ君一人に担当してもらう。陸路は渚君、鈴原君の二人に頼もう。」
「わかりました。」
「なにゆうとんねんシンジ。おまん一人いかせられるかい!」
「でも、飛行できるEVAは僕のだけだからね。」
「・・・・シンジ君。」
「ママ、私負けちゃった・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・泣いてるの?なぜ泣いてるの?」
「!!、勝手に近ずくんじゃないわよ!」
「なぜ貴女は他人を拒絶するの?」
「どうだっていいじゃない!!」
「それでは、あの男には勝てないわ。」
「ふん、あんたなら勝てるっていうの!」
「・・・・・いいえ、勝てるとは思ってはいないわ。でも相打ちならできるわ。」
「ふん、あんたわかってんじゃない。あいつを殺せるのはこの天才アスカ様よ。」
「いいえ、貴女にも無理。」
「なんですって!!」
「あの男はこの10年で恐ろしく強くなった。それに今の貴女は戦うことを恐れている。」
「もういいわ!!あんたの戯言なんて聞きたくないわ。」
「そう。」
「まあ、食事をさせてもらったことには感謝してるわ。それじゃ。」
「まって、今、情報がはいったわ。NERVが宇宙用新型MSを対コロニー用に準備したそうよ。輸送作戦は陸路と空路、私は空路を叩くわ。貴女はどうするの?」
「あ、あんたには関係ないわ」
そういい捨てると立ち去るアスカ。
それを見つめるレイ。
EVAに乗ったアスカに前回の戦いの恐怖がおそってくる。
「あ、あたしもう戦えないかも・・・・ママ、私を捨てないで・・・・・・・」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
次回予告:ルビコン作戦が始まった。EVAパイロットたちはそれぞれの思いをもって作 戦に挑む。
しかし、待っていたのは悲しい結論だった。
次回新機動新世紀 EVANGELION W
「賽は投げられた。」
次回はサービスしたいなあ・・・・
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
《作者の部屋》
カヲル「あれ、今日は作者なひとがいないな・・・・・」
ざしゅっっっっ
アスカ「ちっ、獲物はナルシスホモだけじゃない!!」
カヲル「ぼ、僕が何をしたっていうんだい!!」
アスカ「このあたしの出番より多かった、それだけであんたは死罪よ」
カヲル「そ、そんなあ」
ざしゅっっっっ
アスカ「あんたに発言権はないのよ。さっさと作者を出しなさい、そうすれば死なない程度で済ませてあげるから。」
カヲル「そ、それじゃ、しゃべらなくても」
アスカ「当然、あんたの考えてる通りよ。」
カヲル「(どっちを選んでも終わってるじゃないか)・・・・うん?、こ、これは!」
アスカ「なに、・・・・・なによこれ!!」
作者『今回はかわいいお客さんがいないから後は任せるよ By作者な人』
アスカ「・・・・に、逃げたわね。」
カヲル「ああ、逃げたようだね・・・・ってことはもしかして・・・・・」
アスカ「そう(にっこり)あんたがい・け・に・え。」
カヲル「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げるな作者ああああああ」
どげっしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ
《ここからは放送禁止になります》
作者「ううう、就職活動や卒研で忙しくてお客さんを呼んでこれなかったよー。さびしーよー」
???「そう、それじゃ私が出ましょうか」
作者「だ、だれだ!」
マユミ「ふふふ、こんにちわ。」
作者「げ、山岸マユミ・・・ちゃん」
マユミ「くくく、よくも私をこんな目に遭わせてくれましたね。」
作者「な、何のことでしょうか(汗)」
マユミ「この薄幸の美少女山岸マユミをマッドな医者にしたあげく霧島マナの下僕二号にしてくれるとは・・・・・・」
作者「あはははははは・・・・・・」
マユミ「あの影が薄くて役にも立たないロンゲと一緒の扱いなんて・・・・ふっ、あなた少し疲れてるんですよ。そうよ、そうに決まってる。それじゃこの薬を・・・・」
作者「な、何ですかそれ(汗)」
ナルミ「ふふ、とってもいい気持ちがするだけよ。(その間に洗脳して私をヒロインにさせるのよ)」
作者「そ、それって覚○剤じゃないですか、いやだーーーーーーーーーーー」
<作者逃走>
マユミ「にげるなーーーーーー!!」
作者「はあはあ、あぶなく上海にでも売り飛ばされる所だった。」
どげっしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ
作者「ぐっ、何奴?・・・・き、霧島マナ?前回に引き続きこのパターンかよ・・・・・」
