なんかここしばらく思考が後ろ向きだなーと思ったら「それって仕事のせいじゃね?」というコメントをもらって、「おお」と手を打ってみる。なんというか背後に縦線的なオーラが出ているんでしょう。ため息をつく回数も増えました。
コンピュータで作るシステムは、残念ですけど現状どうがんばったって100%の保証なんてできません。見つかったバグを直して、それによって直ったことを証明できるかと言われて、バグの性格によってできるものもあればできないものもあります。システムがある分岐点で、本来Aという動作に進まなければいけないのに、なぜかBという動作を示すというようなわかりやすいものならまだいいです。でも、本来の挙動がシステムがハングアップしたりしないこと、という状況に対して、ハングしちゃう現象があって、それを直して、じゃあもう100%ハングしないんだな! と言われてもですね。ハングアップにはいろいろ考えられる原因があってですね。今回はその一つをつぶしたので、その1つに関しては出ませんが、他のハングがでたときに「あのとき絶対大丈夫っていったじゃねーかよ!」と言われても困るわけです。わかりにくいものだってあるわけです。それを証明しろというある意味無茶なものを、はいはいと受け取ってきてそのまま右から左へ流してきてなんでできねーんだ!と言われても、こっちは困ります。しかも問題をなおしたパッチについても、納得しないと適用しないって……用意もできているのに適用しないでいて、その間にまた同じ問題が出たらどうするんですか……。それで大騒ぎされてもこっちは知りませんってば……。
ハードウェアだって、ここ数年ものすごいサイクルで製品が回っていっています。コストも圧縮されています。じっくり時間をかけてテストをしてバグをつぶしてなおして、安定して出すなんて芸当はできないですし、そんなコストを製品開発にかけられないでしょうね…でも、そういう価格を求められる以上仕方ないのです。。絶対に、何が何でも、止まっちゃいけないシステムにその価格のものをつかうなんてことをするのはね。。。恐ろしいです。メーカーはそんなことは口が裂けても言えないでしょうけど、そこまで完璧を求めるならそれなりのコストを払ってくださいよーといいたいでしょう。
結局だれもかれもこの仕事に関わる人がデスマなことになるのは、かけるコストと時間に対し、求める成果が過大すぎるからじゃないかなぁと思い続けてはや数年。ただ安けりゃいい! ってもんじゃないことをだれかデファクトスタンダードにしてくれー!
責任の押し付け合いと問題のたらい回しは勘弁な。