楽園管理人が勝手に解説する「レッドアスカ・ホワイトレイ」



時代背景


 1930年代、世界は混沌の中にあった。不況と独裁政治の嵐が世界各国を吹き荒れており、第1時世界大戦で敗北したドイツにあってもそれは例外ではなかった。いや、敗戦国として過酷な扱いを受けた分、ドイツの病は深刻であった。失業とインフレ、先の見えない政治情勢。人々は、秩序と強いドイツの復活を待ち望んでいた。そんな中である。二人の独裁者が台頭した。アドルフ・ヒトラーと惣流・アスカ・ラングレーである。

 順当に行けば、たかだか14歳の小娘であるアスカに勝ち目はないはずであった。当初、誰もがヒトラーの勝利を疑っていなかった。しかしながら、アスカ様のたぐいまれなる美貌と有無を言わせぬ指導力は人々の心を引きつけ、また「不慮の事故」によりヒトラーが死亡(一部に謀殺説有り)した結果、1935年、神聖アスカ帝国が樹立される。帝国は国民を「下僕」と改め、急速な軍備拡大をもって強い帝国の復活を企図していた。そして数年後、セカンドインパクト・・・・ではなく第2次世界大戦が勃発する。

 縦横無尽な帝国の戦略に、ヨーロッパはたちまち席巻された。イギリス、フランスなどかつての大国は帝国の軍門に下り、ヨーロッパのほとんどとソビエトの一部は「神聖アスカ帝国」の版図となったのである。

 一方、極東では、大日本帝国改め大綾波帝国が樹立。貿易立国として亡命イギリス政権と枢軸連合を形成し、神聖アスカ帝国と拮抗する1大勢力を築いていた。

 そして・・・・悪夢の第3次世界大戦が始まる。緒戦において北米大陸にN2爆雷を投下し、合衆国を瓦解させた神聖アスカ帝国は同方面を北碇戦線と命名。自由の国アメリカは東西に分割される。またインド洋方面においては戦艦「アスカ・デア・グロッセ」を主力とする神聖アスカ帝国東方艦隊が綾波枢軸に通商破壊線を挑むものの、戦術ミスなどが重なった結果、「アスカ・デア・グロッセ」を喪失、同方面から神聖アスカ帝国の勢力は一掃される。戦力の集中に成功した綾波枢軸は北碇戦線でも徐々に優位に戦いを進めていき、1950年、太平洋は言うに及ばず、大西洋の制海権もが綾波聯合艦隊の掌握しつつある所となっていた。



本外伝「戦艦アスカ様の最後」に至る時代背景は、だいたいこのような物である。

 あ、これは楽園管理人の勝手な解説ですから、12式臼袍さまの本編世界は全く違うかも知れません。まあだいたいこんな物だとおもって、「戦艦アスカさまの最後」をお読み下さい。



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