マナ「なによ今回の話は!!」
作者「な、なにが不満なんですか、下僕も追加してあげたじゃないですか!!」
マナ「なにいってのよ。私が欲しいのはシンジただ一人なのよ。その他の下僕なんてゴミ以下なのよ。」
シゲル「・・・・・何も言いたくないっす。(号泣)」
作者「し、シンジ君も災難で・・・・・・・」
マナ「何よ、この天下無敵の美少女マナちゃんがすべてをア・ゲ・ル・・・っていってるどこが不幸なのよ。そうよこの美しい私を独り占めして・・そして・・・ぐふふ・・・・もうシンジってば・・・・・・・あん、そこは・・・・・・・・・・」
作者「今のうちに・・・・・・・・ダアァァァァァァッシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥウ」
<作者音速に迫る走りで逃走>
マナ「・・・・・・・・し、しんじぃぃぃ・・・・・・・・・・・きて・・・・・・・・・あん・・・・・・・・・って、あれ、作者は・・・・・・し、しまったまた逃げられた。ぐぐぐぐぐこのストレスは・・・・・・」
シゲル「も、もしかして・・・・・・」
ニヤリ
どげっっしぃぃぃぃ
くるくるくる
ひゅーーーーーーん
・
・
・
べちゃっ・・・・・・・・・・
シゲル「・・・・・・・俺、泣いてるのか、なぜないてるの・・・・・・・これが涙・・・・・初めてじゃない。いつも流してるから・・・・・・」
アスカ「ええい、脇役が主役クラスのキャラのまねすんじゃないわよ!!!」
マナ「あらアスカさん(なによ最近出番がないんだから引っ込んでないさいよ)」
アスカ「あらマナじゃない(けっ、たった一度のヒロインでシンジをモノにしようなんて冗談じゃないわ。シンジはあたしのモノ(下僕)なのよ。)」
マナ「ふふふ・・・・」
アスカ「ふふふ・・・・・・・」
シゲル「お婆ちゃん、天国のお婆ちゃん会いに行けそうだよ・・・・・」
作者「こわいねーー、これが竜虎相打つというやつだな・・・・・」
【ご連絡】
『うちのオリキャラを出してもいいよ』というあたたかいメール待ってます。
もちろん『あのオリキャラを出演させろ』といったリクエストもお待ちしております。
その際にはそのオリキャラについて詳しい情報も同時にお寄せいただけると助かります。
By 京極堂テイシュウ
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管理人(その他)のコメント
マナ 「うふふふふ〜」
カヲル「うをを! なにをいきなり笑っているんだこの女!」
マナ 「うふふふふ〜私の出番は増える一方〜ここの管理人もついに人気の威力に負けたのか私を登場させたし! これで今後は主役一直線! アスカやレイを蹴散らして、私がシンちゃんと・・・うふふふふ〜」
カヲル「をいをい・・・・目がイッちゃってるよ・・・・汗」
アスカ「ふん! たかが数回いい格好ででてきたからっていい気になるんじゃないわよ!」
カヲル「ひょぇぇぇ〜! むっちゃ喧嘩腰じゃないか〜!」
マナ 「あら。最近落ち目のアスカさんじゃないですか。るりるりとかいうお嬢ちゃんにも人気で負けてきて・・・・そろそろ再就職先(謎)でもみつけたほうがいいんじゃなくて? あ、ご心配なく。シンちゃんは私が責任を持って引き受けて差し上げますから(にっこり)」
アスカ「まあまあ、マナだって一発当たったんだからさ、無理して二匹目のドジョウなんかねらわないで、さっさと隠居してお茶でもすすってればいいのよ(にこっ)」
カヲル「・・・・・・(滝汗)」
マナ 「おほほほほ〜っ」
アスカ「うふふふふ〜っ」
カヲル「じゃ、じゃあ今日は僕はこの辺で・・・・こそこそ」
マナ 「むうっ! 逃げちゃだめよ! 彼を止めなさい、下僕集団!」
カヲル「うををっ! なにをするんだ! 相田くんに青葉さん! 離してくれ、離してくれっ!」
ケンスケ「くぅぅ〜俺だって離したいさ〜(涙)」
シゲル「離したいっていうか、俺をあの悪魔から解放してくれ〜(号泣)」
カヲル「だからって、だからって僕を巻き込まないでくれ〜(叫)」
マナ 「さあ、今までさんざんあそんできましたけど、そろそろ決着を付けましょうか」
アスカ「そうね。真の主役はどちらか、いい加減ケリを付けなきゃいけないと思っていたところよ。アタシも」
マナ 「ふっふっふっふっふ」
アスカ「ふふふふふふふふふ」
カヲル「・・・・死ぬぞ・・・・これは絶対に、人死にがでるぞ・・・・」
ケンスケ「あああ、このまま下僕生活が続くのなら・・・・いっそ死んでしまった方が・・・・」
シゲル「そうだ・・・・俺はもう疲れたよ・・・・母さん・・・・」
カヲル「なに二人して黄昏てるんだーっ!」
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