日本全国上へ下への大騒ぎになっている(そしてなるだけの理由が十分にある)東北地方の大地震ですが、地震発生時は会社で作業をしていました。今週あった1回目の大きめ地震のような気持ちで、ああ揺れてる揺れてる、と思っていました。どうせすぐに収まるだろうと高をくくっていたのですがいっこうに収まる気配もなくむしろ揺れは強くなる一方でした。そのうち作業をしていた部屋のあちこちで機材がみしみしと嫌な音を立て始めたのでこれは危険だと思い一度その場を離れ、平机しかないエリアに移動。同僚と話をしながら様子をうかがいましたが、まだ揺れは続きます。一度部屋を出てオフィスに戻るべく歩いていても床がゆらゆらとしている感じで、まるで船の上を歩いているかのようでした。
オフィスに戻るとみんな震源が気が気でない様子。そのうち地震の規模やら震度やらを聞くにつて仕事どころではない雰囲気になってきました。かつ余震も続き、壁がミシミシ言うような状況でしたからね。
夕方までワンセグのテレビをつけっぱなしにしたまま状況を伺っていましたが、放送を聞くほどに被害の恐ろしさが際立ってきます。現地の災害のひどさはむろんなのですが、都内の交通機関の停止っぷりがハンパなく、帰宅難民が数多く発生する様子。震災マップだとかそういう情報は世の中にあふれ出ていても、関東で直下型地震が起こったら云々という想定でみんないたわけです。しかしながら首都圏にほとんど自身の目に見えた被害がない、社会的に組織だっている状況で通勤通学の足だけが奪われるというある意味想定外の状況になっていったわけですな。
我が家は家から会社までドアツードア30分でしたから、歩いて帰れない距離ではありません。同僚曰く3時間までなら人は歩いて帰る気になるということです。なので勤務時間終了後、歩いて帰ることにしました。さらに3時間を超える同僚が数名我が家に一時避難することになりました。こういうとき近場の家が役に立ちますね。
オフィスを出て日本橋だのを歩いていると、同様に徒歩帰宅を目指す会社員の皆さんがゆっくりと歩いていて歩道は混雑。そして車道は大渋滞です。鉄道インフラの輸送能力の大きさを改めて知る所ですこの光景。
帰りの途中でスーパーに寄ってお肉とか野菜とかを購入。まだこのころはカップラーメンの一部在庫が消え始めているくらいで棚には商品が並んでいます。しかしビニール袋一杯にカップラーメンを手にしてオフィスビルに戻る人とかもいて、帰宅をあきらめて電車の復旧を待っている人も結構いる感じですね。
そして帰宅。うちのマンションは幸い免震構造が優秀なのか、部屋の調度品もほとんど影響を受けていません。もうじたばたしても仕方ないという感じで野菜を刻み、買ってきた材料で焼き肉を始めます(笑)テレビのニュースにかじりつきながら焼き肉を食べて、一段落。お腹が一杯になると精神的余裕は出るモノです。その後トータルで自分入れて6名が我が家に来ておりました。毛布とか携帯の充電環境とか、色々と考えさせられることもありました。キャリア毎の充電設備は、自分が使わなくても用意しておいた方がいいというよくわからない教訓。あと毛布は余分にキープしとくべし来客用に。
地震の被害状況は時間を追うほどに凄惨さを増しています。被害者の皆様に心からのお悔やみと、一刻も早い救助の手が及ぶことを祈っています。